Walkman NW-S784にまだ頑張ってもらう〜MDR-NC033/MDR-NC31イヤーピース交換&イコライザ設定の見直し

WALKMAN use on Linux レビュー

SONYのWalkman NW-S784/NW-S785を通勤用に使い続け、音楽再生の見直しを行った記録です。Linux MintからUSB転送できる点や、旧型でもバッテリーが持つこと、軽量さを評価しています。

MDR-NC31/MDR-NC033のイヤーピース交換で中低音が改善し、Clear BassやEQを調整して女性ボーカル楽曲やフュージョン楽曲向けの設定を試しています。自宅環境ほどではないものの、旧型の有線ノイズキャンセリングイヤホンでも好みに近い音に寄せられたと述べています。

Walkman NW-S784/NW-S785

通勤時にポッドキャストした英語のストーリーを聞いていましたが、最近は気分転換に音楽も聞くことにしました。やっぱりお気に入りの音楽を聞きながら電車に揺られて出勤というのも良いです。私はSONY NW-S784/NW-S785が気に入っているので二台所有で使い分けています。もう結構古い機種ですがバッテリーも健在だしこのコンパクト軽量さもお気に入りです。

現在使用しているイヤホンは「MDR-NC31、NDR-NC033」の二種類です。見た目も似ているし音響的な違いはほぼ無いと感じています(聴き比べても違いがよくわからない)。これらのイヤホンは良いバランスで鳴ってくれるノイズキャンセリングイヤホン(有線式)だと思っています。(特徴がないというかクセが強くないというか)

もちろん英会話や英語ストーリーを聞くには全く問題ありません。

音楽を聞くには物足りないか?

お気に入りの音楽をLinux Mint(LMDE7)からUSBケーブルで転送してWalkmanを持ち歩きます。USBケーブルで接続するとMASSストレージとして認識してくれるのでLinuxからでも簡単に音楽ファイルを転送できます。

ノイズキャンセリング性能は今の時代で言えば大したレベルでは無いですが、通勤で道も歩くので周囲の音が程よく耳に入ってくる方が安全と考えればこの程度が程よいでしょう。余りノイズキャンセル能力が高すぎると周囲の音が聞こえないので屋外では何かと危険が予想されます。

ただ、お気に入りの音楽と言っても自宅でヘッドホンやスピーカーで聴くのと比べれば残念な部分があります。ボーカルものはボーカル主体で聞こえるので、裏で鳴っている楽器の音が聞こえにくいのです。人の声の周波数帯域が聞きやすいということはリスニングには便利なんですけどね。

イヤーピースを新調

カナル型イヤホンで重要なのはイヤーピースです。耳の穴にフィットする形状とサイズ、素材も重要です。とりあえず純正のイヤーピースでフィッティングは終わらせているので同サイズを調達して新調しました。ヘタってるので音漏れが中低音域を逃している可能性が高いからです。

イヤーピースを新調しただけで中低音域が前に出てくる感じになり良い印象です。

でももう少し楽器の演奏が聞こえて欲しい。例えば、ボーカル+ピアノ伴奏というシンプルな楽曲の場合、ピアノの左手の演奏の音(低音側)が聞こえにくいのです。ここをイコライザで持ち上げてもっと聞こえるように調整します。

次はイコライザ調整

人の声は1KHz〜3KHz辺りが一番聞こえてきます。この辺りを少し下げてやれば楽器(ベースやリズムギター等)の音が前に出て来るようになります。それだけではこのイヤホンの特性には足りないので、少し低い周波数帯域を持ち上げることにします。

NW-S784/NW-S785には音の特性を変える機能が備わっていますので効果が有りそうなものだけ(なるだけシンプルを心がける)活用することにします。

  • CLEAR BASS
  • 5バンドEQ(400Hz、1KHz、2.5KHz、6.3KHz、16KHz)
  • ClearAudio+
  • Clear Phase
  • DSEE

「MDR-NC31、NDR-NC033」は低音域を抑えめにしているので、CLEAR BASSは必須となりそうです。こいつを使わないとちょっと無理そうです。ClearAudio+は加工臭さが出るのでOFFにすることにしました。

イコライザはプリセットからも選べますが、ユーザーカスタムが2つ作れるので積極的に使うことにします。

女性ボーカルものはこれに落ち着いた(カスタム1)

項目設定
Clear Bass+2
400 Hz+2
1 KHz-1
2.5 KHz-1
6.3 KHz0
16 KHz+1

1KHz,2.5KHzを-1することで主音の音量は下がりますが、その分ボリュームを1段上げることが出来ます。相対的にそれ以外の周波数帯域が前に出てきます。16KHzを上げたのは味付けです。

Fusion Jazzはこれに落ち着いた(カスタム2)

項目設定
Clear Bass+3
400 Hz+3
1 KHz-1
2.5 KHz0
6.3 KHz+1
16 KHz+1

2.5KHzを0で残したのは、楽器演奏のアタック感を残したいからで、この辺りは耳当たりと相談という感じです。6.3KHzを+1にした方が元気良さが出るのでこれも味付けです。使用するイヤホンでも変わってくるので好みで加減したいところです。

Clear Bassのおかげで+3しても歪んだ感じがありません。開発者が良い仕事をしたと思います。経験上イコライザーレベルの上げすぎは良くないという先入観がありますが、この機種に関しては+3も実用レベルで使えるみたいです。使える範囲だけユーザーが使えるようにしてくれているのでしょう。

最後に

イコライザー活用のポイントは、

  • フラット(全て0)から始める
  • 目立つ音域を下げる(-1とか-2とかしてみる)
  • 音量が下がった分ボリュームを上げる
  • 聴きたい音域を上げる(+1とか+2とかしてみる)

これで隠れていた音が表にでてきやすくなります。狙いの音が前に出てこない場合は音域が想定とハズレているかも知れません。そもそも音源に求める音が含まれているかも怪しいので、より高品質な環境やモニターヘッドホンで音源(ソース)をチェックしてみることが必要です。私はSONY WI-XB400(EXTRA BASS)も併用しているのでNW-S784でも音源にどの様な低音域が含まれているかは大凡確認できます。

最近の機種であれば、スマートフォンでももっと細かくイコライザのパラメーターをいじれると思いますが、あんまり細かくても使いこなせないのでコレくらいざっくりで十分だと思います。明らかに違いが感じ取れますからね。

新しい技術が投入されたイヤホンを使えば埋もれて聞こえてなかった音が聞こえてくる傾向は強いです。古くから続くオーディオというジャンルでも日進月歩で技術的な進化や地道な改良が行われているのだと再認識させられます。

自宅のヘッドホンやスピーカーと同等レベルとは言えませんが、旧型のノイズキャンセリング(有線)イヤホンでもまだまだ活躍してくれそうです。かなり良くなりました。

熊木杏里(こと)
私は熊木杏里さんの高い声と、清塚信也さんのピアノ演奏が好きなので左手(低音側)の演奏の音が聞こえてくる様にイコライザを調整しました。ピアノの低音域は心地よいです。女性ボーカルものはこの曲で調整したパラメータ値が基本になりました。

人気曲(誕生日)も楽曲的に優れているのでイコライザ調整の効果がてきめんに現れているのがわかりました。イコライザによりボーカルがやや引っ込んでも、周囲をもり立てている楽器演奏が前に出てきます。ボーカル力が強いのでむしろそうした方が合うんじゃないかと私は思っています。

おそらくこの手の音楽制作でMIX作業を行う人は万人受けを考えてバランスよく作品を仕上げていると思いますが、ほとんどの再生環境では低音域が弱いのでボーカル強調になってしまう傾向にあります。好みに合わないなら自分の再生環境で整えるしか無いです。幸いWalkmanには簡易型ですがイコライザがあるので手軽に好みに寄せることができます。

中々、ベストなイコライズは難しいですが、ざっくりとした自分の好みの楽曲に合わせたイコライズの傾向は見えてくるので、イヤホンとの相性を加味した上でベターな設定を各自で見つけるしかありません。個人的には製品プリセット(ポップス、ライブなど)はまず使わないので保存出来るユーザーカスタム数が多い方が便利だと感じます。

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