1990年代に第一次ブームを起こしたLinux(カーネル)。フィンランドのヘルシンキ大学生だった、リーナス・トーバルズ氏がPCのハードウェアを制御する機能を独自に作り上げ、そのソースコードをインターネット上に公開したのが事の始まりだと言われています。
Linuxの第一次ブームの対象は、パソコンを自作したり、プログラムを作ったりする「技術系」のスキルを持った人達でした。Linuxカーネルはオープンソース:GPLライセンスで使用出来る為、技術があれば、独自の改良が出来るのがマニア受けした様です。そんな人達がコミュニティを作って、試行錯誤しながらLinuxカーネルを取り巻くアプリケーションを開発し、LinuxをカーネルとしたOSとして動くように改良してきました。
この頃は、まだ、パソコンマニアの趣味程度にしか世間にはとらえられていませんでした。それから次第にLinuxカーネルの成熟度と、それを取り巻くプログラムは、OSとして安定稼働する状態まで練り上げられました。Linuxカーネルと、独自のアプリケーションパッケージをセットにした「ディストリビューション」が出回る様になりました(SlackwareやDebian等が有名です)。
そしてそれを商品として発売する企業も出てきました(Redhat等が有名です)。
この辺りから、IBMはLinuxを初めとした大手コンピュータ会社が、オープンソース事業に着目し、投資をする様になりました。実際IBMはかなりの資金や資産をオープンソースに投じています。余り知られてない事実だったりしますが。既にパソコンを製造して売るハードウェアメーカーでは儲からないと経営陣が判断したのでしょう。(後にレノボ社にパソコン事業部は売却されましたね。)
2004年頃には、IBMやHPなどの大手コンピュータ会社が、本格的にLinux(以降カーネルは省略)をOSとして採用する事を検討し、実際に自社のサーバー製品のOSとしてキッティング販売する様になりました。オープンソースの幕開けです。2005年現在では、Redhat、SuSE(Novell)、Turbolinux、Miracle Linuxなどが商用Linuxとして販売されており、企業の基幹系サーバーとして導入されています。
Linuxが完成度を上げて普及するまでは、企業の基幹系を担うOSは、UNIX(SUN/Solaris、IBM/AIX、HP/HP-UXなど)が相場となっていましたが、ハードウェア&ソフトウェアともに非常に高価であり、UNIX機の老朽化も伴って、現在はIAサーバ上でLinuxをOSとして使
用するケースが増えてきました。UNIXマシンは個人で所有するにはコストが高すぎます。
既にLinuxはUNIXに取って代わるOSとして注目を浴びています。
この状況は私の様な個人ユーザーにとっても非常にありがたい事です。なぜなら、DOS/Vパソコン(IA)上でLinuxが動くからです。パソコンは年々高性能化する反面価格は下がっています。一昔前では考えられなかった様な一般のパソコンやワークステーション&サーバー機でPC-UNIX(LinuxやFreeBSDなど)を使用することが出来るようになったからです。
もちろん、Microsoft社のWindowsServerという選択肢もずいぶん前からありましたが、このOSはライセンスが非常に高価で個人で使用するには手の届かない価格でした。また、サーバー用途としてしようするには、クライアントがアクセスする数だけ、CALというライセンス費用も必用でした。WindowsはMicrosoft社が作ったGUIを売りにしたOSですから、同社の意向に全て従わざるを得ませんでした。
その反面、PC-UNIXの多くは、個人で使用するのに適したディストリビューションがあります。代表例としては、Debian GNU/Linux、Vine Linuxなどが上げられるでしょう。各ディストリビューション毎に色があって、自分の用途に適したディストリビューションを選ぶ自由さがあります。そしてそれらの多くは無償で使用させてもらえます。
プロジェクトのホームページから、CD-ROM用のISOイメージファイルをFTPでダウンロードして、CD-Rに焼き付ければインストールCDが手に入れられます。見つかったバグなどはパッチやパッケージのアップデートを行うことで、安全性が保たれます。
つまり、個人でも自宅にサーバーを置いて、家庭内LANで色々な事が出来る時代が来たのです。もちろん背景にはインターネット網(ブロードバンド)の整備と普及によってインフラが整った事も忘れてはならないでしょう。
このサイトは、個人が自宅でWebサーバやFTPサーバ等を構築して、より快適なコンピューティングを行えるように少しずつ情報発信するなど手助けしたいと思い開設しました。至らぬ点は多々あるとは思いますが、ご指摘やアドバイスなどのフィードバックも是非お願いいたします。


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