私が入院中に本当にあった話
いつも寝付きが良くて22時には間違いなく寝てる私が、妙に寝付けなくて23時過ぎに病室を抜け出して病棟を松葉杖でトボトボ歩き、薄暗いソファーのところで座っていたら、ICUとか言う部屋の前が急に騒がしくなり、スタッフがバタバタ廊下を走っているのを見かけた。
走っていたスタッフの中には、悪魔のナースもいた!
まもなく患者の身内らしき人たちが7~8名集まってザワザワしている。
「こんな時間になんで入院患者以外の人がざわついてるねん?」
よく見ると涙をハンカチで拭いている人が居る。ん?もしや誰か亡くなったんかな?(汗
ふと今年亡くした祖母の事を思い出した。辛いんだよなこういうのって。夜中は何時も寝ているからこういう事は毎日起こっているのを知らないだけかも知れないな..
私が座っているソファーの方に女性が携帯電話で話ながら歩いてきた。別に聞き耳を立てた訳じゃないが、
- お婆ちゃんが○時○分に息を引き取った
- 撮りに帰るから、なんとかとなんとかを準備しておいて
みたいな事を話しているのが聞こえてしまった。
なんとなくソファーの所にはいない方が良いかなと思って、松葉杖で片足で歩きながらエレベータの方に向かっていると、またしても悪魔のナースが廊下をバタバタ走っているのに遭遇した。そして無意識に普段扉が閉まっている部屋の方を見ると、ドアが全開になっていて、中でナースが二人急いで何か作
業をしている。もしかしたら亡くなったお婆ちゃんの身体を綺麗にしてあげているのかな?(ナースのお仕事)より、と思った。看護士って大変な仕事だな。
悪魔のナースは、
この日たまたま夜勤だっただけだと思うが、私はこの病院で初めて亡くなった人を見た。確かに病院って所は怪我病気の人が運ばれてきて、最後を迎える事も多
いだろう。私の婆ちゃんも二人病院で息を引き取り、残念ながら身内は誰もその時に立ち会えていない。看取られて亡くなって行けるのが一番幸せなのかも知れ
ないな。そう思うと申し訳ない事をしたなと後悔の気持ちがあらわれた。
悪魔のナースが夜勤の日に亡くなったなんて、一瞬コイ
ツが死なせたんじゃないやろな?と思ったりもしたのだが、せわしく走り回る姿を見て、本当は悪い奴じゃ無いかも知れないなと思った。看護士なんて仕事をし
ていたら人の死に立ち会う事が何度もあるんろうから。それに楽な仕事じゃないし。
今日眠れなかった原因はこのせいかなと
思ってお悔やみの気持ちを持ちながら病室に戻ったが、本当の原因と考えられる事は、この数時間後にかみさんから届くメールによって翌朝知る事になる。ほぼこの時間に
かわいがっていたインコのメスが卵詰まりで死んでしまったというのだ。インコが死んだ時間はハッキリとはしないが気づいた時にはケージの底で横た
わっていたのだとか。その前に見た時は餌を食べていたりするから、時間的にはかなり似通った感じだ。
私は翌日外出届をとって入院以来初めて自宅に帰った。 そういう理由もあってこの夜の事は妙に忘れられない。


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