令和6年分確定申告をe-Taxで済ませた〜Linuxパソコンでは出来ないがマイナンバーカードを読めるスマホなら出来る

Windows

今年から確定申告をする必要性が生まれました。基本的にサラリーマン努めなので給与所得の源泉徴収票が発行されるのですが、父親が他界したことから土地(貸し駐車場)を相続して私が管理することになりました。計算してみると年間で22万円程度の収入になるので確定申告が必要になった次第です。

サラリーマンの確定申告

給与所得だけの場合は、努めている会社等からの給与に関して源泉徴収票が発行されるため、所得に対して既に納税済みとなっていて確定申告の必要はありません。今まではずっとそういう生活でした。

しかし、先述の通り副収入的に「貸し駐車場代」が20万円以上の収入として入るようになったので確定申告をする必要があります。うちの場合は管理会社に任せているので管理委託手数料が発生します。駐車場代(月極め)から手数料を差し引いた金額が収入になるため、20万円以上あると確定申告が必要になるという事でした。微妙に20万円以上あるので確定申告をすることになりました。

がっつり収入があるのであれば積極的に取り組むモチベーションに繋がりそうですが、微妙に20万円のラインを超えている程度なのでモチベーションも低くハッキリ言って面倒くさいです。微々たる収入の為に手間ひまかけて更に納税しなくてはなりませんから意欲も無くなります。

というわけで確定申告はe-Taxで行うことにしました。平日に税務署に出向く暇はありません。仕事を休まないといけないですからね。つくづくサラリーマン努め人のことは度外視した制度です。曜日や時間の制限から開放される為にはe-Taxでなんとかやるしかないです。

なお、駐車場の維持管理費、補修費(路面、枠線など)は経費として申告すれば収入を相殺することができるので、抜かり無く経費(支出)として申告するべきです。また固定資産税も租税として経費申告できるそうです。(令和6年分は父親の名義で納税しているので対象外とか。)令和7年分から私が納税するので固定資産税も経費として申告するつもりです。

e-Taxに必要なもの

e-Taxで確定申告するには必要な環境が揃っている必要があります。多分一般人にとってはこれが最初のハードルになると思います。マイナンバーカードを読み取れる機能のついたスマホを使うのが現実的でしょうね。

マイナンバーカード

私はマイナンバーカードは初期の頃に作成したので使用できます。電子証明書とやらも入っています。わざわざ平日に市役所に出向いて作成した記憶があります。暗証番号とパスワードもきちんと管理しています。

マイナンバーカードリーダー(NFCカードリーダー)

最近はスマートフォンでもマイナンバーカードを読める機種が多いので、パソコンを持っていなくてもe-Taxを使用できる可能性はあります。私が以前使っていたAndroidスマートフォンはNFCカードリーダーが備わっていなかったので使用できませんでしたが、現在使用しているスマートフォンはNFCカードリーダーが備わっているのでスマホでもe-Tax申請が出来ます。

ただ、スマホのちまちました画面だとイライラするので、基本的にはパソコン(Windows)を使用することにします。初めてなのでスマホで操作するには無理があります。普段は自宅ではLinuxパソコンを使用しているのですが、仕方ないのでWindowsパソコンを引っ張り出して使います。

そこでPCに接続するNFCカードリーダーが必要なのですが、住基カードが配布された頃に補助金をもらって購入したICカードリーダー(SCR3310)があるので大丈夫です。

SCR3310 ICカードリーダーライター

SCR3310は接触型(カード挿し込み式)のカードリーダーライターですが、長年使用し続けることが出来ていて良いデバイスです。今回始めて使用するWindows11環境でもドライバも自動で適用された様です。これは汎用性が高く信頼性もあるので買っておいて損のないICカードリーダーライターだと思います。

余談ながら、パソリとか言うSONYの非接触型カードリーダーは、昔にEdyで使用するために購入しましたが、Windows10に対応するドライバが提供されなくなったとかで使用できなくなりました。SONYはクソなメーカーだと思います。

Windowsパソコン(Windows10/11)又はスマートフォン

私は普段はLinuxパソコン(Linux Mint Debian Edition)を使用していますが、e-TaxはWindowsパソコンに限定されているらしく弾かれるので、仕方なく所有しているWindows11に対応したLet’s noteを引っ張り出して使用します。

しかも、普段使用しているWebブラウザはFirefoxなのですが、Firefoxは非対応なのでクソ使いにくいMicrosoft Edgeを仕方なく使用することにします。Google Chromeでも大丈夫らしいです。

Edgeでやってみるとマイナポータルの事前準備段階でEdgeに機能拡張を入れさせられました。まあ手間はその程度なのでハードルでも何でも無いです。それよりも公金を使って事業を行う役所が特定のプラットフォーム(Microsoft Windows)に限定するのはいかがなもんかなと思います。

まぁようやくWindowsパソコンが無くとも、スマートフォンでもできるようになったそうなので役所も一歩進歩したのかなと溜飲を下げておくことにします。

マイナポータル連携

マイナポータル連携すれば、電子データとしてマイナンバーカードに紐付けられた情報が自動的に確定申告用の情報として入力されるらしいので、活用した方が入力の手間は省けます。必要な書類(情報)が揃っていれば手入力でも良いみたいですけどね。今回は気づいたのが後だったので連携機能の恩恵は受けられませんでした。結局手入力しました。

1.源泉徴収票の内容を入力

確定申告の書類作成ページから所得の情報を入力していきます。最初はスマホでやってみましたが(最後の最後に申請を送信するボタンを押さない限り問題ないので色々やってみて覚えるしか無さそうです。)、雰囲気が分かってくればスマホだけでもできそうな気がします。

これらの入力は一気に済ませても良いですが、入力途中で手元に入力データを保存しておいて、また再開(保存データをアップロードして再開)することが出来ますので、何日かかけて入力しても大丈夫です。一応e-Taxも毎年改良されているらしいのでそれなりに使えるシステムになっているんじゃないかなと感じます。

狭い画面でちまちまやってるのがストレスになったのでPCに変更して申告作業をします。

源泉徴収票

勤め先から発行された源泉徴収票はもちろんマイナンバーに紐付けられているハズなので連携しない方が不思議ですね。社会保険料なんかは勤め先から報告済みなので、この連携は当たり前だと思います。とは言うものの確定申告時に連携させる手間があり、その手順を知らなかったので源泉徴収票を見ながら手入力してしまいました。来年からは連携させるつもりです。

生命保険料の控除、介護保険料の控除、住宅借入金の特別控除

これらは年末調整の時に勤め先で申告済みだと思うので、源泉徴収票に記載されていると思います。あのクソ分かりにくくて小さい記入欄にちまちまと記入しなくてはならないストレスフルな奴です。私の場合は源泉徴収票に記載されていたので入力しました。

2.ふるさと納税の内容を入力

後で分かったのですが、コレもマイナポータル連携で取り込むことができると後でわかりました。ウチの場合は楽天市場のふるさと納税を利用しているので、外部連携でふるさと納税の情報も連携させられると後で分かった次第です。知らなかったので手入力しましたけどね。

手入力したので覚えていますが、ふるさと納税をした先の地方自治体と金額、日付などの情報が必要でした。昨年まではワンストップ申請で済ませていたのですが今年からは確定申告で行うことになったという訳です。

3.不動産所得の内容を入力

はい、今回最も手こずった不動産所得の入力です。青色申告は事前に届け出をして承認して貰っておく必要があったらしいので、必然的に白色申告とかいうのになりました。

白色申告で不動産収入の明細表を入力

確定申告の書類作成ページから、白色申告に進み、明細表の作成ページに進んで物件情報を入れました。家賃収入とか駐車場収入とか物件ごとに収入に関わる情報お入力するみたいです。

ちなみに駐車場は住宅用と住宅用以外を選ぶ必要がありました。詳しい事は分からないんですが、駐車場近くの企業に務めている人が通勤用に借りてくれているみたいなので住宅用以外を選択しました。(正確なところはよく分かってない)

人から聞いた話によると、収入は管理会社の手数料を引く前の金額を収入として入力するらしいので、月額料と台数を12ヶ月分計算しました。管理会社が一年分を表にして送ってくれるのでそれを確認しながら1月~12月までの収入の合計を入力しただけです。

白色申告で経費の情報を入力

収入とは逆に、支出としてかかった経費を入力しました。今回は申告できる経費は1と2でした。来年は2、3、4、5になる予定です。

  1. 土地の登記にかかった費用:租税
  2. 駐車場管理費用(管理会社の取り分):管理手数料
  3. 固定資産税:租税(令和6年分は私は払ってないので除外)
  4. 駐車場の修繕費など:修繕費
  5. 雑費

なお、管理手数料という項目は無く、任意で作成出来たのでわかりやすくする為に自分で「管理手数料」という項目を作成して収入からマイナスさせました。収入-経費の合計金額が20万円以上あったら確定申告が必要(つまり納税が必要)ということになります。この辺りは確定申告をする前にざっくり試算できると思います。

添付書類は不要だが5年間保管義務あり

必要な書類やレシート等は残しておいたので、フラットベッドスキャナーでスキャンしてPDFで添付するつもりだったのですが、どうやらe-Taxで申告すると添付書類は不要ということでした。添付しなくて構わないなんて拍子抜けしました。

ただし、それらの書類(根拠資料)は5年間保管しなくてはならないそうなので面倒です。こっちは正直に申告を済ませているので終わった書類はとっとと捨ててスッキリしたいもんですけどね。

最終的な確定申告納税額

一通りの入力が終わって最後までe-Taxによる申告を済ませました。最終的に9,300円の納税が必要と表示されました。これで年間22万円程の副収入があると9,000円程度の所得税を支払わなくてはならないということを学習しました。

納税

納税も電子決済で自宅からできるらしいです。クレジットカードだと手数料(99円)を取られるらしいので(なんだか腹がたつので)手数料のかからない楽天Payで納税を済ませました。

ちなみに、また夏までには固定資産税がかかってくるらしくそれなりの税金を支払わなくてはならないらしいです。22万円の副収入があっても更に4〜5万円目減りするという仕組みらしいです。税金としてどんどん搾り取る仕組みですね。

心情的には、祖父母の家(親父の実家)だった土地なので、相続した以上はマイナスにならない限りは保有し続けようと思っています。でも先のことはどうなるかわかりませんね。毎年駐車場も傷んできますし、季節ごとに草引きなど掃除の手間なんかも発生します。駐車場として維持していくには結構手間暇がかかるんですよね。

多少なりとも不動産収入(副収入)が有るといっても、まあハッキリ言って割に合わないです。日本って外国人には手厚いですが純粋な日本人からはボッタクリする国家に成り下がってしまいましたね。

最後に

今回初めてe-Taxによる確定申告(不動産所得)を済ませましたが、最後まで一度やってみて流れを経験してしまえば、Androidスマートフォンだけでも申告を済ませることができそうです。次回は一年先のことなので覚えているかどうかが重要ですけどね。

今回作成した確定申告の申告書類はPDFや入力データ(再開用)をひとまとめにして保存しているので、来年もなんとかなるかな?とは思います。

年間の収支は管理しておかないといけないので、複式記帳に対応したオープンソースの財務管理ソフト「GnuCash」を使用して管理しています。複式記帳なのでお小遣い帳とは違ってやや複雑ですが簿記の概念が使えるらしいので使い慣れて覚える価値はあると思います。

厳密にはアフィリエイト収入も申告すべきなのでしょうが、実際のところ「レンタルサーバー代」や「ドメイン利用料」を経費と考えると赤字です。お金を払って趣味でブログを公開している状態であり、かかる費用をアフィリエイト収入で補填している程度しか収入はありませんので確定申告からは除外してます。(円安でドメイン利用料もめちゃ高くなりましたし)

もし今後アフィリエイト収入が増えたら確定申告にきちんと記載するつもりです。現実的には難しいですが、黒字になることを願いながら地道にブログ記事を残してます。現状は自己満足に過ぎませんね。ブログ運営なんてよほど上手くハマってバズらない限りは美味しいものではありません。

政治家が裏金やらキックバックやらで納税を逃れる方法を使って大金を懐に入れるのに上手いことやって丸儲けみたいなことを聞くと、副収入が20万円を少しでも上回ると更に納税義務を押し付けてくる辺りに日本の税制に疑問を感じますし、司法も全く機能してない腐れた国家だなと憤りを感じます。とくに近年の日本国政府にはまともな国会議員が居ないので国が共産国化してる様にすら感じます。昔はこんなに酷い状態ではありませんでした。この流れは本当に危険ですね。真面目に働いて納税した税金が日本国民のために適切に使用されていませんから。

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