テリオスキッド

モータースポーツ系が好きで過去に乗っていた車もそういう系統の車種でしたが、四輪車は維持費がかかるので転居を機会に手放して、小型二輪で済ませられる生活をしていました。しかし仕事の都合で毎週末に片道2時間の行き来を余儀なくされ、荷物も運べる軽自動車を購入することになりました。

どうせ自分で所有するならとMT車で後輪駆動の軽自動車を探したところ、限られた車種の中にテリオスキッド(J131G)の存在を知りました。後にパジェロミニもFRベースの2WD(FR)のバリエーションがある事を知りました。パジェロミニ(XR)でも良かったかなと思っています。

なぜMTの後輪駆動車を選ぶかは完全に好みです。今まで所有した車は全てMT車だったのでインターフェース的にMTがしっくり来るのと、後輪駆動車の挙動の方が自分にはフィットするのが理由です。

4WDの安定感は雨天にはありがたいと感じますが「重さ」がやはりネックです。少しでも軽快な2WDの方が合理的だと個人的にはそちらに価値観をおいています。なにより右足で挙動を調整出来るフィーリングが自分には合っています。4WDはステアリング操作が全てという感覚でそれなら2WDの方を選びたいです。ちなみにFFは引っ張られる感覚とタイヤの接地感がイマイチでフィーリングが合わないので選択肢から外しました。多分この先もずっとそうなると思います。

テリオスキッドについて

テリオスキッドはダイハツが昔に発売して長期的に支持された超寿命モデル(ヒット車種)です。普通車のテリオスの弟的位置付けの軽自動車なのでネーミングに「キッド」がついているのだとか。現在はすでに製造中止になっているので新車は販売されていません。

エンジンはターボチャージャー付きのみです。インタークーラー付きと、インタークーラーナシのバリエーションがあります。いずれも低圧のターボチャージャーなのでわりと穏やかなエンジン特性でターボ特有のトルクが得られます。NAエンジンの軽自動車だとトルクが薄いので回転数で稼ぐ事になりますが、ターボエンジンならではのトルク感は軽自動車をあまり意識する事無く乗れると思います。

テリオスキッドの駆動方式には、4WDと2WD方式のバリエーションがあります。4WDはJ111G、2WDはJ131Gが型式番号に付きますので型式で駆動方式を見分けができます。

  • GF-J111G/J131G
    初期モデルはGFです。2000年前から2000年初期のモデルです。当然年式は一番古くなります。
  • TA-111G/J131G
    モデルチェンジ後のTAです。2000年代中期のモデルです。
  • ABA-J111G/131G
    再びモデルチェンジ後のABAです。2000年代中期から後期のモデルで最終型もABAになりますので、テリオスキッドの状態が良いものを探しているならABA型を選択する事になるでしょう。中古価格もABAが一番高くなっています。

テリオスキッドの共通仕様として、エンジンは直置きのFRベースです。なので2WDは純粋なFRです。センターデフロックの切り替え付き4WDの方が人気があった様で球数も多い様です。AT車が多くMT車は少ないです。

ボディーはモノコックとラダーフレームが組み合わされたビルトイン・ラダーフレームを採用しているのでボディー剛性が高いのは嬉しいです。しかし、重量が重いという最大の弱点があります。トレードオフだから仕方ないですね。走り始めは重いので鈍いですがスピードが乗ってくれば問題は無いと感じます。

個人的には少しでも軽い車体とFR駆動方式が好きなのでJ131Gの方が好みですが、残念なことにアフターパーツは皆無に近いものがあります。J111Gのアフターパーツは少しあります。機械式LSDが欲しいのですがJ111G用しか市販されていません。J131G用の機械式LSDが欲しいのに・・

乗ってみた感想

出足は4WD/2WDともに重くて鈍いです。インタークーラー付きのモデルもさほど違いは無いと感じます。個人的には数馬力アップのためのインタークーラーは要らないと思います。その方が構造的にシンプルで故障の可能性が下がりますし少しでも軽量となります。

MT車を選んだのでギアは自分で選択出来ますが、エンジンの特性的に低回転はトルクが薄いので発進直後はもたつきます。もちろんMT車ならでは半クラッチを活用して回転数を落とさない様にすればもちろんビュンとスタートは出来ますがそういう車では無いと思います。

車高が高いSUV系の車を所有するのは初めてでしたので、初めて乗った時はロールの多さに仰天しカーブで倒れるんじゃないかと焦りましたが、慣れれば感覚的な違和感はなくなります。しっかりロールさせてから進入すれば弱アンダーで安定した状態で曲がれる事もわかりました。サスペンションストロークの長さを活かしてしっかり路面を捉えられるのでハイトが高い割には安定感はあります。

シャーシは剛性感があり割としっかりしていると思います。しかしサスペンションはプアです。ふにゃいくせにゴツゴツしていますのでロードノイズは拾います。おそらくうまく動いていないのとダンパーの性能がイマイチなのだと思います。どこまで回復するかは不明ですが6万キロ走行してますので、ダンパーは交換時期かも知れません。

エンジンについてはターボエンジンなので軽自動車にしてはトルクは有る方だと思います。それなりの速度が出ていれば上り坂でも5速でトコトコ上がるし、多少速度が落ちていても4速にシフトダウンすれば粘り強く登ってくれます。エンジン回転数3,000rpm辺りから4,500rpm辺りまでトルクが盛り上がって来るので実用域として十分使えます。

ビュンビュン回すエンジンでは無いと思いますし、なにより泣き所は車重が重すぎます。こいつをそこそこの速度で振り回すと重量慣性で恐ろしくロールするので揺り返しでは飛びそうになりますから無理するのはやめた方が良いです。ダンパーが抜けてると揺り返しを吸収出来ないのでハイト高な車体故、おつりをもらうと転倒のリスクがあり危ないです。

基本的にアンダーステア特性なのでリアが流れる(カウンターを当てる)ことはありませんが、不意に滑ることもあるので雨の日などは注意した方が良いでしょう。2WDのJ131Gに機械式LSDを装着出来れば意識的にアンダーステアを抑えた走りが出来て面白いと思うんですけどね。当時そういうニーズがなかった様でCUSCOもラインナップしてくれていません。

トコトコと安定的に走らせるのがこの車の良さを引き出す一番向いている乗り方だと気づいてからは、「いかにロスなくスムーズに乗りこなすか」を意識して乗車しています。そういう走らせ方が一番無駄もなくこの車の快適ポイントだと感じます。

私はジムカーナとサーキット走行の経験がありますので、色々な走らせ方を意識する癖があります。結局「ロスの無い走らせ方」を重視する様になってからは、エンジン回転数はなるだけ一定に工夫しています。結果的にライン取りはシビアになっていると思います。テリオスキッドに乗ってみて、また生活に余裕ができたらスポーツ車でで競技をやりたい気持ちが蘇って来ました。

さて、テリオスキッドについて、少しずつ記事を記していますので良かったら読んでみて下さい。

オススメアイテム

持っていると非常に便利なジャンプスターター(バッテリー)をオススメしておきます。最近は高性能なリチウムイオン電池のおかげで手軽になりました。

せっかく購入して常に携行していても一度も使わない可能性があるスターターケーブルよりは、ジャンプスターターを携行して常時充電しつつ、スマートフォンの充電や車内でUSB電源等を便利に利用するのが賢い選択に思えます。(USB端子付きのものがオススメです)

もちろんバッテリー上がりの時には手軽に持ち運べるジャンプスターターで始動させられます。「ブースターケーブルってなにそれ?」と言われる過去の遺物となってしまうのでしょうね。