Linux Mint Debian Edtion 7 – Gigi BETA Release
debian GNU/Linux 13 Trixieがリリースされたので、debianをベースとして開発されるLinux Mint debia Edition(LMDE7)のリリースも近づいてきました。その前段階として2025年9月18日にLMDE7 BETA(ベータテスト版)がリリースされました。
まだ試した結果をレビューしてくれている人は少ないようです。YouTubeにもこれからレビュー動画が増えてくるのではないかと期待しています。
とりあえずISOファイルをDLしておく
私は安定志向なのでBETA版のレビューはしないつもりなのですが、とても興味はあります。とりあえずLMDE7 BETAのISOファイルはダウンロードしておいて、気が向いたらちょっと触ってみるかも知れません。LIVE版でさわれれば良いのですが。

LMDE7-BETAのISOファイルサイズはLMDE6に比べて若干増えているので、もしかしたら大枠としては出来上がっているのかも知れません。正式リリースが待ち遠しいです。

やっぱりちょっと試してみるか
LMDE7 BETAがLive Boot出来るか試してみることにしました。問題なくLiveブートできて日本語表示に設定し、Wi-Fi接続も可能になりました。fastfetchによるシステム情報の表示もできます。

ウェルカムスクリーン(ようこそ)から、コマンドレスで入力方式(Fcitx)をインストールして設定すれば直ぐに日本語入力も可能になりました。Beta版ですがこの辺りはLinux Mintの仕事っぽくキッチリ仕上げてますね。
でもFcitx5に切り替えてこなかったのは意外です。LMDE7正式版はFcitx5に切り替えてくるのでしょうか?今回のタイミングでなければ何時Fcitx5に切り替えるのでしょう?LMDE7では必ずFcitx5になると思っていたのですが・・
LMDE7 BETAをお試しした感想
さて、Windowsと違ってUSBブートから日本語入力環境設定まで30分もかかりませんでした。このまま使い続けることも出来ます。
Cinnamonデスクトップは、テーマで見た目を変更できますが、基本的な部分はLMDE6との違いに気づかないのでとても良いです。UIのデザインを大幅に変更する手法は目眩ましというか誤魔化しの手法だと思っているので、一貫性のあるUIデザインを採用するのは好きです。慣れた見た目のまま使えるのは本当に素晴らしい。
例えば、Microsoft Windows10がフラットデザインを採用した時は、ウィンドウの境界線が分からず、複数のウィンドウを開いた(重ねた)時の操作性が最悪でした。どこをクリックできるのかも分かりづらかったですね。ああいう実用性に配慮するというセンスが欠けたUIデザインを私は嫌悪します。
ソフトウェアマネージャーからFlatpakでTelegram Desktopを見つけることもできました。ストレージにインストールはせずLive使用のみですが、USBメモリーからのLiveブートでサクッと短時間で使用できる状態になるのは相変わらず素晴らしいです。

コレといった問題は見つけられず
Bluetoothデバイス(トラックボール、ポータブルスピーカー)も問題なく連携動作します。1時間位触っていた感じではLMDE6となんら変わりがないような感覚です。派手さはありませんが堅実で実用的なdebianベースのデスクトップOSだと改めて評価できます。やっぱりLMDEは良いディとリビューションだ。
あくまでも普段常用しているLet’s note CF-SZ6を一時的に間借りして、USBブートによってLMDE7 Betaを起動したレベルです。これ以上の確認は実ストレージへのインストールをしないとかけた手間が無駄になりそうなので中断して、正式版がリリースされるのを待つことにしました。
でも、BETAでコレほど良い仕上がりで動作も安定しているなら、LMDE7 BETAで使い続けても良さそうな手応えです。安定志向のdebianベースですから多少のバグがあっても先進的なディストリビューションより安定しているかも知れません。
ちなみに液晶パネルを閉じてハイバーネート動作も問題ありませんでした。小電力関係機能はどのOSでも不具合が起きやすいものですが、ハードウェア(Panasonic Let’s note)との相性が良いせいかテストする限りは問題なしです。
LMDE7の正式版のリリース日について
今の所、年内(12月末まで)に正式版のLMDE7がリリースされる見込みだそうです。問題らしい問題が見つからなければ早めにリリースされるかも知れません。
LMDE7には、Linux Mint 22.2で実装された機能が採用されるらしいので、地味に完成度が上がってくるんじゃないかと期待しています。Cinnamonデスクトップの使い勝手の良さを更にブラッシュアップして来ているとしたら嬉しいです。Live版でちょっと触った位じゃ違いがわからなかったですけどね。
公式サイトにはLMDE6しか配置されていませんが、LMDE7の正式版のリリース発表が楽しみです。私は既に自宅のメインPC環境をLMDE6にしているので、すんなりLMDE7に移行して2年使用し続けられるのが理想的です。LMDEは安定志向の方におすすめなディストリビューションなので、いち早くLMDE7 BETAを試してみてはいかがでしょうか?
比較的古いPCでは処理能力が厳しくなっていると思うので、肥大しまくったWindows10を我慢しながら使うよりは、LMDEに乗り換えることで、快適な環境を手に入れられる可能性が高いです。
特定ベンダーのアプリ(Adobeなど)に執着している人には勧められませんが、パソコンで調べごとやちょっとした資料をつくれれば十分だと考えている人は、LMDE7を試してみる価値は十分にあると思います。キビキビと動いてくれてストレスを感じません。
追記:Linux Mint Debian Edtion 7 – Gigi BETA Release
2025年10月14日
LMDE7 Betaの出来が良いので早まるかなと予測していたけど、その予測よりも断然早く正式版がリリースされました。Linux Mintチーム仕事が早すぎるよ!




コメント