庭木用に堆肥を作りたい
例年、冬になると自宅にある柿の木が枯れ葉を大量に落とします。これを掃除するのも手間なのですが、現状はビニール袋に入れて燃えるゴミに出しています。柿の木は食べられる実を作ってくれるのでありがたいことなのですが、あんまり肥料を与えたりもしていないので、本来なら落ち葉を腐葉土とかにして土に返すのが筋なんだろうなと思っています。
昨年は柿の実も大量に落ちてしまい、処理できなくてゴミに出して処分してしまいました。ああいうのを上手く処理して(堆肥にして)土に返してやることができれば、自然のサイクルが循環すると思うんですよね。なんだか申し訳ない気持ちになっていたのです。
そこで、コンポストを使って家庭で出る生ごみや枯れ葉を分解して肥料にして土に返すことが出来ないだろうかとリサーチすることにしました。ちょっと調べただけでもコンポストにも種類があって、お手軽な密閉式のバケツみたいなものから、電動でハイブリッドなもの(数万円)と選択肢が豊富に有ります。
今回、せっかくリサーチしたのでブログに整理して残しておきます。
コンポストとは
コンポスト(Compost)とは、生ごみや落ち葉などの有機物を微生物の働きで分解・発酵させ、堆肥(たいひ)に変える仕組みやその容器のことです。家庭で出る生ごみを減量し、栄養豊富な土としてリサイクルできるため、環境に優しい取り組みとして注目されています。
コンポストには設置場所や処理方法によって様々な種類があります。それぞれの特徴、メリット・デメリットをまとめておきます。
主なコンポストの種類
1. 設置型コンポスト
庭の土の上に直接設置する、底のない大型容器です。
- 特徴: 庭の土の微生物やミミズを利用して分解します。容量が大きく、落ち葉や雑草も処理できます。
- メリット: 大量の生ごみを処理可能。一度設置すれば長く使える。
- デメリット: 庭などの土のある広いスペースが必要。虫が発生しやすい。
2. 回転式コンポスト
容器が回転する仕組みになっているタイプです。
- 特徴: ハンドルなどを回して容器ごと撹拌(かくはん)することで、空気を取り込み分解を促進します。
- メリット: 手を汚さずに簡単に切り返し(混ぜ合わせ)ができる。
- デメリット: 設置スペースが必要。価格がやや高め。
3. 密閉型コンポスト(ボカシコンポスト)
密閉容器に生ごみと発酵促進剤(ボカシ肥)を入れて発酵させるタイプです。
- 特徴: 嫌気性菌(酸素を嫌う菌)の働きを利用します。一次発酵後に土に埋める必要がある。
- メリット: 室内やベランダに置ける。「コンポスト液肥(抽出液)」も採取でき、肥料として使える。
- デメリット: 独特の発酵臭がする。最終的に土に埋める作業が必要。
4. ダンボールコンポスト
ダンボール箱を容器として利用する方法です。
- 特徴: ピートモスやもみ殻くん炭などの基材(床材)を入れ、好気性菌の力で分解する。
- メリット: 安価で手軽に始められる。通気性が良く分解が進みやすい。ベランダでも実施可能。
- デメリット: ダンボールの耐久性に限界があり、数ヶ月ごとの交換が必要。湿気や雨に弱い。
5. バッグ型コンポスト(LFCコンポストなど)
専用の不織布などのバッグを使用するタイプです。比較的手軽に始められそうなのですが、
- 特徴: おしゃれなデザインのものが多く、ファスナーで密閉して虫の侵入を防ぐ。
- メリット: コンパクトで持ち運びやすく、ベランダでも清潔に使える。見た目が良い。
- デメリット: 定期的に基材の購入が必要。
6. ミミズコンポスト
シマミミズなどのミミズの摂食活動を利用して分解する方法です。コンポストの中でミミズを飼うみたいなものなので、状態チェックして季節によっては湿度を与えたりとある程度の手間はかかりそうです。
- 特徴: ミミズが生ごみを食べて、栄養価の高い糞(堆肥)を排出する。
- メリット: 非常に良質な堆肥ができる。分解速度が比較的速い。
- デメリット: ミミズの管理(温度・湿度)が必要。柑橘類など与えてはいけないものがある。
7. 電動生ごみ処理機
電気を使って乾燥・分解を行う家電製品です。日々の生ごみを減らすことが主目的ならこういう意識高い系のアイテムもありかも知れません。
- 特徴: 「乾燥式」と「バイオ式」がある。短時間で処理できる。「ハイブリッド式」もあるのでより効率よく生ごみ処理できる。
- メリット: 室内で手間なく衛生的に処理できる。処理速度が速い。
- デメリット: 機器本体が高価。電気代がかかる。
8. 消滅型コンポスト(キエーロ)
土の中にいるバクテリアの力で生ごみを分解して消滅させるタイプです。広い庭がある場合は片隅にでも設置できそうです。
- 特徴: 黒土を使い、太陽と風の力を利用して分解する。堆肥(土)が増えない。
- メリット: 土が増えないため、堆肥の使い道に困らない。臭いや虫が発生しにくい構造。
- デメリット: 日当たりと風通しの良い場所が必要。冬場は分解が遅くなる。
コンポスト導入のメリット・デメリット
メリット
- ごみの減量: 生ごみを燃えるごみとして出さなくて済むため、ゴミ出しが減って楽になる。
- CO2削減: 生ごみの焼却処理にかかるエネルギーを削減できる。
- 資源循環: 生ごみを堆肥として再利用し、家庭菜園やガーデニングに活かせる。
デメリット
- 手間がかかる: 種類によっては毎日の撹拌や温度管理が必要。
- 虫や臭い: 管理方法を誤ると、コバエなどの虫や悪臭が発生する原因になる。
- 場所の確保: 設置スペースや、できた堆肥を使う(または保管する)場所が必要。
密閉型コンポストで始めてみることにした
情報収集した後に、色々なコンポストをチェックしてみました。まずは比較的手頃な価格の「密閉型コンポスト」+「生ごみ処理材(ボカシ)」で始めて見ることにしました。
最初っから凝って高い機材に投資しても仕方がないので、グリーンパル株式会社(新潟県三条市)のEMエコペール#18(生ごみ発酵堆肥化容器)を購入してみました。

18リットルなので結構な容量があります。#12という12リットル容量の選択肢もありましたが、大きな方を選びました。一言でいえば密閉蓋がついたバケツです。
形状的な特徴として底が嵩上げされていて底部に蛇口みたいなものが備わっています。この蛇口から底に溜まった液肥を抜くことが出来る構造になっています。できた液肥は水で薄めて使用できるようです。
付属パーツとして生ごみと液肥を分離するために底上げした目皿、カップがついていました。構造がシンプルなので水洗い等の手間も比較的楽そうです。
EM生ごみ処理材を使う
コンポストは密閉型に決めたので、これにEM生ごみ処理材という粉(発酵促進材)を購入しました。粉を振りかけてまぶすことによって、発酵が促されて生ごみが分解されるという仕組みらしいです。発生した液体は容器の底に溜まり(上げ底が付属しているので液体が底に落ちる)、蛇口から液体を抜くことができるという仕組みです。
比較的単純な仕組みですが、発酵条件(温度、空気の遮断)などが整わないと正常に進まないらしいので、冬は屋外に置けない(温度が低いと発酵しない)、夏は温度が高くなり腐敗する可能性がある・・・など、現時点ではやってみないとわからないことが多くあります。
また、柿の木の落ち葉などは栄養分が少ないので、落ち葉だけで発酵させるのは難しいららしく、生ごみが必要だという情報もありました。落ち葉と生ごみを入れ違いの層にして発酵条件が上手く整う様に工夫する必要もあるらしいです。この辺りはやってみて経験を積むしかなさそうです。
コンポストを使うのはまだ未経験なので現時点では未知の領域ですね。
まとめ
自分のライフスタイル(住環境、手間をかけられるか、堆肥の使い道があるかなど)に合ったコンポストを選ぶことが長く続けるコツのようです。プランター等で植物を育てているなら生ごみを堆肥に変えるというのも楽しいと思います。
私は密閉型コンポストを選びましたが、手軽なダンボールコンポストやバッグ型から始めてみるのも良さそうです。各家庭で置いておける場所(ベランダに置くとか)によってコンポスト(方式)の選択肢が変わってくると思います。
いずれにしても、燃えるゴミとして処理してしまえば手もかからないものを、わざわざコンポストを使って堆肥に変えようという話ですから、育成系の楽しみを味わえる人でないと(せっかちさん、面倒くさがりさんには無理でしょう)長続きしないし、単にストレスが増えるだけだと思います。
是非始めてみてほしい
楽しそうだなという興味を持った人には、是非ともコンポスト生活を始めてみて欲しいです。私は国内や海外で「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」とか「エコロジー」と声高々に言ってる連中のことは信用していませんが(利権が絡んでいるとしか思えない)、自宅で地道にこういう環境保護的なことをするのは意味があると思っています。
日本国内の常識では考えられない規模で環境破壊なんかあっと言う間にできてしまう世の中です。世界に目を向ければ各家庭で地道に取り組むエコなんか塵みたいなものです。恐ろしいレベルで環境破壊をしてますからね。
それでも個々が地道に取り組むことが重要だと思っています。世の中嘘も多いですから騙されない様に地に足を着けてやっていこうと思います。まずは自宅の庭木への肥料を生ごみから作ってみる。気長に長く続けないと実現できないエコな取り組みです。



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