かなり昔から愛用しているヘッドホンを持っている。audio-technicaのATH-M9Xである。
当時はかなりオーディオにはまっていて、色々なスピーカーやヘッドホンを試したが、ワンルームの部屋でオーディオを楽しむには、ヘッドホンが一番簡単だという事に気づいて、色々視聴を繰り返した結果選んだのが、ATH-M9Xである。記憶によると当時の同社のモニター系ヘッドホンのフラッグシップモデルだったような記憶がある。
そんなATH-M9Xだが、余りにも酷使しまくった結果、配線の損傷はもとより(その都度自分で修理した)、イヤーパッドの劣化も酷い状態で、すっかりくたびれてしまったのだ。
- 価格 \25,000
- 型式 ダイナミック型密閉タイプ
- 振動板 46㎜セラミックコート
25ミクロン厚 - インピーダンス 38Ω
- 再生周波数帯域 5-30,000Hz
- 許容入力 1,600mW
- 感
度 106dB/mW - コード 3.5mPCOCC
ステレオ3.5mmプラグ - 重量 330g(コード含まず)
- 発売 1990年3月
- 販売終了 1998~99年頃
- 備
考- ATH-M9の改良型
- ネオジウムマグネット採用
- ボイスコイルもPCOCC
- ミニ→標準変換アダプター付属
しかし外観はくたびれても、音は相変わらずダイレクトで良い感じである。ダンピングの元気良さは昔からで、わざわざBASSをブーストする必要性もない(ブーストすると低音が響きすぎる)のだ。そう、初めて試聴した時に革命的な音だと電撃が走ったのを思い出す。いまだに極めてナチュラルな音のバランスだと思っている。バランスの良い音がするヘッドホンと言えば、ゼンハイザー[SENNHEISER]が有名であるが、当時店頭のデモ機で聞き比べても負けていなかった。金額的な事を考えると完全にATH-M9Xの勝ちだと思った。
昔話ついでに面白いエピソードがあるのでそれを書こう。当時親しかった知人は会社の同僚でもあった。その人は何時もファンキー(ラテン系とも言う?)なFusion系の音楽をSONYのDiscmanで聴いていて、バッキンバッキンのチョッパーベースをこよなく愛し、就業中であるにもかかわらず作業着の襟を立ててインナーホンで音楽を聴きながら働いていた。歩きながら右手の親指を太ももにバッチンバッチン叩き付けていたのが目に浮かぶ。一度その人から勧められて聴いた時に度肝を抜かされた事がある。そう、とにかくボリュームが大音量に設定されているのだ。マジに心臓が止まるかと思ったし鼓膜が破れたかと思った。あれだけの大音量で音楽を聴き続けていたのだから、恐らくその人は難聴になっていると思う。
その人は音楽にはお金を惜しみなく使う人であった。しかし敢えて安物のインナーホンを愛用していた。ちょっと値が張るインナーホンは、低音が張り出してくるので刺激が足りないのだそうだ。良くドンシャリ系の音と表現されるが、その人にはシャリ系の音が好みであった。ウチに遊びに来た時にATH-M9XとDENONの超重量級CDプレーヤーで音楽を聴かせた事があるのだが、音が異常に綺麗過ぎてつまらないと言われた事がある。私は綺麗でバランスの良い音が好きだから良い意味だととらえた。
その人は、仕事中に音楽が聴けない時は、まるで禁断症状の様に「音楽を聴きたい~」と訴えていた。タバコを吸っているのは見た事が無かったが、私の喫煙経験からするとニコチン中毒みたいなものだろうか。しかし「音楽を聴かないと死んでしまう」という彼の言葉は、今でも忘れられない。今も元気でいるのだろうか。10年以上話もしていないし安否も分からないのでちょっと気になる。
さて、ATH-M9Xに話を戻そう。一時は、ヘタレたイヤーパッドをリフレッシュすべく自作、若しくは然るべく業者に委託して作成しようとも思ったのだが、実際には行動を起こせなかった。そんな時に偶々気分でGoogleで検索してみたところ、audio-technicaの修理依頼ページに、ATH-M9Xがリストされている事を発見した。もしかして消耗パーツが残っているのか!
| イヤパッド交換 | (税込)¥2,940~3,360 | (※お客さま交換可能) |
| コード交換 | (税込)¥5,355 | |
| 破損・消耗部交換 | (税込)¥3,780~9,975 | |
| 分解再組立 | (税込)¥3,675 | |
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| 部品:イヤパッド(左右1組) HP-M9 | (税込)¥1,890 | |




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