マイナンバーカードを持っているからマイナポイントを登録~やってみて理解出来た手順とマイナ事業の仕組み

PC

夏頃からマイナポイントがどうのこうのと目にするのでちょっと調べてみたところ、マイナンバーカードを持っていて、キャッシュレス決済をしているなら登録しない手はないという事に気づいたので遅ればせながら登録してみました。

しかしホンマわかりにくい。やってみて手順を進めることによってようやく何をやらされたのか(仕組み)が理解出来ました。役所主導のことって本当に分かりづらいと毎度毎度実感します。

自分なりの理解で要約してみるので、説明を見てもよう分からんという人の理解に繋がれば記事を書いた意味があるかなと、私の思考と近い人向けに記します。構造的にはこんな感じの仕組みだと思います(私はそう理解しました)。

私のマイナポイント利用におけるスタンスは下記の様になります。
条件的に自分とは合わないと感じたら他の解説を読んだ方が良いと思います。解説はネット上にたくさんあります。

  1. マイナンバーカードを既に持っている
  2. キャッシュレス決済を日常的に使っている
  3. スマートフォンがNFC非対応なのでPCとICカードリーダを使って手続きしたい

特に3についてはNFC対応スマートフォンを持ってない人に不親切だと思うのですが、まぁ総務省がやってるゴテゴテの事業なのでアホくさいと言う思いを飲み込んで、5,000円相当のポイントバックを素直に受けようという感じです。NFC対応のスマホを持っていなくても手続きは出来ます。(コンビニ端末でも可能らしいです)

マイナンバーカードを持っている人

これは個人的には必須条件だと思います。個人的にこの事業は総務省がマイナンバーカードを普及させるために税金を使って撒き餌をばらまく感じだと理解していますが、正直なところ芳しくないだろうなと思っています。理由はマイナンバーカードの取得って面倒くさいし時間もかかるからです。

多分この事業において日本国民から最も反発を食らうのはマイナンバーカードをまだ持ってない人からの不満でしょう。逆にいえばマイナンバーカードを既に持っている人は簡単に手続きが出来ますので別に不満はありません。5,000円あげますよって言われている様なものですからやらない手はありません。

ちょっと思い出してみました。私の場合はマイナンバーカードの案内が送られて来た時、早々にスマートフォンで写真を撮影して申請しマイナンバーカードを発行して貰いました。でも自ら市役所に出向く必要があり、半日近く使って手に入れてきました。実に面倒くさかったのを記憶しています。

正直、マイナポイントで還元される最大5,000円の為に、マイナンバーカードを手に入れようとすると労力と見合わないって感じです。私が当時マイナンバーカードを入手する為に行動した理由は、公的個人認証サービス(電子印鑑)が必要だったからです。

既にe-Taxを使用するために公的個人認証のICカードは持っていましたが電子鍵の有効期限切れが近かったのでついでにマイナンバーカードに統合しちまえという思いがあったからです。タイミングがズレてたら行動してなかっただろうと思います。役所で待たされたり色々パスワードを決めて入力させられたり、本当にストレスを感じましたからね。

キャッシュレス決済を日常的に使っている人

この事業は期間中にキャッシュレス決済で支払いをした人に25%(最大5,000円分)の還元をするという制度なので、日常的にキャッシュレス決済を利用しない人にはメリットがありません。でもこの機会にキャッシュレス決済を活用しようと言う人は良いタイミングかも知れません。20,000円の利用で5,000円相当が還元されるのですからね。

ちなみに私がキャッシュレス決済を使っている理由は、ATMで現金を引き出す頻度を減らしたいというのが一番の理由です。ATMに行ける時間が限られるので財布の現金をなるだけ減らしたくないのです。サラリーマン勤務していると平日日中はATMに行けません。土日に開いているATMを利用するのが実情です。コンビニのATMだと手数料がかかることもありますので基本的にそれはやらないことにしています(若い頃は何も考えずに自分の金を引き出すために手数料ばっか払ってました・・)

なお、過去色々なクレジットカードを持ちましたが、マイレージやらポイントって期限付きで消えていくし恩恵を受けたことがありませんでした。そんな私のライフスタイルに合っていて唯一恩恵を受けられるカードが楽天カードです。なのでクレジットカードはほとんど解約して楽天クレジットカードだけ持っています。

光熱費の支払いとか通信料とかをクレジットカード決済に纏めたのでポイントがそこそこ得られます。ほんと楽天カードのみなんですよね、私にとってメリットがあったのは。人それぞれライフスタイルに合う/合わないキャッシュレス決済は有ると思います。

スマートフォンがNFC非対応な人

私が使っているスマートフォンは、非キャリアでメーカー直一括支払いで購入したSIMフリー機種(海外メーカー)なので、いわゆる「おさいふケータイ」みたいな機能はありません。過去に国産スマートフォンを使っていた時には「おさいふケータイ」機能はありましたが機能を使ったことはありません。当時は使える場面がほとんどありませんでしたからメリットがありませんでした。当時は生活環境において電子決済の場面が伴っていなかったのです。

今は支払いができるお店が増えましたのでNFC対応ケータイを持つメリットも有るでしょうが、個人的にはゴテゴテの要らない機能をつけられたスマートフォンはキライなので持ちません。よってシンプルなSIMフリーな機種を自分で選んで購入し、SIMカードを挿入して使っています。

なので私はスマホ単体でマイナポイントを利用開始する手続きが出来ませんでしたが、PCとICカードリーダーを使ってマイナポイントを開始することが出来ました。窮屈なスマホを使うより便利なPCとカードリーダーを使った方がストレスも無いので自分には向いています。NFC対応のスマートフォンを使っていない人は若干手間がかかりますが、何をやらされているか理解しやすいと思います。

マイキーID入手

先述のとおり既にマイナンバーカードを持っている前提で記しているので、マイナンバーカード取得のことには触れません。あちこちに情報があるのでいまさら私が記事にする労力は無駄で面倒くさいです。

マイキーIDを手に入れるには、「マイナンバーカード」とそれを読み取れる仕組みが必要です。スマートフォンはNFC対応に限るとか機種が限られるそうです。私は使い慣れたPCとICカードリーダーを使用する事にしました。

総務省のサイトは用語が統一されていないために実にわかりにくいと感じます。ここで自分なりにわかった要点を整理しておくと

「マイナポイントの予約」というのが「マイキーIDの取得」と同じ意味であることです。シンプルに言えば「マイナンバーキーとマイキーの紐付け」になります。

再び図を使いますが総務省の管轄下でマイナンバーと紐付ける手続きがポイントになります。重複発行を防ぐ為にマイナンバーを使うという考えが根本にあると思います。マイナンバーを使いたいが個人情報が含まれているので安易に出来ない。そこでワンクッション仕組みを置く考えです。もしマイキーIDが漏洩したとしてもマイナンバー漏洩にはならない苦肉の策なのでしょう。

実際の操作はマイナ事業のサイトにアクセスして、マイキーID取得画面を表示させ発行してもらいます。その後マイナポイント連携の決済方法を指定してポイント受け取りを確定させます。概念的には「マイキーID」が主となり「決済サービスID」が従という位置づけという感じです。これは想像ですが決済サービス会社側からはマイキーIDまでしかわからない(マイナンバーにはたどり着けない)ハズです。

Webブラウザと機能拡張

  •  Internet Explorer11
  •  Microsoft Edge(機能拡張【アドオン】が必要)
  •  Google Chrome(機能拡張【アドオン】が必要)

既にIE11はサポート切れなのにこういうものを使わせるのはいかがなものかと思いますが、官公庁はセキュリティ意識が低くITリテラシーが遅れているので仕方ないです。ここはユーザーとして自衛するしかありません。個人的な嗜好でEdgeは使いたく無いので、サブで使っているChromeを使用することにします。アドオンが必要なのでインストールします。(本当ならFirefoxでやりたいのですが対応してないっぽいです・・)

ICカードリーダーとマイナンバーカード

先述の通り私はe-Taxや住民基本台帳カードを使うためにICカードリーダーを所有しているので、それを使ってマイナンバーカードのICカード情報をPCから読み取れる様にします。

持っている人はそれが対応しているか確認できます。

これからICカードリーダーを買い求める人は【SCR3310】一択でしょう。適用範囲が広く世間でも定評があるのでイチオシです。Windows 10であればドライバは自動でインストールされますので意識してインストールする必要はありません。非接触型が良いとか好みもあると思いますけど汎用性の高さが個人的にはポイントだと思っています。

JPKI利用者ソフト

公的個人認証を利用するために役所が配布しているアプリです。もちろん無料でダウンロード出来ます。このアプリからICカードリーダーで接続したマイナンバーカードの情報を利用出来ます。

余計なアプリは入れたくない人も多いと思いますが、このアプリ(MKJSsetup.exe)を入れてないとマイナポイントの手続きはダメでした。「マイキーID作成・登録準備ソフト」と呼ばれているらしいです。

「自分の証明書」をクリックすればマイナンバーカード内の情報(有効期限など)を参照することが出来ます。もちろんICカードリーダーでマイナンバーカードを接続しておきます。

つくづく呼び名を統一して欲しいと思いますが頭の固い役所の連中には無理なんでしょうね、そういう配慮をしろと言っても・・。穿った見方をすれば意図的にわかりにくくしている様にも思えます。

キャッシュレス決済を選ぶ

自分が一番使うキャッシュレス決済を選ぶのが王道だと思います。私の場合は楽天クレジットカードが一番利用するので確実なのでそうしようと思いました。しかし楽天の解説のページがわかりにくかったので、PayPayを選ぶことにしました。期間内であれば2万円はPayPayでも利用すると思うのでそうすることにしました。

マイナンバーカードをICカードリーダーに接続してから、対応Webブラウザでマイナポイントのサイトにアクセスします。マイキーIDの発行(マイナポイントの予約)をクリックして、マイナンバーカードの暗証番号(4桁)を入力すると中に入れます。発行済の場合はマイページにログインする形になります。わかりにくいサイト構造です。

墨消ししてますが右上にマイキーIDが発行されているのが分かります。しかしまだマイナポイントは未申込になっているのが分かります。「申込へ進む」として次の画面に進むとキャッシュレス決済サービスを選ぶ画面に進めます。

自分の使いたいキャッシュレス決済を選びます。この辺り、楽天はもう少しユーザーの気持ちをお勉強する必要がありますね。土壇場で私は楽天カードではなくPayPayを選んでしまいましたよ。

楽天カードなら20,000円以上の利用は一ヶ月で確実だったのですが、本当に説明がわかりづらくて印象が良くなかったので。

PayPayは個人的にあまり好きじゃないソフトバンク系列なのですがユーザー感覚が良くわかっているなぁと感じます。結局こういうところでユーザーを逃すわけですよ。

スマートフォン画面において、PayPayはスクリーンショット(キャプチャ)が撮れなかったので割愛しますが、PayPayアプリのメニューの中にわかりやすく「マイナポイント」というボタンがあるのでそれを選んでいけば、「決済サービスID」と「セキュリティコード」が分かります。ぶっちゃけ「決済サービスID」は電話番号でしたけどね・・

必須項目を入力して「確認」をクリックすれば登録確認が念押しされます。

他の決済方法

なお、向学の為に他の決済方法についても調べてみました。決済サービスによって、決済サービスIDがカードに印刷されているものもある様です。自分が使いたい決済サービスについて確認してみると良いでしょう。

例えば、私が持っているWAONカードについてはこうなってました。

決済サービスID:カード裏面に記載されている「6900」から始まる16桁の数字
セキュリティコード:カード裏面に記載されているコード6桁、もしくは生年月日西暦数字8桁

決済サービスIDなどをマイナポイントのサイトから入力し終わったら申込み終了です。これでPayPayでマイナポイントを受け取ることができる様になりました。数日経てば、PayPayの利用に応じてマイナポイントによる還元が行われるはずです。(翌日、きちんと利用可能になりました。)

翌日確認したら、申込状況紹介でマイナポイント申込済になっていました。

最後に

正直言って総務省の説明は分かりづらいです。何をやらされているかわからないことをやらされてモヤモヤするので、私はPCで作業をしてよかったと思います。マイナポイントの仕組みが理解出来ました。

重要なポイントとして、マイナンバーは国民一人に1つなので多重発行が防げるという考えです。総務省はこの原則を守るためにマイナンバーを使ってマイナポイントという事業を発案したと思われます。ここが崩れると(多重発行ができると)仮に10個のマイナポイントを使えたとしたら、5,000✕10で50,000円のポイントバックを得られる訳です。

このタイミングで大きな買い物をするとして、上限なしに25%が戻ってくるとしたら非常に嬉しいです。もしポイントバックに上限が無かったとしたらお金を持っている人だけが得をするという図式になり、これまた公平性が保てなくなるという考えです。300万円の車をもしキャッシュレスで購入できて25%が戻ってくるとしたらこのタイミングで車を買う人が叩かれるでしょうね・・

個人的には支払った額の25%と決めてしまえばそれでも良いんじゃないかと思うのですが、世の中にはお金のことを常に考えていて上手くやる人がいますから、私の浅はかな考えでは及びません。やはり上限は必要なのでしょう。そもそも国は予算をはじきだして税金からの財源を確保します。上限なしなら予算が設定出来ません。

さあこの仕組み、スマートフォンで言われるがままアプリをインストールして全ての手続きを完結させてしまうと、何をやらされたのかなかなか理解(想像)するのが難しいんじゃないかな?と思います。結果だけ得られればOKという人はそれでもいいだろうけど私はそういうのは嫌なタイプなのです。PCで手続きをしてよかったとつくづく思います。

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