英会話を聞き取れるようになりたい
英語との付き合いは中学校からだったと思いますが、ハッキリ言ってダメですね。昔の日本の英語教育は失敗だったと思います。真面目に授業も受けていましたし勉強もしましたが全然ダメです。ハッキリ言って学校の授業で習った英語は全く役に立たないというか、ちょっとした英文が読める気がする雰囲気なだけでした。
英文との本格的な付き合い
無線通信系の仕事をしていて、アメリカ製の無線機をメンテナンスする必要に迫られました。日本の電波法で定められた規格に準拠する様にカスタマイズする必要がありました。幸い、先輩が上級の無線の資格を持っている人で、クレジーな程に仕事に没頭する人でその先輩から学ぶことが出来ました。
でも私も自分で努力しなくてはならない部分が有りました。英語で書かれたマニュアルと、それを翻訳した日本語マニュアルが無線機と一緒に納入されたのですが、その翻訳はおそらく文系の人が翻訳していたものと思われ、技術的に意味がわからない翻訳でした。よっぽど英和辞書を片手に読み進めた方がまだ理解出来るという代物でした。翻訳は理解させようという意識が全く感じられず、原文(英文)は読み手に理解させようという意図が強く感じられました。
あなたは次にこうしなければならない。
単語を調べてみるとこんな感じの英文でした。原文だと誤解のしようが無いんですよね。
ボリュームを回転させて測定電圧が最小になる位置を慎重に見つけなさい。
当時はコンピュータで翻訳出来るなんて便利な時代ではなかったので、知らない単語は英和辞書で引いて覚えていくということの繰り返し。「specification」なんて単語は何度も出てきたので覚えましたね。受信機の受信感度を意味する「sensitivity」とかも何度も出てきました。
ぶ厚い英語マニュアルでしたが、非常に有用なことが丁寧に記されていて、これは後に技術資料を自分が残す必要に迫られた時に凄く役立ちました。英文はちょっと回りくどいけどストレートな言い回しなので誤解を招きにくい言語だと思いました。
コンピュータによる翻訳の進化
それから後に、PC関係の技術に関わる英文とも付き合う事になりました。その頃にはPCによる翻訳が使えるレベルになってきて、単語なら楽勝ですからいちいち英和辞書を使う必要も有りません。短文なら意味のわかる日本語に翻訳してくれる便利な時代の到来でした。
現在は言うまでもありませんが、結構な長文でも精度の高い翻訳が可能になっていますし、誤訳をユーザーが訂正する事によりどんどん精度が上がっていく仕組みになっています。そして近年ではAIが普及して来ていますので、翻訳の質はどんどん上がっていくのは間違いありません。
今は英会話が出来る日本人も多い
先に触れた様に、コンピュータは各国の言語を相互に翻訳することが可能になってきています。人間も時代に進化について行ける人とそうでない人に分かれます。私は英語に関してはついて行けてない人です。そう自覚してます。このままじゃいけないなぁと思います。
私達が育った時代と違って、英会話教室も当たり前な時代です。学校の英語の授業も当然見直しがされてネイティブな発音を聞ける機会も増えているでしょう。そして東京を始めとした首都圏においては、外国人が多く訪れていますので耳にする機会も当然多いです。
これから先の時代は、英語が出来ないことは弱点になるでしょう。SNSが普及して沢山の情報を手に入れることが容易に出来る時代になりましたが、ノイズが多かったり、また、知りたい情報が日本語では手に入れられないという場面もあります。やっぱり英語を理解できるのと出来ないのとでは大違いです。
そして英会話が出来るというのは(英語で会話をする機会は機会はそう多くはないですが)大きな武器になります。YouTubeにアクセスすれば英語で喋っている動画を沢山観ることが出来ます。しかしほぼ聞き取ることが出来ません。喋れなくても聞き取ることができれば本当に幅が広がります。
今は英会話が出来る日本人も多い
私たちの時代でもそうでしたが、自発的に英会話スクールに通う人も居ました。実は私も英会話スクールに入ったことがありますが、仕事が忙しかったりして、数回しか通っていません。決して安くはない入学金を支払って、使わずに捨てたみたいな感じで今思えばもったいないことをしたと後悔しています。
今は当時ほどは英会話スクールも高くありません。競争が激しいので人口の多い首都圏ならとても安く英会話スクールでレッスンを受けることが出来ます。少なくとも私が払ったお金よりは安い・・
そういう背景もあるでしょうし、海外赴任をするビジネスマンや海外留学をする学生さんが多いこともあって、英会話が自然に出来る人(特に若い人)はとても多くなっています。そういう人は技術を身につけたみたいなもので、多くの日本人が出来ないことが出来るスキルを持っています。とても強力な武器だと思います。
せめて英語を聞き取りたい
英語を身につけるにおいて、英文を読める、英文を書けるというのは別のスキルだと私は思っています。それと同様に、英会話においても、聞き取れる(理解できる)のと、喋れるのは別のスキルだと思います。
私が学校で習った英語は、英文を読めるようになるのと、英文を書ける様になる、そして喋れるというのを全て中途半端にやっていて、結局どれも身につかなかったという感じだと思っています。
そんな私が今思っているのは、「英会話を聞き取れる様になりたい」という一点に絞っています。喋れる様になるには聞き取れなければなりません。日本語だって当然同じで、まだおしゃべりが出来ない子供はまず周囲の人が喋っている言葉を聞き取って、それを真似してというプロセスを繰り返すことで言語を身につけていきます。第一に聞き取れないと話にならないと思うのです。
私は若くはないので、高望みせず、英会話が聞き取れる様になって、なんとなく話の内容が理解が出来る様になれれば十分だと思っています。その先は必要なら真似してみたりして少し喋れる様になるかも知れませんが、まず聞き取ることが重要だと思うし一番意味があることだと思うのです。
YouTubeでお気に入りの外国人の動画を探す
とても恵まれている時代です。YouTubeでしばらく探してみると、とても聞きやすい喋り方をする人を見つけることが出来ます。日本語でも同じです。この人の声は耳当たりが良いなぁ、良い声をしているなぁという人の動画は色々と見てみたくなります。
英語と言っても国によって若干違うのがわかります。米国(アメリカ)、英国(イギリス)ではかなり違うと思います。個人的には米国(イギリス)の英語の方が聞き取りやすい気がします。多分これは好みというか脳の相性みたいなものがあるんじゃないかと勝手に思っています。自分にはイギリス英語の方がレッスン素材としてはマッチしていると考えてイギリス人のYouTuberを追いかけてます。
英語を喋る人の中から耳当たりが良く聞き取りやすい人を見つけたら繰り返し視聴させてもらうことにします。耳を慣らすのが第一目的ですから、一人で作業をしたりする時にはBGMの代わりに流しておくのも良いかも知れません。
毎日欠かさず英語に触れる
英語を聞き取れる様になるには、耳を慣らさないとダメなんだろうなと経験上思います。耳を慣らすと言う表現ですが実際は脳なんですけどね。繰り返し多くの英会話を耳にすることにより、脳がそれを理解する事に拒絶をしなくなる気がします。
ここで個人的な体験で思うのは
- 音楽(洋楽)ではダメ
- 日本語字幕があるとダメ(文字をおいかけてしまうのでノイズとなる)
私は洋楽が好きですが英語が聞き取れません。歌詞はなんとか聞き取っているものの意味が分からないですし、音としてしか捉えていないので言語としては全然成り立ちません。そもそも私が知っている(学校で教わった)発音と違うので単語と結びつきません。
ただ、私は音楽を聞いていて主に楽器メロディやコード、特にギターやピアノの音色が好きなので意識がそっちに行ってしまっているのかも知れません。洋楽のボーカルに意識が行ってキチンと英語として聞き取れる人なら洋楽でも良いのかも知れませんね。
日本語字幕は無い方が良い
YouTubeを見ていて、イギリス人女性の声、発音、リズムが聞きやすいスカイさんの動画が気に入りました。スクイシートークでみつかるので色々視聴しています。ネタバレは良くないので記しませんが、日本に住んでいて、日本食を食べてレビュー的なコメントをしたりして、海外にも日本のことを発信してくれているYouTuberさんです。
スクイシートークを例にすると、丁寧に動画編集されている様で、英文と、日本語訳を字幕にして下さっています。これはとても親切なのですが、英語を聞き取る練習素材としては、ちょっとありがた迷惑だったりします。できれば日本語訳は消せる様にして欲しいのですよね。
なぜなら、日本語字幕があるとそちらを目で追って意識(脳)が文字の方に行くから、喋っている英語の方がおざなりになってしまうのです。動画を理解しようとしてしまっては目的が外れます。
そこで私はWebブラウザのウィンドウ枠を小さくして、英語字幕だけ表示させて、日本語訳は見えない様にして視聴しています。こうすることで発音と英文だけに絞れます。当然ながら複雑な言い回しになっている部分は理解出来ません。でも、今の目標は聞き取れる様になることが第一なので、日本語字幕が無い方が良いのです。意味はわからなくても良いからです。
今の段階では耳(脳)を慣らせることに主眼をおいています。喋っている英語がどう喋っているのか、補助的に英文字幕が見えてもそれ自体は同じ事なので障害にはならないと思っています。まだ今の段階では意味を理解しようという事に脳は働かないからです。
ふと思いつきでやってみたのですが、これが思っていた以上に効果的で、日本語字幕が無いだけで、音(喋っている英語)だけに集中できることに気づきました。日本語字幕が目に入るとダメだと強く認識しました。消せるようにしてくれたら最高だけどそうは行かないよなぁ・・
英語音声が欲しい
スマートフォンやポータブルプレーヤーに保存して、イヤホンやヘッドホンで聞く様にすれば、仕事先で昼休みなどの休憩中、また通勤電車に乗っている合間に聞くことができて効率が良いんじゃないかと考えました。
YouTube動画は、ちょっと工夫をすると音声ファイルで保存することが出来ます。音声ファイルをスマートフォンに入れて、イヤホンで聞いてるだけというシチュエーションを増やすことにしました。一週間以上、少なくとも毎日数分以上は英会話を耳にするということをやっています。
すると徐々に効果が出てきて少し驚いています。テレビニュースで外国人にインタビューをしている場面などを観た時に、自分が知っている単語だった場合、バッチリ聞き取れているのです。聞いたことのある単語だけなら聞き取れる様になってきている?
もし早速効果が現れているのであれば、地道に続けていれば、徐々に単語を覚えながら増やしていく事により、もっと多くの会話が聞き取れる様になるのではないだろうか?
実際、子供はそうやって言葉を覚えていきます。いい年をしたおっさんが今更子供と同じことを出来るか!という気持ちもありますが、こと英語に関しては子供以下な訳ですから、変なプライドは無意味ですね。
地道に続けてみようと思っています。
私のスマートフォンは重いのでポケットに入れておくと邪魔です。ポータブルプレーヤーとコードレスイヤホン(双方Bluetooth対応)が欲しい。リスニングのレッスン用に軽くて邪魔にならなくて耳が疲れないアイテムが欲しいです。リサーチしてみようと思います。
コメント