FreeNASが素晴らしい件

FreeNASについてのエントリーだが、まず最初に我が家で使用しているVMWare ESXiサーバ(仮想サーバ)が便利なことについて。

DELL T105という同社のエントリーエッジサーバを使って仮想サーバとして使用しているのだが、VMWare社は過去の仮想化技術の実績から、様々なOSに対応したエミュレーションを実現しているので、今回使用したFreeNAS(FreeBSDベース)も問題なく試用出来た。通常使用なら持てあますAMD Opteron QuadCoreなマシンでも、複数マシンを仮想化してT105上で動かすのでリソースが無駄にならない。まずはVMWare ESXiサーバが素晴らしいことについて記しておく。

さて本題のFreeNASである。ISOファイルで100MBちょっとオーバーな程度のディストリビューションだが、NASに特化して作り込んであるので、軽量なエンベデッド版をダウンロードしてそれをインストールすれば、比較的古いリアルマシンでもNASが構築できてしまう。もちろんWebブラウザから細かい設定が出来るし、日本語化も進んでいるので市販のNASを購入するよりも柔軟性面でメリットが多いケースも有るはずだ。(消費電力等を考えるとコンシューマ向けNAS製品が優位だが、故障した時のリカバリー等まで考えるとメーカーに送って最低2週間・・・など考えるとFreeNASの優位点が浮上してくる)

検証は、VMWare
ESXiサーバ上に、仮想サーバとしてFreeBSD向けのコンフィグレーションを使って行った。もちろんFreeBSD向けのエミュレーションになって
いるので問題は全くなしだ。ストレージ領域として、とりあえず2GBと256GBの2つのディスクリソース用意した。もちろん2GB領域には
FreeNASを、256GB領域はファイルサーバとして使用する目的である。

ダウンロードしてきたISOファイルは、手元の
Windowsマシンにおいて、DaemonToolsでマウントし、あたかも実際にCD-ROMがあるかの様にみせる。この状態でVMware
vSphere
Clientを起動し、FreeNAS用に準備した仮想マシンを操作する。手元のWindows環境にマウントしたFreeNASのLiveCDイメージ
を仮想環境のブートデバイスとして起動させる。

見慣れたFreeBSDの起動が始まったと思いきや、途中からちょっと違う画面が表示されは
じめた。インストール先を尋ねてくるので先に記した通り2GBの領域を指定してそこにインストールする。もちろん何の問題も無くインストールが終わり、デ
フォルトでは192.168.1.250/24のネットワークアドレスで稼働を始める。IPアドレスを変更したい場合はこの時点でコンソールから変更して
おくことになるだろう。

とにかくWebブラウザを使って、httpアクセスを行う。もちろん上記で設定したIPアドレスに対してだ。ログイン画面が表示されたら、デフォルトのIDとパスワード(admin/freenas)でログインする。最初は英語なのでメニューを日本語に変更しよう。

「General」-「WebGUI」-「Language」–>「Japanese」 –>「save」

日本語表示に変わったら市販されているNAS製品と何ら変わりないどころか、より高機能とも思える沢山の設定項目が用意されている事に気づきちょっとテンションが上がってくる。コンシューマ向けのおもちゃみたいな製品では、スポイルされている感が否めないが、FreeNASは全てを見せてくれている感じで、とことんカスタマイズが可能だという雰囲気が伝わってくる。何しろ実装しているサービスですら、ありきたりな「CIFS」、「FTP」、「AFP」 程度では収まらないのだ。色々なニーズにしよう出来るNAS向けのOSである。

メニューが日本語に変更出来たら、後は設定を少しずつ煮詰めていく必要があるだろう。ホスト名を始め、IPアドレス、参照DNSアドレス、タイムゾーン、NTPなどなど。簡単設定なんてものは実装されていないので有る程度の知識(スキル)を要求されるが、これだけのNASに特化したOSが フリーで入手できることに、今の時代の恐ろしく恵まれた実情を痛感せざるを得ない。

さて最もカギとなるのはディスクマネージメント関係だろう。まだ256GBのデータ領域をこのFreeNASにマウントしていないので、単なるNAS機能を持ったマシンに過ぎないからだ。しかし心配はご無用。UNIX系の知識が多少なりともあれば、/mnt/配下に物理ディスクというリソースをマウントし、そこからCIFSサービスなどを有効にして、Windows共有フォルダを作っていけば良いだけだ。その後はActiveDirectoryで管理するもよし、このNASでアクセス制限するも良し、ユーザーやグループの概念ももちろんあるので市販のNASに負けるハズの無い柔軟なNASが構築出来る。

驚いたのは、BitTorrentクライアント機能が実装されていたことである。確かに常時稼働させているNASにBitTorrentクライアント機能があれば、新版のLinuxディストリビューションのISOファイルなどを登録しておけば、後は勝手にダウンロードして次はそれをTorrentネットワークのリソースの一員として配布側に回ってくれる訳だ。忌み嫌われるP2P技術だが、使い方次第では本当にネットワークのリソースを有効に活用出来ると私は思っている。(早速CentOSの最新版を登録してまずはダウンロードを開始させてみた。NASの設定と同様にWebブラウザからポート番号9091で管理が行える)

これはホンの小手調べ程度。まだまだFreeNASの全容は紹介仕切れない。色々な使い方が出来るし使わない機能は無効にしておけば済む問題である。バックアップにも対応しているし、ソフトウェアRAIDにも対応なので冗長性を持たせることも考えられている。UPSへの対応も問題なし。

ここまで触ってみてふと思ったのだが、FreeNASをベースに市販品として販売しているものがちまたに出回っている事も十分ありうるなと言うことだ。いやほとんど間違いないだろう。そのまま使っていることは無いとしてもFreeNASというディストリビューションの開発に入っていれば情報も集められるし色々なノウハウが容易に入手出来る。当然NAS製品に反映させられるハズである。

いやぁ~、FreeNASスゴ過ぎる。マジにコンシューマ向けNASって消費電力(電気代)しかメリット無いなって思えてきた。実際某メーカーの製品で私はバグに遭遇して使いづらいメールフォームから何度もバグ情報を送ったにもかかわらず、再起動してみて下さい、設定をやりなおして見て下さい、とどめにはNASを初期化(全てデータは消えますので注意)と返ってきた。

「出来るか!ボケ」・・とは返さなかったがそう思った。

結局自力でバグを回避する方法を偶然見つけてそれを最終的なバグレポートとして送ったところ、状況が確認出来た(バグ)ので、次回のファームウェアバージョンアップでFIXさせますとのこと。こちとら無償でバグの再現に協力してやってるのに単なるクレーマーと同じ扱いかよ!とマジにこのメーカーの製品買うの止めようかなと思ったくらいである。(所詮それがコンシューマ向け)

フリーウェアよりも販売している製品の方が優れていると言う方程式はもはや成立しない時代である。そんなことをFreeNASはこれでもかと実力をアピールして教えてくれた素晴らしいディストリビューションだと私は思う。

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