まだこの問題を扱っているのかぁ~と思いながらCNET Japanの記事に目を通してみたら、どうやらこの記事は、PCの存在が悪の様な書き方をしている様に感じる。読み方によっては違う様な気もするが、やっぱりPC=違法コピーを強調している様に感じる。
私自身は持っている音楽CDはオーディオ機器で再生するだけで、パソコンで再生しようなどとは思いもしない。パソコンのオンボードチップによるオーディオ再生は決定的に音が悪すぎる。スピーカーも貧弱なものしか使ってなかったりする為だろうが、ノイズだらけのパソコンで音楽を再生して鑑賞するなど考えられない。
音楽CDのコピー問題を考えるならば、レンタルCDの事をまずは考えなくてはならないのではないだろうか。なぜなら友達同士での貸し借りなどは微々たるものだからだ。この問題については、故Frank Zappaが、生前から訴えてきたことだ。海賊版CDを組織的に売る事は許せないと。氏はリスナー同士がお互いの持つCDをコピーしあうことは、「微々たるものだ」と主張していた。何よりもコピーという方法で、利益を得るのが許されない行為だと。
ただ、最近のポータブルオーディオの普及(特にiPodだろう)により、何千もの音楽をハードディスクに保存出来るという仕組みは、容認出来ない事実だとは思う。これも当然ながらレンタルCDを借りてきて、片っ端からパソコンに取り込んでしまえば、iPodに転送するだけで済んでしまう。そういう手軽さを売りにした商品が普及すればするほど、違法コピーを「あたりまえ」と捕らえてしまう文化が出来てしまうのではないだろうか。
それを実証しているのが、中国などの国で当たり前の様に出回っている海賊版ソフトだろう。音楽CDがコピー出来るという事は、ソフトウェアCD-ROMもコピー出来るハズだ。おそらく彼らには「罪悪感」というものが無いはず。当然の様に海賊版を買ってきてインストールしていると思う。もはやそれが文化になってしまっており、定着してしまっているからだ。実際Microsoftを始めとした、大手ソフトウェア企業も手を焼いているらしい。
それともう一つ決定的なものは、音楽CDの持つ「価値」が薄れているからではないだろうか?少なくとも私は、自分の好きなミュージシャンのCDは買う様にしており、それがツボにはまれば、一生の宝物として保有したいと思う。現代の音楽は、流行と共に忘れ去られる薄っぺらな価値しか無いから、「レンタルCDでいいや」って感じで済まされてしまうのではないだろうか。お金を出して買っても、半年もすれば流行遅れの音楽CDなどに、誰がお金を出すのだろう?
では、流行を作り出しているのは誰?レコード会社ではないのか?
結局自分達が作り上げた商品流通の軽薄さが、現代の音楽CDコピーという短絡的な発想に結びついているのだと私は思う次第である。パソコン=違法コピーと安直に考えるのは止めて頂きたい。


コメント