腕時計の電池交換ではめ込み型の裏蓋が閉まらない~あんなに苦戦したのに簡単に閉じられるとは

ハードウェア

レディース腕時計の電池交換

ずいぶん前にかみさんに腕時計を買ってあげたものですが、一度電池が切れました。本人的に気に入っているとかで一度時計屋さんで電池交換してもらいました。

その時に時計屋さんから聞いた作業後の説明によると、「非常に開けにくい&閉めにくい蓋で苦労した」そうです。プロでも苦戦する固さで開けるのに苦労したという訳です。「裏蓋のひっかかる部分を少し削っておいたので次からは開け閉めしやすくなるでしょう」と言われました。

かみさんはこの腕時計を引っ越しの際に片付けたままずっと忘れていたそうで電池も切れているのですが、最近見つけたのでまた使いたいと言い出しました。だから電池を交換して欲しいとのこと。今でも気に入っているとのことです。

先述の通り時計屋さんが裏蓋を加工してくれた事もあり、こじ開け工具があれば開けられるハズなので自分でやってみることにしました。

裏蓋こじあけを入手

ダイソーは凄いですね。200円でこの工具が手に入りました。

腕時計とダイソー200円の裏蓋開け工具の写真
ダイソーで腕時計の裏蓋を開ける工具を買ってきた

写真では分からないと思いますが鋭い刃(刃物状態)になっているので、ヘタすると手をスパっと切って怪我する危険があります。手の保護の為に作業時は軍手や革手袋を使う方が良いと思います。私は厚手の革手袋(溶接用)で装備した手で時計本体をしっかり持って工具を使い蓋を開けます。ワークマン等のショップで厚手の手袋を買うか軍手でもしてないよりマシだと思います。スパッと工具が滑って手を怪我しない様に注意しましょう。

この工具は刃物状になっているのが重要なところです。一度使用すると刃が必ず潰れるので砥石で研いでやる必要があります。一回限りなら使い捨てですが、繰り返し使用するなら砥石も備えておきたいですね。工具は良い状態にメンテすれば繰り返し使えます。

軍手だと滑る可能性が有るので、より確実に作業を行いたいなら時計固定具を使うと良いでしょう。何よりもしっかり固定するのが第一のポイントです。時計本体をしっかり保持してくれる治具も安価に入手できます。一個持っておくとサイズ調整で使いまわしできるので便利です。

あっけなく開けられた裏蓋

怪我に注意し、また裏蓋に不要な傷をつけないように気をつけながら工具を蓋の隙間に押し込むと簡単に開きました。ここでのポイントは、蓋と本体の隙間に刃を当ててぐっと押し込むだけです。グリグリとこじったりするのは間違ったやり方で本体や蓋を変形させてしまうリスクがあります。

以前対応してくれた時計屋さんが開け閉めしやすい様に加工してくれたのも要因でしょうし、買ったばかりの工具で刃先の状態が良かったのもプラス要因だと思います。ちょっと押しただけでパカッと開きました。

裏蓋やケースへの傷付きが気になる人は、慎重に事を運ぶために養生テープやセロテープ等で保護しておくと良いでしょう。きちんとした職人さんはプロでもセロファン等を挟んで傷つきを最小限にする配慮をしている様です。作業前に下の動画を参照しておく事をオススメします。プロの作業の様子を動画で見られます。

こじあけで裏蓋を開ける際は力は要らない

工具を適切に使うには過剰に力を入れすぎないことが重要だと思います。上の動画をきちんと観た人はわかると思いますが、適切な工具で刃先を適切に研いで上手く作業出来た場合は刃先を蓋の隙間にちょっと押し込むだけでテコの作用が働くので、ほとんど力は要らずあっけなく裏蓋が開きます。

刃先の手入れが悪い場合はなかなか開かないので力を入れすぎてしまいますが、それは間違いです。刃先がズレた時に力が入ったまま刃先が走り思わぬ所を傷つけます。身体に傷をつけて怪我をすると大変です。力の入れすぎは悪いことばかりです。

くれぐれも力の入れ過ぎには注意しましょう。しつこいですが過大な力は不要です。怪我したらアホらしいです。

腕時計の裏蓋をダイソーで買った工具で開けた状態の写真
こじ開けレバーを使って腕時計の裏蓋を開けた

自分で裏蓋を開けてみて、クォーツ・ムーブメントはこんなにも小さかったんだなと分かりました。しかも時計のデザイン的に中心に配置していません。変わった腕時計です。

腕時計の裏蓋を開けた状態の写真
腕時計の裏蓋を開けてみたらムーブメントが見える状態になった

ヘッドマウント・ルーペを活用する

電池の交換は先端が刃物の様になった専用工具(ダイソー)で簡単に入手出来ましたが、問題は電池の型番が見えにくいことです。最近になって遠視(老眼)が出てきているので、遠近両用メガネは必須アイテムになってしまいました。若いころは10センチ位の近距離でも見えていたのに・・電池の型番を刻印してある文字もかなり小さいですし、虫眼鏡(ルーペ)も持っておいた方が良いかも知れませんね。

私は老眼のせいで細かい作業が苦痛になって来たので、乱視補正メガネの上から装着出来て、拡大レンズが各種交換出来て、LEDライトも装備されているものを購入して使っています。LEDライトがついているルーペは意外と便利です。

元々細かい作業は得意だったのでくっきりと見える様になると苦痛が減ります。この手のアイテムは両手がフリーになるので作業に集中できる点がメリットです。色々なルーペがあるので自分のニーズに合うものを選んでほしいです。

想定外の困難に遭遇~裏蓋を閉じられない

蓋も開いた、電池も替えられた。しかし裏蓋が閉まらない。

ガラスを割らないように注意しながら(サイズ的にピッタリなビニールテープを置台にしてガラス面にかかる力を分散)少しずつミニハンマーで裏蓋を叩いてみたりもしたのですが閉まりません。少しずつ身体の重さを押す指に乗せながらぐいっと押してみたりもしたのですが無理です。だめだ時計を破壊してしまいそう・・

これ以上は危険と判断して、

  1. 時計屋さんに依頼する
  2. 工具を買う

二択で少し検討しました。

腕時計の裏蓋閉め工具を購入

工具の価格をリサーチしてみると意外と安く手に入りそうなので購入して自分でやってみることにしました。工具代は授業料と思う事にしました。やってみないと分からないことは多いです。やってみれば経験として身につきます。それは財産だと考えました。案外安く購入できるということがわかりました。

選択のポイントはアタッチメントのサイズの豊富さでしょう。持っている時計の本体と裏蓋の適切な位置を押すことであっけなく閉まることがやってみた後に分かりました。アタッチメントのサイズが適切でないと力を入れて押し込んでしまい時計を変形(破損)させるリスクがあります。

写真では見た目は力が入らなさそう(押さえつける力が弱そう)に思ったのですが、Amazonのレビューを読むと上下の軸のズレという品質的な外れを引いた人以外は「簡単に閉められた」とレビューに記されている事が多いので購入することにしました。価格が1,500円程度で諦められる金額だったのも理由の一つです。

運悪くハズレが送られてくる場合もある様です。その場合は返品(交換)してキチンとしたものを入手しましょう。

裏蓋閉め工具が届いた

現物が届いてみると金属製の工具で、樹脂製の大小各種アタッチメントが沢山付属しています。取り付け部のネジのサイズは同じなのでサイズが時計本体に合うものを選んで下に取り付け、裏蓋に合うものを上に取り付けて使用します。アタッチメントは上下どちらにも使える仕様です。

腕時計の裏蓋(はめ込み式)を閉じるための簡易工具の写真。付属品として各種サイズのアダプターが多数ある
この工具を使うとあっけない程に簡単に裏蓋を閉じられることを後に体験する

通販で購入する際のちょっと小技

今回はAmazonで購入したのですが、1,500円だとプライム会員でない場合は送料がかかります。どうせなら一緒に必要となるものも買って2,000円以上にしてしまいます。この機会にバネ棒交換セットを購入しました。交換用工具も付いて1,000円だったので合計で2,500円程度。狙い通り送料は無料になりました。

Amazonでの買い物は2,000円以上だと送料が無料になるという事は前提の上ですが要らないものを買うなら送料を払った方が賢いと思います。私はバネ棒が欲しかったし、結果的に当たりの工具を受け取れたので良い買い物が出来ました。Prime会員の場合はこの限りではありません。

ついでに購入した腕時計用ベルトを止めているバネ棒セットとバネ棒取り外し工具の写真
ついでにバネ棒を買って送料を無料にした

さて、本題に戻します。

裏蓋閉めの作業に際しては、ガラスに力をかけないように注意します。言うまでもありませんがガラス面を直接押すと割れます。ガラスの外周よりも少し大きい径コマのサイズを慎重に選び、金属製のベゼル(腕時計ケース)に力がかかるように下コマを選びました。(下で図解)

上コマは蓋の外周を押せるサイズを選びました。外径が小さすぎてもダメだと思います。理想は押し込まれる溝と同じサイズだと考えればわかると思います。裏蓋の中央を押すと裏蓋が変形して広がり蓋を閉じられるハズがありません。

竜頭のシャフトを傷つけないように裏蓋を合わせる

ネジ締めタイプでなくこじ開けタイプの裏蓋は、圧入しているだけなのですが、いくつか注意点があります。

まず裏蓋には竜頭とムーブメントを結ぶ軸が蓋と干渉する可能性があるので裏蓋を慎重にチェックします。この腕時計の裏蓋にも竜頭の軸と干渉しそうな位置に削られた部分がありました。油性マジックでマーキングしてズレない様に慎重に裏蓋閉め工具にセットします。

裏蓋のシールが貼られたままで汚かったので剥がしました。汗などの汚れが溜まりやすくサビの原因にもなるのでシールは剥がしておいた方が良いそうです。ステンレス素材は空気に触れた部分が酸化皮膜となりサビ止めになるので乾いた布等で拭いて「空気に触れさせる」ことに劣化防止の意味があります。つまりキレイにしておくことがサビや腐食への備えになります。

コマサイズ選択の重要性

裏蓋閉め工具に沢山のコマが付いているということは、それだけサイズが重要という裏付けです。金属のケース同士を挟んで圧入する訳ですから、ガラス面はガラスを押してはいけないし(ベゼルを押すのです)、裏蓋面はなるだけ蓋の外周外側を押す必要があります。

例えば裏蓋の中央を押すと変形して広がり正しく圧入出来ず最悪壊れます。だからこれだけ多くのサイズ(径)のコマが付属されているのです。適切な位置に力をかければほんの少しの圧で蓋はあっけなく閉まります。力が必要ということは適切ではないという事なのでそこで手を止めて再確認して下さい。

腕時計の裏蓋(はめ込み式)を閉じる際に適切に力をかけるためのアダプター(コマ)のサイズが重要であることを図化した画像
上コマと下コマが時計本体のサイズに適切であれば簡に閉じられる図解

裏蓋閉め工具を使うと簡単に閉じられた

アタッチメントのサイズを意識しながら選び上下に装着し、時計本体をセットして工具を操作する事にします。

注意点は守ったので実際に時計をセットして裏蓋を圧入します。力が要ると思ったのですが、時計とコマの位置を調整しながら右手で工具を持っただけで「コクッ」と言う手応えと共にあっけなく裏蓋がハマりました。

あれ?まだしっかり工具を握ってないのに、あれだけ苦労しても閉まらなかった裏蓋がハマるとは。

私の場合は工具を握る力を入れる前にハマってしまったという状態なので、アタッチメントのサイズを適切にしてやれば「力は要らない」という事を裏付けていると思います。

腕時計の電池交換を無事に終えて簡易工具で難なく裏蓋を閉じられた状態の写真
無事に電池交換出来たレディース腕時計

工具無しだと裏蓋をハメるのは無理だったので、この工具であっけなく閉まったので笑いがこみ上げてきました。あの苦労は何だったんだ・・(ニヤニヤが止まりません)

迷ったけど工具を買ってよかった

この工具をゲットしたので、今後はこじ開けタイプの裏蓋の色々なサイズの腕時計に対応出来そうです。私はお気に入りの腕時計を長年使い倒すタイプです。裏蓋こじ開けタイプのメンズ腕時計は持っていませんが、今回かみさんの腕時計の電池交換の為に購入しました。

色々な腕時計を持っていてファッションアイテムとして着け替えている人は、自分で電池交換のメンテナンスが出来るとコスパが高いので、こういう工具を手に入れるのも一案だと思います。

特にレディース時計はファッション性が優先されると思うので、構造がシンプルで比較的安価に済ませられる裏蓋を押し込みするタイプが多いと感じます。お金持ちの持つ様な非常に高価な時計は例外ですが。カジュアルなレディース腕時計を複数持っている人には、持っておいて損のない工具だと思います。

つまり「力の弱い女性でも慎重に丁寧に作業すれば自分で電池交換は可能」です。理屈で考えられる子供なら小学生、中学生でもできそうです。っていうか力を使ったらダメです。力を入れると破損や怪我の原因になります。

余談ですが、これがかみさんのお気に入りの腕時計。GUESSというブランドらしいです。いくらで買ってあげたか忘れましたが、長く使ってくれているので買ってあげて良かったなと思います。私もお気に入りを長く使う方なので嬉しいものです。

腕時計の電池交換を無事に終えて簡易工具で難なく裏蓋を閉じられた状態の写真(腕時計表面)
ガラスに破損や傷もなく裏蓋を閉じることができた

電池のメンテナンスが終わったらベルトにも気を使ってみて下さい。時計はベルトを交換することで別の顔を見せてくれます。ベルトの交換でコーディネートができるわけです。

工具で効率よく作業

腕時計のメンテナンス、基本的には専門店に依頼するのが良いですが、安い腕時計だとメンテナンス(電池交換、ベルト交換)に出すだけで買った時の価格に到達するとか、ものによっては買い換えた方が安いという場合もあります。

DIY意識を持っている人で、手先が器用な人、好奇心があれば、自己責任で(傷がついたり最悪壊れても諦める)作業すると、思いの他安い費用で済ませられるものです。一通り揃った工具セットでもさほど高くありません。(安い理由はプロ用では無く精度が低い、耐久性が低いってところでしょう)

メタルバンドの調整までやるなら色々な工具が欲しくなってくると思います。

しかしながら人間の腕力だけで解決するものでは無いので、どうしてもそれ専用の工具が必要になります。ドライバーとハンマーで叩いて強引に作業するとかはナンセンスですね。

もちろんプロが使っている専用の工具とは比較にもなりませんが、力学的な基本的思考があれば、意外とDIYでも解決することも実体験から分かっています。

前提として「自己責任」という言葉をつけざるを得ませんが、私はそれを意識した上でそれなりの工具を使って、慎重に(理屈で考えて)作業しています。

慎重に気をつけて考えてから作業しているので、今のところ失敗したことはありません。もちろん最初から完璧に出来るとは思いませんが、少しずつスキルアップしていく上でも、基本的な工具は持っていると便利です。いきなり高価な工具は要らないと思います。必要に応じて徐々にステップアップすると良いですね。

腕時計電池、こじ開け工具は安く入手した

電池は100円ショプで適合するものを買ってきました。小さい電池に刻印されている文字が読みづらく虫眼鏡を使わないと読めませんでしたが、運良く見つけることが出来ました。よく使用されている「SR626SW」なんかはダイソーでも売ってると思います。

必要最低限の工具さえあれば、あとは108円で電池交換が出来る訳ですから工具にかける先行投資も無駄になりません。

ファッション好きな女性はデザイン重視の各種腕時計を持っていると思います。うちのかみさんは高価なブランド物を欲しがると言うよりは、自分の好みに合うものを優先するので安いものでも気に入ったらそれを欲しがります。実際のところ着る服装に合わせて時計を組み合わせている様です。アクセサリーの部類なんでしょうね。

我が家と同じ様なスタンスであれば、電池交換は器用な彼氏(旦那)にやらせてみるのも面白いかも知れませんね。但し高価なブランド時計は壊すと大変なので必ず専門店に任せましょう!一切責任は取れませんので自己責任ということが大前提です。

コメント

Comment spam is annoying.

There has been an increase in comment spam, but we decline it. It’s pointless because we use Akismet to block spam comments. Spam comments will not be posted.

コメントスパムが増えていますがお断りします。akismetでスパムコメントを弾いているので無意味です。スパムコメントは掲載されません。

タイトルとURLをコピーしました