iPodで息を吹き返したAppleから、頻繁に広告メールが届く様になったのは何時頃からだろうか。先頃iTune Music Storeが日本でも開始されたと、テレビのニュースでも報道されていた。
私とApple(Macintosh)の付き合いはずいぶん前から始まり、もう5年位前に終わった。初めて自分のパソコンとして手にした機種がClassicIIというモノクロの小さなMacintoshで、今思えばどうしようもない位ショボイマシンだが、当時としては画期的なパソコンだったと記憶している。
しかし、PowerMacへの移行などWindowsユーザーとは違う道を進みながら、ひたすらAppleを信じ続けていたのだが、結局Appleはユーザーに優しくない会社だったと思う。Macintoshというコンピュータと漢字Talkという優れたOSを開発した会社はダメ会社だったと今でも思う。結局当時のMacユーザーは裏切られ続けてきたのだ。(当時のAppleにそれだけの力が無かったと言えばそれまでだが、サービスは最低だった)
一方、Windowsを発売したMicrosoft社の対応は、Macユーザーの私にとってもすばらしいと感じる所があり、Windowsのダメさを知りながら、私はMacを捨ててWindowsに移行してしまった。これは間違った判断ではなかったと今でも思う。何時までもMacにしがみついていたら、今の自分は無かっただろう。
既にAppleには何も期待していないのだが、皮肉なことに私が今最も好きなOSである、FreeBSDをベースとしたMacOS-Xを数年前に開発して来たのはちょっとショッキングだった。OS-Xは、もちろんつまみ食いしてみたのだが、やはり良くできたパーソナル向けのOSだと思った。なぜダメな会社Appleがこんな良いOSを作ることが出来るのか不思議だ。しかし今となってはどうでも良かったりする。
iTune Music Storeも私にとっては何の興味も無かったりする。決定的なのは扱っている音楽ソースがあまりにも幼稚過ぎるからだ。結局売れる物しか陳列しないコンビニと同じ感覚で、私にはなんら恩恵が無いだろうと思っている。私にとっての音楽は、ハヤリすたりのあるものでは無く、想い出や時代の記録としての価値があるからだ。飽きたら他の音楽をという一般人とは違う価値観を私は持っているので、自分にとって良い音楽に巡り会うのには苦労する。(インターネットと言う情報を共有出来るツールが手に入ってからはかなり楽になったが。)
Appleは広告らしい広告を殆ど出していなかったが、インターネットという広告に持ってこいの基盤が出来上がってからは、宣伝という行為を積極的に行うようになった。まだインターネットが普及し始めた時、Windowsのシェアを奪うチャンスは何度も有ったのに、Appleは少なくともユーザーの目にとまるような行動は起こさなかった。いつかやってくれると信じ続けたが何度も裏切られた。
iPodが爆発的に売れて順調に事業が運んでいる様に見えるが、Appleはこの引き際を的確に判断する事が出来るだろうか?画期的な製品が開発され、爆発的に売れたとしても、いつかそのブームは終わってしまう事は歴史的に当然なのだ。経営陣も一新されたと聞くので、昔のAppleの様にずさんな経営計画は無いと思うが、過去に何度もその計画の無さに期待を裏切られた私は、Appleがどういう風にこの波を乗り越えていくのか遠くから傍観している。
昔、Windowsユーザーから、「Macはもう終わりだよ」と罵られながらも、Appleを信じてMacを使い続けたユーザーが多く居たのは事実だ。私自身にとってはMacを捨てた今となってはどうでも良い事だが、今のAppleが昔のAppleと変わっていることを密かに願っている。もうユーザーを裏切らないでくれ。



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