安価で動作も安定していると評価出来る「I-O DATA WN-G300R3」ですが、使いはじめて三ヶ月になるので不便な事も出てきました。
後々の自分の為にも記しておきます。(後から気づいたことは加筆予定)
ルーティング機能が無い
ほとんどの一般的家庭環境では必要の無い機能ですが、ルーティング設定が行えないのはネットワークの柔軟性としては厳しいです。打つ手ナシという感じ。この価格帯のルーターじゃ仕方ないですね。割り切るしか無さそうです。やっぱりYAMAHA RT-57iは色々な事が柔軟に出来て銘機だった。
マルチセッション非対応
メーカーのサイトで仕様を確認すれば分かることなのですが、この機種、PPPoE認証は1セッションしか使用できません。これの意味する事が分からない人や、そんなもん必要ないという通常のユーザーは問題ないと思いますが、私インフラ屋的には不便極まりないです。
ネットワーク診断等で複数のISP(OCN、SO-NET、Nifty等)を同時に使い分けたり、フレッツ速度診断などを使う場合、このルーターは接続先を1つしか設定出来ないので、いちいちルーターの設定を書き換えなければなりません。シングルセッションでも仕方ないですが、せめて接続情報は3つ位は保存出来て、切り替えて使用出来るようにしてほしかった。
余談ですが、10年くらい前にADSLで使用していたNTT SV3ルーターですらマルチセッション対応だったので(今振り返れば銘機だったのかも)、複数のISPに同時に接続して、機器毎に接続先を割り当てて同時に使用していました。常時稼働でメールサーバーとWebサーバーも自宅で運用していたのですが、そういうニーズにもSV3はしっかり応えてくれました。
その点、このご時世のルーターのくせにシングルセッションって不便だなと思わざるを得ません。やっぱり価格なりって事なのでしょうか。
運用でカバーする(PPPoEの切り替え)
いちいちPPPoE接続情報を入力しなおすのも手間ですので、ここはコンフィグ設定のバックアップ(エクスポート)と復元(インポート)を活用することにします。
変更の度に一分程度の再起動待ち時間は生じますが、同じことの繰り返しは嫌いなタチなので、多少なら待たされたとしてもこういう機能を使う方が自分としては納得出来ます。
ちなみにバックアップ時に保存される「config.dlf」ファイルは、単なるテキストファイルでは無いので内容を盗み見ることは簡単ではありません。セキュリティ的には気を使っているという感じかな。設定毎にファイル名を変更して管理しておくと便利です。
コマーシャル
散々愚痴ってしまった様ですが、ウチではコスパ重視でこの組み合わせ(親子)を選んだのは間違いありません。子機(USBアダプタ)は2階のデスクトップPCをWi-Fi接続する為に使っていますが電波強度も改善されました。。
安く済ませられている割には通常の利用には十分だと思います。
ネットワークスキルを身に着けている人には物足りないというか、便利な機能が省かれているので不便と感じるレベル「ベーシックモデル」と言って良いでしょう。逆に見通しが良くてビギナーでも十分扱えるルーターとも言えます。
細かい事は気にしなくてもインターネット接続が安定していれば良い!というニーズにはオススメのルーターです。
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