Linux Mint 22.3で改善された不具合〜スタートメニューから日本語で検索が可能に(LMDE7も同様)

LMDE Linux Mint Debian Edition Linux
Linux Mint Debian Edition

スタートメニューから日本語で検索できない不具合(Fcitx絡み)

私はLinux Mint CinnamonデスクトップをLMDE6で使い始めたのですが、既知のバグというか不具合がありました。Cinnamonデスクトップはデフォルトで左下のLMボタンをクhttps://gigazine.net/news/20250128-coding-for-a-greener-internet/リックしてメニューから選択する際に、キーワードを入力して絞り込むことができる仕様になっていますが、検索ワードに日本語を入力できません。アルファベットと数字しか入力できないのです。

動作の不具合としては、キーワード入力欄でインプットメソッドが有効にならないことが原因です。Cinnamonではずいぶん前からこの不具合が残っていた様です。テキストエディタで入力したワードをコピーして、検索ワードにペーストすると検索はできます。fcitx-mozcによるIM入力を使った日本語入力ができないという不具合がありました。(2バイト文字圏の中国語・韓国語等も同様にダメだったらしいです)

ここへ来てようやくこの不具合が改善されたという情報が、Githubに投稿されました。この問題はCinnamon 6.6 (Mint 22.3)で修正されているという情報です。この後にコメントが追加されていて、fcitx5-mozcに限って有効らしい情報があります。fcitx-mozcでは相変わらずダメです。

ibus-mozcでは遭遇しない不具合

ちなみにibus-mozcではこの問題には遭遇しないので、Cinnamonとfcitxの相性というか組み合わせで起きる不具合の様でした。Cinnamon 6.6で対策されたとは言え、fcitxを使っている人が回避するにはfcitx5に移行する必要があります。

Linux Mintのシステムの簡単設定「入力方式フレームワーク」から、GUIでfcitx関係のインストールが簡単にできる仕組みになっています。これを理由に私は旧版のfcitxをずっと使用してきました。しかし未だにこの設定ツールがfcitx5に対応していません。残念ながら手作業でfcitxからfcitx5に切り替える必要があります。既にfcitxは古いと言われておりより新しいfcitx5の利用が推奨されている様です。

この点に限って言えばLinux Mintチームにしては珍しく雑な仕事をしていると感じます。実際、MDE7がリリースされた時に私はようやくfcitx5に切り替えただろうと思っていたのですが、LMDE7でもfcitxのままとなっていました。Linux Mintと言えども日本語まわりは雑なのは仕方ないのでしょうかね。日本語対応がよく出来ていることでも評価されているディストリビューションなので残念です。

Telegram Desktopもfcitx-mozcで日本語入力できなくなった

いつからなのかはっきりとはわかりませんが、Telegram Desktopもfcitx-mozcから日本語入力がインストールできなくなっていました。入力できないというよりは、Telegram Desktopの文字入力欄でIMが有効にならないのでアルファベットしか入力できません。IMが働かないのでかな変換(日本語入力)ができないと言う同じ不具合状況です。

私は家族の連絡用にTelegramを使用している関係上、仕方ないのでibus-mozcを使用するか、fcitx5-mozcに移行することを検討しました。比較検討した結果、fcitx5-mozcへ移行することにしたので、LMスタートボタンからの絞り込みも日本語入力に対応させられました。

ibus-mozcにいちいち切り替えるよりはこの機会にfcitx5-mozcへの移行が合理的だと考えたのと、Linux Mintチームにも抜けはあるという妥協の気持ちです。LinuxはWindowsやMacと違って自由なカスタマイズが残されているので、自分で解決できるなら際限なくカスタマイズすることも可能です。IMの切り替え程度はカスタマイズという程のことでもありませんから潔く自己責任でfcitx5に切り替えることにしました。

fcitxを削除、fcitx5をインストール

対処方法は上記リンク先にキャプチャ画像付きで記されていますが、fcitxからfcitx5に移行させる必要があります。私はLMDEを使用するにあたりコマンド入力を極力避けているので(デスクトップOSなのでGUIが標準と思っている)GUI操作が可能なSynapticパッケージマネージャでアンインストール、インストールを行いました。

もちろんSynapticからGUI操作してもパッケージの依存関係は解決してくれます。fcitx-mozc、ibus-mozcをアンインストールした後にfcitx5-mozcをインストールしました。fcitx5関係のパッケージが新たにインストールされ、合わせてfcitx5設定ツールもインストールされます。この設定ツールからfcitx5の設定をします。キーボード配列が若干合わなくて試行錯誤しました。

Cinnamonデスクトップでスタートメニューから日本語で絞り込み検索ができるようになったキャプチャ画像

キャプチャー画像の様にfcitx-mozcでは入力できなかったCinnamonデスクトップのメニュー検索フィールドで、fcitx5-mozcを使って日本語変換ができるようになりました。個人的にはあんまり必要性を感じていなかった部分ですが(パッケージ名で検索していたためアルファベットで入力できれば事足りていた)、改善されたからには使い勝手も変わってくるかも知れません。積極的に使っていこうと思います。

Linux Mint Debian Editionでも同様に改善

LMDEにはCinnamonデスクトップしか有りません。Linux Mintと同様にCinnamon+Fcitx,Fcitx5で同様の不具合がずっと前から起こって数年経っていた様です。それが今回Cinnamon 6.6で改善されたため、ほぼ同等のパッケージングがなされているLMDEでもこの不具合が改善されるという恩恵を受けられました。

私はこの問題についてそれほど詳しい訳ではないので推測ですが、CinnamonデスクトップとFcitxというインプットメソッドの組み合わせで起きる不具合だった様です。英語圏ではFcitx等が不要なので、アジア圏(2バイト文字圏)のユーザーは不便なまま待たされていたということの様です。

Linux Mintチームに期待したいこと

この辺りの不具合対応になってくると、Linuxビギナーさんにはハードルが上がってくると思いますし、「面倒くさい」とか、「Linux Mint使えねーな」とか思えてくるでしょう。

個人的にもこの対応は一時的な応急処置であり、Linux Mintである以上、ウェルカムスクリーンよりシステム設定、入力方式と辿ることで、簡単にfcitx5-mozcをインストールして直ぐに日本語入力ができるように改修すべきだと思っています。なぜ未だにfcitx-mozcをインストールするのか疑問です。とっととfcitx5-mozcに切り替えるべきだと思います。

Linux Mintチームはキッチリとこういう部分を詰めて仕上げる必要があると思います。なぜならばビギナーでも使い始め易いというディストリビューションの信頼性に繋がっているからです。Linuxビギナーに優しいLinux Mintという評価を守るためです

こういう所を手抜きしていると、評価はガタ落ちになるのは見えています。実際、現時点、初心者にも優しく人気のLinuxディストリビューションは、「Zorin OS」や「MX Linux」だと言われています。「MX Linux」は軽量さ故に古いPCでもサクサク動くという面ががウケていると思います。

個人的にはLinux Mint(LMDE7)が断然使いやすいと思うのですが、多くのユーザーは見た目のギミック感や新鮮さに惹かれるものです。Linux Mintがビギナーに優しいディストリビューションだと今一度しっかり引き締めて改修をかけていただきたいものです。

やっぱりLMDEは良いディストリビューションだ

私は今でもLMDE6/7を愛用しています。地味ですがやりたいことに集中できるし無駄なリソースも食わないのでWindowsに比べると非常に快適です。更にLinuxカーネルの改良によって更に効率化して消費電力が最大30%削減されるという期待もあります(データセンターでの利用の話なので30%は無理だとしても)。

Windowsが要らない機能でブクブクと肥大する一方で、Linuxは贅肉を削ぎ落としてシャープなOSに洗練されていくのが対象的です。勿論リッチなOSが良ければLinuxでも機能てんこ盛りのそれは実現可能ですが、私はスリムなOS環境が好きなのでdebian推しです。要らない機能は削ぎ落とした方が理想的です。

また、私の場合はネットワーク調査用(トラブル対応)に特化した用途では、Parrot OS 7も軽量サクサク動作&セットアップが簡単で便利だと感じています。用途限定でParrot OSを別のPCで使用していますが、あくまでもメインはLMDE7です。LMDE7はCinnamonデスクトップで機能的にも熟成しているし無駄な挙動が無いので快適です。まあ今回の様なマイナーな不具合が無いとは言えませんが、リソースを無駄食いするWindowsと比較しちゃうのは酷かなと思えるほどに、LMDE7はキビキビと動作してすこぶる快適です。

と言うわけでLinuxディストリビューションは目的に応じた用途のバリエーションなので、ディストリビューション同士でユーザーを奪い合っても仕方ないと思います。そこはWindows経験者をLinuxに引き込む位の優位性をLinux Mintには出してもらいたいと切に願います。それはやはり「信頼性、安定性、わかり易さ、配慮」辺りでしょうね。人によっては「先進性とか、斬新さとか、個性」とか言う要素も欲しがるかも知れません。ギミック的な要素が好きな人はゴリゴリのWindows派にも多いから特徴にはなりませんね。

さて、Linuxディストリビューションの多くがもっとシェアを獲得する為にも、基本機能の地味な不具合を潰していくという姿勢は続けて欲しいものです。もちろん今の状態(品質)まで高めて来るのは大変だったと思いますが、その積み上げてきた現在の評価を下げないためにも、品質(信頼性)をしっかり維持して欲しいと思うのです。

私はプログラマーでは無いので、その良さを地道にブログやSNSでちまちまと発信していく程度しか貢献できませんが。陰ながらLinuxディストリビューションの多くを応援してます。しつこい様ですが私はdebian GNU/Linux推しです。

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