DELL Vostro 1510のキーボードパンタグラフ移植

職場の業務用ノートPCのトラブルシューティングというか修理の話。私の職場はそれほど大きな会社では無いのですが、事業が分かれているのでやっている仕事が全然別って事が多いのです。しかも働いている場所も全然別ってことも。私は所謂「本部」的な職場に居るネットショップの裏方を担う従業員でありながら、過去の経歴から社内IT機器のエンジニアを兼務しております。

てな訳で今回はタイトル通り、DELLのノートPCのトラブル。キーボードが壊れてしまったという連絡が入りました。店舗で使用しているノートPCのキーボードに、棚の上から商品が落ちてきてキーボードが破損してしまったという連絡が入ったのである。上から物が落ちてきたと聞いてキーボードアッセンブリがメッコリと凹んでしまったのを想像していたのであるが、届いたノートPCを見てみると「B」のキーのパンタグラフが破損してしまい、キートップが取れてしまった状態であった。この構造と材質をみて思わず「安い造りだなぁ~」とため息がこぼれてしまった(苦笑

ま、塩ビ系の比較的柔軟性の有る素材で出来たパンタグラフの一部が欠けてしまい、キートップをしっかりと保持出来ない状態になっている事。「B」のキー の位置ではタイピングを繰り返している内にまず間違いなく外れてしまうだろう。しかしたったこれだけの事でDELLに修理に出して一万円以上の修理代を取られるのもしゃくである。だいたいDELLは送料高すぎるねん!(今ここで言うべきことではないが・・)

そこで使用頻度が低く、かつパンタグラフパーツの互換性があるキーと交換する事にした。そして最有力候補に挙がったのが、右CTRLキーの隣にある、コンテキストメニューキーである。このキーを使う事は、一般人にはまずあり得ないだろう。私も時々使うことはあるが積極的に使うのではなくやむなく使うというシチュエーションに追い込まれないと使わない。

さて問題の状態はどうなっているかと言うと下図を見て頂きたい。

 
白い素材右上の爪が折れている

 白い素材がプラスチックよりもやや柔軟性のある素材で出来たパンタグラフである。写真はキートップに装着した状態で裏返したもの。白い素材の右上隅にあるべき「爪」が無くなっている為にキートップを完全に保持することが出来ないのだ。

 
白い素材の左下の爪が欠けている

 反対から見た状態にしてみた。写真では白い素材の左下が欠けている。右側と比べてみると分かると思うが微妙な突起部分で黒いキートップの爪に引っかかり固定(厳密にはスライド)する構造になっている。CADが有れば図面を引いて説明図を描けるのだが・・今は無いのであきらめる。どうせネット上を探せばそういう解説をしたサイトは既にあるだろうし。

キーボードのパンタグラフ破損に伴う代替処置

 元々は、[B]のキーのパンタグラフが破損したのだが、使用頻度がきわめて低いコンテキストメニューキーと入れ替える事にした。上の写真はパンタグラフを本体側から外している状態なのでスッキリしている。このまま使用させようかとも思ったが少し細工したらちょっと引っ張った位では取れにくくなったので、どうせなら付けておこうと言う考えに方向転換した。

キーボードのパンタグラフ破損に際する代替処置

上写真の様に移植先のコンテキストメニューキーも普通の状態にすることが出来た。ほとんど使わないはずのキーなので問題ないだろう。最悪外れてしまっても使用に支障は無いキーだし。

ノートパソコンのキーボード(パンタグラフ)について記したが、さすがにパンタグラフ機構のパーツ移植手順は文章では説明出来ない。ただし強いて言うなれば、素材を良くチェックしてみることである。おそらく割れやすい素材ではなく、やや柔軟性のある素材を使っているはずだ。キーボードには意外と衝撃が加わるからだ。つまり無理しない程度なら柔軟性があるのではめ込みから外したりすることが可能である。(もちろん無理すると思わぬ部分が割れたりするので己の責任において実行していただきたい。私は責任持てません。)

私がハードウェアの修理や応急処置に際して重要だと考えていることは

  1. 無理をして悪化させないこと(力を加えすぎないこと)
  2. 構造をよく観察して上記の無理な行動を慎むこと
  3. 工具はそれなりにしっかりしたものを準備して使用する
    適切でない工具を使うと・・最悪破損してしまう。適切な工具を使えば作業時間も手間もぐっと減らせることが出来るし質の良い保守作業が出来る。
  4. 根本的な処置が出来ない場合は、応急処置・代替処置もやむを得ないが、先々のことをしっかり考慮して対処したい。使う人の身になって考えると良いアイディアに気づく事が多い。

後は慣れというか、作った人の気持ちや考えを読むクセをつけると自ずと構造が見えてくるので、修理や処置が適切に行えるようになる。と私は思っている。もちろん若いときは技術も経験も少なかったので何度も失敗はした。それ故最近は(齢くってしまったし・・)致命的なミスをする事はほとんど無くなったと言える。慎重になったと言うか臆病になったというか、まぁ技術屋なんてそういうものだと思う。

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