唐突ですが、ウチのトイレの換気扇は照明のスイッチと連動していて、照明を切った後もしばらく動いていて、タイマーでスイッチが切れる構造になっています。
しかし、これ真冬には有り難くない機能だったりします。できればトイレに入っている間は換気扇に回って欲しくありません。強制的に換気されると寒いからです。
そこで、トイレのスイッチに細工をする事にしました。
タイマースイッチ
使われているスイッチは、パナソニックのWN5276という高機能スイッチです。真面目な話通常の片切りスイッチが200円で購入出来るところ、このスイッチは2,000円以上で販売されていますので比較にならない位高価です。
現状、スイッチはこの1つしか使われてないので、パナソニックフルカラーのメリットを活かして、スイッチを増設する事にしました。要するに強制的に換気扇への通電を切る片切りスイッチを配線間に追加して噛ませます。
必要となるもの
- 片切スイッチ(WN5001P)200円
- フルカラーモダンプレート2個用(WN6002W)90円
- IV銅線(10cm程)くず線を持ってるので0円
今まで、換気扇への通電スイッチは直接配線されていましたが、今回購入した片切スイッチを経由して換気扇に配線しました。既存スイッチと増設したスイッチの間はIV銅線で渡り配線します。
スイッチが1個から2個に増えたので、モダンプレートを1個用から2個用に変更します。これに伴ってスイッチの取り付け位置も変更。工具さえあればちょいちょいです。
上が換気扇を強制的にOFFするスイッチで、下がトイレの照明と換気扇のスイッチです。下のスイッチは右側に倒すとトイレの照明+換気扇に通電ですが、上のスイッチを右側に倒している状態でなければ換気扇は回りません。
電気配線のイメージ
配線は電気工事のセオリーに乗っかるとこんな感じになっているハズです。交流電源のホット(ニュートラル)側が機器に電気を供給し、スイッチを通ってコールド(アースに落ちている)に電気を返してやる感じが暗黙の了解というかルールです。
つまり写真の状態で下のスイッチをONしても、換気扇は回らないので寒い思いをしなくても済みます。トイレから出て換気扇を一定時間(3分)タイマーで回したければ、上のスイッチを右側に倒します。
290円(ホームセンターで買ったけど実際はもう少し安かった)で一工夫出来ました。家族の理解も必要でしょうが、難しい話じゃないので大丈夫だと思います。特に真冬は寒い思いをしなくて済む様になりましたので我が家では好評です。
参考までに一般的なスイッチの話
私の実家がそうですし、以前住んでいた家もそうでしたが、換気扇のスイッチと照明のスイッチが別々になっていて、換気扇は回しっ放しにするか気がついた時に止める電気配線をするのが一般的だと思います。
今の家(借家)に越してきてこのスイッチが使われているのを見て、金かけてるなぁと思いましたが、冬になってから「不便だな、寒いな」と思う様になりました。別々に配線していたら換気扇のスイッチを入れなきゃ良いだけですからね。
せっかく換気扇用のタイマーを内臓したスイッチになっているので、それを活用する方向で(換気扇を止め忘れることを防げますのでまぁ節電でもありますね)改修したいなと思った次第です。
第二種電気工事士の試験にはこういう課題は出ませんでしたが、別にやっちゃいけない配線では無いですし、電気的におかしな事でも無いので有りだと思います。配線の色や基本ルールさえきちんと守っておけばやりたいように出来ます。
単純なスイッチの組み合わせですが、パナソニックには色々なスイッチがあるので、自分でスイッチを交換したり配線を変更出来るのはメリットだなと思った次第です。これで無意味に寒い思いしながら換気扇を回すことを強要される事は無くなりました。
最後に
お約束ですが、家庭内でも電気回路を触るのには「第二種電気工事士」以上の資格が必要です。無資格での電気工事は違法です。
もちろんもっと高度な「第一種電気工事士」という資格もありますが、「第二種電気工事士」の資格があればほとんどの建造物内の電気配線を工事することが出来るのでこれ以上の資格は今の所必要無いと思っています。
実際、高校生でも工業系(電気科)の学生が毎年多く合格していますし(彼らは時間があるから合格率が高い)、在職者でもコツコツ勉強して技能科目も練習すれば十分資格は取得出来ます。私もちらほらと老眼の症状が出始めた頃に勉強して資格を取りました。合法的に自分で自分の家の電気配線を工事したい人は是非チャレンジしてみて下さい。
技能科目については、最近はDVD動画が付属しているのでそれを見ながら練習し、制限時間内に余裕を持って終えられる様になれれば十分合格出来ると思います。実際に受験してみてわかった合格のポイントなんかも需要が有れば記事にしたいと思います。結構戦略的に取り組んだ方が良いと思うんですよね、ペース配分とか。とくに若い人と違って衰えを感じている年代は頭脳的に効率よく事を運ばなければ。タダでさえ学習する時間がありませんからね。
コメント