Jw_cadを使用することにした
以前、CADという図面(製図)を描くPC用アプリとしてDraftsightがオススメだと記したことがあったと思いますが、職場でネットワーク構成図等の資料を作っていく上で、今後はJw_cadを使おうかなと思っています。
理由は色々あるのですが、無償で使えるフリーウェアのCADであり、高機能で定評が高く、日本国内で最も普及しているCADだからです。サラリーマンとして働く事になり仕事で使うPCのOSがWindowsであることも理由です。CADは私の仕事ではあまり使う方では無いのでAutoCADを買って貰う訳にも行きませんし、職場で他の人が使っているJw_cadに合わせるという意味もあります。
昨今、3Dプリンタの普及などもあって無償で利用できる2D/3DのCADが出て来る様になりましたが、個人や学生の利用に限って無償という制限がつくことも多いです。やはり商用利用(仕事で使う)は有料となるので使い始めの段階では初期投資が無駄になるかも知れないというリスクがあります。有償版の購入前には評価版でしっかり検証しないとね。
その面で、仕事で使っても、会社組織(法人)で使っても無償で使って構わないと言うJw_cadは、フリーウェアという言葉通りのことを実現していて凄いなと思います。しかも現在でも着々とバージョンアップを重ねてちょっとした不具合(バグ)を修正して完成度を高めていますから信頼性も高いですね。
最近の私は建設土木業界の技術に関わる事が多くなっているのですが、この業界でもJw_cadは結構使われています。もちろん建設土木には特別な計算が必要になるので、土木専業CAD(シビル版)でないと効率が悪くて作業にならない場面もあります。用途に応じて併用が現実的でしょう。そして電気設備業界でもJw_cadが結構使われているという事を知りました。なかなか柔軟性が高いCADなのです。
AutoCAD LT
私がCADを覚えたのは、Autodesk社のAutoCAD LTからです。建屋図面上に配線やら機器やらの情報を落としこんでいく作業がどうしても必要で、CADの操作を覚える必要性に迫られました。設計屋とは違うので一から図面を描くことはほぼ無いのですが、図面に情報を落としていく作業、欲しい部分だけ抜き出して縮尺を合わせて印刷出来るAutoCADは大変便利でした。
3DのCADは使う機会がまずありませんので、専ら2Dの平面用CADで事足りています。立体感を表現するのにアイソメ図を描く程度ですから2Dで十分です。
DraftSight
Windowsにどっぷりだった時代は、AutoCAD LTを奮発して購入して使っていたのですが、それは既にバージョンも古いですしWindows7ですら動作保証は無いので今は使っていません。その代わりに使っているのがDraftsightというAutoCAD互換とも言えるCADです。個人での利用ならメールで登録するだけで無償で利用出来ます。操作性の多くがAutoCAD LTと似ているので違和感無く使用できます。慣れたUIなので実に快適です。ソリッドワークスで知られているダッソーという大手のメーカーが販売していますので完成度ももちろん高いです。設計系でよく使われているソリッドワークスは定評がありますので、それを2Dに落とした位置づけのDraftSightも完成度が高いです。
更にDraftsightはLinux版もあります。これはかなり衝撃的なことで、Linux環境にプラットフォームを変えようと思った時に障害になっていた「LinuxではCADが使えない」という問題を解決してくれました。実際Draftsightにはかなりお世話になり、AutoCAD LTのdwg図面を描いたりする場面で活躍してくれました。LinuxというOSもデスクトップOSとして使える時代になりました。
今の職場では、私ともう1名でネットワークやPC等の管理をしています。私としてはネットワーク構成図は慣れたVISIOで描きたいと思っているのですが(一時期はVISIOが手の一部になっている位に思い通りに描けた)、VISIOは結構高価ですから、わざわざ購入して覚えてもらうのも経費と労力の無駄です。私だけの問題じゃないからです。業界にもよると思いますがVISIOはニッチなアプリの部類に入ると思います。
色々考えたのですが、どうせならCADで描いた方が、図が複雑になっても対応出来るので便利だろうというのが私の主張です。製図をする訳では無いので縮尺に縛られる事も無く、描いてプリントアウトして情報が読めれば良いのです。
同僚には、どうせ覚えるならつぶしの効くCADを覚えて欲しいという思いもあって(私も覚え直しになりますが)Jw_cadを使うのがベストに近い選択じゃないかなと思っています。
とりあえずネットに沢山情報があるので使い方はネットで調べながら覚えますが、どこかでJw_cadのハウツー本が欲しいなと思っています。AutoCAD LTに比べるとJw_cadは結構独特のUIをしているので概念の違いと操作に慣れる必要があります。それでも、経費をかける事なく、そして身に付ければスキルとして評価されるであろうjw_cadは覚える価値があると思います。個人での利用でもメリットが多いです。
追記
今日、市立&県立図書館のことを思い出して蔵書検索してみたところ、Jw_cadの書籍が結構ある事が判明したので、取り寄せてもらって借りようと思います。これだけ公立の図書館にJw_cadの書籍があるという事は需要は有るという事ですね。早速予約を入れたので近くの図書館に届くのが楽しみです。(届いたらメールでお知らせが来ますので引取に行けば2週間借りられます)
ちなみにAutoCADの書籍も結構ありました。CADの本って意外にも需要があるのかな?都会と違ってセミナーとかが無い分、独学で覚えるしか無い(よって公立図書館に蔵書)というのが実情かも知れません。
できるゼロからはじめるJw_cad 8超入門 できるシリーズ
コメント