最近のドラマ作品の傾向と同じく原作はマンガ
ドラマ「あたりのキッチン!」の原作はアフタヌーンで連載されていたマンガです。「白乃 雪」さんの作品です。
正直言うと、個人的には原作は作画が読みづらくてちょっとしんどいと感じました。実写版作品の方がシンプルに構成されていて見やすく気に入ってます。このあたりは観る人の好みもあると思います。ドラマは東海テレビが制作(プロデューサー:遠山圭介)、フジテレビ系で放送されています。
個人的に、テレビはあまり観ないのですが、どうしても観たいものだけを録画して自分の時間がある時に観る様にしています。今一番放送を楽しみにしているのがこの東海テレビが制作したドラマです。
ストーリーについて(軽くだけ)
サクッと内容に触れると、極度の人見知りでコミュニケーションが苦手。主人公はそれがコンプレックスで人と接するのが苦手なのですが、常人離れした絶対味覚と料理の感性、そして人を思いやる心があり、それを武器に料理の力で克服していくってストーリーです。
コミュニケーション力ゼロのせいで、最初はアルバイト先を探すのにも苦労しますが、「阿吽(あうん)」という定食屋さんで働くことになります。阿吽の店主役の「渡部 篤郎」さんの演技も落ち着いていて安心感があってイイ感じです。
料理を題材にした人と人とのコミュニケーションがテーマの作品なので、ハートフル作品に仕上げられていると思います。
主人公「辺清美(あたりきよみ)」を演じる「桜田ひより」さんという女優さんを観たのはこの作品が初めての様な気がしますが、しっくり役にハマっていてうまく演じていると感じます。
動きも原作通り役柄にハマった絶妙にぎこちなさ(挙動不審さ)を演じていていい感じです。賛否はあると思いますが原作でのコミュ力ゼロの描写を守っているのでしょう。面倒くさい役柄ですがしっかり演じていて実力のある俳優さんだと感じます。
原作では主人公がコミュ障という絵柄には見えなかったのが私の印象です。だから違和感を感じたというか、ドラマ版の方がうまく演じていてピタッとハマりました。また、絵ではキャラクターの区別が私にはつきにくかったのと、紙面の情報が多くて読みづらいと感じました。このあたりは絵で表現するマンガ(原作)と動きを表現できる実写(ドラマ)の手法の違いなので仕方ありません。受け手側の好みもあるでしょう。
深夜枠での放送が惜しい
せっかく良いドラマ作品なのに放送が深夜枠なのが残念です。土曜日の夜遅くに放送するので私は録画して翌日以降に観ています。日曜日はたいてい仕事は休みですが夜更かしして日々の生活リズムを崩したくないので録画前提で観ています。
そんなことよりも、録画して観るということは観たいから録画する訳で、そうでない視聴者はリアルタイムでテレビのチャンネルを切り替えて、面白そうと思って観る人がほとんどですから、多くの人の目に触れる機会が少なくなるのが惜しいです。違う時間帯に放送していればこの作品のファンも増えると思うのですが。本当に惜しいです。
「あたりのキッチン!」は、派手さとは無縁ですが、日本人ならではの感性で作られている良い作品だと思うので、ぜひとも多くの人に観てほしいですね。こういう作品はおそらく海外リメイクは難しいと思います。こういう日本人らしい作品はとても好感が持てますし応援したいです。個人的には今季、唯一放送を楽しみにしている番組(ドラマ)です。
あたりのキッチン!ドラマ主題歌
あたりのキッチン!のドラマ主題歌は、「オレンジ」で、「ざきのすけ。」さん(22歳、北海道出身)の楽曲です。彼はシンガー、ラッパーです。優しい歌声と楽曲で、ドラマの内容と楽曲も合っていると思います。
観てない人はネット放送(Tverとかで)観てほしい
世の中不思議なもので、ゴールデンタイムに放送されるドラマが必ずしも良い作品とは限らないわけです。もちろん視聴する人達は色々な人がいるので、観たいと思える作品が必ず視聴者に届くとは限らないのは言うまでもありません。
しかし、最近はネットの普及、動画放送の一般化もあり、ドラマもオンデマンドで視聴できる便利な時代になりました。また地域によっては放送されていない番組もオンデマンドで好きな時に視聴できる便利さがあります。Tverは放送後一週間だけの猶予で無料で観られます。一週間経つと前話が消えてしまうのが惜しいです。
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