意図的な圧迫面接なのか?

今日、御堂筋線を使って大阪の南の方に行き仕事の面接を受けてきた。自宅からは一時間ちょいかけて出向いたわけだが、暖かくなったとは言えまだ骨折で痛めた右足が痛い(何故か踵の骨折なのにくるぶしが痛い)。通勤するには微妙な距離(時間)だな。

それはさておき、面接の話である。「圧迫面接」という言葉を後で知ったのだが、今日はどうやらこれに近い面接を初めて受けた様である。私の今の会社の形態は説明が大変なので詳しくは書かないが、要するに技術職として客先に入って仕事をする上で「事前面接」が必要になる訳でその面接を受けてきた際の話だ。

圧迫面接については、Wikipediaが分かりやすく書かれているのでリンクしておく。

圧迫面接:Wikipedia

面接は私の他にもう1名いて、2名が面接を受けることになっていた。Aさんとしておこう。

三名が入ってきた時に、部下と思われる二名が「どうぞこちらへ」的な対応をしたが、その1名(上司と思われる)は、「俺はここでいいよ」と正面には座らず、わざわざ脇の席に座った。面接を若い二人に任せて様子を見ようというのかなとその時は思ったがどうやら違った。 

普通に考えると事前にスキルシートが営業経由で渡っているはずなのに(それをチェックした上で面接に呼ばれたと取るのが筋なのだが)、立ち会った上位会社の営業は面接の場でコピーしたスキルシートを三名の面接員に渡した。それを渡された三人はスキルシートばかりを黙々と読み出した。沈黙の中どんどん時間が過ぎていく。私達二人はただ待つのみ。

ようやく反応があった。普通ならまず面接の最初に具体的な案件(仕事の内容)の説明があるはずなのだが、それを飛ばして職歴の自己紹介をするようにと言われた。Aさんが指名されて先に職歴を口頭で説明しアピールを行った。この時既に私はいつもと違う空気をヒシヒシと感じていた。スキルシートのチェックうんぬんでは無く、面接担当の三人の無言の時間が異様に長いのだ。少し質問を少ししたかと思うとまたスキルシートをじーっと見て押し黙った状態が続く。どんどん時間が過ぎていく。私の順番が何時回ってくるか分からないので身構えていたが、どうやらその気は無さそうだった。途中であほらしくなった。

そして脇に座っていた上司と思われる人が、Aさんが扱っていたOracleデータベースのことについて質問し始めた。Oralceの9iと10gのどこが違うのか?とか、処理能力的にどうなのか?とか、レスポンスが落ちてきたときにどこをチューニングするのか?とか。Aさんは職歴と自己紹介でその辺りは業務範囲が違うので直接はタッチしておらず指示を受けながら作業をしていたと正直に話していたのに、わざととしか思えない質問をし始めた。(話を聞いてなかったって事はないだろう?)AさんがOracleデータベースを使いこなしている訳ではないと遠まわしな嫌らしい方法で再確認すると、

「即戦力が欲しいんだよねうちは」 とその上司と思われる人は言った。

Aさんは我慢しながら大人の対応で差障りの無い回答を続けた。私は横で聞いていて嫌気がさしてきて、なんぼかこの席を立って外に出ようかと思ったが、営業の立場もあるからそれは出来ないと自制した。自分の聞いていた職務内容とは全く違うやり取りを聞いていて、ここにいる必要ないだろ?と思って本当に何度も退室しようかと思った。しかしそれは営業の立場を考えると出来ない。自分だけの問題ではないのだ。

更に待てども沈黙の時間が長く、期待している具体的な案件内容については全く口を開かない。そういう高圧的な態度が感じられて、ムカムカイライラして喉が渇いた。やむなく出された茶を一気に飲み干した。それでも喉は潤されなかった。

まだ自分の順番に回ってこない。沈黙が続く。三名が「何か確認すること無い?」とかヒソヒソ言っているのを聞いて、三人も居てこの効率の悪い時間の使い方なんとかしろよとマジに思った。一人位フォローする奴がおってもええやろ?一旦仕切りなおしでこっちに振ればよいじゃないかと何度も思った。時間は20分以上過ぎてようやく私が指名された。

スキルシートに従って職歴を話していくが、話を聞いてない感じで全く手応えが無い。それは当然なのだ。私は営業支援的な経験を求められていると言われて面接を営業にセッティングされて受けに来たのだ。しかも私の職歴は特殊なので、職歴書類には書ききれない。それを口頭で説明しながら思った。既にAさんの時のやり取りを聞いていて自分にかみ合う部分が殆ど無いことに気づいてたのだ。話していること自体が無駄に思えてきたが止めるわけにはいかない。伊達に歳は取っていないのでそれでも表面上はさらさらと流して説明をしていく。もちろん自分がその時期に担当した職務で得たスキルなり経験はフォローしている。かみ合わないのは覚悟の上だ。こうなったら体裁だけでもつくろって営業の立場だけは守らなければならない。自分がこの面接に合格しようなんて気持ちは吹っ飛んだ。まっぴらごめんである。

案の定、正面に座っている面接担当者二名は相変わらず何も言わない。すると上司と思われる人が脇から

「それであなたは何が出来るの?」

と一言言った。正直「今説明したやんけ!聞いとらんのかボケ!」と心の中で思った。しかしもちろん口にも表情にも出さない。ポーカーフェースを通して経験してきた職務から出来るであろう事を差し障り無い程度に口にした。幸いプレッシャーに負けてうろたえる様なことはなかった。そして自分の特質として「色々なことに興味を持てる」ということと「制限の中で適応力がある」という事を訴えた。無駄だとは思ったが。すると

「やる気はあってもねぇ~、即戦力が欲しいんだよなぁ」

もう呆れて何も言う言葉は無かったが、愛想で「そうですか」とだけ返しておいた。

面接を振り返ってみれば、始まって約3分辺りで察知した空気の不味さは大当たりだった。終始つまらない時間で無駄な時間を過ごしてしまった。もちろんエレベーターで降りて外に出るまでは大人の対応をして、きちんと挨拶をして出てきた。ぶっちゃけメーカー系列と言っても所詮こんなもんなのかぁと思った。ドアには大層な電子ロックをかけたり、廊下には監視カメラが両側についていたりと、仰々しい会社だったが中で働いているのがこういう人間なら、一緒に仕事は絶対にしたくないなと思った。というか空気も一緒に吸いたくない。相手の事を考えられないそういう人間には虫唾が走る。

これが後で知った「圧迫面接」だったとしてもだ。そんなものは知ったこっちゃぁない。人間としてのモラルの問題だ。そんな関門をくぐってまで働かせて貰おうとは思わない。 

外に出て駅に向かう途中で結果を営業に報告した。駅で待ち合わせてから、とにかくこの会社はかんべんしてくれとお願いした。結局具体的な案件情報は全く聞けてないし、人として絶対に許容出来ない部分を触れられた気がしたからだ。面接での言葉を素直に受け取れば即戦力を求めていると言う事だから、

「面接は通らないはずだけど万一通ったとしても絶対にここでは働きたくない」

と面接での状況を全て報告した。営業は私が普段そういう事(わがまま)を言うタイプではないと知っているので、調整が行き届いてなくて申し訳ないと誤る一方だったが、営業だけのせいではないだろう。とにかく営業は早速色々な動きをしてくれたようだ。

  1. 営業同士の情報伝達が上手く言ってない
  2. 先方から案件についての説明が全く無かった
  3. 書類選考なしに誰でも片っ端から面接しているっぽい
  4. 面接の態度について

これらのことを会社に報告してくれたらしく、私の上司から連絡があった。その話によると今回のルートでの仕事は二度と取らないことにしたらしい。もちろん口頭で聞いた話なので、本当かどうかは分からないが。そして上司から

「こんな面接は過去にも例が無いよ。最悪だったね申し訳ない。いわゆる圧迫面接っぽいね」

という言葉を聞き始めて知ったのだ。まぁ今後二度とこの系列の製品は買わないことにする。面接で人を見てるのはあんた達だけじゃないんだぜ~  圧迫面接と言う手法が当たり前だと後で知ったが、私は今回の様な面接をパスしたとしても後から断るつもりだ。理由は簡単、気持ちよく仕事をしたいからだ。

圧迫面接:Wikipedia

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