DraftSightの本を図書館で借りて来て操作を覚える~無料で利用出来る高機能フリーCADの使い方を日本語で解説した良書

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職場ではJw_cadを使う機会が増えていますが、AutoCAD LTを使い慣れた私としては、DraftSightでちゃっちゃと図を描くのが手軽で便利です。特にイメージ図を描く際は縮尺とか実寸とか細かく考えずにモデル空間で描いて置いて、ペーパー空間で任意のサイズの用紙に合わせてビューを配置して、適当にサイズを合わせてプリントアウトすれば手軽に細密な図が描けます。

特にレイアウト(イメージ)図や、ネットワーク構成図等は、モデル空間で適当に描いて、ペーパー空間で用紙に収まるサイズに調整してプリントアウト出来るので、縮尺を考える手間が無い分便利です。

縮尺を意識しない使い方は、CADの使い方としては邪道でしょうし、ジャンルによっては考えられないかも知れませんが、私の様な仕事をしていると、手書きでイメージ図や構成図をラフスケッチしたものを、それなりの資料にする際にAutoCAD系の概念が便利です。製図をきっちり学んでからCADを使っている人達からすると考えられないでしょうが。

もちろん、製図の知識(経験)が無い私は、CADで描くのに苦労する図形やどうやったら良いか分からない図も沢山あります。借りてきたこの本で紹介されている手順がどうしても理解出来ない(なぜこの手順だとこのサイズになるんだ?なんて言う場面が多い)事も多々あります。それは製図の基礎を学んでない私のスキル不足だから仕方ありません。

そこで図書館で本を借りて来た本をきちんとトレースして見ようと思ってます。

この本では、製図をするための色々な基本テクニックを、DraftSightを使ってどういう手順で描くのかが解説されているので、製図を学ぶ上でも通用する本だと思います。チュートリアル用の素材がCD-ROMで付属しているので手軽に手順をトレースして行く事も出来ます。

逆に言い換えるとCD-ROMを使ってチュートリアル通りに進めて行くのが一番効率が良い方法だとも言えます。図面は奇をてらったものでは無いので、「なるほどこうやって描けば効率が良いな」とか、「ほほぅ、ここはこうやって数値入力するのか!」とか発見が多いです。

2012年にこの本が発売された時は、私はDraftSightをAutoCAD互換だと割りきって使っていたので、AutoCADで覚えた事で済ませていました。しかし最近それも限界だと感じているし、Jw_cadも学習しなくてはならないし、それなりの製図の基礎を身につける必要があると感じて試行錯誤しています。

無料で利用出来るCADは、Jw_cad、DraftSight(AutoCAD互換)がありますので、特に学生さんはアカデミック版ですら高価なソフトウェアであるCADを、手軽に始められるオススメのCADとして紹介しておきたいです。操作性がAutoCADに似ている上、.dwg形式、.dxf形式を開く事が出来る点もおすすめです。PDFファイルとして保存する機能も実装されています。

この本も図書館で借りる等すればお金がかからないので、アルバイトで生活費や学費を稼ぐのに大変な学生さんにもオススメしたいです。2D CAD(平面図)を扱うスキルはもはや特殊なものではありませんし、今時のパソコンなら余裕で動くと思いますので是非とも身につけておいて下さい。特にモデル空間に実寸で描いておいて、印刷時にペーパー空間で縮尺を指定して印刷出来るAutoCADの概念はビギナーにはオススメです。

但し、既に特定の業界で働こうとか思っている人にとっては、この概念が専業CADの時には切り替えなきゃならない鍵となるので、AutoCADはちょっと特殊(便利だけど)だと思っておく事も重要かも知れません。一例を上げれば測量等では起点となるポイント(座標)は、この地球上のどこかの特定の地点と一致させないと意味がありませんので、お気楽に描けるAutoCADの概念が災いする事もあります。

もちろん、それだけ概念的な縛りが弱いというのはとっつきやすいというメリットだとも思いますので、DraftSightはCADビギナーさんにもオススメ出来ます。最初は精密な線が引けるお絵かきツール感覚で、自由に描けるスキルを身につける事だけでも十分だと思いますけどね。

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CorelCADもAutoCADに操作性が近く、dwgファイルの互換性も高いのでおすすめです。ソースネクストからダウンロード販売していますが、時々優待販売やセールになっているのでタイミングよく購入できるとお得です。AutoCADとほぼ同じ操作性の3D CADが使えるようになります。

ソースネクスト

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