基本的にはdebian GNU/Linuxが気に入っている
10年位前からdebian GNU/LinuxをデスクトップOSとして使ってきましたが、よりお手軽なLinux Mint Debian Edition(LMDE)に完全移行してもう1年以上経ったと思います。現在使っているLMDE7は現行のDebian13がベースなので、安定していて不満もなく使いつづけています。やっぱりデスクトップOSがお手軽にセットアップできるものが良いです。
ただ、一つだけ引っかかるのはバージョンアップが数年置きに来ることです。今までの感覚だと、メジャーバージョンアップのタイミングでOS環境をリフレッシュさせる意味があると考えていたのですが、LinuxデスクトップというOSの多くは、きちんとルールを守って構成されているので、環境が汚れることがあまりありません。パッケージ管理ツールを使っていれば(野良ビルドしなければ)ほぼディストリビューションにお任せで事足りてしまいます。
非ローリングリリースの弱み
debian系を長年使い続けてきた私の場合、直近で言えば、LMDE6(debian12ベース)からLMDE7(debian13ベース)に移行させる際に、別のPCにLMDE7をクリーンインストールしてLMDE6からデータと環境を移行させました。LMDE6からLMDE7にアップグレードする方法もありますが、下手にメジャーアップグレードさせるよりはスッキリさせたいという思考ですし、私はそういうものだと思って付き合ってきました。
debian GNU/Linuxを始めとした固定バージョンのディストリビューションの特徴は、はやり安定性重視(サーバー用途)に向いていると思います。Arch Linuxの様なローリングリリース方式は勇み足でバグが入り込む可能性が高くなります。
しかしちょっとしたアクシデント(想定外)がチラホラとありました。日本語入力ができなくなったりとか、debian13でセキュリティレベルが上がったことからLMDE6でできていたことがLMDE7でできないという状況に遭遇し少し手間取りました。(後に解決させましたが)
そこで再び魅力的に感じてきたのは、ローリングリリース方式であるArch Linuxです。Archは柔軟性が高くカスタマイズが自由自在と言っても良い程俺様流のデスクトップOS環境を構築できます。デスクトップ用途で多少のトラブルは致命的ではありません。
Arch Linuxのカスタマイズ性の高さについては、私の個人的価値観としてはあまり魅力と感じておらず、ローリングリリース方式であることが何よりも魅力です。ちょっとつまみ食いしてみることにしました。評判によればファイルシステムに「btrfs」を使えるのでTimeShiftでスナップショットを残しておけば、アップデートによる不意のバグ混入によってシステムが不安定になっても直ぐに簡単に前の状態に戻せます。
Arch Linuxのセットアップは時間(手間)がかかる
Arch Linuxはインストールの段階から非常に手間がかかります。この手間のかかり方は30年位前に使っていたFreeBSDでX-Windowを動かすレベルの手間だと思い出します。FreeBSDを使っていた当時は私も若かったし、現在の様に忙しい時代ではなかったので(ネットも遅かった)、若さを武器に時間を投入して寝る時間を削って色々と何度も試行錯誤しながらインストール&セットアップに取り組んでいたものです。しかし歳を取った今それをやるとなると流石に厳しいです。
簡単に想像してみても同様にしてArch Linuxの環境構築に労力と時間を費やす余裕がありません。最初は興味本位で取り組んでいたのですが冷静に考えてArch Linuxによる環境整備は途中で止めました。ローリングリリースは魅力なのですが、Arch Linux最大の武器である俺様流環境構築が現在の私にとっては手間でありさほど魅力と感じません。もっとお手軽にArch系のローリングリリース方式のメリットを享受したいと考えます。
お手軽Arch系ディストリビューション:Manjaro Linux
そこでArch系では安定指向と言われるManjaro Linux(マンジャロ・リナックス)の出番です。
Manjaroは以前(一年以上前)試してみたことがあるのですが、その時は日本語環境周りがイマイチなフィーリングだったので却下しました。ここへ来てかなり完成度が上がっているという評判を聴くので再び試してみたいと思っていました。
ようやく再検証することができました。今回再び実機(Let’s note CF-SZ5)にインストールしてみて実感しました。Manjaroは主要なLinuxディストリビューションを扱ったことがある人なら、説明を読まずともセットアップできる簡便さを備えています。インストーラーも水準に達しています。相変わらずデフォルトの日本語フォントはダメダメですけどね。(簡単に変更できるので後述します)
LMDEとの違い(優位点と感じている)
Manjaroはファイルシステムに「btrfs」を使用できるのが好印象です。せっかくbtrfsを使えるのであればこれを選ばない手はありません。ましてや使っているPCのストレージ(M.2 SSD)のサイズがさほど大容量ではないので、Timeshiftでシステムのスナップショットを残すためのストレージを節約できるbtrfsは有効です。もちろんTimeshiftの設定ではbtrfsを指定します(LMDEで使用しているrsyncはManjaroでは使いません)。rsyncよりもディスク容量を食わず、しかも高速にスナップショットが撮れます。
そしてなぜかOfficeアプリケーションは、インストール時に「LibreOffice」か「FreeOffice」か「ナシ」かを選択出来ます。用途が明確であればインストールしないという選択肢が選べるのも便利です。
ソフトウェアマネージャ、アップデートマネージャはLMDEと同様に標準装備なので、アップデート(通知)もGUIで確認してコマンドレスで行えます。アップデートはとても大切なのでこの点は評価ポイントが高いです。
もちろん自分のタイミングでアップデートを適用できるので、Windowsの様に裏で勝手にアップデート処理が走ってPCのリソースを大食いされてイライラさせられることもありません。アップデートの適用には勿論パスワードの入力が必要です。OSが勝手にアップデート処理を行えない仕組みはとても良いです。
Manjaro Linuxは実に良いディストリビューションに仕上がっています。Arch系のLinux OSを使いたいけれど、手間はかけたくないと言う向きにはうってつけだと思います。Manjaroはセンスよく仕立てられた既製品の様なものなので、Archの様に完全フルカスタムビルドとは違いますが、それで満足できるならとてもおすすめです。Manjaro独自のパッケージも気が利いていて好感を持てます。
各種デスクトップフレーバーを選択可能
Manjaroの公式メンテナンスは3つですが、コミュニティによるメンテナンスも含めると現時点6つのデスクトップフレーバーを選択出来ます。
- KDP Plasma
- Xfce
- GNOME
コミュニティによるメンテナンスは下記のとおり。今後増える可能性もあるかも知れません。私はCinnamonを選択することにしました。
- Cinnamon
- i3 Window Manager
- Sway WM
LMDEでCinnamonを使い慣れているので学習コストがかかりません。英語によるサイト表示ですがWebブラウザの翻訳機能で十分に読み取れるので特徴など比較して選んでも良いでしょう。(時間があるなら全て試して比較するのが最善だとは思います。)
お約束の日本語環境整備は自分で
例外なくManjaroのインストールも日本語環境が整備された状態ではセットアップが済んでいません。日本語ローカライズの設定、ランゲージパックのインストール、日本語入力環境の整備などは必要です。ですがご安心下さい。Linuxビギナーさんにとっても嬉しいコマンドレス(GUI)でセットアップできます。L
日本語環境の整備は簡単と言われているLinux Mintでも同様なので劣っているとは感じません。またMozc辞書なんかは今使っている環境からコピーしたり、DropboxやMEGAsyncで同期すれば変換効率も格段に上がります。他ディストリビューションで使っている手法が同様に通用するのでハードルは高くありません。
もはや当ブログでは冗長しまくりなので詳細は記しませんが、ディストリビューションが準備してくれているセットアップ方法を取れば、Linux Mintと同等レベルの簡単さです。まだ使ったことが無い人は心配するかも知れませんがデスクトップOSとして使用出来るように環境整備する程度であればコマンドの入力は不要です。
「Manjaro Hello」から「Extended language support」 >> 「Manjaro Asian Input Support」を選んで進めて行くだけ。キーの割付などは任意でFcitx5やMozcの設定から行えます。全部GUIで行えます。

当ブログでは、過去にもLinux MintやLMDEを使って来てそれらについて記して来ました。やっていることは同じでも、日本人にとってのお手軽さの感覚(見た目とか)はManjaroの方がやや劣る印象です。でもLinux OSの環境設定の理屈と手順がわかっている経験者であれば環境整備は何ら問題ないでしょう。ネットのどこかやYouTube動画で解説してくれている資料もあると思います。
余談ですが素のArch Linuxのインストールは桁違いに難易度が高くなるというか、手間数と要求される知識量が増えるので、調べながら進めるか、整理されたセットアップ手順書が無いと初見でいきなりは無理でしょう。勿論コマンドを打ちまくる必要があります。Linux OSの構造などについて深堀りしたい人は茨の道を進むのも経験値アップには有効です。
私の様に、Arch系のローリングリリース方式(永続的に使用し続けられる)に魅力を感じている人、手間をかけたくない人には「Manjaro Linux」は手軽でうってつけのディストリビューションだと感じます。パソコンに詳しくない人にも「Manjaro Linux」はとてもおすすめです。ずっと使い続けられるという点では「Linux Mint」よりおすすめと言えるかも知れません。あとは日本語の情報がどれだけ増えるかでしょう。(最近はAI翻訳の質も上がったので英語の情報でも簡単に読めますけどね。)
なおManjaro LinuxはArch系ですが、先進的なArch Linuxよりもアップデートが通知されるタイミングがやや遅れる様です。Manjaroチームによってアップデートの検証や見つけた不具合への対策が行われる猶予期間が必要だからという理由のようです。その遅延すらも安心材料だと私は感じます。安定指向でパッケージ管理してくれるManjaroチームに感謝です。
Arch Linuxではいち早くリリースして不具合レポートを待つ(ユーザーも納得してバグレポートに協力する)という体制の様です。Manjaroはそれよりも慎重にリリースをしてくれるので、見落としも少ないと思われます。当然トラブルに遭遇する頻度も減るはずです。
Linuxカーネルを選べる
Manjaroの便利な点というか面白い点は、Linuxカーネルのバージョンを簡単に切り替えることが出来る点です。「Manjaro Setting Manager」からカーネルを実行すると、Linuxカーネルのリストとインストールボタンが表示されます。
比較的古めのPCハードを使っていたり、安定志向であれば推奨のLinuxカーネルを使っておけば安全ですし、新しいハードウェアの性能を引き出したい場合など(ゲーミング用途などの場合)はより新しいLinuxカーネルを試してみることも簡単にできます。安定志向であり型遅れのLet’s noteを使っている私は必要以上に新しいカーネルを追いかけるメリットも少ないのでデフォルトのカーネルを使っています。
もちろんArch Linuxはこの辺りをコマンド操作で自由自在に組み立てられるのですが、Manjaroもその流れを引いているので、こういう仕組みをGUI操作で行えるように備えてくれています。初学者はまずManjaroで環境を弄りまくって壊して再インストールしてという手数と経験を積むのも良いかも知れませんね。

こういうのって開発チームのセンスでしょう
Linux Mintチームの仕事の完成度の高さは個人的に高く評価しているのですが、debianをベースとしているディストリビューションとしては、「Parrot OS」もなかなかの仕上がりだと評価します。
そしてArch Linuxをベースとした「Manjaro Linux」もなかなか良い仕事をしています。これらの共通点はGUIで操作が行え、安定していて操作感がしっくり来るという点です。Arch Linuxではpacman(コマンド)でパッケージ管理を行いますが、Manjaroではpamac(GUI)で行えるのでデスクトップOSとしては直感的であり手軽です。コマンド操作に慣れている人はManjaroでもpacmanコマンドを使用できます。
このLinuxディストリビューションの「しっくりくる感触」は、Live版で動かした時点でもだいたい感じ取れることができます。パッケージングしているアプリケーションの選定もありますが、デスクトップOSとして使用できる(実用的である)か否かは、短時間で感じ取れるものです。感覚的に感じ取れる情報からコレは合わない、コレは合うとわかるものです。
デフォルトの日本語フォントが良くないので変更はお好みで
但し、日本語フォントの追加インストールと調整なんかは必要っぽいです。Manjaroのデフォルト日本語フォントはクセがあって漢字がとても読みづらいのです。私は「VLゴシック」を追加インストールしてフォント設定を変更しました。これで格段に見やすくなりました。全てコマンドを使わずGUI操作で行えましたので、概要さえわかっていればWindowsユーザーでも出来ると思います。


それとデフォルトでインストールされるWebブラウザが「Vivaldi」なのですが、私はFirefox派なので「Vivaldi」には早々にお引き取りいただいて、「Firefox」をインストールしてMozilla Syncで同期して普段の環境と同期しながら使用します。
LMDE(Linux Mint)と同様に、全くコマンドは入力せずに環境整備できました。LinuxデスクトップOSもコマンドレスで使える段階まで進化しています。これで無駄なリソース食いや不要なプロセスが動き出さないので多少古いPCで使ってもサクサク動作して快適です。
OSに邪魔されないということは当たり前だと思うのですが、改めてこの快適な動作を体感するとWindowsに慣らされて我慢させられていたと気づきます。マジでMicrosoft Windowsダメだわ。
要求されるマシンリソースが少ない
今回、Manjaroをインストールする実機は、Windows10ですらマトモに動作しなくなった古いLet’s note(CF-SZ5)を使用しました。CF-SZ5はヤフオクで比較的程度の良いもの(ストレージなし)がジャンク扱いで売られていたので購入したものです。まだSSDも値上がりする前だったので、M.2 SSDを比較的安価に別途購入して実装しました。(今は半導体部品がメチャ値上がりしているので中古PCに新品パーツを買い足しするのはしんどいですね)
「Manjaro Linux」は「Arch Linux」がベースとなっていることもあり、Linux OSとしても軽量な部類に入るみたいです。より完成度の高い新しいLinuxカーネルが採用されているのも理由としてあるかもしれません。下図の通り仕様しているPCはIntel 第6世代 Core i5-6300Uですが十分に実用レベルで動いてくれます。Linux OSと言えどもUbuntuだと流石にこの世代の旧PCだとモッサリするので、サクサク動いてくれるManjaroは使っていて気分が良いです。

WebブラウザでX(旧Twitter)やYouTubeにアクセスして動的コンテンツが再生されるとCPU負荷がかかりLet’s noteの冷却ファンが回転し始めます。システムモニターで確認しても当然CPU負荷は上がっていますから冷却の為に回転するのは当たり前です。
Webブラウザの該当タブを閉じたり、Firefoxを閉じるとシューン・・と冷却ファンの回転音が下がりシステムモニターのCPU負荷も下がっていることが確認できます。PCにとって重たい処理(発熱が増える)をさせると冷却ファンが回りだし、止めるとファンが静かになります。バッテリー運用でも無駄に電気を消費していない感じがとても良いです。
Windowsではこういうリニアな動作をしないので、Linux OSの多くがいかに実直にプロセスが動作しているかが伺い知れます。Windowsでは得体の知れないプロセス(Windows Updateなど)が裏で勝手に動いていて、CPU負荷が下がらず、今行いたい作業の処理がギクシャクすることも頻繁に起きます。Linux OSではそういうことがまず起こりません。

動かしたいプロセス(アプリ)をその時に実行し、終わらせたら速やかに終了するというのがユーザーの理想(というか常識的感覚)です。そういうマトモなOSを使ったことが無い人にはわからないかも知れません。バッテリーによるモバイル運用の場合はかなり切実に影響しますよ。
Windows10のサポート終了騒動でPCを買い替えた人は、手元に余っているPCがあったら是非とも試してみて欲しいものです。また強制的にWindows11をインストールして緩慢な動作にイライラさせられている人にもそろそろWindowsに見切りをつけることをおすすめします。(簡単なのでオススメしています)
デスクトップフレーバーはCinnamonをチョイス
私はLMDE6とLMDE7を使ってきてCinnamonデスクトップの操作に慣れていることもあり、ManjaroでもCinnamonをチョイスしました。KDE Plasmaの良さ(カスタマイズ性の高さ&見た目の斬新さ)も知っているのですが、やっぱりデスクトップ環境は慣れたものがしっくり来ます。CinnamonはWindowsのUIに近づけているので違和感がありません。むしろ直感的な操作に素直に従うのでWindowsより使いやすかったりします。
Cinnamonではファイルマネージャーにnemoが採用されているのでコレも違和感がなくて良いです。逆にいえばCinnamonを採用している時点で主要なアプリケーションはLMDEとほぼ同じと思って良さそうです。ベース部分はdebian/Archの違いがある事は理解していても、LMDEを使っている錯覚に陥るほどManjaroは似ています。
つまり、ベースとなっているディストリビューションに左右されることなく見た目(GUI)は好きなものを選べる自由さがあります。ベースが何であるかはディストリビューションの方向性やポリシーを調べることで好みのものを選べば良いでしょう。
私のメイン環境はこの先もdebianベース(LMDE)で行きたいのですが、長期的に使用し続けられる魅力のArch系からの恩恵も受けたいと考えています。例えばメーラーなんかはいちいち引っ越しさせるのが面倒なのでずっと使い続けたいです(メールのフォルダーをコピーすれば移行できるので大した手間ではありませんが)。
またあれこれとOSの操作の違いを覚えるのは面倒くさいです。そんな私に向いているのは「優等生で地味だけどCinnamonデスクトップがベター」な選択だと思っています。先進的なArch系でありながら慎重な維持管理をしてくれる「Manjaro Linux」はとても好印象です。

Manjaro LinuxはArch系でも「地味」という表現になるかも知れません。
LMDEと言い、Manjaroと言い、私は地味でも安定志向のディストリビューションが好みです。

Manjaro CinnamonでLet’s noteのホイールパッドを使う
Let’s noteでManjaroを使用するとなると、やはりLet’s note特有のホイールパッド(くるくるスクロール)を使いたくなります。私の場合はLMDEとManjaroで同じデスクトップフレーバーCinnamon同士を選んだので、LMDEで行った設定が通用するのではないか?と試してみたところ、追加インストールが必要だった「synaptics」パッケージの名称が違うだけで、confファイルの編集はそのまま使う事ができました。
LMDE(debian系)では「Xserver-xorg-input-synaptics」というパッケージ名でした。Manjaroでは「x86-input-synaptics」というパッケージが同等の機能を提供してくれるので、ホイールパッドを使うことが出来るようになるみたいです。このパッケージをインストールすると既存のsynapticsパッケージと置き換えられ、「/usr/share/X11/xorg.conf.d/70-synaptics.conf」というファイルが設定されます(ちなみにこのファイルは変更したらダメです。動作が変になります。)。
Let’s noteでManjaroやLinux Mintを使おうとしている方は、レッツノートのホイールパッドを使う方法として下記記事も参考にして下さい。そのまま流用することが出来ました。同じCinnamonデスクトップだからかも知れません。
Manjaro Linux [KDE Plasma]も捨てがたい・・
私はレッツノートを複数台所有していて、使い分けをしているので、用途によって環境を完全に分離しています。そういう環境なので考えようによっては、ManjaroはKDE Plasmaでも良いんでないの?という考えもチラホラと湧いてきます。
LMDE、Windows、Manjaroと使い分けることを考えると思考の切り替えにもなります。CinnamonとWindowsは似ている部分もありますが、デスクトップOSとしてはCinnamonの方が使いやすいので、ManjaroでKDE Plasmaはちょっと要検討かなという気持ちになっています。最終的にはKDE Plasmaにするかも知れません。こればっかりは時間をかけて使い勝手を比較してみないと分かりません。
しばらく、Manjaro Linux Cinnamon desktopで使ってみて、KDE Plasmaと比較した上で最終決定をしようと思います。何しろローリングリリース方式ですから、PCが故障したり致命的なトラブルに遭遇しないかぎり永続的に使用できます。長い付き合いができるからこそしっかり吟味してベストな選択をしておきたいものです。
PCを何に使う?OS環境だけあっても意味がない
Manjaro Linuxが十分に実用的で扱いやすいArch LinuxベースのデスクトップOSというkとを確認出来ましたが、肝心のアプリケーションが無いとどんな優れたOSでも用途がありません。私は安定志向のディストリビューションを好みますが、OSをインストールした後そこから先は使う人次第です。
Officeアプリ、画像編集、動画編集などが一般的だと思いますが、他のLinuxディストリビューションと同様に開発環境やクリエイティブ環境としても使用出来ます。ソフトウェアマネージャや、Manjaro HelloのApplicationsから多くのアプリケーションを追加インストール出来ます。
もちろんC言語等のプログラミング学習環境としてもLinuxデスクトップは最適な選択だと思います。Arch系なら最新のgccを使うことも容易なので、C言語を学ぶならC23対応してくれている解説本がオススメです。「ゆるやかに学ぶC言語」は実際に学校で生徒に教えている先生が執筆しているので分かりやすいと評判です。
なお、付け加えておくと、Manjaroの標準インストールではgcc(base-devel)がインストールされていないらしくコンパイル出来ませんでした。一手間インストールしてやる必要がありました。(LMDEではそのままgccでコンパイルできました)
Arch系ではpacmanかpamacコマンドを使ってインストールします。どちらでも良いらしいですが私はGUI操作が主体のpamacの方が好きなので、
~$ pamac install base-devel
~$ gcc --version
「base-devel」はgccを含むC言語に関する開発者ツールをグルーピングしたもので、一気に環境を整えられるのでpamacコマンドで一発です。(pacmanでもOK)
実際にインストールしてみると、やはり狙い通りLMDEよりも新しいgccのバージョンがインストールされました(LMDEはVer.14、ManjaroはVer.16だった)。お約束のHello World!表示をコンパイルして実行して無事に実行されることを確認しました。気が向いたらC言語のお勉強にも使うかも知れません。
ディストリビューション非サポートのアプリを使う為Flatpakを有効にする
ManjaroのソフトウェアマネージャでもFlatpakを利用することが可能です。しかしデフォルトでは有効になっていないので、ソフトウェアマネージャで検索してもFlatpakで管理出来るアプリが見つかりません。
「設定」から「サードパーティー」を表示させて、「Flatpakサポートを有効にする」をONにします。一度ソフトウェアマネージャを再起動すると、Flatpak版のアプリを検索することが出来るようになります。デスクトップOSとして活用するにはFlatpakは便利なので活用してみると良いのではないでしょうか。

当然ながらDockerも使えるので環境構築は手軽です。アプリケーション環境を整える際はArchがベースになっているのでArchの情報が役に立ちます。調べてみた限りではArch系だからという弱点は無さそうなので、長期的に愛用していけるデスクトップ環境だと思います。Arch系はかなり人気が盛り上がってきているので、今後はもしかすると私が好きなdebin系のシェアを食うかも知れません。
無駄な動作が多いMircosoft Windowsから、シンプルで実直なLinuxに移行する人がそろそろ増えて欲しい(気づいて欲しい)ものですが、まあWindowsしか試さない人は自己責任ですね。逆にあんまりLinux OSのシェアが増えると新たな問題や課題が生まれそうですし、この快適なデスクトップOS環境を使う人が「程よく」増えてくれたら嬉しいです。一気に増え過ぎたら逆に困ります。
Arch Linuxが向いている人
自由にカスタマイズ出来る、一から自分のニーズに合う環境を構築出来るという面では、Manjaro LinuxよりもArch Linuxを使う方が良いと思います。しかし初学者にとってのハードルはかなり上がります。Manjaro Linuxと比較すれば、Manjaroは片手間で遊べる様な手軽さですが、Arch Linuxと付き合うとなるとそういうレベルでは無理です。
Arch Linuxを使おうと言う人は
- サーバー用途(GUI不要)で使用するOSが必要でかつ最新技術追求する人
- シンプルであることが最善だという価値観の人
- 学生さんやIT系エンジニアなどArch Linuxの学習に時間をかなり費やせる人
- 既に各種ディストリビューションでスキルを身につけている人
- Linux OSの開発に携わりたい人(GNUアプリを含めてOSSに関わりたい人)
- プログラマー(先進的な技術を身につけたい人)
ざっと挙げるとこんな感じでしょうか?
OSとしてArch Linuxを選ぶ人はかなり限定的になると思います。
もちろん段階を踏んで、Manjaro Linuxで雰囲気を掴んでから、Arch Linuxで自分流の環境を構築するというのもありだと思います。その方が既に理解している人のArch的流儀を学べるので学習の順番としては良さそうに思います。
Manjaro Linuxについての感想
Manjaroをサーバー用途のOSとして使うには課題もありそうですが(サーバー用途ならゼロから必要最小限の環境を構築できるArch Linuxの方が断然良さそう)、デスクトップOSとして使うのであれば良い選択だし、今後はdebian系よりも強くなるかも知れません。個人的にはかなり気に入りました。
ローリングリリースの恩恵を受け長期間使い続けたいのであれば、Arch系のManjaroは選択肢に入る強力なディストリビューションだと思います。私は長年debianとdebian派生を使ってきましたが、Arch派生も完成度が高く安定性を実現しているので非常に魅力的です。数年前のArch派生はまだ扱いにくく感じたのですが、最近のArch派生はとても完成度が上がってきているので十分に実用レベルだと思います。
繰り返しになりますが、Manjaroのインストール手順はあちこちにあるので私はあえて記しません。実際に自分で試してみて「コレは簡単だし実用性あり」と実感した評価を伝えているに過ぎません。私の価値観はコレまでに記した通りなので、時間や手間がかかるめんどくさいディストリビューションとか、新たに特別なスキル(知識)が必要なモノはパスしてます。流石にそれは万人には勧められません。

実際、インストーラーが丁寧に作られているので、説明なんか要らない位簡単にインストールは行えます。特筆点としてManjaroではファイルシステム「btrfs」を使用するのがオススメな位でしょうか。
Windows PCをそれなりに使える人で、ちょっと古いPCを余らせている(眠らせている)人はぜひ余暇にでも試してみて頂きたいものです。試した人の内その何割かの感性が鋭い人はWindows10/11の様なゴチャゴチャして緩慢な動作に嫌気がさして見切りをつけ、幸せになれると直感できると思います。
とは言うもののLinux OSが快適だからと言ってもWindowsアプリとの互換性には課題もありますから万人に勧められるものではありません。用途的にWindowsでなければダメだという人はWindowsを使い続けるしか無いでしょう。でも無駄を嫌う人や私と価値観が近い人であればきっと気に入るハズです。ある程度の割り切りも必要ですが私はほぼWindows依存を切り離せています。複数台PC所有で用途によって使い分けしており日常のメインは完全にLinuxデスクトップです。
このタイミングだとWindows10で使用していた人がPCの買い替えをして古いPCが不要になることが多いので、よそ様から不要になった中古PCを譲り受けたり、ヤフオク等で上手に(安価に)状態の良い中古品を入手してお気に入りのディストリビューションをインストールするのも一案です。OSという役割(裏方)に徹して実直に仕事をこなし、Windows11よりも断然快適な操作環境を提供してくれることに感心させられると思います。
そう思わない(感じない)人には、今はLinux OSは向いてないので、WindowsやらMacOSやら、自分が気に入るOSを使ってもらうしかありません。
個人的には無駄にハードウェアリソースを要求されるがままスペックを追い求めるのは無駄以外の何者でもないと感じていますが、そこは人それぞれ価値観も違うので押し付けるものでもありませんね。







コメント
初めまして。私はlinux初心者です。昨春Windows11ノートパソコンを買い(メーカーのダイレクトモデルなのでMS-Officeなし),古いWin10ノートパソコンにLinuxmintを共存させました。(今はWin11にしましたが,基本的にこのパソコンはLinux用です。)
mintはアイコンやフォントサイズなどを変えて,使いやすくしました。もう仕事はしていないのでexcelをつかうこともなく,ネットを見たりするときはlinuxで十分と思うようになりました。(趣味の関係でWin11パソコンは必要ですが)
たまたまこの記事を見つけました。安定性と使いやすさが何よりですね。
手元のLinux入門書はdebianとredhat対応ですので他のものは敷居が高いですが,記事を拝見し「なるほど」と思いました。
ありがとうございました。
塚原一秀さま
コメントありがとうございます。
私も使っているアプリの関係でWindowsを完全に捨てられていませんが、ほとんどのことをLinuxデスクトップで快適に済ませています。たまにWindows機を起動するとUpdateで延々と待たされるのが結構ストレスです。
Arch系の書籍は少ないと思いますのでManjaroの知名度は低いと思います。実際にManjaroを使ってみるとArch系のLinux環境をセットアップする手間がほぼ自動化されているので、Arch系を使ってみたいと思っている人にオススメです。用途にもよりますが、Webブラウジングメイン、標準的なアプリケーションを利用する程度の用途であればコマンドレスで済ませることが出来ると思います。Arch系ならではの軽快動作でありながら新しいアプリの対応が魅力です。
個人的にdebianの安定志向は好きですが、先進的なことはやや苦手とするディストリビューションとも言えます。インストーラーにおぼお任せで設定できるので、お試しする環境があるなら先進的なArch系の中でも安定性重視なManjaro Linuxを是非体験してみていただきたいです。