昔、Solarisの勉強をする為に中古で買ったUltra-1と20インチモニター「GDM-20D10」をずっと部屋の片隅に押しやったまま放置していた。今回はちょっとそのいいかげん型遅れな大きくて重いCRTについて書いてみようと思う。マジに腰痛になりそうな位重いのでうっかり手を滑らせて足に落としでもしたら足が複雑骨折することは間違いないから危険なモニターである。
ThinkPad X31を買ってからは、ノートパソコンで作業をする事が多くなり、ほとんど小さな液晶画面で作業をしている。デスクトップも持っているのだが、音が煩いし夏場は暑いしで殆ど使っていない。ちなみに私は未だに17インチのCRTを使っている。グラフィックカードは奢っているのだが、性能を全然活かせてない状態である。
それはさておきThikPadでの作業についてだ。X31にはATIの無印MOBILETY RADEONという一風変わったグラフィックチップが採用されている。Lenovoが配布しているドライバを当てるだけでは確かマルチディスプレイ機能やら便利な機能が使えなかったと記憶しているのだが、ATIからユーティリティーをDLして来てインストールすれば、便利な機能が使えるようになる。
基本的には隣に同じくらいのサイズで同じ解像度のディスプレイを並べると作業しやすいと思うのだが、時には広い画面で作業したい時もあったりする。そんな時にこの古い20インチのCRTが使えないかなと思った次第である。もちろん解像度的には大したことは無いのだが、20インチという画面の大きさ、CRTという発色の良さ、応答性(液晶では動画が滲みやすい)ではまだ捨てがたい魅力があるのだ。
しかし、SUNの古いモニターには大きな壁がある。知っている人は知っているが、知らない人は絶対に知らないと思うが、コネクターが特殊形状なので、普通のPCのVGAコネクタに接続できないのだ。何を今更VGAだって?と言われると何も言えない状態だが、とにかく今うちにはお金が無いので新しいハードは買えないのだ。故にこいつを活用することに決めた。
具体的には、SUNのモニターのコネクタは、13W3という呼び名のものである。ピンだけではなく同軸ケーブルで信号をノイズから保護する構造になっているので、ちょっと奇妙なコネクターである。昔はこいつがハイスペックなワークステーションと接続できるモニターの証であった。(独自規格なので廃れたが)
幸いなことにこの特殊なCRTを普通のPCから使えるように、SUNが純正品として販売していた「530-2917-01」と言う変換ケーブルが手に入った。
530-2917-01
13W3toVGAAdapter
For use with Sun13W3connector-type monitors onry
いそいそとThinkPad X31の外部ディスプレイコネクタに接続する。そして出力切り替えをしてみたのだが、一瞬カチンという音とLEDが点灯しただけで消えてしまい同期できない感じで何も画面に表示されない。一体どういうことだ?これは純正品の変換ケーブルなのに?と憤慨しながら調べてみたところ、13W3の規格は、H-SYNC/V-SYNCからC-SYNCを作り出しているという情報が目に入った。そういえばまだこいつらが高嶺の花だった頃、保守の仕事先でSUNのモニターが障害になって、代替機を持っていったのだが、13W3対応の予備機が無くてRGB入力可能な(BNCコネクタタイプ)モニターで間に合わせた記憶がよみがえった。技術書を読みながら、RGBコネクタと、H、Vコネクタを細工してVGAのモニターで表示できるようにしたのを思い出した。あの時作った変換コネクターのピンアサイン図がボロボロになった手帳から見つかった。
要するにビデオチップがコンポジット対応じゃないと無理なんだなと気づいた。
どこかで設定出来ると見た記憶が有るぞと、画面のプロパティからATIの設定項目を探していたら見つけることが出来た。
コンポジットという丸いボタンを押し込んでから、適用をすると、プチュンという音と共に20インチCRTに画像が表示された。やった!やっぱりそういうことだったのか。
でも、ATIではコンポジットというのを見た記憶があったけど、他のメーカーのビデオカードでは見た記憶が無いぞ。ということはこの手はATI以外には容易に応用できないということか?例えばnVidiaとかはどうなんだろう?
それはさておき表示はされるようになったが、同期が合わない様で画面がザーザーしている。このCRTはマルチシンクじゃないから当然なんだけど、かと言ってプラグアンドプレイモニターとしては認識されるはずもないので、手動で設定するか近いスペックの機種の設定を流用するしかないだろう。
モニターの情報が欲しいと思って検索してみたら、貴重な情報をライブラリしてくれているサイトが見つかった。これは凄い価値のあるサイトだ。
もちろん、GDM-20D10の情報を検索した。見つかった~!本当にありがとう。
| Model: | GDM-20D10 |
| Max Resolution: | 1280 x 1024 |
| Sync Type: | Composite |
| H Freq/ V Freq: | 60-82 Khz / 50-150hz |
| Tube Manufacturer: | sony |
| Monitor Type: | Fixed frequency |
| Tube Model: | 20D10 |
| Tube Size: | 20 |
| Connector: | 13W3 |
最大解像度が1280×1024、Hが60-82、Vが50-150というスペックが掴めた。BSDやLinuxでX-Windowの設定をした事がある人ならこの辺りの情報がどれだけ貴重でありがたいか分かるだろう。だからここにも念のため転用させていただいた。
そして何よりもの手がかりは、メーカーがSONYだということである。ということはSONYで近い型番のドライバが入っている可能性が高いと判断した。手動で一覧からインストールというステップを踏むと、メーカーと型名を選ぶことが出来る。SONYのGDM-20xxシリーズがベースと見た。結局使ったのは下記の通りSONY GDM-20SHT(NEW)。
後はリフレッシュノートとかを少しずつ詰めて行きながら良い状態に画面を調整する。惜しいのは「GDM-20D10」にはリモコンが付いていて画面の調整が出来るようになっているはずなのだが、中古で買ったので元から付いていない。ATIのユーティリティーで位置やら幅やら高さやらをなんとかするしかないなと頑張って見たらなんとかなった(w
うーん、きょうびのディスプレイ環境から言えばどうって事もない解像度だが、やっぱり20インチは画面が大きいし、X31の画面より解像度も広くて見やすいっ!
しかも動画がにじまないから動画編集やらにも最適である。もちろん色の調整まで出来たならば、コントラストの高さと発色の良さは、画像作成にもアドバンテージありだと思う。大物で重量物で独自規格品だけに退役後は投売り処分されたかつての超高級CRTだが、やっぱりものは確かだなと思ったりする訳だ。
しかし輝度だけはどうにもならない。液晶ディスプレイに慣れた目にはCRTの輝度がまぶし過ぎて目が疲れる。なんとかリモコンが手に入らないかなと思ったりしている。ヤフオクでも探してみようかな。お金はかけたくないんだけどなぁ。


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