足首を痛めて、更に踵を骨折して以来、足首が冷えると痛みで苦痛なので、いわゆるハイカット(ショートブーツ)を愛用する様になりました。当時はスニーカーやトレッキングシューズを愛用していましたが、最近では革のブーツばかりです。膝下辺りまでの長さのブーツ(RW 2268とか8268とか)も履きますが、一番履く機会が多いのはRW 8179と、ドクターマーチン1460です。
先日、職場に1460を履いて行ってたのですが、女性の同僚に、「○○さん、今日はかわいい靴履いてますね。ドクターマーチン?」って言われて、「そうです」と答えたら、「意外ですね」って言われました。普段はRW 8179を履いているのでそれで意外だった様です。
考えてみれば、RWはアメカジに欠かせないアイテムですし、ドクターマーチンはイギリスのどちらかというとパンクファッション風に支持されている訳ですから、結構対極にあるのかも知れないなと、改めて認識しました。
自分にとっては、ファッション性よりも履きやすさ(機能性)が重要だったりするので、あまり考えたことが無かったのですが、女性はファッション意識が強いですからそういう目で見るのかも知れません。
レッドウィング・8179
- とにかく頑丈なところが良い
(もともとワークブーツ系だから当然ですが) - インソールの厚い革が足の裏にフィットしたら疲れない靴の出来上がり
(足裏の汗も吸収してくれるので快適) - 内装(ライニング)の革が馴染むと包まれてる感が最高
(ただし馴染むまでは固いので靴ずれのもととなりやすい) - 修理(ソールの交換等)が出来るので長く愛用出来る
いわゆるセッターの良いところは履き慣らしてしまえば、自分だけの快適な靴の出来上がりというところでしょう。足を守ってくれるし快適だし言うことがありません。しかし慣らしが終わるまで(革が馴染むまで)は、時間もかかるし苦痛もあるかも知れません。そういう所も含めてこれが好きな人には魅力たっぷりのブーツだと言えます。
ドクターマーチン・1460(8ホール)
- とにかく軽い
- ソールのクッション性能が快適
(踵を痛めた身としてはこのドクター・マーチンソールは魅力です) - 見た目がシュッとしていてファッション性が高い
- 修理が出来ないので履きつぶしたら買い替え
(ソールは交換不可(厳密にはかなり費用がかかる)と言われました) - イエローのステッチが特徴的
(ホワイトステッチ、ブラックステッチ、レッドステッチ等もある様ですが)
ドクターマーチンの最大の売りはドクターマーチン・ソールの性能だと私は思って履いています。ファッション性は後からついてくるものだと認識していて、このソールのクッション性が好きで気に入っています。以前、インソールがダメになった状態を、ドクターマーチンの修理が出来る数少ないショップに相談したことがありますが、ソール全交換+インソールの総張替えなので工賃を含むと新品買うより高くなりますよと言われました。
ドクターマーチンのブーツを気に入っているファンの意見としては、早く革を馴染ませて快適なブーツとして共に過ごせる時間をできるだけ長く作りたいと思います。革がダメになってしまうケース、ソールが削れてダメになってしまうケースがありますが、いずれの場合も買い替え時だと割りきって次のお気に入りを見つけ出して手に入れる努力に気を向けるべきだと考えています。
そう考えると、ドクターマーチンの靴はファッション性のブーツに高機能なソールが付いてくるという位置づけで考えた方が良さそうで、私の価値観(ソールの性能第一)はドクターマーチンのブーツに限って言えばちょっと違う的な考えとも思えます。価値観の順番が違うというべきか。
両者を兼ね備えたブーツがもし世に生み出されたら最強だと思うのですが、それはまずあり得ないと言うのも一つの正解だと思います。両立しない要素がそれぞれにあるからです。やはり対極と言えるかも知れません。
そう考えると、私の同僚の女性が、「ドクターマーチンを履いているのは意外ですね」と言う旨の事を言った意味が分かる気がしますし、彼女は只者ではないと思います。かなりの靴好きじゃないか?
そう言えばその女性もオフの日はカジュアルでレッドウィングのブーツを履いている事が多かったと思い出しました。女性で重いRW 2268を履いている人を初めて見たので覚えています。その旦那もレッドウィング愛用者だったりしますので、ウチと同じく夫婦でブーツ好き。でも女性のRW(ワークブーツ)愛用者は珍しいです。
うちのかみさんの場合、RW 8268じゃ重すぎるので却下でした。そこで買い与えたGetta Gripの9900は、「かわいいけど重さがねぇ・・我慢出来るギリギリ」と言ってます。
女性の場合靴の重さのせいで両足の内側が擦れてしまう様です。女性の筋力(脚力)ではブーツの重さを制御しきれずフラフラと揺れるので、靴同士が擦れる事になるのだそうです。だからRW 2268/8268を好んで履いている女性は脚力が強いので珍しいと思うのです。
それを裏付けるかの意見として、うちのかみさんは、軽くてファッション性の高いドクターマーチンの方がお気に入りで、多分それは典型的な女性の意見(ファッション重視)なんだろうなと思います。レッドウィングも無骨さ(機能美)=ファッションと捉えるべきなんですが。
ちょっと脱線しましたが、レッドウィングのブーツと、ドクターマーチンのブーツは、やはり対極に有るんだなと認識した次第です。私は少数派だとしても、性能(履き心地)第一で両方ともお気に入りです。
長持ちさせるために
タフなレッドウィングのワークブーツにシューツリー(シューキーパー)は不要説はまぁ一理あるかなとも思いますが、ブーツのコンディションを長く保つにあは実は欠かせない効果があるのでシューツリーの使用をオススメします。足の汗(湿気)が革に与える悪影響を緩和できるからです。
未塗装のシダー材は湿気をよく吸い取るので一日履いたブーツが吸い込んだ湿気(汗)を吸い取ってくれるシューツリーの利用は実は理にかなっていると思います。レッドウィングはエイジングが必要な位に革がごついので多少雑に扱うのも慣らしには必要かも知れませんが、ドクターマーチンは買った直後から比較的柔らかい革、最初から出来上がっているソールなので消耗が始まっていると言えます。レッドウィングには要らないかも知れませんが、ドクターマーチンはインソールのコンディションを長く保つ意味でもシューツリーの利用がオススメですね。お気に入りを長く使うには日々のケアも必要です。
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