「Panasonic Let’s note CF-SV8RDCVS」をWindows11で使用するために中古で購入して、ちょっと窮屈なキーボードにも慣れてきました。するとこのコンパクトさと軽量な点が気に入ってしまい、重いノートPCを持ち運ぶのが苦痛になって来ました。レッツノートは軽いのでヒョイと片手で持てますからね。
今回考えた中古パソコン(Linux用)の仕様
出来れば持ち運び用に旧世代のCPU(第6~7世代 Intel Core辺り)が搭載された「Panasonic Let’s note CF-SZ5、またはCF-SZ6」を格安で入手して、使いやすいLinuxディストリビューションを選定してインストールしたものを使いたいと考えました。
入手タイミングは、Windows10のサポート切れ間際、若しくはサポート切れを待ってLet’s noteを格安で入手しようと思っていたのですが、それまで待ちきれなくなりました。理由はいくつか有ります。
私と同じ様な考えの人はそれほど多くはないと思いますが、オークションの様子を見ていると法人で使用されていたと思われるLet’s noteの中古品がまとまった数出品されて落札されていきます。落札されるということはそれを購入して使おうと考えている人がそれなりの数いる訳で、Windows11に正式に対応していない機種でもまだ需要があるのです。ということは今を逃すと流通量が減るのではないか?という予測をしたので行動することにしました。
Let’s noteはバリエーションが豊富で、スペック的にもCPUの性能を気にしなくてはなりません。バッテリーの持ちを考えるとIntel Core i5が妥当な線だなと考えました。i7になるとバッテリー消費が気になります。
後はいかに安く(コスパ良く)仕上げるかです。出来れば5,000円程度で入手したいものです。これらのモデルはOSがWindows10の時代のPCですが、スッパリとWindowsの使用を止めてLinux OSを採用します。Linux OSの多くは無料ですからハードウェア費用だけ気にすれば良いです。そういう用途なので最初からOS(Windows)は入って無くて構いません。MS-Officeなんか言うまでもなく不要です。
Panasonic Let’s note CF-SZ6Rをジャンクで入手
今回、ヤフオクで中古品(ジャンク)を購入しました。しばらく出品をウォッチしていましたが、5,000円以内で状態の良いものを入手するのは難しい感じです。タイミングにもよると思いますが現在の相場的に7,000〜8,000円はかかるみたいでした。Windows10のサポート切れまで残り10ヶ月程度となった現在でもまだ需要があるのです。
そんな中、価格的に安くて気になるオークション出品CF-SZ6Rをみつけました。出品情報によるとジャンク扱いでしたが、写真で確認する限りは破損も無く、ストレージが抜かれていて、ACアダプターも付属しないのがジャンクの理由っぽいです。電源が入ってBIOS画面が表示されていることは写真で確認できました。外観は比較的綺麗で大きな問題は無さそうです。
ACアダプターが欠品しているのは、先に購入した「Panasonic Let’s note CF-SV8R」用の純正ACアダプターがあるのでなんとかなるでしょう。同時に使用しなくてはならない場面は少ないのでACアダプターが1つ有れば済みますし、必要ならPD電源で供給しながらCF-SV8Rを使用できます。(CF-SZ6、CF-SZ7はPD給電には対応してない)
今回ターゲットにした「Panasonic Let’s note CF-SZ6R」はストレージが抜き取られており、実際に手にしてからHDDモデルか、SSDモデルかを確認した後にSSDを入手することにして入札し落札しました。結果的に送料込みで5,000円程度でノートPC単体を購入することができました。中古のストレージは何かと不安も残りますし、自分でSSDを交換するつもりだったのでSSDのパーツ代は別と割り切りました。
現物が届いてみると本体の状態はまずまずで、バッテリーの状態も悪くありませんでした。ネジを外して本体ケースを開けるとSSDモデルだとハッキリし、M.2 SATA SSDを装着できることが判明しました。SSDは抜かれてました。でもM.2だと重量的に軽いのでラッキーでした。
レッツノートの場合は仕様によっては無駄な部分を完全に排除しているので、このモデルは2.5インチサイズのHDDから換装するイメージでのSATA SSDを接続することは出来ません。ケース内には2.5インチHDDが収まるスペースもあり、システムボードにもそれらしきパターンがありますがコネクタなどの配置が省略されていて配線されていません。M.2 SATA SSD(Type2280)が必須となるということがわかりました。
レッツノートの場合、不要なパーツを省いて数グラムでも軽くするということを重視していると思われます。例えばメモリーもスロットを廃して基板に直付けなので増設や換装が出来ません。販売時の仕様によって使えるパーツが制限されるのは仕方ないですね。
手持ちパーツでM.2 NVMe SSD(Type2280)を持っていたので試しに装着してみましたが、CF-SZ6RはNVMe SSDをサポートしていないらしくBIOSで認識してくれませんでした。これは事前リサーチ済でしたから納得してます。
確認するとBIOSバージョンが古いので、最新のBIOS(今年リリースされた)にアップデートすれば、もしかしたらNVMeを認識するかも?という期待が少しあります。やってみないとわからないのでBIOSアップデートをしてみて結果は後述します。
CF-SZ6R用にM.2 SATA SSD(Type2280)を入手
今回ジャンクで入手したCF-SZ6Rは元々Windows10モデルなので、Windows10であればデジタルライセンスとして既にMicrosoftの認証サーバーに登録されているはずです。M.2 SATA SSDを手に入れてレッツノートに装着し、予め作っておいたWindows10を起動するUSBメモリーからBOOTしました。
当然ながらWindows10がすんなりインストールできました。コレはBIOSアップデートのための下ごしらえに過ぎません。今回Windowsは不要なのですから。
BIOSアップデートのためだけにWindows10をインストール
パナのサポートサイトはしっかりしていて、旧モデルとなっているCF-SZ6RのBIOSも入手可能でした。しかしWindows環境からでなくてはBIOSアップデートが出来ないのです。仕方ないので一時的にWindows10をインストールしたという訳です。
簡単にハードウェアの状況を確認しておきます。BIOS画面で既に確認済でしたが、Intel Core i5-7300Uが搭載されていることがわかります。メモリーは8GBです。
一通り確認が終わったら、速やかにパナのサポートサイトからBIOSアップデートをダウンロードしてきて実行しました。
どうやら前のオーナーはBIOSアップデートを行ってなかった様で、かなりBIOSのバージョンに差が生じていました。もしかしたらNVMeを認識するかも・・・期待させられます。
BIOSアップデートするもCF-SZ6RはNVMeに対応しない(SATAのみ)
最新のBIOSにアップデートした後で、また蓋を開けてNVMe SSDを装着してみたのですが、残念ながら、BIOSではストレージが「Empty」となっていてストレージを認識してくれませんでした。BIOSを最新にアップデートしてもNVMeには非対応で、SATA SSDしか使用できない事が確定しました。CF-SZ6RでNVMeを使用することは無理だとスッパリと諦めることにします。
一手間Windows10をインストールしてBIOS UPDATEを行った訳ですが、これで気になっていた部分が解消されたのでスッキリです。
余談ながら、最近はM.2 SSD界隈ではNVMeが主流になっており、 SATAは割高になって来ている様です。少し前までは性能的に劣るSATAの方が安いという認識でしたが、現在は同容量で価格が似たりよったりです。今後は流通量が減り価格が逆転してNVMeの方が安価になると予測できるので、流通量がある安い内にM.2 SATA SSD Type2280を買っておこうかなと思っています。
さようならWindows10、こんにちはLinux
BIOSをアップデートするためだけにインストールしたWindows10とは、約1時間という短い付き合いでしたがさようならします。まだサポート期限まで半年ちょっと残っていますが、もう賞味期限も切れかかっている肥大しまくった糞遅いOSには未練もありません。Windows Updateが本当に煩わしくて我慢なりません。
さて問題はレッツノートSZ6RにインストールするLinuxディストリビューションです。私が使おうかなと思っているLinuxディストリビューションは4つです。Manjaroは人気があるという評判なので試してみたいと思いました。私の中では候補は既に絞られていて、唯一使い込んだことが無いManjaro Linux(Arch Linuxベース)がどうなのか気になっています。
- debian GNU/Linux
- Linux Mint debian Edition(LMDE)
- Linux Mint
- Manjaro Linux
真っ先にManjaro Linuxを試してみたのですが、完全に期待はずれでした。見た目はちょっと珍しくてインパクトがありましたが、細部の作り込みも甘くガチャガチャした見た目が好きではありません。そして日本語環境の整備が不完全で、キーボード配列すらも正しく設定出来ないし、日本語入力の整備にもコマンド操作が必要とか実に面倒でした。
人気と言われるManjaroがこの程度の完成度であれば、今更Arch系のしきたりを覚えるなんてやってられないなと、Manjaroは却下することにしました。Manjaroがとても良かったら今後Arch系に移行しても良いかも知れないと考えていましたが、全然私には引っかかりませんでした。やっぱり使い慣れたdebian系で行くことにします。Arch系はローリングアップデートでトラブルが無い限りずっとアップデートをしながら使い続けられるのが魅力ですけどね。
Linux Mint Debian Edition(LMDE6)に決定
Linux Mintはとても完成度が高く好印象ながらUbuntu系なので元を辿ればdebianベースです。とは言えUbuntu色に染められているきらいがあり出来れば避けたいです。Ubuntuは初期の頃は便利に使っていましたが、どんどん肥大化して期待してない方向に進んでしまいました。
そんなUbuntuをベースとしているLinux Mintですが、嬉しいことにdebian Edition(LMDE)という選択肢もあるので、もうコレしかないなと、LMDE6を選ぶことにしました。
LMDEに限らず、Linux Mintはセットアップが非常に簡単なので、Arch系の様なローリングアップデートでなくてもバージョンアップ時にクリーンインストールしても環境の引っ越しが楽なのが魅力です。考えようによってはメジャーアップデートの際にクリーンインストールして、ユーザーデータを移行されてスッキリと使う方が健全かも知れません。
そういう思考なので、私はあんまりLinuxデスクトップをカスタマイズをすることを好みません。細かいカスタマイズをするとメジャーアップデート後に面倒だからです。
Linux Mintは日本語周りの整備も完璧で、コマンド操作なしで行えるのがイマドキの最先端Linuxらしくて良いです。開発チームのセンスの良さを感じます。この先もこの方向性で続いてほしいものです。特にLMDEはdebianユーザーとして完成度の高さが感じ取れておすすめです。
第7世代Core i5なのでサクサク動く
我が家では、Linux MintをCore2 DuoのノートPCで使用していることもあり、全然時代の違うIntel Core 第7世代なら快適に動くことは当然と考えていましたが、実際に全くストレスの無い動作を体感すると嬉しい限りです。
加えてCF-SZ6Rはディスプレイ解像度がFULL HDをカバーしているので、画面に表示される情報量が多く作業がしやすいというのも比べ物になりません。画面が小さいので文字は小さいですが。
惜しいことにメモリーが8GBモデルだったので、そこは16GBモデルだったら言うことなかったなと思わざるを得ませんが、Core2 Duo 4GBメモリーでも実用レベルで動作するLMDE6なら倍の8GBのメモリーがあれば十分に実用範囲です。私はゲームはしませんし。
軽量コンパクトなので持ち運びたい
せっかくコンパクトなレッツノートにLMDE6を準備出来たので、持ち運んで出先で作業をしたりするのに使いたいと考えています。嬉しい誤算だったのはバッテリーが実用レベルで現役の90%近い健康状態で、バッテリー運用でも4〜5時間は確実に持ちそうです。
Wi-Fiは2.4GHz/5GHzに対応していますし、Bluetooth接続のトラックボールも問題ありません。コンパクトなBluetoothマウスをペアリングしておけば携行して出先でも作業が快適に行えます。Linux Mintはこういう部分もきっちり仕上げているので信頼性が高いです。
とにかくレッツノートは軽くてコンパクト。それなのにキーボード操作もそれなりに良い。レッツノートに慣れると他が使えなくなると言われる理由の一つでしょう。実際中身はスカスカとも思える位にハードウェア部分が軽量コンパクトなのに、きちんとPCの性能を出せているところが評価ポイントです。
Let’s noteのホイールパッドを使う
せっかくLet’s noteを使うのであれば、丸いタッチパッドの周囲を指でなぞるとスクロールするホイールパッドスクロールを使用したいものです。synapticsドライバーをインストールして設定することで使用可能になるそうです。あんまりカスタマイズしたくないのですがここだけは仕方ありません。
システム設定から、ソフトウェアマネージャーを起動して、synapticsを検索すると「Xserver-xorg-input-synaptics」が見つかるのですが、インストールされていなかったので自分で選択してインストールしました。
そして、新規に「71-synaptics-letsnote.conf」という感じでconfファイルを作成しました。
Linux Mintの場合は右クリックからRootとして開くを活用すれば、コマンドレスでconfファイルを作成できます。Root特権でフォルダを開く手間は必要ですが新規ファイルを作成してテキストエディタでconfファイルを編集できます。Windowsと操作性はほぼ変わらないですね。この辺りもLinux Mintが扱いやすいと感じているところです。(コマンド操作の便利さは知ってますがGUIのOSで所々コマンド操作が必要になるってのもなんだかなぁという違和感です。)
confファイルの内容は、リンク先(lubuntuの情報ですが)で詳しく解説してくれているので参考にさせていただきました。レッツノートのクルクルスクロールは基本的に下記で有効になります。
Section "InputClass"
Identifier "touchpad catchall"
Driver "synaptics"
MatchIsTouchpad "on"
Option "CircularScrolling" "1"
Option "CircularScrollTrigger" "0"
EndSection
Code language: JavaScript (javascript)
おそらく微調整が必要になると思うので、詳細はリンク先の解説等を参照して自分に合う設定を見つけた方が良いでしょう。
CF-SZ6Rの残念なところ
既に販売終了となって年数が経っている旧モデルなので今更ですが、使ってみて残念なこともあります。それはUSBポート、本体右側面にしか無いことです。HDMIポートも右側になっています。
右手ではマウス、トラックボールを使用するので右側にUSBポートがあると外部機器やUSBメモリーを接続するのに不便です。出来れば左側にUSBポートを配置してほしかった。この点だけは本当に惜しいと思います。
今回Let’s noteに求めた要件
重量的に軽くてコンパクトなこと
今回、軽量コンパクトなレッツノートCF-SZ6R(第7世代 Intel Core i5)にLinux Mint Debian Edition 6をインストールして、サクッと作業環境を整備しましたが、この重量的な軽さは改めて便利だと痛感してしまいます。画面解像度も12インチにしては驚異的な情報量ですし。
コレだけ軽くてコンパクトでキーボードやタッチパッドの操作性が犠牲になっておらず、バッテリーの持ちも良いのであれば、出先に持って行って合間に作業をするというのも現実的に有りだと感じます。この軽さを覚えてしまうと、もう古いノートPCを出先に持ち歩こうとは思えません。
周辺機器(USB、Wi-Fi、Bluetooth)が正常に動作すること
キーボード、タッチパッドは当然ですが、周辺機器を接続して快適に使用できないと意味がありません。USBポートに接続したマウスやキーボード、Bluetoothで接続したマウスやキーボード、Wi-Fi接続が問題なく使用できるのことは当然の様に重要です。(案外これが上手く動作しない場合がある)
サウンド機能も問題なく動作します。SZ6はモノラルスピーカーなので音的に貧相ですが仕方ありません。音楽を聴いたりする場合はイヤホンを使おうと思います。
個人的にはマウスよりもトラックボールを好んで使用しているのですが、長年使い続けてきたロジクールのM570はモデルチェンジしてしまい金額が上がってしまいました。また複数デバイスで使用するにはUnifyingレシーバーを差し替える手間もかかっていました。
自宅ではProtoArcのEM04というトラックボールを使っています。バッテリー内蔵の充電式で、USBレシーバーが付属しています。またBluetoothにも対応しており、Bluetoothの場合は3デバイスにペアリングして切り替えて使用できます。Let’s noteを複数台使用する場合でもボタンで切り替えて使用できるので手間がかからず便利です。ロジクールよりも安価なのにボールの転がりも良く操作性が高いのでおすすめです。
Linux MintでもProtArc EM04は認識していて、バッテリー残量も表示してくれます。Linux Mintはとても良い感じにデスクトップOSとして働いてくれます。
スリープ、ハイバーネート動作が正常に機能すること
持ち運びで使用するので、スリープやハイバーネート機能も重要です。LMDE6とCF-SZ6Rの組み合わせでは問題なくスリープ、ハイバーネートも機能します。出先で使用するノートPCはバッテリー節約機能としてスリープ、ハイバーネートは重要な機能です。
電源管理もきちんと行われている様で、冷却ファンがブンブン回る様なことはありません。Webブラウザで情報を検索して読んでいる間は全く冷却ファンが回らないので静かなものです。(季節的に現在は冬だからというのもあるでしょうが)
不要なプロセスが勝手に動かないこと
加えて、Windowsの様に変なプロセス(Windows Update関係とか)が動き出して動作が遅くなるなんてこともありませんから作業に集中できます。Windowsに比べて、作業中に変な通知が出てきたりと邪魔されないので、ギミック感よりも実用性を重視する人には快適すぎるPC環境だと思います。通知タイミングが悪いと何かをやろうとしていても気がそれて忘れてしまうこともあります。
Linux Mintはとても優秀で、不要なプロセスが走って邪魔をされることがありません。そういえばWindows10をインストールした直後にも冷却FANがビューンと回り続けていましたが、Linux Mintでは負荷をかけないと冷却ファンは止まったままです。
Webブラウザを操作したりすると冷却ファンがヒューンと回りますが直ぐに停止します。Windowsがいかに無駄な電力を消費し続けているかという裏付けとも言えます。これだけ冷却ファンの動作が少なければバッテリーの持ちも当然違うでしょう。
身につけているLinux(debian)の知識が使えること
LMDEはDebianベースなのでDebianの知識がそのまま使えますし、Mintの気配りされた作り込みの良さからコマンド操作に嫌悪感を抱く様なWindowsユーザーでも使える稀有なLinuxディストリビューションです。よくぞdebianベースのMintを作ってくれたと感謝したいです。
私自身は、このブログを動かしているVPS上ではサーバー用途としてdebianを使っており、そこにはGUI環境は入れていないのでコマンド操作に抵抗はありません。むしろSSHで遠隔しコマンド操作した方がてっとり早いとさえ感じています。
しかし、デスクトップ用途となると話は別です。キーボードだけでなくマウスも使いますし、Webブラウザーや画像編集なども行います。そこでコマンド操作が必要になってターミナルを起動してとなると煩雑でスマートではないと感じます。GUI環境では極力コマンド操作は避けたいと思うのです。
ディレクトリ構成などdebianの知識がそのまま流用できるLMDEは、debianをサーバー用途で使い続けてきた私にはたぶん最適のデスクトップOSだろうと思います。
私が所有しているフラットベッドスキャナーは古い機種なので、Windows用64bit版ドライバが提供されておらずWindowsでは使用できません。そういう事情もあってdebian GNU/Linuxに最初からインストールされている「xsane」で使用していましたが、Linux Mintでも「xsane」をインストールしてやれば問題なく使用することが出来ます。凝ったスキャンをする場面は無いので「xsane」で十分です。
ちなみにGUI重視なら「xsane」よりも「gscan2pdf」の方が汎用性も高くて便利です。「gscan2pdf」を使えば複数画像ファイルを1つのPDFファイルにまとめる用途にも使えるので、スキャナーを使う用途に限らず、ImageMagickでPDFに変換するコマンド操作をしなくても簡単にGUIでPDFファイルに変換操作ができます。雑誌を1ページずつスキャンしてPDFにまとめる用途など。
最後に整理してみると
今回、中古(ジャンク)で買ったレッツノート(CF-SZ6R)にLinux Mint Debian Edition 6をインストールして無事に快適動作を手に入れた訳ですが、ジャンクPC購入という博打的な部分もあったものの、狙い通り快適な環境を手に入れられました。かかった費用はレッツノートに約5,000円、SSDに1,700円程度でしたから、合計すると約6,700円です。(送料込み)
SZ6は第7世代CPUということで、Windows11で切り捨てられた旧世代のノートPCです。しかし使用するOSは(Linuxディストリビューション)を上手く選べばむしろWindowsよりも快適に動作するので、こういう活用のしかたが有るのを知らない人は損しているなと思ってしまいます。
Windows10のサポート切れが近づいている現状、これからますます同世代のハードウェアが廃棄される、もしくは中古流通すると思いますが、情報キャッチ力がある人は是非ともLinux Mintの様な優れたOSを使って、Let’s noteに限らず型落ちのハードウェアを有効活用してほしいものです。
デスクトップ環境として使用するPCは、必ずしもWindowsでなくても構わないという時代がようやく来た様です。それくらい完成度が上がっていて違和感なく(不自由なく)使用できます。なかでもLinux Mintは完成度が高いのでコマンド操作ナシでほとんど事足りると思います。
色々なLinuxディストリビューションをインストールして使ってみただけ(ネタ)としか思えない内容はYouTubeでも良くみかけますが、私の様に使い込んでみて使いやすいと判断している人は少ないのでは無いでしょうか。
実際、Manjaroが使いやすいと言う評判も知って試してみましたが、しょっぱな(日本語入力環境の整備)から面倒な事になるのでは話になりません。Linux Mintはその辺りもきっちり仕上げてきているので、コマンドレスでセットアップを終えることができますから、Windowsパソコンから移行しても違和感が少ないと思います。
もちろんWindows版しか無いアプリを使っているならこの限りではありません。またゲームで遊ぶのが目的ならWindowsが最適なプラットフォームになるでしょう。そういう人たちがこの記事を読むとは思えないので関係ないと思いますが。
今回オークションで購入したレッツノートはジャンク品でしたが、読み通り「当たり個体」だった様です。今回の買い物はとても満足しています。これから持ち歩いてガシガシ活用しようと思います。
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