私はWindowsで使用するテキストエディタとして、フリーウェアのK2Editorを愛用している。
K2Editorは非常に高機能なテキストエディタである。特に正規表現を使ったキーワードカラー強調表示の設定が強力なので、非常に可読性の高い環境を実現出来る優れものである。またその設定は拡張子毎に分けられるので、HTMLファイルはもとより、Perlなどにも柔軟に対応できる。デフォルトである程度の設定がされており、それをベースに自由に変更(カスタマイズ)出来るので、自分の好みの色分けする事が、比較的少ない手間で行える。(ゼロから設定して行くのは非常にたるいからね)
K2Editorの見易さは特筆ものなのだが、もちろんそれだけではない。UNIX系のコマンドでは当たり前のように使う、grepやdiff機能も使うことが出来るのだ(後者は追加アプリを入れる必要がある)。
等と知ったかぶりを炸裂させながら書いている様に見えるだろうが、私はそれほどテキストエディタには執着がある訳ではない。というよりはそれほど使う機会が無いと言うべきだろうか。タイピングは得意だが日常的にテキストエディタを使わなくてはならないケースにはあまり遭遇したことが無かったりする。強いて言えばUNIX系サーバにSSHでログインした後でviを使ってコンフィグを編集したりする事が多い位だ。大量のテキストファイルを編集する様なケースは殆ど無い。自前のHPはDreamweaverの検索・置換機能で十分事足りている。
では何故私はK2Editorを知っており使っているのか?それは以前の職場でスクリプトを書いたり編集したりする仕事にも携わっており、その職場でK2Editorを標準のエディタとして使っていたからだ。その理由は上記の通り柔軟なキーワードカラーの設定が出来る事にあり、スクリプト開発の関係者は同じ定義ファイルを使って色分けし、見やすくして仕事をしていたのだ。その職場ではgrepやdiffを使う事は教わらなかったのだが、私はふとgrepやdiffという機能がある事に気づき、それらの機能を使って楽をする事を覚えた。それ以来テキストエディタはK2Editorが標準となっているので愛用し続けている訳だ。
しかし最近少し事情が変わってしまった。先日より期間限定でWeb編集の仕事をすることになり、膨大なページのHTMLソースをいじくらなくてはならなくなった。軽く見積もっても2000ページはあると思う。その職場ではTeraPadを標準のテキストエディタにしているのだが、微妙にカスタマイズがしづらい事にジレンマを感じ始めた。最初は我慢していたのだが、その職場ではツールを自由に使っても良いと言うことがわかったので、遠慮なくテキストエディタを慣れているK2Editorに変更した。色分けの定義を少しカスタマイズしただけで滅茶苦茶作業効率が上がった。
決してTeraPadが劣っているという訳ではないので誤解なきよう。TeraPadはデフォルトでIEとの連携する機能が実装されていてそれはそれでHTMLファイルを編集する上で魅力がある。要はテキストエディタというアプリの慣れと重点を置くポイントがどこにあるかの問題だ。私が今やっている仕事では、ソースの可読性が高い事が作業効率を上げると判断したのだ。ソースを読んで効率よく編集(検索・置換)するのだから、その方が時間を短縮出来るという訳だ。もちろん検索・置換については、K2Editorでも機能的に不十分だったりする事もあり他のツールを使っている。それについてはまた別の機会に。とにかく私のお勧めのWindows版テキストエディタはK2Editorである。
余談ながら作者のサイトでソースコードを公開して下さっている。公開の目的がフリーウェアだからつかったら駄目とか言う閉鎖的な会社等でも認められやすい様にと、ソースコードを公開しているのだ。GPLとかそういう類のライセンスではないので注意は必要だが、ソースを読んで信頼性を確認できる知識なり技術のある人は、企業でも使えるように上司に申し入れすることも不可能では無かろう。それだけ作者はフリーウェアという奉仕的な活動を本気で行っているのだ。だからこんなに優秀なソフトが作れるのだと思う。
私がこの先もWebの作業をするのであれば、このソフトウェアを使い続けることになると思うのだが、昨日企業への再就職面接を通過し正式な内定を受理したので、Webの仕事は3月いっぱいでお終いになりそうだ。おそらく今後の仕事はUNIX系OS上で行うことになると思うので、K2Editorを使い込むことは無いと思うが、まだ月末まで日はあるので可能な限りK2Editorの活用方法を見い出し、今一緒に作業をしている人に伝え残してから職場を去ろうと思っている。
Vector等から開発費をカンパ出来る仕組みにはなっているみたいだが、現時点そこまでの思い入れがあるツールと言うわけでもないので、今のところは送金する予定は無い。しかし、もしも仕事の流れ的にWindows上でテキストエディタを多用する事になったならば、おそらく迷わずK2Editorを選択するだろうから、その時は改良の要望と共に送金を検討するかも知れない。とにかく今はまだほんの基本機能しか使っていないのだが、それでも十分魅力的なソフトウェアだということは間違いないと思う。自身を持ってお勧めしたい。Vectorのコメント評価を読む限りTeraPadのほうが断然知名度が高く、ある意味K2Editorは隠れた名ツールと呼べるのかも知れない。


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