知人から、Windows XPパソコンの修理を頼まれました。ネットには接続せずオフライン(スタンドアロン)で使っているパソコンです。Windows XPは久しぶりなので結構忘れてしまっているところがあります。
起動しなくなったというノートパソコン、調査をしたところハードディスクに不具合があるらしく、XPのCD-ROMでBOOTして、回復コンソールからCHKDISKで修復すれば一時的にWindows起動OKとなりました。しかしWindowsを終了したり再起動するとまた起動しなくなります。
そこでハードディスクの中身を丸ごとイメージとして抽出して、良品のハードディスクに交換する考えでいましたが、イメージ抽出中に同じ箇所で止まってしまい読み出せなくなります。本当にハードディスクに不具合がある様です。異音は無いので行けると思ったのですが・・
あんまり繰り返していると起動すら出来なくなる可能性が高いので、ハードディスクを物理的に交換して、OS(Windows XP)をクリーンインストールすることにしました。幸い多くの用途には使って無くて、年賀状印刷とかの限定的な用途にしか使ってないそうなので、何が何でもそのまま復元しなくてはならないという事は回避出来ました。必要なデータファイルはCOPY出来たので最悪の事態は免れそうです。
浮上した課題
OSのクリーンインストール(再インストール)において、一番の問題はデバイスドライバです。結構古いので付属品がどこに行ったかも分からない状態で、メーカーのサイトで配布してくれるドライバを通常なら頼りにするところです。しかしこの機種のメーカー(日本製)は、会社の存続が危ういとメディアでも何度も言われている状況、PCのサポートを9月で打ち切ってしまったとかで、サポートサイトが廃止になった旨表示されていました。つまりもうドライバをメーカーが提供してくれません。(元から配布していたかどうかも怪しいですが)
という訳で日本製だからと言って安心出来るものではないですね。新しい or 古いを抜きにして、むしろPCに関しては日本製は話にならないです。個人的にはHPかDELLがサポートがマシだろうと思っています。PCのサポートに関しては日本製のパソコンはダメだと思います(自分なら日本メーカー製は買わない)。
デバイスドライバが無いけどどうする?
そこで、一応動いている状態でドライバをバックアップする方法を取らざるを得なくなりました。デバイスマネージャを開けるのでデバイスの種類はメモしたりして控えることは可能です。しかしこれを頼りに対応しているドライバをネット上で探して集めるのは大変です。
Windowsが起動しな場合、最終手段としてLinux等で起動してデバイスの種類を突き止めてから集めるという途方も無い苦労をする方法が残されますが、はっきりいってやりたくないです。そういう事をするのが楽しいと思える段階であれば有意義なのでしょうが、私はもはや過去に嫌になるほどやってきているので今更やりたくはありません。
動いている環境でドライバを収集(DriverMAX)
幸い、今回はWindowsを起動出来たのでDriverMaxを使うことにしました。XPで動くかな?と不安でしたがDriverMaxは無印XPでも大丈夫でした。Windowsが動いている状態でデバイスドライバをまとめてバックアップします。
有償アプリですが試用期間があるので無料で利用できました。制限がありますが無償利用も可能です。代金を支払って活用すればドライバを最新の状態に保てるのでなかなか良い具合だと思いますが、今回は壊れかけのHDDからドライバをまとめてバックアップして、良品のHDDにWindowsをインストールしてドライバを復元させるだけなので試用期間のお試しで目的達成です。
使ってみたら非常に手軽にデバイスドライバのバックアップ&リカバリー、そして更新が出来てこれは便利なアプリだなと思いました。結構完成度が高いアプリなのでドライバーを自分で探して適用できない人、お手軽に最新の状態にしておきたい人にはオススメです。
なお、先にDouble Driverを試したのですがこちらはエラーがでて起動出来ませんでした。
久しぶりのWindows XPパソコン(オフライン使用)のトラブル対応で、フロッピーディスクを使ったり、IDEタイプのHDDをUSBに接続するアダプターを使ったりと、最近使ってない道具を出してきて悪戦苦闘したのでちょっと刺激的でした。逆に言えば昔のWindowsの方が修復にも色々な方法が使えて、それ相応の道具と知識があれば柔軟な対応が出来て便利だったのかも知れません。
一応、内部時計用の電池も交換しておきます。
Windows XPって元は恐ろしく軽い
しかし、Windows XPの素の状態って数ギガバイトしか無いんですね。試しにSP3まで適用してあれこれやっていたらあっという間に桁が一桁増えたので、Windows XPというOSが長寿だった反面、肥大しまくっていたことは間違いないと再認識しました。逆に言えばたかがOSに数十GBとか頭おかしいんじゃないか?とさえ思えます。肥大したOSは無駄です。最近のOSは余計な機能がでしゃばって肥大しまくりです。個人的にはOSには裏方に徹して欲しいものです。
そういう訳で最近は軽めのLinuxを使用するのが好みです。良い時代になったものでWindowsに縛られる理由があまりなくなったので、普段はLinux環境で快適にパソコンを使うことが出来ます。どうしてもWindowsじゃなきゃならない時だけ引っ張り出してくるというので良いです。
知人もWindows XPをスタンドアロンで使用しているので、肥大しまくった無意味な状態とは無縁で快適に使えている様です。古いPCですが肥大していませんので。ネットに接続するという事はセキュリティの問題を解決しなくてはならず、かなりの代償を払っているんだなと再認識した次第です。
もしも仮に脆弱性があっても誰もそういう事を悪用しない世の中ならこんな無駄な事も省けるんだなと思うと、決して便利さだけをクローズアップ出来る時代じゃないんだなと思います。昔の方が平和で気楽だったという考え方も正しいでしょう。
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