Jw_cadに効くDirectX対応グラフィックボード~Direct2D効果で描画の高速化(nVIDIA GeForce)

CADは平面図が目的で主にAutoCAD LTを使って来ましたが、AutoCADの操作に慣れた事もありプライベート用では操作が似ているダッソーのDraftSightを使わせてもらってました。

昨年から仕事の関係でJw_cadを使用しなくてはならなくなり、当初はJw特有の操作に苦労したものの、やはり仕事で嫌になるほど使っていると身についてくる訳でして、現在ではちょっとした図を描くのならJw_cadの方が早いし、レイヤー分類等もJw_cadの方が手早くできてしまう様な状態になりました。

ただ、現在の仕事では、業種が違う部門で描かれた非常に複雑かつ大きな図の上に、私の仕事に関係する図(レイヤー)を乗せていく作業をしており、元からして呆れるほど大きな図面に書き加えていくにはPCスペックの足りなさに嫌気がさすことも増えてきました。

何しろ複雑な地形図やら施設図やらが既に入っているので受け取った時点でファイルサイズが大きいのです。それをJw_cadの形式に変換した段階で更に肥大し、Jw_cadで開いてまず最適化(整理)を行う必要があるのですが、その作業が出来ないという事態に陥ることもあります。

回避方法は、高性能なPCを使ってJw_cadで作業するしかありません。開いた時点でほぼフリーズ状態になる図面もあります。PCのスペックがしょぼすぎるってのもあるでしょうけどね。

反面、プライベートでそこまで複雑な図面を扱うことはないのですが、他CAD形式を変換して流用することにも慣れたので、手っ取り早くメーカーが配布している図面を変換して、自分が必要な情報を別レイヤで乗せていくという手法がプライベートでも当たり前となりました。やはり一から描くのとでは大違いです。効率を考えると入手できる図面はCADデータで入手して変換するのが一番の近道(時短)です。

複雑なCAD図面は古いPCでは辛い

Jw_cadはそれほどスペックを必要とするCADでは無いと言われます。確かに一般的な家屋の平面図、立面図、設備図、配線図などであればノートパソコンでも十分事足りるでしょう。

しかし、扱う図面が複雑でファイルサイズも大きくなると、ちょっとした作業毎にPCリソースに頼る事になり、動作も遅くその都度イライラさせられることになります。

具体的には、ファイルサイズで30MBをオーバー、線の数が10万本以上となると画面の再描画(リドロー)が頻繁に発生し、画面をその都度書き換えるで待たされます。複雑な地形図が入っているとそれだけでかなりの負担になります。

自宅で使用してるPCは、職場のPCよりも古いのでCPUのテクノロジー的には劣るのですが、購入当時に奮発してマザーボード、CPUを奢っておいたため、単純な処理能力では古いはずの自宅PCの方が速く、Jw_cadの操作が快適だということがわかりました。

仕事は持ち帰り(持ち出し)NGなので、仕事と同じ図面で比較したわけではないのですが、ネットでダウンロードできるメーカー提供の複雑な図面を使って比較してみたところ、Intel Coreの世代が古い自宅PCでも、クロック数、コア数で上を行くプライベート用PCの方がJw_cadの動作は良いという結果でした。ローエンドとは言え、GeForceグラフィックボードを実装しているのも違いとして現れているのかも知れません。

このPCも約10年使用しているため、流石にショボさを感じる場面はあるのは事実です。そこで唯一ローエンドなパーツを使っていた部分、グラフィックカード(ディスプレイボード)を今回グレードアップすることにしました。

私がこのPCを購入した当時に一番安かったグラフィックカードは、NVIDIA Geforce 210というものです。驚いたことに現在もまだ販売されているらしく、ある意味リファレンス的なグラフィックカードとして継続販売されているとか。当時3,000円程度で購入したお手軽グラボで、Windowsエクスペリエンス値もグラフィクだけが低いスコアです。でもこれで少し前までは事足りていました。流石に今の時代になると厳しくなって来たと感じます。

GeForce 210 エクスペリエンススコア

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Jw_cadを使い慣れると考えられたUI操作がハマってくる~汎用CADだけど電気屋さんにもオススメ

現在担当している職場では、Jw_cad(ジェイダブリュー・キャド)を使うのが基本ルールになっているので、AutoCAD育ちな私ですが頑張ってJw_cadを覚えることにして取り組んできました。そろそろ一年経つのでそれなりにJw_cadの操作が身についてきました。

とは言っても、設計業務には携わっていないため、下図となる建設図面や土木図面上に機器や配線(配管)を落とし込んでいったりする作業がメインです。

当初、Jw_cadはなんて使いづらいCADなんだろうかと思っていたのですが、繰り返し操作をしていると手癖の様に同じ操作を行うので、むしろ速いということに気づきました。

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LibreCADという選択肢もある~Linux Windows MacOSXで無料で使えるCAD

パソコン用デスクトップOSのシェアはWindowsが独占し続けて来た訳だけど、それ以外のOSがデスクトップOSとして使えるレベルの安定性(信頼性)を実現する様になったので、もはやWindowsに縛られる理由も少なくなってきた。

個人的にAutoCADを使い慣れて来たので、なかなかWindows環境からLinux環境に移行することができなかったけれど、DraftSightをはじめ個人でも利用できるCADアプリが増えているので、Windows環境を捨て去ることも現実的に可能となったきた。非常に喜ばしい。

Windows環境であればJw_cad

Jw_cad

圧倒的なシェアでWindowsパソコンにインストールされているのがJw_cadだと思う。フリーのCADは、以前Jw_cadとDraftSightを紹介しましたが、Jw_cadはWindows専用です。

Jw_cadのファイル形式はJw独自。また操作性もJw独自の要素が強いので慣れが必要ですが、その完成度の高さや改良に次ぐ改良で使い慣れた人にとっては無くては困る日本国内産の汎用CADアプリになっていると思います。

日本国内でPCが普及し始めた頃からフリーのCADソフトとして確固たる地位を築き上げ、CADを一般化させた立役者とも言えるでしょう。jw_cadが無かったらおそらく日本国内でCADの普及はかなり遅れていたと思われます。現在も堅実にバージョンアップが行われており現行CADとして使用できます。

私も現在の職場ではJw形式の過去資産が多いので、メインでJw_cadを使っています。数MB程度の容量の図面(使われている線の数が万単位)なら余裕で動いてくれます。複雑な図面であればDirect 2Dを使えるVer.8系がおすすめですね。

Windows/Linuxならマルチプラットフォーム対応を

DraftSight

DraftSightはCADメーカーとして有名なダッソーの2D版で無料で利用する事が出来ます(メールアドレス登録必要)。DraftSightが凄いところはAutoDesk社のAutoCAD LT互換と読んでも良いんじゃないかと言う位に操作性が似ているところです。またファイル形式.dwgをサポートしているので、やはり互換CADというイメージが強くなります。

加えて、Windows/MacOSX/Linuxで動作するのでLinuxでもAutoCADの図面を編集出来ると喜んだ時期があります。何しろ慣れたAutoCAD LTとほぼ同じ操作が出来るので慣れるまでの時間がほとんど不要です。

あんまり複雑なCAD図面を描かないなら

LibreCAD

最近、LibreCADというオープンソースのCADアプリを知りました。

これまたWindows/MacOSX/Linuxで動作するマルチプラットフォーム対応が凄いところだと思います。もはやそういうのは当たり前の時代になったのかも知れません。嬉しい時代になりました。

QCAD

先に記したLibreCADは、QCADという古くからあるフリーのCADがベースとなって開発されている様です。QCADも同様にマルチプラットフォーム対応の様です。全然知りませんでした。ネット上にはQCADの情報の方が多く見られますし、英文の様ですがいくつかの書籍も存在する様です。LibreCADが後発(派生)だから当然ですね。

LibreCADについて

LibreCADの操作性はAutoCAD的ではありませんので慣れが必要です。しかしCADの一般的な知識は通用するので、コマンド指定の部分や寸法、座標の指定方法を覚えれば、基本的な図形は直ぐに描ける様になると思います。

ユーザーインターフェースは初期設定の時に「Japanese」を選択すればメニューが日本語表示されますので英語に苦労する必要もありません。「編集」-「アプリケーションの設定」から言語を変更出来ます。

ヘルプは残念ながら英文になっていますが、適当にメニューから選択して設定画面を見ていると、やはり汎用CADっぽい印象を受けます。基本的な機能を備えているからです。(逆に言えば特殊な機能は無さそう)残念ながらLibreCADの解説書籍は出版されていない様です。

LibreCADは、汎用CAD的な位置づけだと思うので、余り癖があるCADでは無いと感じます。マニュアルの翻訳が進まなければ英文マニュアルを足がかりにして理解をすすめるか、試行錯誤で覚えていくしか無さそうです。もちろん他のCADを使ったことがある方が経験が働くので有利だと思います。

CADについて

CADと呼ばれるアプリは世に沢山存在します。それは用途によって色々な機能が実装されたり、操作性が最適化されているからで、ジャンルや図面の目的によって色々な常識が違っています。用途にあったCADを選ぶのもその目的を少ない労力で得る為には重要と言えます。

その点、汎用CADに求められる機能は、やはりシンプルでスタンダードなインターフェースだと思います。誰でも少し操作してみたら扱える手軽さ、わかりやすさが重要だと思います。LibreCADはまさにそういう位置づけのCADでは無いかと思います。ちょっとした図面を実寸、縮尺を合わせて作図したいというニーズにはCADは欠かせません。

もちろん有償のCADには、目的に特価したものが多数あり、土木、機械、電気などの様々な業種に最適化された機能が実装されて作図が効率よく行える工夫がなされています。

基本的には製図(ルール)がベースとなっているので、そのルールに則った作図が簡単にできるような工夫がなされているので、専業CADを使うメリットは当然あります。業務で(収入を得て)使うなら専業CADを選択するのも賢い選択だと思われます。操作になれてしまえば作図の効率が全然違いますからね。もちろん経費(設備費)として資金が必要になりますけどね。