いよいよ待望のギブス&ピン外しの日である。踵の骨に穴を開けて二本のステンレスピンをぶち込んで固定してあるのを外して貰うのだ。ピンの太さは4mm有るから抜いた後は縫う事になるだろう。
局所麻酔を使用するって事で、一応前日に同意書にサインをしておいた。局所麻酔だから当日の朝食を抜いて午前中に処置をして、お昼には昼食を取れると聞いている。だから朝食抜き&水分を我慢すれば良い訳だ。あ、自律神経失調症の薬も抜きか。
局所麻酔は結構痛いらしい。結構気さくに話せるナースが「今日外すんだね。局所麻酔?半身麻酔?」と聞いていたので、「局所って聞いてる」と答えたら、
「かわいそう~♪」と言うのだ。
「それってどういう意味?」
「痛いってことよ♪」
「腰椎の麻酔とどっちが痛いの?」
「うーん、人にもよるけど局所かな」
なんか処置されるのが憂鬱になってきた。
10時前になって担当ナースがオペ着を持ってきて着替えるように言って来た。
「え?オペ着ってオペ室入るの?」 と思わず訪ねた
「もちろんそうよ」
「処置室でちょいちょいとやるんじゃないの?」
「そんな訳ないでしょ」
「うそーん、またオペ室に入るの、なんか緊張するー。 」
時間が来たので担当のナースがにお迎え。松葉杖で行こうとしてたら、ベテランナース(だと思う)に目撃されて「車椅子で行って」と言われた。車椅子を取ってきてもらう。
オペ室まで押していって貰う。途中で体験実習の女子高生に会った。
「オペ行ってきまーす」と言ったら
「頑張って下さいねー」と言ってくれた
オペ室手前の踊り場で、まずはギブスをカットする。車椅子に座ったままで足を台の上に置き、カッターでギブスをカットするのだ。このカッターは一見すると丸い歯が回転しているように見えるのだが、実際の所は細かく振動しているだけらしく、ギブスをカットしても身体は傷つかない。 まぁ正確には傷つけない為にギブスを巻く前に保護材を巻いているのだろうが。何かで読んだ本にはドイツで発明されたものだとか。医療が進んでいるのはやっぱりドイツなのか。
主治医は手慣れているからまるで大工さんの様にカットしていく。ぶっちゃけ整形外科医は、医療知識の他に大工仕事みたいな器用さも必要なんだろうな。
踵にぶっささった二本のステンレス棒が痛々しい。写真を撮影出来なかったのでお見せできないが(見たくない人の方が多いだろう)、自分で見ても痛々しいからやっぱり見ない方が良いと思う。どうやってぶっ刺したんだか想像すると恐くなる。外科医はやっぱり恐ろしいな。
ストレッチャーに乗り換えてオペ室に運ばれる。オペ台は結構高さがあるからストレッチャーで来ないと片足では上がれないからね。 案の定うつぶせになって手術(という程のもんでもないが)を受ける。
心拍と血圧をモニターする為の装置を身につける。モニターに心拍数とかが表示されるようになった。
手術開始でヌルヌルとした感触。消毒液を塗っているのか、洗浄しているのか、ぬるい温度の液体の感じがする。
そしていきなりステンレスピンを抜くという。
「ちょっと我慢してな」という言葉の後に、「キンキンッ」という叩く音と踵に響く衝撃が。でも痛いってほどでは無かった。実際痛みは全くと言っていい位感じなかった。
「はい、一本終了。もう一本ね。」と言いながらまた「キンキンッ」という叩く音。
「はい、取れた」
あっと言うまにピンは抜き終わり。考えてみたら局所麻酔してないじゃん。
「次は麻酔するからね。痛いけど我慢してな。」
チクリと来たと思いきや、ブスブス、ズキーンと来て激痛が走った。思わず両腕に力が入りオペ台を握りしめる。腕がブルブル震える。マジに激痛だ。思わず足を動かしそうになったがドクターに蹴りを入れたら洒落にならんので我慢する。
麻酔が効くまで待つのかなと思いきや、そのまま縫う作業に入った。即効性なのか?
針が刺さった。これは表現出来ない痛さである。麻酔なんか効いてないじゃんって言いたくなるほどの激痛っていうか、縫い針が刺さって出てくる感覚がリアルに感じられる。そしてそのまま糸が通っていくのも分かる。拷問に近い痛みじゃないの?もしかしたら骨折した時の痛みよりも痛いかも知れない。
歯を食いしばり、腕はプルプル震える、恐らく心拍数とか血圧が上がったのだろうが、女性スタッフが
「痛かったら我慢せずに言って下さいね」
「痛い、めっちゃ痛いです!」
「はい、もうちょっと、もうちょっと」 とマイペースな医師
糸を結ぶために引っ張って傷口を合わせる感覚。糸を切った時の感触。全部が伝わってきてイメージ出来る。想像を絶する世界だ。絶対外科医ってサディスト。
もう一発縫い針を刺したリアルな感触がキター!
「くぅ~めっちゃ痛いです!(涙」
「・・・・・・」
「はい終わった」
正確に計った訳ではないが、多分15分かかってないと思う。
女性スタッフがガーゼを当てて、包帯みたいなのでグルグル巻いてくれた。
「このピンどうする?いる?」
「捨てるんですか?」
「もう使わないからね。いるならあげるよ。」
「下さい」
「コレクターが多いな(w 尖ってるから怪我しないようにね。」
スタスタとオペ室から出て行くドクター
涙目で刺さっていたピンを見て、想像していた以上に長いのを知り驚いた。
女性スタッフが「綺麗にして後からお渡ししますね」と言ってくれた。
オペ台に敷いてある吸湿シートには私の流血と思われる液体が..リアルすぎる(汗
想像していた以上に、縫う痛さが衝撃的なオペでありました。
帰りには車椅子で来た事を大正解だと実感。局所麻酔なんて全然効かないじゃんか。終始痛みっぱなし。ベッドに戻っても痛みは続いている。痛い痛い痛い...
病室にクラークが来て、「レントゲン撮影に行けますか?」というので、車椅子で連れて行ってもらった。順番待ちしていたら、以前の病室でお世話になった主担当のナースに久しぶりに会ったので、少しだけ話をした。レントゲン撮影はもう慣れてしまったので、言われる前に足の向きを変えたりしてしまう。
ベッドに戻ると間もなく昼食。普通に食べられた。朝食抜きだったので美味しかった。
14:00頃麻酔が完全に切れた様で、ジクジク痛み出して感覚がかなりリアルになってきた。一応麻酔効いてたんだ。って言うか麻酔効く前に縫ったんじゃねぇの?と質問したい位だ。
この日記は入院中のメモを元に後から書き起こしたものです。
2007/08/28


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