PC-BSD 1.2 のインストーラーは良く出来ており、Linux OS の大半がそうであるように、GUIでマウスとキーボードを使ってインストール出来る。これは本家FreeBSDのインストーラーと比べるとかなり敷居を下げていることは間違いなく、これによって初心者が手を出しやすくなっていると言い切っても良いだろう。しかしまだ難点がある。日本語は表示できるが、入力が出来ないのである。過去に苦戦して諦めかけたが何とかなったので、手順を整理してまとめてみた。
PC-BSD 1.2インストール
CD-BOOT出来るパソコンならGUIに対応したインストーラでたいした苦労も無くインストール出来るだろう。ただしインストーラにちょっと違和感があったのはインストール時に設定する、rootパスワードとユーザー登録におけるパスワードに文字の種類の制限があることだ。英数字しか使えず、特殊記号(!,$,%,&など)は使用出来ない。しかしインストールが終わってから、KDEにログインしてpaswdコマンドを使用すれば、特殊記号を使ったパスワードも設定出来る。この辺りはインストーラがまだ完全な出来ではないことを物語っていそうだ。
Portsリポジトリの更新
インストールが終わったら、root でログインしてからまずやっておきたいことがある。初めて実行した時は非常に待たされるので時間的に余裕の有る時に行ってほしい。
# cvsup /root/ports-supfile
これで/usr/ports/ディレクトリ以下のportsリポジトリが最新になる。なお/root/ports-supfileに記述された接続先サーバはデフォルトのままだと、
*default host=cvsup13.FreeBSD.org
私は以前チェックした時にレスポンスの速かった、cvsup4.FreeBSD.orgを使うようにカスタマイズしている(エディタで編集出来るのでどこがレスポンスが良いか調べてみて編集すると良いだろう)。
portupgradeのインストール
本命は付録で付いてくるportinstallコマンドを使えるようにするためですが、後々の利便性も考慮してここでportupgradeをインストールしてしまいましょう。
# cd /usr/ports/sysutils/portupgrade
# make install
# rehash
これでportupgrade,portinstallコマンドが使用できる用になったハズです。
ThinkPad X31 3ボタンマウス設定
※ ThinkPadを使っていない人はやる必用なし。ThinkPadユーザーだけ参考にされたし。
# vi /etc/X11/XF86Config
下のEmulate記述4行を追記する。
Section "InputDevice"
Identifier "Mouse0" Driver "mouse"
Option "Protocol" "Auto"
Option "Device" "/dev/sysmouse"
Option "ZAxisMapping" "4 5"
Option "Emulate3Buttons" "true"
Option "EmulateWheel" "true"
Option "EmulateWheelButton" "2"
Option "EmulateInertia" "50"
EndSection
これでPCを再起動したらThinkPadのセンターマウスボタンが使用出来るようになった。快適!! いよいよ本命の日本語入力設定(uim-anthy)は下記ページに続く。
PC-BSD 1.2における日本語入力の設定
先ほどインストールしておいたportinstallコマンドを使ってportsから必要なプログラムをインストールしてしまおう。
# cd /usr/ports
# portinstall japanese/uim-anthy (依存ファイルの関係で時間がかかります。)
# portinstall text/uim-gtk
# rehash
これでインストールされたuim関係のコマンド群は以下の通りとなる。
/usr/X11R6/bin/uim-sh
/usr/X11R6/bin/uim-module-manager
/usr/X11R6/bin/uim-xim
/usr/X11R6/bin/uim-fep
/usr/X11R6/bin/uim-fep-tick
/usr/X11R6/bin/uim-el-agent
/usr/X11R6/bin/uim-el-helper-agent
/usr/X11R6/bin/uim-dict-gtk
/usr/X11R6/bin/uim-toolbar-gtk
/usr/X11R6/bin/uim-toolbar-gtk-systray
/usr/X11R6/bin/uim-im-switcher-gtk
/usr/X11R6/bin/uim-input-pad-ja
/usr/X11R6/bin/uim-pref-gtk
コマンドの役割は、uimのオフィシャルサイトに日本語で分かり易く書かれているので参照して欲しい。(英語じゃないってだけでホントに有り難い。感謝です。)
~/.xprofileへのuim起動記述
# vi ~/.xprofile
下記を例にして自動実行のスクリプトを記述する
# Environment variable for kdm
export LANG=ja_JP.eucJP
# for UIM
uim-xim &
uim-toolbar-gtk &
export XMODIFIERS="@im=uim"
export GTK_IM_MODULE=uim
一端、KDEからログアウトして再度KDEにログインすれば、自動的に.xprofileが読み込まれる。
uimのデフォルト設定
KDE(X-Window)の再起動?により、上記で編集した~/.profileが読み込まれる。
上記の例でのポイントは、"uim-toolbar-gtk &"である。これはuim-toolbar-gtkを & 付きで実行なので、バックグラウンドで実行するという意味である。この記述によって、uimの起動と共に、フローティングツールバーが、恐らく画面右下に表示される様になる。
余談ながらフローティング・ツールバーが鬱陶しいという人は、"uim-toolbar-gtk &"の代わりに、"uim-toolbar-gtk-systray &"と書けば、システムトレイにツールバーが格納される。好みに応じて使い分けると良いだろう。
いずれにせよ、表示されたツールバーの一番右側には、設定ボタンが有るのでそれをクリックすれば、 "uim-pref-gtk"が実行されてuimの細かい設定がGUIで行える(直接ターミナルからコマンドを実行してももちろん構わない)。若干癖があると感じるインターフェースだが、要するに日本語変換の為に anthy を使いたいという事を設定するのと(デフォルトはSKK?)、キー操作を確認するだけで十分だろう。
なお基本的な事なので、念のため追記しておくと、日本語入力のOFF/ONは、「半角/全角」キー押下、もしくは「SHIFT」+「SPACE」キー押下で行える。もちろんこのキーが気に入らないという人は、設定画面からキーバインドを変更する事も可能だ。いずれにしてもこの辺りは、uimの日本語解説を一度読む位の努力は必用だろう(英語の説明を読む事を考えると気楽なものだ)。そして徐々に好みの環境にカスタマイズすれば十分だ(私はカスタマイズ未実施)。
以上、PC-BSDでBSDライフを楽しむ為に必須と思える日本語入力(IM)のインストールと設定手順でした。
—追記—
私自身の理解度が低いので間違いなどお気づきの点がありましたら、コメント頂けると嬉しく思います。なお、この日本語入力環境設定手順は、PC-BSD Forumの書き込みを参考にさせていただきながら試行錯誤し、最終的にPC-BSD 1.2のインストールからやり直して手順を整理しました。
色々やっていたら突然漢字変換出来る様になったのは良いですが、肝心のポイントが分からなくなりました。今後の自分為にも出来るだけ要点だけをまとめ、シンプルにしたかったので、改めて必用な設定と無駄な設定を意識して整理したつもりです。


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