先日、尼(Amazon)で通常4,482円で販売されているELECOMのトラックボール(M-XT3URBK)を、タイムセール価格3,780円で購入しました。かなり値引きされていたのでタイムセールを見つけて良かったです。更にクーポンの残りが有ったので支払いはクーポンでまかない現金支払いは0円でゲット出来たので嬉しい限りです。
簡易パッケージなので商品が入っている箱はただのダンボール箱です。それに送付状がぺったりと貼り付けられていまして、剥がしたら商品ラベルがちょっと破れました。コストダウンさせているのでしょうね、私としては保証さえちゃんと付けてくれればこれで十分ですけど。
内部にはポリカーボネートの保護ケースと、取扱説明書が一つ入っていただけです。保証書は入っていません。フラストレーション・フリー・パッケージと言うらしい。
取り出して並べてみたところです。ずんぐりした形状なのが見て取れると思います。持った(握った)感じも見た目通りです。手を乗せるというより握る感じに近いです。コードレスにしなかったのは意図的です。ELECOMのコードレスは不安定という情報もあったので無難に有線にしました。
愛用しているロジクール・トラックボール(M570t)よりも、エレコムのトラックボールの方が後発なこともあってか多機能だったりします。ホイールの左右チルトに加え、中指のボタン(カスタムボタン)が追加されているので、機能的に3つも強化されている訳です。ここはM570tに比べると魅力だと思います。
もちろんロジクールの製品(M570t)は気に入っていて、このブログでも何度も取り上げていますし、自宅(2台)、職場(1台)の3台体制で使用しているので(予備1台あり)、今更他社のトラックボールに浮気する必要も無いのですが、こういうニッチなジャンルに豊富なバリエーションで製品を投入してくれるELECOMを、ささやかながら支持してあげたいなと購入に踏み切りました。個人的にはあまり良いブランドイメージを持っていなかったのですが今後はちょっと評価を変えたいと思います。
ネットでの事前リサーチによると、ボールを動かした時のポインタの動きの滑らかさはロジクールに及ばないという事や、動きが引っかかる等という情報は持ってのことです。それでもM570tに熱望している左右チルト機能をエレコムは実現している訳ですし、応援せねばと思った次第です。さらなる改良を期待して。
ただ、標準タイプのM-XT1、M-XT2の薬指に配した減速ボタン(スイッチ)は私には不要だったので、薬指をカスタムボタンとして機能させられるM-XT3(M-XT4は左利き用)を選びました。コードレスが理想的ですがネット上の評判を読んで安定動作を期待してコードレスよりも安価な有線タイプをチョイスしました。トラックボールは本体を据え置いたままなのでケーブルがあっても何ら支障がありません(見た目がすっきりしているのはコードレスの利点ですが)。
ファーストインプレッション
私はロジクールM570tユーザーなのでそれと比較のインプレにします。
最も重要なボールの動きは思っていたよりも軽く、引っかかることも少ない(時々引っかかる)ので、十分実用域にあるんじゃないかと思いますが、M570t とはボールに親指が当たる角度が違うのでこれは慣れが必要だと感じます。エレコムは横(左側)から親指を当てる感じ、ロジクールは上(左上)から親指を乗せる感じ。それでも角度にして15度あるか無いか位の差なので、M570ユーザーなら直ぐに慣れると思います。(トラックボール初心者は それなりに期間が必要でしょう)
フィット感は非常に良いです。特に親指の付け根から手首の辺りまでのカーブは絶妙だと思います。なめらかに机の上にまで降りてくるので右腕の重さを机の上に自然に預けられます。M570tはどうしても腕の重みを掌で支えるので若干手首に負担がかかります。その点では完全にエレコムの方が考えられた形状だと思います。
女性の小さな手でも大丈夫でしょう。すくなくともうちのかみさんはM570tよりもフィットして良い感じだと言ってます。但しM570に慣れた人には問題もあります。M570tは右側に傾斜している感じなので右手首が外側に傾く感じになります。この傾斜が手首にとって自然な角度なのです。
一方のM-XT3は掌を真上からかぶせる感じなのでM570tと比べると手首を少し内側にひねる感覚が必要でこの角度に緊張感を感じます。人間の体というのは不思議なものですが一年以上M570tを使ってきたからこそ身体が感覚的に角度を覚えているのでしょう。完全に慣れるには少し時間がかかりそうです。M570tの方が腕が楽で肩こりも起こりにくいです。この傾斜には意味があった訳ですね。
手触り(質感)は個人的にはロジクールM570tの方が好みです。表面をザラザラさせた仕上げにしている分、汗で滑ると言うことは少ないと思いますが、手がこの形状に馴染むまでは逆に滑りやすい方がポジションを変えやすいのでちょっと違和感です。しかし慣れればフィット感の為にプラスに働くとも思います。完全に好みの問題でしょう。
ホイールの回転は、コリコリした感触がしっかりしていて、回転は少し重めです。別に特筆すべき点は無いので合格点だと思います。むしろM570tよりも上質な感触とも言えると思います。左右チルトはもう少しカチッとした感触が好みですが十分に機能してくれると感じます。剛性が低く左右にグラグラするので耐久性には不安がある感触ですが。保証が切れたら内部チェックしてみようと思います。
感度切替スイッチがホイールの直下にあります。スライドスイッチなので手前に引いた状態でLOW、向こう側に押した状態でHIGHです。HIGHにすると高速なポインター移動が出来ますが、私は常時LOWで十分だと思います。なぜならトラックボールの性質上、ボールを勢 い良く転がす操作が可能なので、画面の隅から隅まで一瞬で動作させられるからです。
ここにスイッチは必要だったのか?と思います。仕様を考えた人の意見(主張)も聞いてみたいものです。ちなみにスイッチを切り替えるとホイールの内側がぼんやりと光ってその回数でどちらかがわかるという仕様ですが、手前側からだとLEDの光が見えないので意味がありません。これも設計した人の意見を聞いてみたいですね。ほぼ無意味だと思うので。
進むボタン、戻るボタンの位置と感触も悪く無いです。やはり内部のスイッチの耐久性だけが課題だと思います(スイッチは信頼のOMRON製を使っているらしいですが)。保証書が無いのですがこれは6ヶ月保証すら無いのかな?調べてみたら保証書は添付してないそうですが6ヶ月保証だそうです。簡易パッケージなので仕方ないですね。
※保証書は同梱しておりません、購入が証明できるレシートや領収書を保管ください。
エレコム株式会社 - パソコン・スマートフォン・タブレット・デジタル周辺機器メーカー4 Pocketsワイヤレストラックボール(親指操作タイプ) - M-XT3DRBKhttp://www2.elecom.co.jp/products/M-XT3DRBK.html直径2.5mmの大型人工ルビーを支持球に採用。確かな基本性能とかつてない新機能を搭載し、進化したポインタ追従性を実現する親指操作タイプのワイヤレストラックボール。
ロジクールの青ボール、ELECOMの黒ボール
ロジクールのボールとELECOMのボールを入れ替えられるというネット情報を試してみました。サイズはほぼ一緒だと思いますので相互に入れ替えられます。回転させると不思議ですが、ボールによって回転の音、感触が違います。
ロジクールのボール
普通にスムーズに転がります。音もあまりせずヌルヌルと回転するので当然私の基準はこちらにあります。こうしてELECOMと比較する事になって初めて気付きましたがボールが滑らかに回転するのは凄いことなのですね。当然ながらELECOMはこれを基準として比較される訳です。
ELECOMのボール
ボールを回転させるとシャラシャラ(カサカサ)という音がします。何かが擦れている様な音と感触です。支持玉(人工ルビー)のとの当たりが馴染んでないせいかなと思ったのですが、ロジクールとボールを入れ替えればこの症状がロジクールトラックボール本体の方に移るので、トラックボール本体ではなく、ボールの精度?による違いの様です。
入れ替えの時に気づいたのですがELECOMのボールの方がほんの少しだけ小さい様です。(ハウジングから取り出す時にロジクールのボールは取り出しにくい)。ほんの少しだけボールが小さい。これが擦れる様な音の原因かも知れませんね。
目で見る限りはボールの表面がザラザラしているとか言うのは分からないのですが、実際に転がすと明らかに回転のスムーズさが違うので、最も重要なボールについてはロジクールの方が上だという事になります。単体では気づかない人が大半だと思いますがM570tと比べると(使ったことがある人なら)全く別物だとわかります。初めてのトラックボールがこれなら問題ないでしょう。
ただ、それ以外の事はELECOMがかなり頑張っているので、ボールの品質と耐久性さえ確保すればもはやロジクールを選ぶ理由は、Unifyingで使いたい、保証期間が長い(3年)という二点しかなさそうに思えてきます。ボールの精度が上がれば動作も向上するでしょうし価格も似た様なものですからELECOMには品質改良に取り組んで欲しいものです。
どちらをメインにするか?
興味本位&ELECOMのトラックボールを応援するつもりで購入に至った訳ですが、既にM570tをメイン使用しているので今のところはロジクール主で行こうと思っています。ネット上で言われている程の悪評は、少なくとも私としてはM-XT3URBKにつけるつもりはありません。十分にポインティングデバイスとして機能するし、用途によっては多機能ボタンが活きてくるので、ELECOMの方が活躍するかも知れないと感じています。
最近はCADで図面を描く事が増えてきたので、機能ボタンが多い方が作業効率が良くて助かります。なんとなく今のイメージでは薬指に「ESC」キーを割り当てておけば、頻繁に左手で「ESC」キーを押す必要がなくなるので便利なんじゃないかなと思ったりしています。左右チルトはCADでズームの操作に割り当ててます。
カスタムボタンが多いのはやっぱりCADでは便利です。やはり用途次第という事になるのでしょう。
ELECOMトラックボールについて
ボールの回転がややザラザラした感触はあるものの、回転が異常に重いとか、ポインタが飛ぶとか言う症状は出ていないので、私が手にした個体は当たりだったかも知れません。また使っている内に干渉している箇所が削れて良い具合になる可能性も有りますので時間が解決するかも知れません(機構的慣らしが必要?)。私の評価はトラックボールというポインティングデバイスとしてこの機種は十分実用範囲に入っていると思います。
ELECOMのトラックボールには、有線、無線、右手、左手、減速ボタン、カスタムボタンのバリエーションがあるので、自分の求めている仕様に合うモデルをチョイスして欲しいと思います。ロジクールではそういう選択肢がありませんが、ELECOMならその選択肢があるのです。左利き用(無線でカスタムタイプ)がラインナップされているところはかなり評価点高いと思います。
保証期間の短さは致命的
ロジクール製品に比べて決定的な違いがあります。保証期間6ヶ月という短さは致命的です。ロジクール製品の多くは3年保証。比べてELECOMのトラックボールは6ヶ月と短い保証。たった6ヶ月?と思えてしまいます。壊れたらそれまでと割り切れる人にしか勧められない理由の一つです。
また、6ヶ月の間に故障した場合の交換は、故障品を送料負担で送らなくてはなりません。先方に届いて状態がチェックされてから代品が送られてくるというタイムラグもあります。不良品を送っている間は代用品(マウス等)を使うことになります。
かたやロジクールは神対応と言われるだけあって、ネットで保証書のコピー(写真)、製造番号等の情報を申告すると、ほとんどの場合代品を送料まで負担して送ってきてくれるそうです。そして故障品は「廃棄してください」となっているそうで、故障した場合でもこちらから返送することはめったに無く(珍しい故障の場合は調査するので送ってほしいと言われるとか)、追加のお金は不要と言われています。千円位の違いならやっぱり保証は重要視したくなります。
私はここでもやっぱりロジクール派かな。先行投資の意味もあって気に入ったので予備も確保していますし。願わくばずっと長く販売を続けて欲しいです。出来ればチルト機能を追加した新製品も期待したい。
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