フォーマルな革靴を持ってない
昨年末から色々なことがあって、早速フォーマルな服装で出かけなくてはならなくなりました。長らくフォーマルな服装で出ることもなかったので、きちんとした内羽スタイルの革靴を持っていないことに気づきました。もっぱら仕事用の比較的ラフなローファーとちょっとした紐履で済ませていたので急遽フォーマル革靴を買いに行くことにしました。
フォーマル靴を履く機会があまりない
REGALの靴なら昔からウィングチップ、ローファーを履いていてサイズ的には24.5cmでちょうど合うので、REGALの内羽スタイルの靴を通販で調達してしまおうかとも思ました。しかし、日程的に時間もなかったので実店舗に出向いて試着して購入する方を選びました。
フォーマル靴はここ数年着用する機会がなかったし今後もそう多くは無さそうなので、金額的にもちょっと抑えておきたいという予算的な理由もありました。REGALの弟ブランド的なKENFORDが候補に上がりました。1万3000円程度で買えるというのでちょうどいいです。候補にしておいて実店舗で探してみることにします。
そうそう履く機会もないので、形だけの内羽スタイルのフォーマル靴で安価なのを買って済ませてしまうのもありかも知れなかったのですが、今回はお店にサイズも合致するものが在庫して無いと買えません。とにかくお店で選ぶことにして出かけました。
店舗在庫でKENFORD KB48があった
お店に行って紳士靴のコーナーを探してみたところ、フォーマルな革靴はあまり置いてませんでした。今回は限られた選択肢の中で選ぶしかありません。でも店頭での購入のメリットはある程度試着して選べる(大失敗は無い)という点です。サイズの在庫があればある程度サイズの合うものが選べます。
KENFORDのKB48が置いてありました。KB48のスタンダードなブラックを選ぶことにしました。個人的な好みで言えば、爪先がとんがっていない方が好きなので、ちょっとトンガリ気味なシルエットが気になりますが背に腹はかえられません。時間もないのでお店に有るものから選ぶしかないです。

REGALの定番であるグッドイヤーウェルトと違って、もっと簡易な構造なので価格も抑えられています。靴の重量も軽いです。革質はこの手の靴(修理せずダメになったら買い換える)と割り切ればいい感じだと思います。REGALのしっかりした厚い革よりも薄めで馴染みも良さそうです。
基本的に修理はできないと思っていた方が良いので、ダメになったら捨てる(買い替え)と割り切ると、履き始めからすぐに馴染んでくれないと困ります。
KENFORDのサイズ感(REGALと同じなのか?)
ちょうどお店に履いて行った靴がREGALのビットローファー(24.5cm)だったので、店員さんに声をかけて試着する際に、25cmと24.5cmの試着をさせて貰うのも話が早かったです。
私の場合は、25.0cmでも悪くない感じに思えたのですが、お店で販売している靴をいきなりムギュムギュするわけにもいきませんのでシワの寄り方とかは確認できません。見た目よりも甲高でちょっと大きいか?という気がしたので24.5cmを試着させて貰ったらフィット感がグンと上がった感じでした。
外羽式の革靴と違って、内羽式の革靴は靴紐で調整する感じはほぼありませんね。ローファー程神経質になる必要はありませんが(多少大きくても脱げることはない)、靴紐で調整するという余地は無いと思ったほうが良さそうです。
後になって思えば24.0cmも試着させてもらえたらバッチリ納得だったと思うのですが、持ち帰って改めて試着してみた際、ムギュムギュと力を入れてみたところシワの部分が若干ダブついていて、24.5cmでも少し大きいのかも?という気がしてきました。24.0cmだったらピッタリフィットでシワも自然に入るフィット感だったかも知れません(未確認なので想像です)。
ただ、この手の革は表皮側からオイルが染み込まないですし、内側はライナー処理されているのでこれまた内側からオイルを入れることもできません。バッチリ馴染ませる手段がないので有る程度妥協するしかないでしょう。キツくて痛い思いをするのも嫌です。
個人的な感想ですが、結果的に、KENFORDのサイズ感はREGALと同じと考えていいんじゃないかな?と思っています。店頭で買ったので13,000円ちょっとかかりました。通販だともっと安いですけど、現物をみてフィッティングできたので致命的なサイズミスもなく概ね満足です。
シルエットについて
KB48はやっぱりとんがり気味のつま先をしたシルエットです。今どきというかまぁそんな感じの若者向けなシルエットをしているフォーマル靴だと思います。
KN82の方が爪先がとんがってないのでシルエット的には好みです。年齢的なこともあり保守的ではありますが、シルエットはこっちの方が好きです。私は背が高く無いので足がでかく見えない方が自分の好みです。残念ながらKN82はお店に置いてなかったので試着出来ませんでした。置いてたらKN82を選んだろうなと思います。

KB48は見た目よりも軽量でした。靴底側から見ると軽量なのも納得ですね。REGALとは違ってグッドイヤーウェルトやマッケイ製法ではありませんから靴底がシンプルです。これはセメンテッド製法だと思われます。薄いのでゴム靴底を貼り付けているだけっぽいです。
ゴム底で滑り止めのパターンにもなっているので柔らかくすぐに履き慣れて、比較的おかたい職場ならこういう靴を数年で買い替えていくのもありでしょう。コスパは良いんじゃなかな。
セメンテッド製法といえば、通勤用に履いているハルタの906ローファーの靴底が剥がれてきて修理に出したことがありますが、革とゴムを接着剤で貼り付けているので、経年劣化により接着力が落ちて剥がれるのは寿命と割り切るしか無いですね。セメンテッドは靴の軽さが魅力ですけどね。
やっぱり内羽スタイルの靴は脱ぎ履きしづらい
フォーマル靴はやっぱり足元が窮屈で堅苦しいです。今回買ったKB48は若干トンガリシルエットなので爪先が感覚的に長いです。車の運転(マニュアル車)は感覚的にしづらいので、運転をする時用にローファーを載せておきました。
また、足入れもしづらいので脱ぎ履きがしづらいです。きちんと靴紐を緩めてあげないと絶対に足が入りません。これで革がもっと厚くてしっかりしていたらもっとやりづらかっただろうなと思います。そう考えると用途からしてもこれでよかったんだろうなと思います。
シルエット的にはスコッチグレインのきちんとしたストレートチップ内羽スタイルが落ち着いていて好きですが、1万円札があと3枚は必要です。そうそう履く機会がないものにそんなにお金をかけるのも無駄な気がします。おかたい仕事をすることになったら検討します。
履き終わったらメンテして箱に入れて保管
礼服用の革靴として、今回たった1日の出番しかなかったのですが、次に使用する時のために風通しの良い場所で乾燥させ、拭き掃除をして箱に入れて片付けておくことにしました。年に数回使うか使わないかわからない感じです。
ただ、それだともったいないので、ちょっとかしこまったイベントのある時には積極的にこの靴を履いてみようと思っています。数年間放置で履かずにダメになって捨ててしまうには13,000円の出費は辛いですからね。
次買うなら通販でも買えそう
KENFORDのフィッティングができたので、もしこの靴が買換え時を迎えたら、同じくKB48を通販で買うこともできそうです。おそらくKB48はKENFORDの定番としてロングセラーを続けてくれる商品だと思います。サイズは分かったので通販だともっと安く購入できますし、注文してから配達されるまでの余裕があれば大丈夫です。
ただ、今の生活をしているとフォーマル靴を履く機会は限られるので、買い換えるのは当分先というか今のところ予定ナシです。おそらくこの靴は冠婚葬祭向け、ビジネス用ならおかたい職場向けだと思われるので、ちょっとやそっとでダメになる靴ではないと思います。
備えができたので当面は冠婚葬祭に出席しなくてはならなくなっても慌てなくて済みそうです。やっぱりフォーマル靴は1足は備えておかなくてはいけませんね。
なお、改めて通販で見てみると、ハイドロテックでも十分だったかなという気がします。KENFORDの半額程度ですし、脱ぎ履きも楽らしいです。これならもっと履潰し感覚で購入できます。ハイドロテックの方が歩くことが多い日常的に使われるビジネス用途向きですね。
最初の革靴はフィッティングが十分にできないのでサイズ感はある程度妥協が必要です。そうなるとどうしても大きめを選ばざるを得ないので、今回はKENFORD KB48を実際に試着して購入したのが時間もなくて最善の購入方法だった様に思います。
追記:その後もKB48の出番はありました
付き合いのある方のご身内にご不幸があったりして、その後もKB48の出番は何度かありました。黒服も昔に買ったものを今でも使っています。年齢的にも若干腹が出てきたもののダブルのジャケットと、ウエストがアジャスタブルのスラックスということもありまだ使えています。社会人である以上、フォーマル靴はやっぱり1足は持っておく必要がありますね。
とは言うものの、若い頃はあんまり靴の種類に気を使って無くて、黒い革靴ならなんでも良いだろうと言う感じで意識してませんでした。ハッキリ覚えていませんが20代の頃なんかはウィングチップを履いていってしまってた様な気がしてます。知識がなかったとはいえ今思えば恥ずかしいことをしてたと思います。
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