三菱鉛筆と言えば、個人的に愛用しているPower Tankというボールペンが気に入っていて、こんな高品質なボールペンが200円程度で買えるというのがこの会社の良さ、庶民の味方だよなって思っています。
Mitsubishi uni Power Tank
ただ、Power Tankだけでなくジェットストリームにしても、低価格路線の製品ばかりで（庶民的ですが）、ちょっと高級路線やカッコつけたい場面では他メーカーにやられっぱなしという状態だったと思います。そこが三菱鉛筆の残念なところでした。
もちろん三菱鉛筆は低価格でありながら品質的には最高レベルの技術を投入した製品を世の中に出す優良なメーカーです。ただ欲を言えばもうちょっと垢抜けたデザインのボールペン本体にPower Tankのリフィルを組み合わせてくれたら良いのに・・と思っています。
ニュース：三菱鉛筆によるLAMY社買収
高級路線ではなく中級路線の万年筆やボールペンの製品化を得意としているドイツのラミー（LAMY）を三菱鉛筆が買収するという情報を目にしました。ニュース系はすぐリンクが切れるので三菱鉛筆のプレスリリースを張っておきます。
今までの三菱鉛筆に足りなかったものを今後はラミーブランドで補えると言うことが素人目にも分かります。LAMYの製品デザイン力（センス）はちょっと垢抜けていてイイ感じという路線です。海外（欧州）での販売網も強化されることでしょう。三菱鉛筆には万年筆が製品として無かったのですが、LAMY社を傘下にいれることによって万年筆のラインナップが手に入ります。今後三菱鉛筆ブランドの万年筆が販売されるかどうかはわかりませんがその可能性はありそうです。
これで、デザイン的にイイ感じのボールペンを製品化することもできる様になります。私が望んでいるPower Tankを内蔵したイイ感じのボールペンが製品化される可能性が高くなってきました。見た目ちょっと高級感のあるピュアモルトというモデルがあるのですが肝心のボールペン部分がPower Tankでは無いので求めているのとは違うんですよね。Power Tankは過小評価されていると思うんですけどね。
LAMY製品がプレミア価格となる？
まだ未発表なのでLAMYブランドが今後どうなるかは分かりませんが、LAMYが三菱鉛筆に買収されることによって、場合によっては歴史ある純粋なLAMY製品が存続の危機にさらされるかも知れません。
そうなると既存のLAMY製品がプレミア価格になる可能性があります。LAMYファンは今後の動向が気になり気が気でないでしょうね。まだ未発表ですがLAMYが変化する事になれば今のうちに純粋なLAMY製品の在庫を探して買い集める人もいるんじゃないでしょうか。
LAMY safari 万年筆
Lamyの希少性のあるモデルは在庫を買い占めてされて、しばらく寝かされて、市場から品薄になった時にプレミア価格で売りつけるなんていう転売もありそうです。そうするには買い置きしておける資金力も必要ですし、在庫しても利益が出るかどうか？の賭けでもありますけどね。
個人的にはLAMY製品は１本も持って無くて、使ったことも無いのですが、見た目的にイイ感じのカジュアルとおしゃれさを持ち合わせたデザインなので、今後、三菱鉛筆とコラボして良い三菱鉛筆の製品が出てくれることを期待しています。
個人的には既存のLAMY製品をこの期に及んで集めようという気はありませんが、記念に万年筆（サファリ）を一本買っておこうかな？という気持ちにもさせます。でも万年筆はプラチナが好きで何本か持っているので別に要らないか・・
ただ、買収と言っても二社にとって円満な買収という下馬評なので、三菱鉛筆はラミーブランドを潰す様なことは無いと思います。ラミーが儲かれば三菱鉛筆も儲かる訳ですから、三菱鉛筆が持っている技術を供与、もしくは協業する形での事業が展開される様に思います。三菱鉛筆は縁の下の力持ちに徹して、ラミーブランドを強化（主に品質向上）するかも知れません。
三菱鉛筆パワータンクのラインナップ強化に期待
三菱鉛筆のPowerTankはどこに出しても自慢できる技術の詰まった高品質なボールペンだと愛用者として評価しています。この品質のボールペンが200円で購入できるなんてメーカーの良心に感謝しかありません。
ただ完璧なものは存在しないというだけあって、PowerTankは見た目が安っぽいし野暮ったい。なぜこの技術を使った製品のラインナップを増やさないのか？ということは過去の記事にも記しました。
限定モデルやピュアモルトなるオーク材を使ったモデル等も存在はする様ですが求めてるものとは違うんですよ・・（パワータンクではない普通のボールペン「SJ-7」です。）
LAMY買収によってLAMYの洗練されたデザイン力を手に入れることになりますから、Power Tankのイイ感じな製品が出てくると期待します。個人的には極端な高級な路線に振らなかったことを三菱鉛筆の慎重さとして評価したいです。ちょうどいいランクの製品を作るブランドがLAMYだと思うからです。
例えば人気のあるLAMYサファリは安っぽくないけどそんなに高価ではないです。カジュアルでもありながらイイ感じの製品を作ることが出来るセンスのあるメーカーという位置づけだと思っています。
三菱鉛筆に足りなかった技術（主に万年筆に関する技術）とセンスが手に入るわけですから、ちょっと期待しておこうと思います。日本の経済は停滞したままで、企業もどんどん衰退していく昨今、ドイツの優秀な会社を買収したというのは嬉しいニュースです。日本の企業をはじめ円安で外資に買い叩かれる現状は悲しくなりますから、とても嬉しいニュースです。
また、今回の件は強引な敵対的買収ではなさそうなので、技術提携によって三菱鉛筆ブランド、LAMYブランド共に進化するんじゃないかと思います。こういう買収は投資家も評価するでしょうから三菱鉛筆の株価も上昇するハズです。今後の三菱鉛筆には期待して良いですよね？
追記：LAMY SafariボールペンにJETSTREAMリフィルを搭載
LAMYのボディにJETSTREAMのリフィルが搭載されたモデル「LAMY safari JETSTREAM INSIDE」が限定発売されるそうです。
また、LAMYのボールペンに互換性のあるJETSTREAMリフィルも「JETSTREAM替芯 M17」として販売される様です。嬉しいことにLAMYのボールペンにおいて既存で展開しているリフィル「M16」と互換性があるそうです。
つまり、LAMYのボールペンを持っている人は、M17リフィルを搭載することができるので、リフィル購入だけでJETSTREAMの書き味を味わえるということです。EF（0.5mm）とF（0.7mm）の2種類のボール径を選べるのも嬉しいです。しかしリフィル1本1,000円（税抜き）は強気な価格設定です。
デザイン的に優れたLAMYでJETSTREAMの優れた書き味が実現するのは良いです。どんどんコラボ製品を出してほしいものです。
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