リンガーハットのちゃんぽん大好き
得得のうどんの事を書いていて思い出したのでリンガーハットについて記します。
学校を卒業して関東に就職したての頃、社員寮に入っていたのですが近所に食堂などはあまり有りませんでした。基本的に食べ物は全て自力で調達する必要があります。当時はまだコンビニなんて無かった時代ですし、下町に寮があったので近所に外食出来る店はほとんどありませんでした。特に夜遅くなってしまうと閉まってますし。
幸い、職場には社食があったので食べ物に関しては心配無用でした。仕事も楽しくてやりがいがありましたし、ある程度慣れてきてからは夜勤が入るようになりました。社食があったので、朝、昼、夕方は社食でも食べられましたから夜勤でも心配無用でした。だいたい横着して仕事が終わったら社食に食べに行ってから帰るということをしていました。
ただし、夜勤明けで寮に帰って爆睡した後に起きたら夜中!ということが何度もありました。買い置きしてないと空腹に困ることになります。(同室の先輩の)冷蔵庫には何もありません。
頼りの綱のリンガーハット
そんな時、寮の最寄り駅近くにあったリンガーハットが何度助けてくれたことでしょう。寮から駅まで歩いて行ってリンガーハットで「長崎ちゃんぽん」をよく食べました。「長崎皿うどん」もよく食べましたけど、一番食べたのは「長崎ちゃんぽん」だったと思います。途中から「ピリ辛ちゃんぽん」なるものもメニューに追加されましたけどね。
ごく普通の餃子もよく食べました。懐かしいなぁ・・
リンガーハットは、夜遅く行くと深夜料金(割増)になるのでいつも追加料金を払ってました。店員が夜遅くまで働いてくれているからそういうもんだなと思っていましたし、私も夜勤の時は深夜手当がついていましたから、持ちつ持たれつだなとガキながら理解していたと思います。
その後、引っ越しや転勤でリンガーハットに行く機会がなくなってしまったのですが、リンガーハットの味がめっきり変わっている事に何年も経ってから衝撃を受けます。気づいたのは大阪に転勤になって大阪のリンガーハットで食べた時でした。この時は結構ショックでした。
気に入っていつも食べていたリンガーハットの「長崎ちゃんぽん」には、小さなイカが入っていました。エビも入っていましたし、シーフード食材がたくさん使われていたのを記憶しています。その食材がフライパンで炒められる時に少し焦げ目を付けられ、それが非常に香ばしい風味を放っていたのです。もちろん出汁もしっかり出ていて美味しかったのです。
もうあの「長崎ちゃんぽん」が食べられないのです。関東でも違うし、関西でも違うのです。レシピが完全に変わってしまった様です。
本場福岡のリンガーハットなら(期待)
今年、福岡に行く機会がありました。福岡には初めて行きました。期待を胸に抱いて福岡駅近くのリンガーハットに行きました。もちろん「長崎ちゃんぽん」をオーダーです。超ひさしぶりのリンガーハットのちゃんぽん麺にワクワクしながらボリュームのある麺を頬張って「美味しい」と思ったのですが、同時に「違う」とも思いました。
残念ながら、あの寮生活の時によく深夜に食べに行ったちゃんぽん麺はもはや食べられないのです。具材を見ても小さなイカは入っていませんし、個性があったスープが出ていません。福岡でも食べられないという事はもう無理でしょう
おそらく使われる食材とともにレシピも完全に変わってるでしょうから二度と食べられないんだろうなと思います。
可能性としては当時のリンガーハットで調理をしていた人がその当時のレシピを覚えていて再現出来るかも知れないという位のものでしょう。私の様にそれを欲している人がどれ位いるか?は分からないですし期待は出来ないでしょうね。リンガーハットが昔のレシピを再現してくれたら良いのですが。
歳を重ねていくという事は思い出も増えますから貴重な宝物なのかもしれません。でも二度と食べられないと思うと本当に残念です。得得のうどんは食べられたけどリンガーハットのちゃんぽん麺は諦めるしか無いのでしょうね。
高知市内のリンガーハット
2018年現在の情報を追記しておきます。
高知にはリンガーハットは、イオンモールにしかありませんでしたが、土佐道路沿いにあるフジグラン1階のフードコートにも店舗が出来ました。イオンモールは駐車場も混み合いますし、かと言って高知駅からは徒歩では結構距離があるしで足が向きませんでしたが、土佐道路は時々通ることがあるので、リンガーハットのちゃんぽん、皿うどんをたまに食べることがあります。
昔のリンガーハットのレシピ、味は変わってしまいましたが、それでもリンガーハットの料理は無性に食べたくなることがあります。それでも必ず思い出すのは当時コンビニも無かった頃に唯一深夜営業してくれていたリンガーハットのちゃんぽん麺の味です。おそらくもう二度と食べられないと思いますが、死ぬまで覚えているんだろうなぁ。
コメント
初めまして。
私も同じ思いがしたので、コメントさせていただきます。私がリンガーハットを初めて食べたのが今から30年ほど前なのですが…(笑)生まれも育ちも関東なので、チャンポン、白いスープ、野菜や魚介類が沢山入ったラーメンは本当に衝撃でした。
そして月日は経ち、味が変わって行くのがだんだん気になって来ました…麺も昔はもっと角が立った歯応えがありましたよね、スープも野性味…?肉体労働者も満足する様なちょっと口に残る様な味でした。そして8年ほど前に福岡に転勤し、以前から長崎出身の同僚に「九州のリンガーは違うよ」と言われ続けて遂に「九州のリンガー」を食べたのですが…もう、これがリンガーハット本場のチャンポン?と思う程変わっていました(正確には北九州なのですが)やはり近年のヘルシー思考なのでしょうか?全てがサラッとしているんですね。それと貴殿が書かれておりました『イカの足』!確かに入ってました!そしてちょっと焦げた感じ!分かります!調理マニュアルは有ると思いますが、昔は調理する方の腕が左右されてたのかも知れませね。
私事で申し訳ございませんが、マクドナルドやミスタードーナツも昔はもっと美味しかったのですが、聞くところによると、昔使用していた油が今は使えないみたいです。昔は体に余り良くない物が美味しかったのかも知れませんね。
だらだらと書いてしまって本当に申し訳ございません。同じ様な思いをされてた方に会えて嬉しいです。
コメントありがとうございます。
私にとっても同じく30年前の記憶の味です。当時大田区(糀谷)に住んでいたので腹を空かせてよく通いました。美味しかったですよね。
シーフードメインのスープでしたが、豚肉を控え目に入れている辺りもセンスが良かったと思います。小さな豚肉を噛むと旨味がじゅわっと出てきたのを思い出します。絶妙な相性!
あの香り、味、食感全てが懐かしいです。復刻されたら絶対に食べに行こうと思ってますが、リンガーハットさん実現してくれないかなぁ…
食の記憶は本当に貴重な財産ですね。思えば今は亡き祖母が作ってくれた味噌汁やら、色々な記憶が残っています。
もちろんみなさん、人それぞれ大切な記憶があるハズですから、そういうのを大切にして行けたらいいなと思ってます。
私も同じ意見です
10年くらい前からセントラルキッチンになってリンガーハットは不味くなりました。
物価が上がってるので値上はしてよいと思いますが、味と内容は変えてはいけないとリンガーハットの前を通るたびに思います。
このままではリンガーハットは厳しいと思います。
コメントありがとうございます。
記憶の味が失われるのは残念ですよね。よく通っていた当時は店舗毎に調理する人の技量や目指している味の差があって個性がありましたね。
私にとってのリンガーハット「ちゃんぽん麺」は、東京都大田区糀谷駅近くの店舗の味でした。チェーン店ですからレシピは決まっていたでしょうが、繊細な部分では当時の調理担当者の味だったと思います。もう二度と食べられないのが本当に残念過ぎます。「ピリ辛ちゃんぽん麺」も美味しかったなぁ・・
私もずっと同じこと思ってました。値下げ競争できつかった頃に、国産野菜を売りにするとともに、セントラルキッチンと自動調理器具で平準化を図って、復活を遂げたと特集されてたのを覚えています。
1000円くらいしても良いので、プレミアムリンガーハットみたいな復刻店舗を作ってくれると良いのですが。
コメントありがとうございます。
この記事には不思議とコメントをいただける件数が多いので、皆さん同じ事を感じておられるのだろうなと思っております。
リンガーハットも経営危機みたいな時期があったんですね。私はそこの部分を知らなかったので勝手な事を記してますが・・
おっしゃるとおり昔のレシピを復刻してくれるお店をやってくれたらいいですよね。田舎で実現は無理でしょうけど、人の多い東京とか大阪とか限定で実現されたなら、旅行等の機会には絶対に寄りたいです。私はあんまり旅行が好きでは無いタイプなのですが、遠出する楽しみになるといいな。
ちなみに現行のリンガーハットもたまに足を運んでます。具だくさんの麺は美味しいですからね。