過去に原因不明の体調不良で悩んだ時期があった~当時はその原因を自覚出来ていなかった

健康

以前、原因不明の体調不良が自律神経失調症という言葉で済まされる事を記しましたが、私も過去には色々な病気とか原因があると疑って、色々な検査を受けたものです。

血液検査、レントゲン、MRI、CTスキャン等で疑わしいと思った事を検査してもらいました。お金も結構かかったはずです。しかしいずれの検査も「異常なし」と言われて、「そんなはずはない」と苦悩したのを思い出します。

ある日、テレビで「バセドウ病」について取り上げられていたのを観て、これじゃないか?と思ったことがありました。症状がたくさん一致したからです。

  • 疲れやすい
  • だるい
  • 微熱が出ることがある
  • イライラ、落ち着かない
  • 集中力低下
  • 不眠
  • 動悸、息切れ
  • 便秘、下痢
  • 頭皮が痒い
  • 手足のしびれ
  • 肝機能の低下

こんなところが取り上げられていたと思います。

色々な病気を疑い検査を受けるも・・

まさしく自分の不調となる症状と一致するではないか!と。速攻で甲状腺の検査を受けることにしました。ネットで調べて甲状腺の検査が出来る医者を探して、予約の電話を入れて検査を受けました。

診察の時に問診と、首(あごの下あたり)をぐりぐり触診された程度です。触診は異常なしで、血液を採血して一週間後位に結果を聞きに再度受診しただけだったと記憶しています。

採血した血液を検査して結果が出るまでに少し日がかかるので、待っている数日間、きっと何か(原因)が見つかると思っていました。甲状腺の異常が見つかったらそれはそれで病気なので困るけれど原因不明よりはマシだと思っていました。

結果を聞きに医者に会いに行きました。結果、「甲状腺に異常はないですね」と言われました。がっくりしました。それ位、原因不明の体調不良に悩まされていました。

自律神経失調症は本当に厄介です。私の場合は、「心身症(身体表現性障害)」と主治医から病名を言われましたが、後になってこの病名はなるほどなぁという感じに思います。しかし体調が絶不調でまともな生活が送れない渦中にある時は、意味不明の病名でなんなんだよ!と思っていました。

気持ちの緊張を緩めるのが効果的だったと後で気づいた

結局は、ある程度割り切れる様になるまで改善の兆しすらなかったのですが、丸二年間も不安定な体をだましながら、体調の良い時にだけ行動するという感じで生活していて、仕事をしない(できない)生活が非常に苦痛でした。しかし二年もすると仕方なく次第に割り切れる様になって来ます。するとその頃から症状が落ち着いてきたので不思議です。

今となっては、原因は「ストレス」で、それを消化しきれず溜め込んでしまう「性格」が自分の体を壊してしまったのだと理解しています。人間は適度なストレスを感じることも必要ですが、それを蓄積したストレスは発散して消化してしまうことも非常に大切なのです。性格は変えられませんから。

スポーツをしたり、お笑いを見て爆笑したり、感動する映画などを観たり。好きな事をして脳に新鮮な刺激を入れてストレスを消化するというプロセスが必要なんだと今は自覚しています。YouTubeを見ているとエクストリームとか外国人が過剰に激しい(危険な)スポーツをやって大けがをしているのを見かけますが、彼らはそうしてストレスを発散しているんだなと気づくことが出来ました。

趣味はストレス解消にとても重要

私が体調を崩してまともに生活できなかった頃、若い頃に超多趣味であった私の趣味が皆無な状態になっていました。唯一趣味と思っていたのはITスキルの向上で、これは仕事とイコールだったのでストレス解消手段としては使えなかったのです。全く違うことに没頭してストレスを発散する必要があったんだと思います。

時間を持て余すのも勿体ないと考え、気分転換に乗るのを辞めたバイクに再び乗ることを考え、中型二輪(普通二輪)からステップアップするべく、まずは体調の良い日を調整しながら教習所に通って大型二輪の免許を取得しました。体調が悪い日は教習所に行けないので一か月ほどかけて技能8時間+シミュレータ1時間を終えました。当然ながら最後に卒業検定もありますのでプレッシャーも感じます。しかしそれを克服した時に達成感を味わえます。普段とは全く違う達成感ですから大型二輪の免許をとれた時は新鮮な喜びだったと思います。

そして、免許を取ったら大型バイクに乗りたくなりました。そこでかみさんに相談して中古で購入することにしました。大きすぎるのも不便なので手頃な750ccのバイクを買いました。それに乗って出かけるとまた気分も違うし、かみさんを後ろに乗せて(タンデムで)買い物に行ったりするのも良い刺激だったんだと思います。

オートバイ(ギア操作)が効果的だったのかも

後で知ったのですが、オートバイはバランス感覚の乗り物なので、脳に特殊な刺激を与える効果があるそうです。それを学者が研究して正式に発表されたのを記憶しています。オートバイに乗っていますが全く意識してませんでした。

今考えれば、あの頃のそういう事ひとつずつが偶然良い方向に重なって、リハビリみたいになっていたんではないかなと思います。リハビリする様な積み重ねで少しずつ上がったり下がったりを繰り返し、最悪の不安定な体調から這い上がることが出来た様に思います。そして自分の体験から、長く時間かけて蓄積してしまったストレス&体調の不調は、短期間では取り戻せないんだと痛感しています。

自律神経失調症をこじらせると大変です。未だに処方薬を服用しながら付き合い続けています。元にはなかなか戻らない様です。でも処方薬をきちんと服用していれば普通に日常生活は送れています(サラリーマン勤めもしています)。

今の世の中はストレスが人をダメにする時代だと思います。原因不明の病気の多くはストレスだと言っている医者もいました。たぶんそれは正解だと現在の私は自分の経験から思っています。ストレスを本気で研究している人達の研究成果が近年たくさん発表されるだろうと思っています。

ストレス社会に自身のストレス蓄積を自覚できてない人は多い

昨年、厚生労働安全衛生法によって定められた「ストレスチェック」を一定規模以上の企業の従業員に受けさせることを義務付けられました。

それだけストレスが無視できない時代になっているのは間違いないのです。

ストレスに悩まされ、それが原因で体を壊す人が多いことを裏付けています。社会問題になっているのです。しかしストレスに強い(上手にストレスを発散出来る)人は、ストレスで体を壊す人の気持ちが理解できないと思います。そしてこともあろうかストレスに弱い人を無意識に攻撃していたりして悪循環となります。人間関係はなかなか厄介だと思います。

自律神経失調症で、未だに完治せず心療内科にかかって、弱いながらも処方薬を服用している私としては、自分自身で世の中をうまく渡っていく術(自己防衛術)を身につけなくてはならないと今は思っています。最初はストレスをストレスと自覚できないというアホな自分に気づく事から始めなければなりませんでした。

ストレスを自覚できるようになった

今はストレスを感じたと気づくことが論理的に理解できています。これたぶんストレスと自分の体は感じてるだろうなと思ったら、やっぱり少ししてから頭痛がしたりします。「やっぱり来た来た」という感じでそれを自覚しています。

そういう時は何とかしてストレスをうまく逃がす方法を考えます。言いたいことを言うというのはかなり重要です。私はあまり自己主張をしない方だったので典型的にストレスをため込むタイプなのです。だから最近は「言うべきことは言う」ことにしています。それでも言いたいことを言える様になるには容易ではなかったと思います。その面ではうちのかみさんが私を訓練してくれた様に思います。

不満などのストレスを我慢している事をごまかす事はどうやら出来ない様です。人間とはそういうデリケートな生き物の様です。なんでもかんでも思ったことをバチコーンと言い返す事が出来る人は、ストレスがたまらないので(周囲の人にストレスをかけている可能性は高いが)、そういう人はストレス性の疾患にはならないと思います。

言いたいことを言えないタイプの人は、何かしら他の方法でストレスを発散しなければなりません。それがスポーツだったり、エクストリーム系のアクションだったり、買い物だったり、グルメだったりする訳です。人それぞれ好きなことが違うのでストレス発散の正解はないと思います。でも概ね人間はこういう事でストレスを発散する必要があるのです。それをしないと自分が壊れるんだと思います。

周囲には馬鹿らしいと思われる事でも、自分が好きで没頭できる事があるのならそれはきっと無駄ではなく意味のある事だと思います。そうして人間は精神のバランスをとっているのだと思います。

お気に入りのシューズを買ってウォーキングやランニング等に取り組むのも良いでしょう。必ず自分の好きなことを取り入れるのがコツだと思います。

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