Windows10の使用を止めてLinux Mint 22.1の初期セットアップをする〜日本語入力環境(fcitx-mozc)をコマンド入力なしGUI操作で整える手順

Linux Mintのロゴ画像 Linux

LinuxデスクトップOSの普及に少しでも貢献したい

ここんところずっとLinux Mint debian Edition 6をメインPCのOSとして愛用していますが、Linux Mintと言えば本流のUbuntuベースが主軸です。debian Editionもほぼ同等に仕上げられていますが、多くのビギナーさんが手にするのはUbuntuベースの方のLinux Mintの様です。

個人的な取り組みとして、Linux系OSの普及に微力ながら貢献したいと思っており、Linux Mint 日本語フォーラムなんかも訪れていますが、ビギナーさんが陥るトラブルを見かけると、自分自身がPC-UNIX(FreeBSD)を始めた頃にも似たような遠回りをしていたものだなと気づくことがあります。

ネット上には多くの情報が溢れていますが、情報が記された時期が結構重要だったりして、今その情報を基にやっても上手くいかないよ、ということが結構あります。検索エンジンはそこまで考慮してくれないので適切でない情報を掴んで試してみるが上手くいかないという躓きは結構多かったと自分でも経験があります。

慣れてくるとその情報がいつ記されたのか?というところまで気を配れるようになるのですが、経験を積まないとそのセンサーは働きません。結果的に上手くいかないとか遠回りしたとか言うことになって諦める人が脱落していくのはもったいないので、基本的なステップを敢えて記すことにします。

Linux Mint 22.1を例に紹介する

今回画面キャプチャの為に敢えて現行バージョンであるLinux Mint 22.1(Ubuntuベース)をダウンロードしてインストールしてみました。ただし、Linux OSのインストーラー(USBブート環境)を作るという部分はちょっと検索すればYouTube等でたくさん見つかるので割愛します。

それでもインストーラー起動の概要だけ記しておきますが、Windows環境で作業する前提で言えば、有名なRufusというWindowsアプリを使ってLinuxのISOファイルをUSBメモリーにBootableな形式で書き込んでBootable USBメモリを作ります。作ったUSBメモリーからPCを起動してLinux OSのインストーラーを走らせます。

Linux MintをLiveブートした状態の画面。デスクトップ上にインストーラーのアイコンが配置されている。

上画面の様にLive版のLinux Mintの起動に成功すれば、後は画面左上にある「Install Linux Mint」をダブルクリックして進めて行きローカルストレージにインストールするだけです。

Linux Mintはインストーラーも日本語化されているので先述のとおりインストールの詳細は割愛します。新しいSSDに交換した状態などストレージを上書きして消しても構わなければ、ここから色々試行錯誤してみるのも良いでしょう。

ストレージにWindowsが入っていてそれを消したらマズイ場合は「Install Linux Mint」の実行はしないで下さい!!自己責任がつきまとう作業になります。

Live版も兼ねているので、インストールせずに動作を試すことも出来ます。ただし起動しただけでは日本語入力環境が整備されていません。この辺りは英語圏のユーザーにアドバンテージがあります。

Linux Mint 22.1インストール直後の状態

Linux Mint 22.1のインストールが終わった直後は、一般的な用途で必要最低限のアプリがインストールされた環境になっています。しかし私達日本人にとって重要な日本語入力(日本語変換)のためのインプットメソッド(IME)の環境が整備されていません。

近年では文字コードUTF-8の利用が標準化されて文字化けなども珍しくなり随分便利にはなりましたが、世界規模で考えれば2バイト文字を必要とする言語を扱うユーザーは少ないため、自身で環境をセットアップする必要があります。

しかし、Linux Mintではそこら辺りもしっかり配慮してくれているので臆することはありません。実はとても簡単ですが手順が知られてないだけなのです。コマンドを入力して実行する必要もありません。マウスとキーボードを操作できればそれで事足ります。

Linux Mintを一般用途で使う上では、セットアップ完了後もコマンドを使う機会はめったにありません。Windowsを使い慣れたユーザーにはLinux Mintはおすすめです。Windowsの様に不要なアプリが沢山最初から入っているということもありません。必要なアプリを自分で追加出来るのでシンプルな構成から使い始められます。

Linux Mintの初期セットアップはウェルカムスクリーンから

インストール直後のLinux Mintでは、「ようこそ」(ウェルカムスクリーン)が表示されます。「始めましょう!」をクリックして進みます。

Linux Mintをインストール後に初めて起動した状態では、「ようこそ」というタイトルのウェルカムスクリーンが表示されている。ここから簡単にセットアップが行える様に配慮されている。

ウェルカムスクリーンに必須と言える設定項目と、容易に行えるカスタムセットアップのショートカットが集約されています。ウェルカムスクリーンは当分の間、Linux Mint起動時に自動的に表示されるように残しておくことをオススメします。慣れてきてから非表示にすれば良いです。スタートメニューから何時でもアクセスできますので非表示にしても問題はありませんが最初は頻度が高いのでいちいち探すのが手間です。

システムスナップショットの設定

システムのスナップショットは是非有効にして置きたい設定です。システム領域のバックアップをスナップショットとして残してくれるので、使っていて不具合が出た時にシステムを調子が良かった時点に戻せます。ユーザー領域は含めないので過去の状態に復元してもダウンロードしたファイルや自分で作成したファイルは影響を受けません。

TimeShiftと言うOSSで実現されています。Linux Mintでは標準採用されています。

(参考)debianでは標準採用されていないので必要なら自分でインストールする必要ありです。

ユーザー領域はバックアップツールで別途バックアップしましょう。Linux Mintにはデフォルトでインストールされています。今回はバックアップツールには触れません。

スナップショットの種類は、「RSYNC」(アールシンク)がデフォルトになっていて選択された状態にあると思います。「BTRFS」(ビーティーアールエフエス)はインストール時にファイルシステムを変更していたら選択できるかも知れませんが、デフォルトのままインストールを終えた場合は選択できません。ここは深く考える必要は無いので「RSYNC」のまま進めます。

セットアップウィザードを進めて、スナップショットの頻度を選択します。毎月、毎週、毎日、毎時、起動後などタイミングを選べますし、残す保持数を指定することもできます。ストレージ空き容量に余裕があれば保持数を多めにしておけば有事にシステム復元の確率が上がります。個人的には「毎日」で保持数「2」か「3」にしておけば十分かなと思っています。

スナップショット機能のセットアップでは、スナップショットの頻度を設定出来る。

最後までウィザードを進めると設定は終了です。お任せにしておくこともできますし、今すぐスナップショットを取りたければ「作成」ボタンをクリックすればスナップショット動作が走り出します。ストレージの空き領域と相談しながら環境に合う設定にしましょう。

スナップショットを残しておけば、うっかり設定を変更して訳がわからなくなった場合でもシステムをスナップショットを撮った時点に戻すことが出来ます。(ユーザープロファイル領域には影響ありません。)

ドライバーマネージャー

nVIDIAのグラボなんかを実装しているPCでは、プロプライエタリなどの追加ドライバーが必要になるかも知れません。自動検出を走らせて見つかったらインストールすることができます。私のPCではそのようなデバイスは実装されていないので、追加のドライバーは必要ありませんでした。

ドライバーマネージャーを起動すると自動的に追加でインストールする必要があるデバイスドライバーを検出してくれる。ドライバーは必要ありませんと表示された。

余談かも知れませんがnVIDIAは情報を出さないのでLinux界隈ではnVIDIAのグラボは鬼門と言われています。nVIDIAが情報を開示しないのでnVIDIA製グラボ・ドライバの開発に苦労している様です。nVIDIAのこういう姿勢に対してLinuxカーネルを開発したリーナスは中指を立てて批判しました。辛口コメントの多い人ですがこれは有名な画像です。

Fuck nVIDIA by Linus
Linuxカーネル開発リーダーのリーナスがnVIDIAの姿勢を批判した有名な画像

Linux界隈で使用するグラボは、AMDのRadeonの方がトラブルも少ないし性能も出せるし有利だそうです。そういう訳でnVIDIAのグラボユーザーは苦労するかも知れません。

アップデートマネージャー

これからLinux Mintを使っていくならアップデートマネージャーの設定を済ませておきます。とは言っても大したことはなく、ボタンをポチッとクリックして行くだけです。タイミングによってはアップデートマネージャー自体に新しいバージョンが見つかることもあります。その場合は素直に「アップデート適用」をクリックするだけです。

アップデートマネージャーは、Linux OSを構成するソフトウェアパッケージの更新を通知してくれる。アップデートマネージャー自体がアップデートされる場合もある。

おそらくアップデートマネージャーが更新された後で、ズラズラとソフトウェア・アップデートが見つかると思います。これも素直に「アップデートをインストール」をクリックして「パスワード」を入力するだけで後は任せておけば良いです。最初の更新なので時間がちょっとかかるかも知れません。

Linux系ではシステムに関わる変更はパスワードを逐一求められます。面倒と思う人もいるかも知れませんがシステムの保護上必要な仕組みだと私は理解しています。

アップデートマネージャーで見つかった更新がリストアップされる。基本的には全てアップデートすることが望ましいが、既知の不具合がある場合はそのパッケージのレ点を外してインストール対象外とすることもできる。

頻度は低いですがLinuxカーネルのアップデートが適用された場合は、システムの再起動が要求されます。それでもWindowsの様に延々と待たされることは無いのでストレスは感じません。

なお、アップデートの配布リポジトリサーバーをより高速なローカルミラーに変更しておくと、短時間でダウンロードが可能です。必要に応じて高速な国内のミラーサーバーを選んでおくと良いでしょう。自動的に速度を計測してくれるので速いサーバーが見つかります。この辺りもWindowsと違って「リポジトリサーバーの選択の自由」があるLinuxの方が親切で快適です。

Linux Mintのアップデート通知

Linux Mintを使っているとしばしばアップデートが見つかって、能動的に実行すればその都度ダウンロードが短時間で行われます。Windowsと違って勝手に裏でアップデートが動いたりすることは無いのでPCが不自然に遅くなったり、延々と冷却ファンがブンブン回り続けたりすることはありません。

先述のとおりアップデートサーバーは任意に選択出来るので高速なサーバーを選択しておけば短時間で適用されてストレスが少ないです。この手間はかけておく価値があります。高速なサーバーとそうでないサーバーとでは、アップデート適用の速さが全然違いますのでストレスを感じません。

ファイアウォール

おそらく自宅で個人的に使う人が多いと思うので、ファイアウォールを個人用に設定しておくと安心できると思います。無料でかけられる保険みたいなものなので有効にしておいた方が良いですね。詳細設定は後々やっていけば良いと思います。

Linux Mintに標準装備のファイヤウォール設定。プロファイルを選択してステータススイッチを有効にすればファイヤウォールが働く。詳細な設定はルールから行える。

システムの設定(入力方式)

「システムの設定」から色々なカスタマイズ設定ができます。個人的にはこれだけの項目のカスタマイズ(チューニング)ができるのであれば、この枠内で事足りると感じています。

必須と言えるのが、今回のテーマである日本語入力環境「入力方式」です。システムの設定の中にあるので「入力方式」を実行します。

日本語などの2バイト文字を入力するインプットメソッド(IM)のインストールと設定が行える。

「日本語」から「インストール」をクリックすると、日本語入力に必要なパッケージ群がまとめてインストールされます。いちいちaptコマンドを入力する必要はありません。Linux Mintの配慮が行き届いている点だと思います。

日本語入力環境を簡単にセットアップすることができる様に配慮されている。

インストールが終わったらダイアログ上部にある「入力方式フレームワーク」を「Fcitx」または「IBus」にします。日本語入力メソッドとしては「Fcitx」が主流と聞いてますので素直に「Fcitx」を選ぶことにします。後は記載されている通りいったんログアウトして再度ログインします。

日本語、インストールをクリックすると必要なパッケージがインストールされる。入力方式フレームワークより任意(Fcitx)を選ぶことで使いたいIM環境をセットアップできる。

稀に日本語入力の不具合が起こる場合があるので、ここで切り替えて「Fcitx」か「IBus」かを選択できることを覚えておくといずれか片方に不具合があっても使い続けることができます。切り替えができることを覚えておくことで有事に対応が可能です。不具合が生じても、だいたい数日後には修正版パッケージが配布されてくるので、開発チームにお任せしておけば良いので気楽です。ここでもLinuxユーザーは選択する自由があるのです。

メモ帳などを起動して日本語入力の動作を確認します。文字入力したい欄をクリックしてフォーカスを当ててから、CTRL+SPACEキーを押すと日本語入力(Mozc)に切り替わり日本語入力(変換)が可能となります。

日本語入力変換が正しくできるかメモ帳を起動して確認している画像。

Mozcの詳細な設定は右下のアプレット・アイコンを右クリックして変更できます。個人的には変換キー操作は「ATOK」が好みなので設定変更しています。入力補助も「句読点変換を有効にする」はフルにしてます。この辺りは人それぞれ好みが違うでしょうね。

Mozcプロパティの設定例。句読点変換を有効にしておくと効率が良いが、好みに応じて設定を変更できる。

半角/全角(漢字)キーで切り替えたい

日本語入力を「CTRL」+「SPACE」で切り替えるのは、Windowsとの併用では煩わしいです。幸いカスタマイズして「半角/全角(漢字)」キーで切り替えができるようにすることが可能ですので記しておきます。

でも、「Fcitx」を選択した場合は、おそらくデフォルトで「半角/全角」が定義されていると思います。つまり「半角/全角」キーで日本語入力のON/OFFが最初からできると思います。

実際に「Fcitx」の設定を確認してみました。入力メソッドのオンオフに「Zenkakuhankaku」が定義されています。この辺りも「IBus」より新しい「Fcitx」の方が配慮が行き届いている気がします。

入力メソッドの設定で、入力メソッドのオンオフキーを任意に設定できる。ZenkakuHankakuが割り当てられている。

「IBus」の場合は、自分で定義してやらないと「半角/全角」キーで日本語入力のON/OFFができないと思います。長年「IBus」を使ってきてちょっとクセがあると感じているので、使えるIMに制限が無いなら、「Fcitx」を使う方が無難だと思います。私の場合は「Fcitx」に何らかの問題が生じた場合に応急手法として「IBus」を使うという補助的な位置づけにしています。

「Fcitx」のメリットはアプリ毎に入力モードを認識して保持してくれる点です。例えばWebブラウザーとテキストエディタを併用する作業をしていて、アプリを行き来する場合など、日本語入力の状態を保持してくれた方がスムーズにキーボード入力が可能です。今となっては「IBus」を使うメリットはあんまり無いのかな?という気もします。

LinuxでもMac風のキーボード操作にカスタムしたい

私は職場でMacに触れる機会が多少ありますので、日本語入力の切り替えについてはMacの方が便利だと感じる面があります。スペースキー両脇のキーで「日本語」「英語」の切り替えが出来るからです。

Mac用の日本語配列キーボードでは、スペースキーの両側にあるキーで日本語入力のオンオフができる。このキーアサインが一番わかりやすいので標準化されることを個人的には望む。
Mac用日本語配列キーボードには「英数」と「かな」キーがある

WindowsパソコンをLinuxで使用する場合「半角/全角」キーは押す度に切り替わりトグル動作します。Macの場合は独立したキーがありトグルしないので便利なのです。入力前にとりあえず押すクセをつけるといちいちインジケータに目をやる必要がありません。クセづいてしまうと位置が遠い「半角/全角」を押す為にいちいち小指を伸ばすのも煩わしくなります。

幸い、「Fcitx」でもキーカスタマイズでMac風にカスタムすることが出来ます。具体的にはスペースキー右隣の「変換」で日本語入力ON、スペースキー左隣の「無変換」で日本語入力OFFに設定することで日本語切り替えについては同等のキー操作が実現できます。

では、「fcitx」の設定を起動して、入力メソッドの設定をカスタムします。

「全体の設定」タブを選び、入力メソッドの起動のその他のキーを「カスタム」にします。そして左下にある「Show Advanced Options」にチェックを入れます。すると隠れていた項目が表示されます。

Macのキーボード配列と似せるためにFcitxの設定でカスタムする。Advanced Optionsを表示させると隠れてる設定項目が表示される。

入力メソッドをオンに「Henkanmode」、入力メソッドをオフに「Muhenkan」と割り付けてみましょう。アサインしたキーを消したい場合は、登録モードにしてから空ENTERで「空」に戻せますので使いやすいように色々試してみましょう。

入力メソッドのオンにはHenkanmodeを、オフにはMuhenkanを割り当ててると、Mac用キーボードと似た配置にできる。

この設定をしておけば、Windows用パソコンのキーボードでも「変換」キーで日本語、「無変換」で英語を入力出来るのでMacのキーボード風の日本語入力操作が実現します。位置的にスペースキーの両隣なのでMacOSをメインで使っている人のストレスは激減すると思います。このキーアサインが標準となっても良さそうですね。

ちなみにWindowsでも同等の設定が出来るので、日本語入力の切り替えについてはWin/Mac/Linux全てでMacキーボード操作に準ずる設定にしておけば、シームレスに使用できて混在OS環境でも煩わしさを軽減出来ます。Linux(Fcitx)でも同等に設定出来るのはありがたいです。

ワークスペース・スイッチャーも便利

今となっては、仮想デスクトップの出来はLinuxの方がWindowsよりも優秀なので、ワークスペーススイッチャーを活用すると、ノートパソコンの様に1つのディスプレイしか無いデバイスでも画面を切り替えて便利に(快適に)使用することができます。

ワークスペース(仮想デスクトップ)の切り替えをキーボードでも操作出来ますし、「ホットコーナー」を設定しておけば、マウス操作だけでも簡単に切り替えできます。この辺りの完成度の高さを考慮するとCinnamonデスクトップがおすすめです。

CinnamonにはデスクトップOSとして要求されるであろう、ほとんどの機能を実装していると思って良いんじゃないでしょうか。今となってはWindowsになんら引けを取らな完成度を誇っていると思います。むしろワークスペース・スイッチャーはWindowsより使いやすいです。

ここ5年内でLinuxデスクトップは画期的に進化したと感じますし、この勢いは止まらないんじゃないかと個人的に感じています。WindowsがMicrosoftの好き放題やってユーザーを悩ませているのをよそ目に、Linuxデスクトップ環境は、着実にますます便利になるでしょう。なぜならユーザー自身が使いやすい様に改良し続けているからこそユーザーの声を聞いているからです。ベンダー(Microsoft)からの押しつけではないことが大きく違います。

最後に

以上、Linux Mint 22.1 Cinnamonの初期セットアップを記しました。一連の設定に際してコマンド操作は全く必要ありませんでした。Windowsの様に不要なアプリがゴテゴテと入っている様なこともありませんから無駄なプロセスも走らなくてOS環境がシンプルです。実際、冷却ファンの回転音は静かなままでした。

インストールとセットアップに要する時間に関してもWindowsの初期セットアップに比べれば断然短い時間で終わります。Windowsは初期セットアップ時にネットから更新をダウンロードするのに待たされて、ユーザーアカウント作成(MSアカウントを要求されたり)、待たされたり、数回の再起動(アップデート適用で待たされる)が必要だったりして時間というリソースも浪費されてストレスです。

Windowsに比較して、セットアップ時間が短くて済むLinux Mintですが、デスクトップフレーバーには、Cinnamon、Xfce、MATEの選択肢がありますのでお好みのものを選ぶと良いでしょう。

個人的には「Linux Mint Debian Edition」をオススメしたいですが、そこはUbuntベースにするかdebianベースにするかお好みで選ぶと良いでしょう。

Ubuntuベースの方が追加インストール出来るアプリ(Package)の数が多いらしいですが、私はdebianベースであることを重視してLMDEを意識して選んでいます。LMDEのコア部分を構成しているdebianリポジトリに無いアプリはFlatpakを併用すれば事足りると感じています。

なお、LMDE6を選ぶもう一つの理由は、debianがベースになっているので今なら32bit版を選ぶことも出来るからです。debianではいまだに32bit版の最新OSをリリースしてくれています。スペックの低いPC(ハードウェア)でも動いてくれる32bit版はとてもありがたいです。

私はLet’s note CF-R8でもLMDE6 32bit版を使用しています。32bit版がリリースされなくなると、もうこのLet’s note CF-R8はお払い箱だと感じています(CPUも遅いしメモリーも2GBしか無いので)。今どきはネットに接続しないPCの用途はほぼ見つからないですし現実的に考えてスタンドアロンのLinux PCは実用性が無いでしょう。

Fcitx5について

さて、今回のセットアップでLinux Mint上でFcitxを使って日本語入力ができるようになり、Webブラウザ(Firefox)を使って検索して色々調べることが可能になったので、この環境下でどんどん多くの情報を集めることができます。

例えばLinux Mint 22.1で採用されている「Fcitx」は既にメンテナンスフェーズに入り、現行の「Fcitx5」に移行されています。おそらく次バージョンのLinux Mintでは「Fcitx5」が採用されると思います。個人的には安定志向なので、採用するパッケージの判断は開発チームに委ねようと思っており「Fcitx」で何ら不自由を感じていません。現時点で何が何でも「Fcitx5」にしなくてはならない理由は特に無いハズですが、気になる人は自分で調べて「Fcitx5」に差し替えるのも自由です。

Windowsより快適

英語圏の開発者がほとんどということもあり、Linux Mintも日本語回りが完璧とは言えませんが、ほぼストレスの無い環境を提供してくれます。私の知る限り他のLinuxディストリビューションよりも気が利いてると感じます。そして少なくとも私はWindows10や11よりは個人用途に向いていると感じて快適に常用しています。Windowsが標準となっている職場でなければLinux Mintで何ら不満はないしサクサク動いてむしろ快適です。Windows Updateに時間を割かれるストレスは感じなくて済みます。

私の場合は自宅ではWindows11パソコンはたまにしか起動しません。たまにしか起動しないため高頻度で起動直後からWindows Updateに見舞われるので時間を取られてストレスを感じまくってます。Windows UpdateがPCのリソースを大食いしてしまい終わるまでマトモに動作しませんからね。Updateが完了するまで冷却ファンはブンブン回って電力を消費しますし何より時間を浪費させられます。冷房が必要な夏はこの発熱も無駄でしかありません。

Linuxデスクトップを使ってみて欲しい

Windows10で使ってきたPCが遅くなったという人は、買い替えタイミングで古いPCを捨てる前にLinux Mintを試してみてはいかがでしょうか。現在のLinuxデスクトップ環境は完成度が上がっているので思いの外使えることに気付かされると思います。私と価値観が近い人ならWindowsよりもLinuxの方が快適だと感じるかも知れません。

Linuxディストリビューションは数多く存在しますが、PCのOSごときに目新しさを求めない人(安定志向)には手間もかからなくてとてもオススメです。Windows11に正式に対応しなくなったPC(CPUが第8世代より前の古いもの)で、なるだけ新しいPCなら快適に使用できます。メモリーは4GBあれば実用レベルで動きますが8GB以上が理想です。新たに中古で買うならメモリーは8GBを目安にしましょう。

Windows10ではもっさりと遅い動作のPCでもLinux Mintならキビキビと快適に使用できます。現行OSを使用できる訳ですから脆弱性対応などのアップデートも受けられますし、型遅れのPCハードウェアでも、限られたリソースを有効に使えるのでとても合理的でおすすめだと思います。Windows10のサポート終了(Windows11への移行強要)に嫌気がさしている人は、ダメ元で一度使ってみて下さい。Linux Mintなら日本語対応もハイレベルですしLinux初心者でも扱えるレベルに仕上がっています。

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