デスクトップパソコンを買い替えたい~BTOパソコンを参考に概算を弾いてみた

Linux

デスクトップパソコンを買いたい

Linux OSで使用するデスクトップパソコンを買い替えたいと思っているのでリサーチしてみました。基本的に市販のパソコンは、Windows、MacOS、ChromeOSくらいしか選択肢が無く、Linuxを選べる製品は非常に限られます。

RHELならサーバー用途としてラインナップされていますが、今回欲しいのはデスクトップ用途ですし、私が使いたいのはdebian GNU/Linuxなので、OSナシのデスクトップパソコンが理想的です。ごく限定的にUbuntuで出荷されるPCもあるみたいですが、残念ながらdebianとなると皆無です。

BTOパソコンでOSナシの選択肢は

OSはどうせdebian GNU/Linuxをチョイスするので、OSナシで販売されているBTOパソコンが無いか調べてみました。いくつかOSが付属しない(構成からすると明らかにWindowsパソコン)ものもありましたが、金額的にWindows付属より高いってどういうことよ?という疑問が。せめて、OS(Windows)代を値引きしてくれているなら納得もいくものですが。

そう考えるとWindowsの金額(ライセンス費用)は実は大したことないのかも知れません。実際、MicrosoftもOS単体で儲けを出そうというより、OSに付属させたアプリやサービスを販売しようという動きがわかります。Office365なんかも典型的にクラウド(サブスク)に移行していますからね。

という訳で、debianで使用するために不要なものを省いたOSナシのBTOパソコンでリサーチしてみたものの、コレだ!といえるものは見つけられませんでした。ただ、ヒントというかBTOパソコンの構成と販売価格はかなり参考になることがわかりました。

というのもBTOパソコンは販売店(会社)が、BTOで使用パーツをカスタマイズしてラインナップを増やせる様にパーツを選定していて、かつPCパーツを大量仕入れして安く手に入れているハズなので価格が参考になるからです。

BTOパソコンの仕様表や写真から使用パーツを洗い出してからパーツの価格をリサーチして合算してみると、自分でパーツを購入した場合はほぼ同じ金額(若干安い)で組み上がることになります。これではBTOパソコンの販売店の利益が出るハズが無いので、各パーツを大量仕入れしてコストを下げていてその差分が利益として出ていると考えるしかありません。

逆にいえば、BTOパソコンは構成パーツの仕入れに工夫して利幅を出し、薄利で販売されているのでコスパは悪くないということの裏付けでもあります。個人で一個ずつパーツを買い集めた場合にはBTOショップと同じ価格では集められずどうしても少し割高になります。かと言って信頼性の低いパーツを買うのもリスクです。

BTOパソコンの構成(仕様)について

BTOパソコンは大量に仕入れて大量に販売する事から、保証やサポートのことを考えるとショップがパーツを厳選していることは間違いありません。もしも信頼性が低く保証期間内に故障してしまうと無償修理などの手間がかかりショップの利益をどんどん食いつぶしていくので、安くても信頼性の低いパーツを使うというリスクは取るはずがありません。実際、BTOパソコンで初期不良を引いて早々に返品して対処してもらったことがありますが、代品交換や不良パーツ交換の手間代だけでもショップの利益を全て食いつぶしてしまうと思います。

つまりBTOパソコンの構成(仕様)は、ショップが吟味した上でコスパの良い構成になる様に厳選されていることが想像できます。その上でまとまった数のパーツを仕入れているのでボリュームディスカウントで単価を下げて利益を得られる様に計算しているのでしょう。ビジネスの基本はやっぱり大量仕入れだなと改めて思いました。

私がBTOパソコンを調べて見て感じたのは、やっぱりその構成(仕様)はとても参考になる(真似したくなる)ということでした。時間と金と人を使って商品を企画している以上、参考にならないハズは無いということですね。

自作PCの優位点

私の場合はWindowsは不要です。なのでBTOパソコンの構成(仕様)を参考にパーツを洗い出し、譲れない部品だけは納得の行くパーツに組み替えて構成(仕様)を組み替えます。

少しずつ高くなってしまうのは自分仕様にする以上仕方がありません。使用するマザーボードや電源がATX規格対応であれば、ケースなんかも気に入ったものを選べますし、なんなら古いパソコンのケースを再利用してケース代を節約することも出来ます。

BTOパソコンの構成を参考にした場合、吟味された構成になっているので大きな失敗は無いと思われます。しかしパーツを柔軟に選ぶことは出来ないので、例えばメモリーは絶対にこのブランドが良いとか、どうしても拘りたい部分だけに浮いた予算を回すことにします。もちろん、OS(Windows)を含まないので、その分の価格は最初から考慮しておらず安価に仕上がるハズです。個人的にはMicrosoft Officeも要らないのでその分安く済ませられます。

ただし、あんまり自我を出しすぎるとBTOパソコンの構成を参考にするメリットが無くなってしまいます。パーツの組み合わせによっては不安定になったり相性問題で起動不可となったりする場合も出てくるかも知れません。自作の場合は販売店の保証が期待できないので、BTOパソコンの構成を真似して、ほんの少しだけ自分のワガママを通すと安価に理想的な構成のパソコンを購入(組み立て)できそうです。

もちろん自作PCになると、組み立てやOSのインストール等は全て自分でやることになります。しかし、私の場合はそもそもサポートが期待出来ないLinux OSを使おうとする訳ですから、PCの組み立てから全て自分でやった方が納得の行くPCを手に入れることができるという訳です。

やっぱりBTOパソコンって凄い

今回あらためてBTOパソコンって凄いな(企業努力だな)と思いました。もちろん商売でやっているので利益が乗っているのは当然ですが、某メーカー製パソコンの様にいらないアプリやら機能やらがごちゃごちゃ付いていて割高なパソコンを購入するより、規格もののパーツを組み合わせてシンプルに構成されたBTOパソコンはコスパが良いなと思いました。

規格もののパーツを使っていることのメリットとしては、保証期間が過ぎた頃に、例えば電源ユニットが故障した場合、3,500~5,000円程度の同規格の電源ユニットを部品買いして交換するだけで復旧出来ます。自分で交換する必要がありますけどね。

自分である程度できる人は、下手なメーカー製のPCを購入するより、互換パーツを選べるBTOパソコンが長期的に見てコスパがいいと思うのです。また、先々を考えると、少し型が古くなった頃によりスペックの高いパーツ(CPUなど)を中古でゲットして換装してプチグレードアップで延命させるなんてことも出来ます。

パソコンのメンテなんかに手間や時間をかけたくないという人には向かないですが、私はLinuxデスクトップPCが作業ツール(お金を生む)として欠かせなくなっている以上、快適な作業環境を維持するためにも自力でハードウェアもメンテできるスキルは維持していく必要があると思っています。

メーカー製を否定する訳ではない

某メーカー製は要らない機能がごちゃごちゃ云々という感じで記してしまいましたが、それが悪いこととは言いません。消費者のニーズは様々で、サポートが重要だったりする人もいます。メーカーが製品のサポートのために必要な情報を簡単に収集できるアプリをインストールして出荷している場合もあります。

また、音響に拘りたいユーザーもいれば、所有欲を満たす仕上がり(見た目や質感)を重視する消費者もいます。そういうニーズを満たすのもメーカーの義務なのかも知れません。ですからそういうことを否定するつもりはありません。

パソコンは汎用性の高いツールですから、人それぞれ使い方(目的)が違ってきて当然ですし、自ずと求める仕様も違ってきます。メーカーとしてはニーズが多い消費者に向けて商品開発して製品化して販売し利益を得るわけですから、色々な製品があって当然なのです。私(おそらく少数派)が求めているものとはかなり違うものが多いですけどね。

最後に

結局、私の様な少数派のユーザー(消費者)は、既製品では満足出来ないユーザーなので、自分に合う道具に仕上げたいし安く済ませたいという考えがあります。これも1ユーザーのニーズだと思うのですが、ニーズが少ないからそういう製品が市場に出てこないのは間違いありません。

なにしろパソコンにLinux OSを使いたくて、かつdebian GNU/Linuxを選ぶユーザーは少数派でしょう。結局、自分で納得行く様に工夫したり努力するしか無いんだなと再認識しました。そしてBTOパソコンの様に参考にできる情報は貪欲に使わせていただこうというのが自分なりの結論でした。

あんまり高性能なPCでなくても事足りそうなので、中古でも良いかな?もしくはコスパの良いINTE N100辺りで構成しても良いかも?という考えも浮かんでいます。正直なかなか判断が難しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました