CNET Japanのニュースによると、数年前に起こったパソコンのマザーボードに実装されている、コンデンサー不良の問題がまた起こっているようだ。今回はDellが筆頭に挙げられているが、他のPCメーカーでも同じ部品(コンデンサ)が使われているという事で、業界ではちょっとした騒動になっていそうな気配を感じる。既に改修(回収?)済みのメーカーもあるとか。冗長するので詳しくはリンク先読んで下さいな。
実は我が家にもコンデンサ不良で逝ってしまったPCが2台転がっている。メーカーは伏せておくが2台とも同じ型式で、CPU周りにある電解コンデンサの液漏れが原因でPCが起動しない。この機種にその問題がある事は知っていたのだが、中古で買ったので補償もなく、気が向いたら自分で交換しようと思い早数ヶ月。日の目を見ることは有るのかどうか分からないが、我が家にあるパソコンでは高性能な方なので、必用に迫られたらはんだごてを握るつもりである。
それはさておき、リンク先の記事は英文を翻訳したものらしく、見出しだけ「コンデンサー」と書かれており、記事の内容は「キャパシタ」と訳されている。それ以外にも気になる翻訳は、「液電解」=「電解液」では無いかと思ったり。
「専門家らによると、キャパシタの寿命は通常7年とされているが、適切に製造されていないものは3~4年で劣化し始めるという。また、電源の容量不足やコンピュータの過熱、過負荷、プロセッサのオーバークロックなどによっても、キャパシタに早い段階で障害が起きることがある。」と書かれている事から推測すると、記事を翻訳した人は余りハードウェアには詳しくないようだ。
電解コンデンサ(キャパシタ)は、高温に弱いという知識は業界では常識であり、高温環境下で使われれば寿命は当然短くなる。しかし3~4年で劣化し始めるというのは、少々表現が違う。使用開始から既に劣化は始まっており、悪環境で長時間使用すればその速度が加速されるだけの話で、3~4年で不具合が発症するという話だ。良い環境で使われた場合は多少寿命が延びるだろう。ただ、殆どの場合一年補償というメーカー補償期限が切れているので泣き寝入りだ。このような問題になってくれた方が、対象機器を買った人はありがたいだろう。(少数派だと有償修理は免れない。自分で修理しないかぎりは)
私は回路設計者では無いので、高温になるCPU周りに電解コンデンサが配置される理由が疑問である(おそらくハイクロックな信号の伝達ロスを防ぐ為だとは想像するが)。実際私が5年使い続けているパソコンのマザーボード(AopenのAX34Pro)も、CPUの周りにびっしりと電解コンデンサが並べられており、CPUをアップグレードした時に、リテールのクーラーはコンデンサと干渉して装着出来なかった。しかし稼働率は非常に高いのだがまだ壊れていない。
それよりも24時間365日自宅サーバーとして稼働させている古い機種のPCは、もっと過酷な状況にあるハズなのだが、かれこれ7年以上経過しているがハードウェアのトラブルはまだ起きていない(HDDすら大丈夫だ)。
この答えはどうやらマシンスペックにありそうな気がする。処理能力が上がれば、CPUの発する熱も多くなる。ハイクロックなPCになればなるほど電解コンデンサをCPUに近づけて配置しないといけなのであればなおさらだ。更にPCのケースの中は熱でいっぱいになる為、HDDも厳しい環境で動作しなくてはならない(160GBのHDDが2ヶ月で壊れ、代品交換してもらったが8ヶ月後にまた壊れた)。その点古いPCは、CPUの発する熱が比較的少ないものと思われ、結果的に長寿命となるのではないだろうか。
こんな事を書いていると、私のメインPCもそろそろヤバイ状態にあるのでは無いかと心配に思えてきた。遊びで友達と競い合う為に、Seti@homeなどを動かしていたが、あんなことするんじゃ無かったと今後悔している。CPUパワーを常に最大利用するBOINC版は特に危険で無駄だと気づいてもう止めた。
話がかなり逸れてしまったが、要するに電解コンデンサの膨張や液漏れなどは、過去にも問題となり、PCメーカーが膨大な費用をかけて改修(回収?)を行っていることから、今回のこのニュースから推測出来るのは、過去の失敗から学習出来ていないということだと思う。
老舗のニチコン(6996)がこの賠償責任を取らされるとしたら、ちょっとマズイんでないの?と思えてくる。最近株価が徐々に下がってるのはこのせいか?


コメント
大量の不良キャパシタ…iMac G5も
CNET Japan によると、キャパシタに大量の不良品が発生し、PCメーカーにとって大きな頭痛のタネになる可能性があると伝えています。
キャパシタって聞…