Microsoft WebsiteSpark

少し前にマイクロソフトから送られてきたメールで知ったのですが、WebsiteSparkというプログラムにより、開発環境を無償(厳密には3年で100ドル)で提供してくれるらしいです。

条件として社員が25名以下のWEB制作を行なっている企業(SOHO含む)となっており、このことから小規模なWEB系の開発会社をターゲットとして開発環境を提供して、Windowsプラットフォームによる開発に慣れさせてMicrosofに取り込もうという動きが感じられます。

なぜ25名以下なのか?

それは25名以下の規模なら与えるライセンス的にも小規模で済むし、まだ立ち上げたばかりの会社とかで資金も無いから有りがたがって喜んで使うだろうという思惑ではないかと思います。

ぶっちゃけ、きょうびの比較的小規模なWEB開発は、PHPによるものがメインとなっており、SQLとの連携も当たり前になっています。Expressionは評価版を使ったことがありますが、非常に良くできたWEB制作ツールだと思います。そういうツールを活かして、小さな芽の内に肥料を与えて成長させて、大きな収穫を得ようという意図が感じられます。戦略的には教育機関向けと同様に有効だと思いますが。

このプログラムの恩恵を受けられるとしたら、ASP(Active Server Pages)系の開発に方向転換せざるを得ないだろうし、Windowsサーバーをプラットフォームとする事も強いられる気がします。しかし現実的にはWindowsサーバでの開発は今の流れにはありません。殆どの案件でレンタルサーバを利用しますがLinuxサーバばかりです。

おそらくこのプログラムに乗っかろうという小さな企業は、開発環境を整える前で、今は何も設備が無いという企業になるでしょう。確かに3年間無料で使えて、3年の満了時に100ドル(約1万円)支払えば済むというのは、初期投資が要らないという意味ではうれしいことです。

しかしその後の開発をWindowsプラットフォーム、もしくはMicrosoftに依存することを余儀なくされるので、時流に乗っているとは思えません。

もちろん世界的にもWindowsプラットフォームでのアプリケーション開発の需要は多いのは確かですが、ことWEB業界に関して言えば少数派の様に思います。ですからマイクロソフトはこのジャンルにも食い入りたいという気持ちはいっぱいだと思います。

それゆえ提供されるのが

  • Windows Web Server 2008
  • SQL Server 2008 Web Edition
  • Expression Studio 3
  • Expression Web 3
  • Visual Studio 2008 Professional Edition

という事になるのでしょう。これ使い始めたらどっぷりMS色だろうな・・

なお、このプログラムはパートナー企業(レンタルサーバー屋とか)からの紹介(招待コード)を受けると、オプション的にプラスアルファのサービスを受けられるので、本当に設備投資ゼロ(VPS環境にWindowsライセンス込みで無料とか)から仕事始められるというメリットはあります。

これから事業を立ち上げるとか、独立するとか言う人には向いているかも知れません。お金が無くても技術力さえあれば仕事できますからね。(営業力は別課題として)

ちなみに、まだ結論は出ていませんが、正直堂としてはこのプログラムあんまりメリットが無いという判断になりそうです。既にプログラミング開発環境を試行錯誤で整えており、それなりの設備投資をしてそれなりの実績を上げてきている現状、開発(制作)環境をMicrosoft製品で整え直すという事は手間以外のなにものでもないからです。

開発環境を変更するという事は、開発の手法や手順を多少なりとも変更する必要があります。そんな余剰なリソースはありません。ちなみに私個人としての意見は私のブログの方に載せるかな。

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