debian GNU/Linux

PC-UNIX(FreeBSD)

私がLinuxを使い始める前に使っていたのは、PC-UNIXと呼ばれていた時代のFreeBSDでした。UNIXがPCで動作するらしいという情報をネット仲間から聞いて、同時期に情報交換しあいながら学習を始めました。私はFreeBSDを選びましたが、この段階でLinuxを選んだ仲間もいました。

まだデスクトップ環境(X-Window)の安定性が低く、導入の敷居も高い時代でしたが、古いPCに最小構成でインストールして必要なアプリ(Ports)を追加して各種サーバーを構築しながら学習していました。Windows Server(NT Server)に比べると呆れるほど安定して数ヶ月でも余裕で動きっぱなしという驚異的な信頼性でした。Windows NT Serverは定期的に再起動してやらないと必ずトラブルが起きていました。

お陰で、DNSサーバーを始めMAILサーバー等も長期間動かしていて基礎の学習が出来たと思います。時代の流れもありサーバーOSとしてLinux(Redhat)がシェアを握り始めたので徐々にLinuxの学習もして(Redhatのベンダー資格もとりました)、常用するサーバーOSがLinuxに変化して来ました。しばらくFreeBSDには戻っていません。

Linux

先述の通り、Redhat Linuxから始めて、VineLinux、TurboLinux、SuSE Linux、RedhatクローンのWhitebox、CentOSを使うようになりました(仕事で)。これらの経験(スキル)は勤め先でも使う機会があって、結構重宝がられました。プログラマーの補助的な仕事をしていた時は、プログラミング環境の構築等で色々な経験を積みました。

個人的に使用するにはVineLinuxが気に入っていて自宅サーバーOSとして長期間使用していました。VinelinuxでもMAILサーバーを24時間ずっと動かしていて自前のメールサーバーを使っていました。私は長期的に安定稼働するOSが好みです。

当サイト【sasapurin.com】は2004年4月から、FreeBSDで始めて以来ずっと使い続けています。

Vinelinuxのメンテナンスが終息するという事もあり、aptによる管理が行えるdebian GNU/Linuxに興味を持ち使ってみることにしました。使ってみるとVinelinuxでaptに慣れていたので比較的容易にdebianに移行することが出来たと思います。

もちろんRedhatベースのVinelinuxとは結構な違いがありましたがdebianは良く考えられてます。最初は多少の苦労もありましたが、すっかり気に入ってしまいました。

長年自前のBlogサーバーを使っていましたが、時代とともにCMSが普及して来たのでどんどん高機能化するCMSを動かすには古いPCでは厳しくなり、PCを高性能化しましたが、次には発熱という課題が出てきました。自宅で常時稼働させるには、発熱(冷却)の対策を考えると電気代が無視出来ない状態となり、それ以来VPSを借りて使用しています。

VPS上でdebianを使う様になってから軽く10年以上経過していますが、安定して動いてくれています。

Linuxデスクトップ

Linuxでもデスクトップ環境が安定して来た事もあり、Windows稼働から退役させたPCでdebian GNU/LinuxをデスクトップOSとして使用することにしました。

debianをベースとして成功した(知られている)LinuxディストリビューションにUbuntuが有りますが、Ubuntuはゴテゴテし過ぎていてあまり好きではありません。個人的には必要なアプリだけを自分で選んで構築したいと思うので、最初からアレもコレも準備されているのが好きじゃないのです。軽快に動くフレーバーを選べるのもdebianの良いところです。

現在のWindows(Windows 10以降)は、OSのくせに出しゃばる事が多いので、有償版のWindowsアプリがどうしても必要なことを理由に使い続けていますが、それらがLinux対応してくれればWindowsは要らないと思っています。早くそうなって欲しいです。

debian GNU/Linux

debian GNU/LinuxはLinuxカーネルを使用したディストリビューションでコミュニティによる有志によってオープンソースで開発されています。完全フリーなソフトウェアを開発することを前提に開発されていますが、debianはdebianをベースに派生物を作る自由さも与えてくれているので、Ubuntu等のdebian派生のOS(ディストリビューション)が数多く存在します。

私自身は完全フリーを目的としている訳ではありませんが、硬派な方針を貫いていることからもお気に入りのLinux OSディストリビューションです。派手さはありませんが安定志向でシンプルで扱いやすく軽量さも兼ね備えているのでとても気に入っています。

近年のdebian GNU/LinuxはデスクトップOSとしての完成度も高くなり、PC用OSとしての利用も実用的になりました。インストーラーの使用も簡単になったため導入(インストール)のハードルが下がり使い始めの簡便さもかなり良くなりました。

個人的には一番気に入っているLinuxディストリビューションで常用しています。(10年以上前からサーバー用途で使い続けていますが、近年はデスクトップ用途でも快適に使用しています。)

debianのインストーラ(ISO)について

debian GNU/Linuxを使ってみる時に注意して欲しいのは、「普通のユーザー」には強くNon-Freeを含むISOを推奨しておきたいということです。debianは完全フリーを前提としているため、PCのデバイスによっては認識せずインストールでいきなり躓く可能性があります。それを回避する為に例えば下記からNon-Free版をダウンロードすると良いでしょう。

※debian 12からnon-free Firmwaweが同梱される様に変更されました。今まで不便だった部分が改善された事になります。この変更によりdebian 12のnon-free版ISOは無くなった様です。今からdebianを使い始める人は特に気にすることはありません。

debianに関する記事

dropboxを使えるようにしたい

私はdropboxでスマートフォンやWindows PCと情報を共有しているのでLinuxデスクトップでもdropboxを使えないのは不便です。debianでもdropboxを使えるようにした記事を記してます。

RARファイルをGUIで解凍したい

RARファイルを解凍する必要があったのですが標準では解凍出来なかったため対処した記事を記してます。もちろんコマンドでも出来るのですが、せっかくのデスクトップOSですし、GUIでやりたかったので「xarchiver」をインストールして対処しました。

Zoom Client for Linuxを使いたい

必要に迫られてZOOM Client 32bit版をインストールして使ってみた記事を記しています。Zoomの公式サイトからLinux版インストーラーをダウンロードしてインストールしただけでは「足りない」と言われたパッケージを手動でインストールして無事に使えるようになりました。LinuxでもZoomミーティングは可能です。

ThunerでWindows共有の探索をしたい

debian11からWindows共有フォルダにファイルを保存したかったのですが共有フォルダにアクセス出来ませんでした。調べたところgvfs関係のパッケージが不足している様です。Synapticsから追加インストールしました。依存関係で必要なパッケージも自動的に追加インストールされるので簡単でした。無事にWindows共有フォルダをネットワーク経由で検出できるようになりました。

debian12にしてから日本語入力が直接入力に戻ってしまう

debian 12にしてから日本語入力への切替時(初回)に「直接入力」から「ひらがな」に切り替えてやる手間が必要になって煩わしく感じていました。以前のバージョンではこういう事は無かったのですが、おそらくibus-mozcになにか変更が生じた様です。Configファイルを一つ簡単に修正するだけで回避することが出来ました。

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