珍しくテレビにはまる

御巣鷹山の日航機墜落事故から早くも20年。20年という切りの良い年だからかテレビの特番が多かった。私も航空業界で15年位飯食って来たからどうしても興味がある。何しろ謎が多いというか、うやむやにして真実が隠されている様な気がするからだ。


そういう訳で、特番を2つ見た。切り口が違っていたので興味を失わずに見ることが出来た。しかし御巣鷹山の現実を見た先輩から聞いた話では(箝口令が敷かれているらしく詳しくは語ってくれなかったが)かなり悲惨な状況だったらしい。もはや異常な世界になっていたとのこと。想像するしか無いのだが、確かに520名の遺体が散乱しているなんて考えたくもない。
私は当時は学生だったので、テレビでちょっと見ただけだった。航空業界に関わる会社に入社して初めて、この事故の事を意識する様になった。もちろん羽田沖の事故も同様だ。航空機事故は生半可な状況ではないので本当に大変なことだ。
私が初めて飛行機に乗ったのは、高校を卒業して東京の会社に入社する為の試験を受けに行った時。離陸はそれほどでも無かったが、着陸時には死んだと思った。グラッと左側に傾いたのだ。結局何もなかったのだが、飛行機って怖いなと思った。そんな私が就いた勤務地は羽田空港。古い羽田空港時代に就職して、沖合の新しい空港への移転などにも携わった。11年間羽田空港で裏方として働いた。
その間、各地への出張もあった。移動手段のほとんどが飛行機。海外にも行った。いつの間にか飛行機に乗る時は、寝てしまうという癖がついた位慣れてしまった(着陸時のショックで目が覚めるのがいつものパターン)。もう数え切れない程乗ったので、緊張するという事を忘れてしまった位だ。
ジャンボジェット機には、何重もの安全装置が付いていて、非常に安全な乗り物だと専門家(整備士)から聞いたことがある。マニュアルも見せてもらったことがあるが、アレは素人には理解不能だ。トドメは英語だし..
しかし123便にはあまりにも不可解な悪条件が重なっていたとしか思えない。ボイスレコーダーに記録されていたパイロット達の言葉から、色々な機能が徐々に働かなくなったからだ。私の浅い知識だが普通なら考えられない事態だ。本当に何が起こったんだろう。
許せないのは、ボイスレコーダーの音声はもとより、事故調査の記録を抹消しようと政治機関が動いたことだ。証拠隠滅をはかったとしか思えない。恐らく日本内部の問題だけではなく、ボーイング社、つまり米国とのやりとりも有ったに違いないと思ったりする。日本の政治は米国の圧力に弱いのはこれに始まった事ではないので、まんざら外れては居ないと思う。何らかのやりとりがあったハズだ。
遺族の方にとっては、長くもあり短くもあった20年だと思う。20年と言えば子供が成人してしまうだけの年月がある。本当に貴重な時間だ。今年も慰霊祭が行われたが遺族も高齢化が進み、登山するのも大変だろうと思う。
私は今は航空業界から離れているけど、やっぱり安全が一番だと思う。当然航空会社の人達もそれは分かっているハズだ(一緒に飲みに行って話聞いた)。ここんところJALの事故未遂が続いているが、一体どうなっているんだろう。
航空機の運賃も競争で安くなり新幹線とも大して違わなくなった。時間を考えれば飛行機の方が早いケースも多い。運賃の低価格化、航空会社の競争を始め、私の想像の出来ない事態が航空業界に起こっているのかもしれない。
しかし、とにかく安全運行第一でお願いしたいです。

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