PS2:DRIVING EMOTION TYPE-S

私にとっては、忘れたくても忘れられないゲーム。なぜならば、PS2発売開始時に本体とセットで注文して買った、初めてのPS2ゲームだからだ。
期待しながらこのゲームを始めた時、洒落にならない違和感を感じた。真っ直ぐ走れないのだ!確かに車を教習所で初めて運転した時は、ステアリングを戻すタイミングが分からなくてフラフラ運転した。しかしそんなレベルでは無いのだ。スピードを出しても出さなくても、真っ直ぐ走る事が困難なのだ。数え切れない程壁に激突したり、コースアウトした。フラストレーションが一気にこみ上げてきた。このゲームディスクを叩き付けたくなった。それ位フラストレーションの溜まるゲームだったのだ。
しかし、なけなしのお金の中から買った唯一のPS2ゲーム。当時はレーシングゲームはこれしか発売されていなかった。仕方ないのでやり続けることにした。そして何時かコツが分かるようになった。常にカウンターを当て続けながら走るのだ。
この状態を実車に当てはめるなら、アイスバーン上をノーマルタイヤで走る様なものだ。常に当て舵をしながら走らせなくてはならない。そのコツを覚えてからは、全開でコースを走らせる事が出来るようになった。レースでも勝てるようになった。でも、ちょっと違いすぎると思った。実際の車に乗ってサーキットを走った事がある私にはどうしても理解出来なかった。このゲーム独特の車の挙動概念を感じ取れてから、走らせられる様になったのだが、実車を運転するに悪影響を及ぼしそうだったので、それに気づいてからゲームするのを止めた。
果たして、スクウェアはこのゲームをどういう意図で作ったのだろうか?リアル系を目指そうとしたのではないかと言うことは、何となく感じられる。しかしまったくグリップ感が感じられないのでは、リアルもクソもあったもんではない。車を少し走らせただけでタイヤが滑る?感覚は、明らかにシミュレート失敗だと感じる。限界域の挙動をシミュレートして、低速走行時の挙動をシミュレート出来なかったのだろうか?
まぁ、一時期はクソゲーだと思っていたが、このゲームが目指そうとしていた方向性は何となく感じられるし、もしかしたらグランツーリスモにもこの要素が取り入れられているかも知れないと今は思っている。惜しいのはGT-Forceが世に出るずっと前に作られた作品であること。GT-Forceを使う事が出来たら、それはそれなりに楽しめそうな気がする。スクウェアにまだ力が残っているのなら、この駄作の汚名を取り返すべく、完成度の高い作品を出して欲しい。多分出さないとは思うけどね。

DRIVING EMOTION TYPE-S
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スクウェア 2000-03-30
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