Walkman NW-S784
バッテリーの持ちや音質も良く、ノイズキャンセリング対応のイヤホンと組み合わせれば屋外でも快適に聞こえると評判の良かったNW-S784ですが、流石に今となっては古いデバイスです。しかし、使い方によってはこのコンパクトさは便利なので、改めて活躍してもらおうと考えました。
Walkmanには、Windows用のアプリ、Mac用のアプリが付属していますが、Linux用はありません。しかしUSBケーブルでPCと接続して、USBストレージの「Video」フォルダに直接動画ファイルをコピーしてやれば再生は可能です。
ただ、昔のデバイスなので性能的に低く、今どきのスマートフォン等で当たり前に再生出来る動画が再生できなかったりして、かなり動画のフォーマット要件がシビアです。ここいらを上手に調整してやる必要がありそうです。公式の仕様をもとにHandBrakeの設定を探りながらやってみようと思います。
HandBrakeをLMDE7にインストールする
LMDE7環境にHandBrakeをインストールしました。ソフトウェアマネージャからインストール出来ます。全然手間はかからないし、今後アップデートがあれば通知が来るので最新版を使い続けられると思います。Windowsより楽かも知れません。

HandBrakeはdebianリポジトリ(システム)からもインストール出来るみたいですが、Flatpakからもインストール出来るので、Flatpakにある最新版をインストールすることにします。この手のアプリは新しいものの方が色々と活用できるし、最新情報を追いかけた方がスキルも身につきます。Flatpak版もアップデート通知が来るのでお手軽です。
Walkman NW-S784用にプロファイル調整
HandBrakeを使って動画をNW-S784で再生できる様なるだけ適切な設定にしたいですが、現時点ではあまり追い込まずに基本的な設定でプロファイルを作成することにします。
まずWalkman NW-S780シリーズでの動画再生の仕様は、取説によると下記の様な感じです。これに適合する様にエンコードしてやる必要があります。
仕様:ビデオ(ポッドキャストを含む)
ビデオ圧縮形式(コーデック)
①AVC(H.264/AVC)
ファイルフォーマット:MP4 ファイルフォーマット、メモリースティック
ビデオフォーマット
拡張子:.mp4、.m4v
プロファイル:Baseline Profile
レベル:1.2、1.3、2、2.1、2.2、3
ビットレート:最大 10 Mbps
フレーム数 : 最大 30 fps
解像度 : 最大 720 × 480
②MPEG-4
ファイルフォーマット:MP4 ファイルフォーマット、メモリースティック
ビデオフォーマット
拡張子:.mp4、.m4v
プロファイル:Simple Profile
ビットレート:最大 6 Mbps
フレーム数 : 最大 30 fps
解像度 : 最大 720 × 480
③Windows Media Video 9
ファイルフォーマット :ASF ファイルフォーマット
拡張子 :.wmv
ビットレート : 最大 6 Mbps
フレーム数 : 最大 30 fps
解像度 : 最大 720 × 480
正直なところ、動画エンコードの仕様について詳しいことまで理解して無いのですが、3つのフォーマットの内、現実的なところで「mp4」形式を使いたいと思うので、①か②を選択することになります。
「Baseline Profile」の①を採用することにしてHandBrakeの動画変換プロファイルを調整しました。
最初はWalkmanでの再生に失敗したりしていましたが、数回失敗しながら雰囲気が掴めて来たので、ある程度上手くできたんじゃないかなと思います。

概要タブにある「フォーマット」は「MPEG-4(avformat)」にしました。
「A/V開始調整」は最初からチェックが入っていたのでそのままに。
「一般メタデータをパススルー」もそのまま。

画像サイズタブでは試行錯誤して、
「解像度&拡大縮小」の「拡大縮小サイズ」を「720 x 480」にして
「最終解像度」は「自動」にしました。画像の寸法が大きい動画は縮小され、寸法が小さい動画はそのままのサイズになる様です。
「アップスケール」は使わないことにします。

「ビデオエンコーダー」は「H.264(x264)」
「フレームレート」は30が上限値になりますが、「VFR」を使うことにしました。
「プロファイル」は「baseline」を選択。
「レベル」は「3.0」
「画質指定」は「RF20」にしました。
この辺りはまだ微調整出来そうな感じです。
マイプリセットに保存して、次回から簡単に呼び出せるようにします。HandBrakeのプリセットはJSONファイルでインポート&エクスポート可能です。JSONファイルはテキスト形式なので、下に記しておきます。NW-S780シリーズを使っている誰かの足がかりになるかも知れませんので、試したい人はjsonファイルを作ってコピペして、HandBrakeのプロファイルにインポートしてお使い下さい。そこからカスタマイズして行けば煮詰められると思います。
Walkman NW-S780 Series.json
{
"PresetList": [
{
"AlignAVStart": true,
"AudioAutomaticNamingBehavior": "unnamed",
"AudioCopyMask": [
"copy:aac"
],
"AudioEncoderFallback": "av_aac",
"AudioLanguageList": [],
"AudioList": [
{
"AudioBitrate": 128,
"AudioCompressionLevel": -1.0,
"AudioDitherMethod": "auto",
"AudioEncoder": "av_aac",
"AudioMixdown": "stereo",
"AudioNormalizeMixLevel": false,
"AudioSamplerate": "auto",
"AudioTrackDRCSlider": 0.0,
"AudioTrackGainSlider": 0.0,
"AudioTrackQuality": 1.0,
"AudioTrackQualityEnable": false
}
],
"AudioSecondaryEncoderMode": true,
"AudioTrackNamePassthru": true,
"AudioTrackSelectionBehavior": "first",
"ChapterMarkers": true,
"ChildrenArray": [],
"Default": false,
"FileFormat": "av_mp4",
"Folder": false,
"FolderOpen": false,
"InlineParameterSets": false,
"MetadataPassthru": true,
"Mp4iPodCompatible": false,
"Optimize": false,
"PictureAllowUpscaling": false,
"PictureAutoCrop": true,
"PictureBottomCrop": 0,
"PictureChromaSmoothCustom": "",
"PictureChromaSmoothPreset": "off",
"PictureChromaSmoothTune": "none",
"PictureColorspaceCustom": "",
"PictureColorspacePreset": "off",
"PictureCombDetectCustom": "",
"PictureCombDetectPreset": "default",
"PictureCropMode": 0,
"PictureDARWidth": 640,
"PictureDeblockCustom": "strength=strong:thresh=20:blocksize=8",
"PictureDeblockPreset": "off",
"PictureDeblockTune": "medium",
"PictureDeinterlaceCustom": "",
"PictureDeinterlaceFilter": "decomb",
"PictureDeinterlacePreset": "default",
"PictureDenoiseCustom": "",
"PictureDenoiseFilter": "off",
"PictureDenoisePreset": "",
"PictureDenoiseTune": "none",
"PictureDetelecine": "off",
"PictureDetelecineCustom": "",
"PictureForceHeight": 0,
"PictureForceWidth": 0,
"PictureHeight": 480,
"PictureItuPAR": false,
"PictureKeepRatio": true,
"PictureLeftCrop": 0,
"PictureModulus": 2,
"PicturePAR": "off",
"PicturePARHeight": 1,
"PicturePARWidth": 1,
"PicturePadBottom": 0,
"PicturePadColor": "black",
"PicturePadLeft": 0,
"PicturePadMode": "none",
"PicturePadRight": 0,
"PicturePadTop": 0,
"PictureRightCrop": 0,
"PictureRotate": "angle=0:hflip=0",
"PictureSharpenCustom": "",
"PictureSharpenFilter": "off",
"PictureSharpenPreset": "",
"PictureSharpenTune": "",
"PictureTopCrop": 0,
"PictureUseMaximumSize": true,
"PictureWidth": 720,
"PresetDescription": "H.264 video (up to 576p25) and AAC stereo audio, in an MP4 container. Compatible with Android devices.",
"PresetDisabled": false,
"PresetName": "Walkman NW-S780 Series",
"SubtitleAddCC": false,
"SubtitleAddForeignAudioSearch": true,
"SubtitleAddForeignAudioSubtitle": false,
"SubtitleBurnBDSub": true,
"SubtitleBurnBehavior": "foreign",
"SubtitleBurnDVDSub": true,
"SubtitleLanguageList": [],
"SubtitleTrackNamePassthru": true,
"SubtitleTrackSelectionBehavior": "none",
"Type": 1,
"UsesPictureFilters": true,
"VideoAvgBitrate": 1800,
"VideoColorMatrixCodeOverride": 0,
"VideoColorRange": "limited",
"VideoEncoder": "x264",
"VideoFramerate": "30",
"VideoFramerateMode": "pfr",
"VideoGrayScale": false,
"VideoHWDecode": 0,
"VideoLevel": "3.0",
"VideoMultiPass": true,
"VideoOptionExtra": "",
"VideoPasshtruHDRDynamicMetadata": "all",
"VideoPreset": "medium",
"VideoProfile": "baseline",
"VideoQualitySlider": 20.0,
"VideoQualityType": 2,
"VideoScaler": "swscale",
"VideoTune": "",
"VideoTurboMultiPass": false,
"x264Option": "",
"x264UseAdvancedOptions": false
}
],
"VersionMajor": 67,
"VersionMicro": 0,
"VersionMinor": 0
}Code language: JSON / JSON with Comments (json)
YouTube動画などをYtDownloader等で保存したものをHandBrakeで、このプロファイルを使って再エンコードすれば、一応、Walkman NW-S784で動画再生出来るようになりました。
YtDownloaderで選択出来るなら、解像度が近い動画でDLしておいた方がエンコードが短時間で済みます。Full HDサイズの動画をWalkman用に縮小エンコードすると結構時間がかかります。PCの処理能力にも左右されるとは思いますが。
まだまだ調べながら突き詰めていけば調整する余地はかなり残っていると思います。とりあえずはWalkmanで動画再生出来るようにすることが重要だったりするので、この先、またプロファイルを見直して行くかも知れません。
Walkman用のコネクターは特殊なので、入手可能な内にスペアを買っておいた方が良いかな?とか思ったりもしています。Walkmanの新しい機種は知らないのですが、Type-Cに移行したりしてないのでしょうか?(してないのなら大丈夫そうですが)


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