テリオスキッド

モータースポーツ系が好きで過去に乗っていた車もそういう系統の車種でしたが、歳もくった事だし四輪車は維持費がかかるしで、転居を機会に車を手放して、小型二輪(スクーター)で事足りる生活を5年以上続けていました。給与が安い仕事でも車の維持費がかからないとそれなりにきちんと生活ができるものです。

しかし仕事の都合で毎週末に片道2時間の行き来を余儀なくされ、やむなく荷物も運べる軽自動車を購入することになりました。

どうせ自分で所有するなら譲れない部分はあるなと、MT車で後輪駆動の軽自動車を探したところ、限られた車種の中にテリオスキッド(J131G)の存在を知りました。後にパジェロミニもFRベースの2WD(FR)のバリエーションがある事を知りました。テリオスキッドにこだわる理由は無かったのでパジェロミニ(XR)でも良かったかなと思っています。知っていたらパジェロミニにしていたかも知れません。

なぜMTの後輪駆動車を選ぶかは完全に好みと過去に乗ってきた車が全てそうだったからです。今まで所有した車は全てFRのMT車だったので自動車のインターフェース的にMTがしっくり来るのと、感覚的に後輪駆動車の挙動の方が自分にはフィットするのが理由です。慣れの問題と言ってしまえばそれまでです。

確かに4WDの安定感は雨天にはありがたいと感じますが「重さ」がやはりネックです。少しでも軽快な2WDの方が合理的だと個人的にはそちらに価値観をおいています。なにより右足で挙動をコントロール出来るフィーリングが自分には合っています。

4WDは4輪で闊歩する感覚が特に雨の峠道ではアリだなと思いますが。ステアリング操作が全てという部分が強く、車を自分で選べるなら2WDの方を選びたいです。ちなみにFFは引っ張られる感覚とタイヤの接地感が弱くなるフィーリングが合わないので選択肢から外しました。ジムカーナとかで積極的i極端な動きを起こせる場合はFFも面白いんですけど落ち着いて乗るには向かないと自分では思っています。

多分私の人生において車の選択はこの先もずっとそうなる(FRを好む)と思います。一度感覚的にがっつりと身につけたものは簡単には変えられないです。

テリオスキッドについて

テリオスキッドはダイハツが昔に発売して長期的に支持されたSUV超寿命モデル(ヒット車種)です。普通車のテリオスの弟的位置付けの軽自動車なのでネーミングに「キッド」がついているのだとか。現在はすでに製造中止になっているので新車は販売されていません。

テリオス(キッドではない)の車体がベースになっている事から軽自動車の感覚で言えばボディ剛性が高くしっかりしているのが特徴で、エンジンパワーなど動力の方が負けている感じです。普通に乗る分には安心感につながるので軽自動車に乗っているひ弱さはあまり感じられません。

車体が重くエンジンは軽自動車枠なので、出足は遅く、高速域でも重さがネックになってキビキビ感は弱いですが、コンパクトさはメリットです。普通の軽自動車に無いこの辺りの感覚がフィットする人にとってはお気に入りポイントだと思います。アクセルを踏めばターボエンジンの恩恵もあってそこそこ頑張って走ってくれます(燃費はガタ落ちですが)。

テリオスキッドのエンジンについて

テリオスキッドのエンジンはターボチャージャー付きのみです。ノンターボ(NAエンジン)はありません。選択肢としてインタークーラー付きと、インタークーラーが付いていないエンジンのバリエーションがありますのでどちらかを選べます。見た目の違いはボンネットに開いているインテークの有無で分かります。

いずれも低圧のターボチャージャーなのでわりと穏やかなエンジン特性でターボ特有のトルクが得られます。NAエンジンの軽自動車だとトルクが薄いので回転数で稼ぐ事になりますが、過給器付きのターボエンジン特有のトルクが増大するので軽自動車のトルクの薄さをあまり意識する事無く乗れると思います。もちろん一般的なノンターボの軽自動車に比べると燃費は悪化方向になります。車重も重いので街乗りすると燃費は非常に悪いです。

なお、個人的にはインタークーラー付きの64馬力と、インタークーラーなしの60「馬力の違い」はさほど気にする必要が無いと思います。感覚的にはたった4馬力の差よりも「トルクの差」の方が大きいと思います。

このタイプの車はトコトコ走らせる車ですので、エンジン回転数の変化を抑えて安定的に走らせることでこのトルクの恩恵をしっかり享受できると思います。インタークーラー付きの方がちょっとした坂道でもトコトコと安定的に登ってくれます。インタークーラーが無い方はちょっとしんどくなってきてギアをシフトダウンしてやらなくてはならない場面がチラホラ出てきます。それでもノンターボの軽自動車に比べればトルク感はかなりあります。

テリオスキッドの駆動方式について

テリオスキッドの駆動方式には、4WDと2WD方式のバリエーションがあります。4WD(J111G)、2WD(J131G)が型式番号に付きますので型式で駆動方式を見分ける事が簡単にできます。

中古車を選ぶにおいて一番重要なのは駆動方式だと思います。車の性質が全然違ってくるからです。公道を走行することがメインで未舗装道、雪道などを通らないのであれば、FRのメリットが享受できるJ131Gがベターな選択だと思いますし、逆に冬場に雪道などを通らなくてはならない事がある人にはセンターデフロック切り替えが可能なフルタイム4WDのJ111Gがおすすめです。もしちょっとしたぬかるみにハマってズリズリ滑ってもセンターデフロックをONすれば、なんとか脱出できるでしょう。

但し、いうまでもなくフルタイム4WDには弱点があります。第一に重量が嵩むことです。構造上2WDよりも余計な装備が付いているので重くなります。重量が重いことに加え駆動系のロスが増えるため燃費も落ちます。日常の足にするには燃費の悪さがネックになってきます。また4WD車特有のハンドリングの癖があります。しかし4WDの良さはトラクションのかかりが安定的なため、雨天の滑りやすい路面等でもドキッとさせられる事は少ないです。2WDの方は若干後輪がふらついたりすることもあります。しかしリアが安定性を失ってもおちついて走らせることができる人にとっては面白い車です。

テリオスキッドの型式について

  • GF-J111G/J131G
    初期モデルは【GF】です。2000年前から2000年初期のモデルです。当然年式は一番古くなります。中古車で買うとなると経年の関係で心配が増えます。
  • TA-111G/J131G
    モデルチェンジ後の【TA】です。2000年代中期のモデルです。価格的にも手頃感があるので狙い所ではありますが、13年以上経過したガソリン車は自動車税が割増になるのでそこは認識しておく必要アリです。
    余談ですが旧車に課税を上乗せするなんて国が決めた悪い決まりだと思います。新車を売りたいという自動車メーカーへの優遇以外のなにものでもないと思います。
  • ABA-J111G/131G
    再びモデルチェンジ後の【ABA】です。2000年代中期から後期のモデルで最終型も【ABA】になります。テリオスキッドの状態が良いものを探していて長く乗り続けたいならABA型を選択する事になるでしょう。中古価格もABAは高くなっています。

テリオスキッドの駆動方式などについて補足

テリオスキッドの共通仕様として、エンジンは直置きのFRベースです。なので2WDは純粋なFRです。センターデフロックの切り替え付き4WDの方が人気があった様で球数も多い様です。AT車が多くMT車は少ないです。世の中は需要と供給で成り立っていますので、中古車自市場では数が少ないMTの方が、新車販売価格は安かったのに中古車市場では高めです。

ボディーはモノコックとラダーフレームが組み合わされたビルトイン・ラダーフレームを採用しているのでボディー剛性が高いのは感覚的にも安定と安心感に繋がり運転していても良いフィーリングです。しかし、重量が重いという最大の弱点があります。トレードオフだから仕方ないですね。走り始めは重いので鈍いですがスピードが乗ってくれば問題は無いと感じます。

個人的には少しでも軽い車体とFR駆動方式が好きなのでJ131Gの方が好みですが、残念なことにJ131Gのアフターパーツは皆無に近いものがあります。J111Gのアフターパーツは少しあります。J131G用の機械式LSDが欲しいのですがJ111G用しか市販されていません。J131G用の機械式LSDが欲しいのに・・

所有して乗っているから言える感想

出足は4WD/2WDともに重くて鈍いです。インタークーラー付きのモデルもさほど違いは無いと感じます。一定の速度域に達してから巡航させるとインタークーラー付きの方がトルクを感じます。個人的には数馬力アップを期待してのインタークーラーは要らないと思います。その方が構造的にシンプルで故障の可能性が下がりますし少しでも軽量となります。ただ軽自動車の弱点であるトルクの弱さを嫌う人にはインタークーラー付きも検討してほしいです。その方がちょっとした坂道でも楽に走らせることができます。

私の場合はMT車を選んだのでトランスミッションは自分で選択して操作出来ますが、エンジンの特性的に低回転はトルクが薄いので発進直後はもたつきます。もちろんMT車ならでは半クラッチを活用して回転数を落とさない様にすればもちろんビュンとスタートは出来ますがそういう車では無いと思います。

車高が高いSUV系の車を所有するのは初めてでしたので、初めて乗った時はロール量の多さに仰天しカーブで倒れるんじゃないかと焦りましたが、慣れれば感覚的な違和感はなくなります。むしろしっかりロールさせてから進入すれば弱アンダーで安定した状態で曲がれる事もわかりました。サスペンションストロークの長さを活かしてしっかり路面を捉えられるのでハイトが高い割には路面の凹凸にのっても路面を捉えている安定感はあります。重量的なことを考慮すれば割とコーナリングは安定して速く旋回できると思います。

シャーシは剛性感があり割としっかりしていると思います。しかしサスペンションは構造のこともあり動きがプアです。ふにゃいくせにゴツゴツしていますのでロードノイズは結構拾います。シャーシ剛性が高い割にはうまく路面の凸凹に対して動いていないのは、サスペンションの性能(設計)がイマイチなのだと思います。どこまで回復するかは不明ですが6万キロ走行してますので、ダンパーは交換時期かも知れませんしブッシュ類の交換でどれだけ改善されるか?は興味があります。

エンジンについてはターボエンジンなので、やはり軽自動車にしてはトルクは有ります。それなりの速度が出ていれば上り坂でも5速でトコトコ上がるし、多少速度が落ちていても4速にシフトダウンすれば粘り強く登ってくれます。エンジン回転数3,000rpm辺りから4,500rpm辺りまでトルクが盛り上がって来るので実用域として十分使えます。

一応DOHCですがビュンビュン回すエンジンでは無いと思いますし、なにより泣き所は車重が重すぎます。こいつをそこそこの速度で振り回すと慣性重量で恐ろしくロールするので揺り返しでは飛びそうになりますから無理するのはやめた方が良いです。ダンパーが抜けてると揺り返しを吸収出来ないのでハイト高な車体ゆえ、おつりをもらうと転倒のリスクがあり危ないです。そうです背が高いのです。

基本的にアンダーステア特性なので普通に走らせていてリアが流れる(カウンターを当てる)ことはありませんが、濡れた路面+ギャップなどで不意に滑ることもあるので雨の日などは注意した方が良いでしょう。その点では4WDであるJ111Gの方が安定していて焦らされることは無いでしょう。4WDなら多少滑ってもアクセルを一定に保っていればハンドルを切っている方向に進んでくれるので安心です。

個人的な好みで言えば、2WDのJ131Gに機械式LSDを装着出来たら意識的にアンダーステアを抑えた走りが出来て面白いと思うんですけど、当時そういうニーズがなかった様でCUSCOもOS技研もラインナップしてくれていません。非常に残念です。遊び車にする余裕があったらワンオフで注文して作ってもらいたいという気持ちはあります。

トコトコと一定速度で安定的に走らせるのがこの車の良さを引き出す一番向いている乗り方だと気づいてからは、「いかにロスなくスムーズに乗りこなすか」を意識して乗車しています。そういう走らせ方が一番無駄もなくこの車の快適ポイントだと感じますし、通好みの運転の楽しみ方だと思います。

私はジムカーナとサーキット走行の経験がありますので、色々な走らせ方を意識する癖があります。結局一般公道を走らせるにおいて「ロスの無い走らせ方」を重視する様になってからは、エンジン回転数はなるだけ一定回転に保つことを意識しています。

なるだけ無駄なブレーキは踏まない、急ハンドルを切らない。なだらかに走らせるのが心地よくまた難しくもありますが、年齢的なこともあり若い頃にサーキットやジムカーナで身につけた感覚をそういうところに意識させるのが今の楽しみ方です。車の動きはもっさりしていますから早め早めの操作が必要で、結果的にライン取りはシビアになっています。先読み操作が必要な車ですね。先読みは安全運転にもつながるので良いことだと思っています。

テリオスキッドに乗る事になって、また生活に余裕ができたらスポーツ車で競技をやりたい気持ちが蘇って来ました。やっぱりFR車でキビキビと走らせるのはバランス感覚を研ぎ澄ます感じで好きです。しかし四国にはサーキットらしい場所がほとんど無いのが泣き所です。

さて、テリオスキッドについて、少しずつ記事を記していますので良かったら読んでみて下さい。

消耗品

ワイパーブレード(替えゴム)

車に乗っている以上劣化して定期的に交換しなくてはならないものの筆頭はワイパーゴムではないでしょうか?仕事上、昼間にあまり動くことが出来ないのでこの為に自動車用品店にわざわざ出向くのが面倒だと個人的には思っており、何かのついでに予備を買っておくというスタンスで車を維持しています。案外高いんですよね替えゴムでも。

テリオスキッドは年式によって2通りのワイパーサイズがありますので、PIAAのHP等で確認した方が良いです。ざっくり言えば平成12年11月以降のテリオスキッド(後期)は呼番が「1」と「12」です。(前期)は「3」と「10」なので間違えない様にしたいです。店頭に行けるなら取り外して持ち込み店員に断ってから現物合わせさせてもらうのが確実です。

なおPIAAのHPで調べればわかりますが、ゴムの材質により撥水効果が期待できるものや、雪用のものもあります。またブレードを交換することによって純正よりもガラス面への密着が向上するものもありますので、予算に応じてカスタマイズするのも良いと思います。

個人的には公道で速い車だ遅い車だとか言うのはナンセンスだと思っているので、こういうところに手をかけるのが本来のチューニングだと思います。安全性向上のカスタマイズが一番意味があるでしょう。

オススメアイテム

持っていると非常に便利なジャンプスターター(バッテリー)をオススメしておきます。最近は高性能なリチウムイオン電池のおかげで手軽になりました。

せっかく購入して常に携行していても一度も使わない可能性があるスターターケーブルよりは、ジャンプスターターを携行して常時充電しつつ、スマートフォンの充電や車内でUSB電源等を便利に利用するのが賢い選択に思えます。(USB端子付きのものがオススメです)

もちろんバッテリー上がりの時には手軽に持ち運べるジャンプスターターで始動させられます。「ブースターケーブルってなにそれ?」と言われる過去の遺物となってしまうのでしょうね。