ひょんなことから、プログラミング学習熱が再発である。Visual Studio 2010 C#を使って初歩的なところから、今時の学習方法で再出発しようと思っている。どうやら私がモノクロMacintoshで始めたプログラミング学習は、始めた時期が悪かったというのもあったみたいだ。
1990年頃は、インターネットなんてまだ普及しておらず、パソコン通信が全盛期の時代であった。情報の大半はまだ書籍であり、私も例外なく書籍を購読しながらパーソナルコンピュータというものを身近にすべく、プログラミングスキルを身につけようと独学を決意した次第である。
ところが、当時はプログラミングを始めるには敷居が高かった。まずコンパイラを購入しなければ何も出来ない状態だった。少なくとも私はそれ以外の方法を知らなかった。Macintoshにはハイパーカードというユニークなアプリケーションが付属されていたが、それを使う事はプログラミングとは少し違うと私は思っている。
もしかしたらあの時Macintoshではなく、MS-DOS環境を手ににしていれば、プログラミングの学習をもっと手軽に始めることが出来たかも知れない。しかしそれは今更嘆いても仕方のない事である。
Macintoshでのプログラミング学習としては、書籍でPascal言語によるものがよく解説されており、私はPascal言語の入門書籍を数冊購入して読んだ。そして実際にやってみたくなりコンパイラを探し求めた。しかしどうしても入手出来なかった。 Pascalはもはや古いと言われて廃れ始めた時代だったと記憶している。
結局、当時の流行であったC++が最も入手しやすく、またこれからはC++だという風潮がその手の書籍でも多く語られていたことから情報量の多いC++での学習を決意する。ところがこれはビギナーにとって非常に高い壁だったと今は客観的に見ている。あの時にプログラミングの勉強を始めたこと、そしてC++を最初に選んでしまった事が私の不運だったと思う。
一番最初は7~8万円払って、Symantec C++を購入した記憶がある。その後何年かしてCodeWarriorのC++に変更した記憶がある(両方とも物置の何処かに残っているハズだ)。 まずInside Macintoshを数冊買った。一冊1万数千円する書籍である。プログラミングを学習するにも知り合いなどのツテは無く、とにかくお金も時間もかかった。
どこから勉強したら良いのか分からず、書籍に書いてある事を信じてあれこれ読んだり試したりしたが、どうしてもC++という言語の深い所が理解出来ない。特に当時本職のプログラマーにも課題とされていたオブジェクト指向の理解を要求されて私はとにかく覚えなくては、理解しなくては、という気持ちで書籍を買っては読んで挫折の繰り返しであった。そもそもC言語すら理解できておらず、また何一つ作れるスキルも身に着けていない状態であったから当然だろう。
多くの時間をかけて多くの書籍を読んだお陰で基本とされる知識の多くは理解していたが、それらの知識がプログラミングとどう結びつくのかは全く体感出来なかった。結局プログラミングというものは縁のないものだと無理やり位置づけて私はC++の独学を諦めた。
その後数年が経過し、インターネットの普及により、Webの技術が普及する。情報処理業界で生きていた為否応なしにHTML、Perl、Javascript、PHP等の多くの言語に触れる事になるが、どうしても超えられない壁が私の中には出来てしまっている。多くの解説書の意味は理解出来るのだが、それをどう活かしてプログラミングすれば良いのかが未だに分からない。結局、Webエンジニアとしても中途半端な状態で現在に至っている。
これは一言で言うと「トラウマ」だろう。
一ヶ月程前に、ドットインストールの3分動画で何かのレッスンを観ていて私は長年越えられなかった壁の一つを越えた。あっけなかったがそういうものなのか?たったこれだけの事だったのか?という感じで拍子抜けした。どうやら本当に私のトラウマは根深い。C++の独学に何年もかけて挫折した事が深く刻み込まれている様だ。
難しく考える必要は無い。
最近ようやくこの事に気づいた次第である。もっと気楽に遊びの要素でプログラミングに取り組んでみる。つまり再スタートを切ることが私のトラウマを取り払う術だと今は思っている。そこでどの言語を使おうかと考えた訳だが、最も手軽に開発出来る環境として、Visual Studio C#が良いだろうという結論に至った。
- 身近な環境のWindows OS上で専用アプリが作れる。
- .NETによりWebアプリにも発展させられる
- C#は様々な言語の改良版で無理なく覚えやすい(らしい)
- 既に学習している、Javascript、PHP等と構文が似ている(らしい)
- C++で躓くのは二度とゴメンだ
理由はこんな所だが、要するに現代の本流に位置する開発言語でありながらも、初心者にも理解しやすさを持っている統合開発環境をMicrosoft社から無料で入手する事も可能だということである。無料・有料は本気で学習する気なら自分にはそれほど違いは無いのだが、世間では大違いである。なぜなら無料なら手軽に始めてみようと思うビギナーが世に多く存在するからだ。特に学生はアカデミック版があると言ってもどこかのボンボンでも無い限りは決して安い買い物ではない。
つまり入門レベルの情報がネット上に沢山あるというのが最も魅力的なのである。私自身はプログラミング学習のスタートで悪戦苦闘の上に失敗した事を、20年以上経過して今からもう一度やり直すのだと考えている。C++での学習はとにかく書籍に振り回された。当時は同じ初心者の声を聞くことは出来なかった。今はネットという情報共有のツールがある。これは大きな違いだし武器である。
幸い、Microsoft社からBizSparkの承認を頂いているので、後2年半以上は開発環境も使用できるので、望めば無償版ではなく公式版のVisual Studioを使える。これだけでもあの頃とは事情が大きく違う。お金は全くと言って良い程かからない。更に学習の為の資料は選ぶのに苦労する程沢山ある。更に情報交換する場もバーチャル、リアル問わず沢山ある。これだけ恵まれている現代でのプログラミング学習、なんとかしてこのトラウマを克服して自分のスキルとして身に着けたいと思う。
とりあえずは楽しもう。それが第一だ。
唯一の違いは、私の年齢だけだ。20年という歳月が私を変えていることは間違い無いが、1990年代当時の私の様に、学習を楽しいと思える状態を取り戻すのが第一課題だ。それに成功すればある程度のスキルは身につくと思う。今更プログラマーを目指しているわけではないが、それはきっと将来に役立つだろうからなんとかモノにしたいと思っている。
下記からMicrosoft Visual Studio C#はもとより、その他の言語用(C++など)の無償版をダウンロード出来る。 機能的には省略されているものもあるそうだが、これで充分にアプリケーション開発が可能だそうだ。こんなものが無償で手に入るなんて、今時は本当に恵まれすぎていると思うしなんだか腹が立ってくる。お金の無い学生や就職したてのフレッシュマンでもヤル気さえ有れば余裕で学習できるじゃないか!


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