ブルーレイオーサリング時にPCの遅さに気づいた
ブルーレイドライブを買ったことにより、ブルーレイオーサリングをしようとしたところ、PCの動作がかなり遅いことに気づきました。年数も経っているのでPCが古くなり性能がついてこなくなっているのは自覚していましたが、CPU性能が足りないのかな?と確認をする為に、タスクマネージャからパフォーマンスモニタを起動したところ変なことに気づきました。
CPUクロック(速度)がかなり抑えられており、性能がフルに発揮されているというには程遠い状態です。しばらく様子をみていたのですが、本来持っている性能までCPUクロックが上がりません。
排熱処理がうまくできていないのかな?と確認を取るために、Core-Tempを使って温度を確認してみたところ温度が非常に高いです。それで保護が働いてクロックが抑えられているのだろうと考えました。
アプリを終了させて何も動作していない状態にしても案外高いままになっており、負荷をかけると温度が一気に上がってしまいます。こうなるともう間違いなく冷却がうまく働いていないでしょう。
CPUファンとヒートシンクの掃除
PCケースの蓋を開けてCPU冷却ファンを確認してみると、完全にホコリが付着していて間違いなく冷却性能が落ちていることがわかる状態でした。しばらくメンテしてないし取り外して掃除しなくてはならない時期なのだろうなと感じました。面倒ですがPCをシャットダウンして接続ケーブルを外して内部を清掃することにしました。
CPU冷却ファンの掃除の為に、CPUクーラーを外して掃除した為、CPUと冷却ファンの間に塗っているシリコングリスが剥がれました。というより固形状態になっていたので、もはやあまり役目を果たさない状態になっていた様です。さすがにシリコングリスを塗り直す必要があると判断しました。あまり高価なものは必要ないと思うので、普通に機能するシリコングリスを購入して塗ることにしました。
CPUグリスの塗り替え(購入)
1つのCPUに使用するグリスの量は知れているので、これ1本あれば数台のPCのCPUグリスを塗り直すことが出来ると思います。面倒ですしそうそう分解する事もありませんので、3g入りのものを今回は購入しました。グリスを塗る際に便利なヘラと指サックも付属しているので、古いグリスを拭き取るボロ布があれば簡単に塗り直しができました。
古いグリスはCPU側、ヒートシンク側の両方からボロ布でキレイに拭き取って、アルコールでキレイにしてから新しいグリスを塗ります。特にオーバークロック等はせずに使用しているので必要以上には気にしないことにしています。
今回、CPUグリスによるCPUの熱をヒートシンクに伝導させることの重要性を再認識したので、もっと熱伝導の良いグリスを使ったらもっと効率良く冷却出来る様になるんだろうなという事も考える様になりました。地味に重要な部分だと思います。グリスの違いによる性能差は私はよくわからないですが、心配な人は高性能なグリスを選択してみるのも良いかも知れませんね。
PCの処理能力が回復した
冷却ファンも掃除したし、CPUグリスも塗り直したので、元通りにPCを組み立てて起動させます。タスクマネージャーからパフォーマンスモニターを起動して確認すると、CPUクロック(速度)がきちんと性能通りに発揮されています。
CPU温度もCore-Tempで確認してみました。CPU負荷がかかるオーサリングソフトを起動して書き出し(レンダリング)処理させるとCPU温度は上がりますが、クロックが下がらないので冷却はキチンと機能する様になった様です。処理を中断して負荷を落とすとCPU温度もスーッと下がってくれます。
やはりPCの掃除(メンテナンス)は重要だと再認識しました。特に空冷の部分はホコリを吸い込んで溜まってしまい冷却性能が落ちるので、時々掃除することはかかせないものだなと再認識しました。それと一番の原因はPCを組み立てて、一度CPUファンを交換して以来(おそらく5年位)そのまま使い続けて来たため、CPUグリスが固くなり柔軟性がなくなり、今回取り外した時に密着性が確保できなくなったのが原因でしょう。グリスは柔らかくないとCPUとヒートシンクの隙間を密着できないので性能を発揮できません。
さてメンテナンスを終えたので、これでブルーレイオーサリングの処理も、爆速とは言えなくとも本来のPC性能を発揮して処理させることが出来る様になりました。処理を止めて負荷を軽くするとスーッと温度が下がるのが本来の機能なので時々はチェックしておくことも重要ですね。
しかしこの様な状態であったにもかかわらず、熱で壊れずに夏をこせてラッキーだったと思います。そう考えると今どきのPCはよくできているなぁと思います。今どきのとは言っても10年近く前のPCなんですけどね。昔のPCは発火したとか聞きましたので・・(私は発火経験はありませんが)
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