以前、私の親の車にドライブレコーダーを装着してあげたのですが、その後、メイン通りを走行中に細い側道から不停止の車両によって側面に衝突される事故に遭遇しました。
車両の損傷以外は影響が無く(人身ではないので)不幸中の幸いだったのですが、走行中の事故は10:0にはなることは無いらしく、明らかに側道から不停止で突っ込んだ車両の過失だと分かっていても事故責任というか保険割合は9:1なのだそうです。理不尽過ぎますね。
結局修理に10万弱の出費が必要だったとか・・・車両保険ではないので自腹なのは理解できても、それは相手側の保険屋が負担すべきなのでは?と普通に思ってしまいます。どうやら違うらしいです。キレイな車だったので側面がべっこり凹んでいるのを見てあーあーと思いました。
親から状況を聞いたけのですが事故の状況がイマイチよくわかりません。
そこでドライブレコーダーの出番です。ドライブレコーダーの記録映像をPCで再生してみると、事故の直前と、衝撃によって車体が横に飛ばされる映像が記録されていました。記録された映像を見て100%突っ込んできた車が悪いと理解できました。この状況をみて私の親は普通に道を走らせていただけなのに、不停止で突っ込まれたと分かり腹が立ってきました。
事故の状況が記録されるメリットは第三者に伝える意味でも有効です。ドライブレコーダーはもはや必須アイテムですね。それでも保険屋は出し渋ります。下手すると事実を捻じ曲げられてこちらが悪くされる事もあります。保険に入らないと怖くて車なんか運転できないけれど、実際の事故経験者からの話を聞くと保険という仕組み自体がえげつないなと思います。
ステアリング交換
さて、今日はマツダ・キャロル(HB24S)のステアリング交換について記します。
きっかけはテリオスキッドで実家を訪れた際、母親が二階の窓から見下ろした時に私のテリオスキッドを見て目ざとくウッド&レザー・ステアリングに交換している点に気づいたのです。「あんたの車のハンドルは木製か?持ちやすそうでええな」と言い出したためです。
そこから、「純正ステアリング(ウレタン)は滑るし、ポロポロとカスが出てくるし、夏場は湿気が多くてベタつくから手袋が必須なんや」という話になりました。そこで中古で互換性のあるステアリングが手に入るかリサーチしてみて、「可能なら革巻きに交換してやろうか?」という話になった次第です。
マツダ・キャロル(HB24S)はスズキのOEMらしい
私がダイハツ・テリオスキッドのステアリング交換をした時は、同じダイハツの車種違い(ダイハツ・ミラジーノ)から純正流用が可能と分かったので換装しました。
ミラジーノは、どちらかと言えばファッション性重視で購入するユーザーが多かった様で、レザー、ウッド等のバリエーションがありました。同じパーツを使っている車種が判れば流用出来るということは学習済みです。
マツダ・キャロルは実用車的な位置付けだと思っています。キャロルは車をカスタマイズしたり自分なりのアレンジをする様なユーザー層を狙っている車種では無いので、互換パーツは多くありません。実用車にはステアリングをレザー等にしている車が少ないのが実状です。
よってキャロル純正品のレザーステアリングを探すのは難しいと判断し、パーツを流用出来る車種探しの路線で深堀りする事にしました。
キャロルと互換性のある車種は無いのか発売時の情報などを検索してリサーチしてみたところ、まずはスズキのOEM車両だということが判りました。スズキ・アルトやワゴンRの系列と互換性があるらしいというところまで突き止められました。バリエーション豊富なスズキ車との互換性がわかれば希望がありそうです。
年式や型式によって合わないものと合うものがある様です。また、エアバッグも一緒に流用できないと困るので、ほぼ同時期のスズキ車を探してみました。調べた限りでは下記のステアリングホイールが流用できそうだとわかりました。
- アルト(HA24S、HB24S、MH22S)
- ワゴンR(MH22S)
- セルボ(型式不明)
結果的に、ヤフオクでスズキ・ワゴンR・スティングレー(MH22S)用のレザーステアリングを調達しました。レザーとパンチングレザーのコンビ・ブラックです。レザー部に痛みもなく状態の良いものが調達出来ました。思っていたより軽くて質感も悪くありません。
並べてみても形状の違いを探せない位にそっくりです。もちろんセンターパッドの互換性もありますので流用可能でした。オークション出品にはセンターパッド付きもありましたが、マツダ車にスズキのロゴを付けるのはちょと譲れない部分だそうなので、センターパッドは純正を流用してベージュ&ブラックレザーのツートンカラーにする方向で決まりました。
純正のウレタンステアリングは、インテリアのベージュで統一された感じはありますが、ウレタンは触れた手触りなどの質感はよくありませんし、私の親としても見た目より「握った時の質感の悪さ」を不満に思っているので交換することにしました。
交換手順詳細は端折ります
テリオスキッドのステアリング交換に記したので詳細は端折りますが、エアバッグ付きではお約束の、バッテリー(マイナス)端子取り外し後に、ステアリング両サイドにあるボルト二本を取り外してセンターパッドを外します。コネクターは黄色のハーネスを外せばエアバッグごと取り外せませす。
なお、両サイドのボルトは、一見するとヘックスローブでいじりドメになっていますが、ソケットレンチ(10mm)にも対応しているので難なく外せます。トルクがかかりやすく作業がし辛いのでソケットレンチ(ボックスレンチ)を推奨します。ネジ側が浅いのでL形状のレンチは使わない方が良いです(おそらくインパクトレンチを使い強いトルクで締めているので固くてナメやすい)。
黄色いハーネスのコネクタは、黄色いロックが使われているのでロックを解除してから引き抜くことになります。
エアバッグ側のコネクタ形状です。2極しか使ってないんですね。衝突時にはここに電力供給されて、エアバッグが発動するのでしょう。実験してみたい気もしますが発動させる機会が無い方が良いので見送ります。
ステアリング交換終了
交換後の雰囲気は悪くないと思いますが、インテリアをベージュで統一したい人には合わないかもと思います。私の親はステアリング部分だけブラックレザーなら問題なしと言うので実行することにしましたが、実際に装着してみると雰囲気はかなり変わります。個人的にもこれはこれでありだと思いますし、何より持った感触の良さは比較になりません。やっぱりパンチングレザーだと質感も良いし滑りにくいですね。
交換作業に際しては、センターのマーキングをしてから行ったのですが、装着しようとするとほんの少しだけセンターがズレている様に見えたので、なるだけ角度が変わらない位置で装着し試乗しました。結果は良好で遊びレベルのズレだったのでセンターズレの違和感はありませんでした。もっとズレていたら調整が必要になるので面倒です。
(参考)コーディネートとして紹介
下の比較写真を見ると、ベージュとブラックで全然色が違うのはいうまでもありませんが、ここで流用できる部品は、ステアリングの下部にあるケース(プラスチック)です。センターパッドはベージュを流用する前提だったのでステアリングケースはベージュを使って完全にツートンカラーにしても良かったかも知れません。
今回はそのまま交換したのでインテリアにおけるブラックの要素が増えました。ステアリングカバー部分をベージュに交換してやれば、色の統一感を崩したくない人には有効だと思います。上の写真の状態であればネジで止めているだけなので+ドライバーがあれば簡単に着せ替えできます。
走行テストまで含めても1時間程度あれば交換可能ですので、マツダ・キャロルに乗っている方でステアリング(ウレタン素材)に不満がある人は、車屋さんや車に詳しい人に相談してみてはいかがでしょうか?
革巻きキットという方法もある
器用な人ならステアリング革巻きキットを購入して、縫い目を自分で編むという方法もあります。やってみようかなという人は一度動画をチェックしてみて下さい。ステアリングを外して手元(自宅の部屋など)で余裕をもって作業することをオススメします。
車内では無理な体勢になるし狭いしで効率が良く有りません。当然作業品質にも関わって来ると思います。
もう一つ提案出来るオススメの方法としては、中古(ヤフオクなど)でベースとする純正ステアリングを安く購入し、じっくりと自宅で革巻きキットの編み込み作業を行い、納得出来る仕上がりになってからステアリングを交換する方法です。この方法なら時間制限も無いので仕上がりにも影響しないでしょう。要らなくなった元のステアリングはヤフオクで安く売ると次に同じ事を考えている人が買ってくれるかも知れません。
もっとお手軽な方法はステアリングホイールにかぶせるカバーです。オートバックスあたりでも在庫陳列してくれているので、握り部分が太くなっても構わないという人はこの方法もありかも知れません。個人的にはカバーをかぶせるのは太くなるのでNOです。
エアバッグが軽自動車にも当たり前に搭載される様になった現代においては、ナルディやMOMOのステアリングに交換する人は激減していると聞きます。車両販売時にメーカーオプションでナルディやMOMOのステアリング(エアバッグ付き)を選べた車種なら中古でもそういうものが流通しているかも知れません。
私自身はステアリングはナルディクラシックが細身でしっくり来て好きなのです。しかしテリオスキッドにもエアバッグは搭載されているので、いざという時のことと、保険料金の事を考えてエアバッグを装着出来るメーカー純正品を流用です。ステアリング交換で車を自分流にアレンジする幅が無くなったのは残念な事ですがいざという時のことを考えると仕方ないですね。
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