アニメ:ヤニねこ

ヤニねこ アニメ・マンガ

喫煙が要素に含まれるアニメ

Amazon Prime Videoでなんとなく視聴してみたところ、メインキャラクター(ヤニねこ)が超ヘビースモーカーで汚いという喫煙者の良くない部分を全開でド汚く描いている驚愕のアニメでした。

架空の世界というか、「獣人」というネコ人間と人間が共生しているという設定です。メインキャラクターの「ヤニねこ」はヤニカス全開で、超ヘビースモーカーで汚いし、ヤニカス度合いもMAXの設定です。(女性キャラクターのねこ獣人です)

他にも獣人のキャラクターは複数いて、タバコ、酒、ドラッグの中毒獣人が描かれていて、これが獣人だからかろうじて許される(許されないと思うが)設定の作品です。汚いけど面白いと思える人が見れば楽しいアニメ作品です。しかし本当に放映して良いものだろうかという疑問は残ります。規制されるんじゃなかろうか?

この作品は好きだと思う人と、嫌悪感を持つ人とに分かれる、ハッキリ言って問題作です。しかし作品を見れば映像や音声にも手抜きなしで注力されていることが見て取れます。つまり作っている人達は「本気で」「楽しみながら」(悪ふざけとも言えるが)作っていると感じ取れます。作りたい作品を手抜きなしで作っているという熱量が作品に込められていると感じ取れます。

ヤニねこがとにかく汚い

この作品は冒頭部分から汚物の描写があるので(1話冒頭から既に部屋内が汚い)、ちょっと観て無理だと思ったらもう観るのはやめたほうが良いかも知れません。嘔吐シーンなど汚い部分を映像処理すれば許されるというものではありません(笑

とは言うものの、私も最初は激しく嫌悪感を持ったのですが、我慢して観ているとあくまでも娯楽作品というか、腕の良いクリエーター達が悪ふざけしながら本気で熱量を込めて作った作品だと分かったので、いつの間にかこの世界観に引き込まれて、爆笑させられることもありハマってしまいました。ハッキリ言って映像のクオリティは高いです。

しかしここまで「社会の問題」を風刺的に描いている問題作をこの令和という時代にアニメ映像として世に送り出したのは凄いことだなと思います。

周辺を取り巻くキャラクターが個性的

ストーリー展開的に何が面白いという訳でもなく、怠惰な「ヤニねこ」と取り巻く獣人キャラクターが個性的で似たようなキャラクターがいません。私は人の顔を覚えるのが苦手だったりするのですが、これだけ個性的に描いてくれると直ぐにキャラクターを覚えることができました。「ヤニねこ」「アルねこ」「ヤクねこ」などなど。ヤバいキャラクターばかりです。

個人的に気に入っているのは、まず「ヤクねこ」で、嘘をつく下手さがリアルで大笑いしてしまいます。嘘をつく時に目が泳ぐというのはまさにこういう状態です。薬物の使用は人間なら即逮捕ですが獣人なので許されるのでしょうか。だからと言ってやりたい放題描いています。爆笑ものです。

また、「ヤニねこ」の母親(獣人)が隠れヤニカスなのに、同居する唯一マトモな獣人の妹(イモコ)に喫煙を隠し通しているというのが笑えてしょうがありません。

アパートの大家さん(人間)も強烈なキャラクターですし、このアニメがプロ集団による作品だということは間違いないと言えます。制作陣にかなりの力量がないとこのレベルのアニメは作れないと思います。「汚さ」や「ヤバさ」を手抜きなしで描いているのは感心します。もちろん公開する作品としてある程度自粛はしていると思いますが、それにしても賛否の分かれる作品です。

ハッキリ言ってこれを映像作品として放送しているのは本当にヤバいことだと思います。現在活躍している名のあるクリエイター達が集まって作品として仕上げているので、これだけのクオリティの作品として仕上がったんだと思います。たいていの場合こういう類のものは潰されるので、それを恐れてアングラでひっそりと同類嗜好の間で口コミされるものです。公に出せる実力もすごいですが規制されるギリギリのラインを狙っているんだろうと思います。一つの挑戦ですね。

今や大御所となった大友克洋や士郎政宗(その他)等のクリエイターも、若い頃はグロい描写やかなりドギツイ作品を世に送り出していたので、やはり勢いのある若いクリエイターの創造力というのは侮れないと思います。

ヤニカスを極限まで汚く描いた「ヤニねこ」が好き

やはりメインキャラクターである「ヤニねこ」の存在は大きいです。怠惰でヤニカスなので働きたくないけどタバコ代が無くて仕方なく働くけど続かないとか、もうどうしようもないほどヤニカスです。でもどこか憎めないというか天然でそういう設定にされているので愛らしさも感じます。

私は愛煙家であり、喫煙自体を否定されるのは快くありませんが、ここまで極端にヤニカスを描いてくれると、「さすがにここまでのヤニカスはいないだろ」という意見も出てきて、むしろありがとうと言いたいくらいです。あくまでも架空の獣人だから許される描写です。

作品中に遊び心が散りばめられている

一回の視聴だと気づかないかも知れませんが、二回目視聴し直してみると「こんなところにシャレを効かせた要素が含まれていたとは」という感じで作り手達の色々な遊び心が散りばめられていることに気づくことが出来ます。

キャラクターの設定も凝っているし、ストーリーが進むに連れて伏線を回収していく感じになっていて、「なるほどこういうことだったのか」と納得させられたりします。かなり本格的に作り込まれているのですが、基本的には遊び要素が満載の架空のお話なので「しょうもない」アニメであることは間違いありません。

結局は、面白いと感じて笑えるならそれが一番重要です。この作品が合わない様なら観ない方が健全です。

賛否両論のこの作品が話題になっている

かなり毒の強い作品なので影響力が計り知れません。もしかするとこのアニメをみて喫煙(たばこ)を始めてしまう若い人もいるかも知れません。個人的に愛煙家ですが若い人には「喫煙は自制心の働かない人はやめておいた方が無難」とだけコメントしておきます。まあ成人であれば自己責任ですが。

なお、海外でも賛否両論でかなり問題作品として指摘されている様ですが、やはり好きな人は好きだという支持派もいて話題にされるだけのことはある作品に仕上がっています。世の中で、「毒にも薬にもならないもの」は誰も見向きもしませんが、毒気が強い作品はそれだけで話題になります。海外でも話題になるということはそれだけの影響力がありかなりの力を注がれた作品と言えるでしょう。

なお、倫理的に良くない部分が映像処理された「オンエア版」と、良くない部分も映像処理していない「邪竜解放版」が存在します(いわゆる無修正ってやつです)。「オンエア版」はテレビ放送やAmazon Prime Videoで無料で視聴出来ます。「邪竜解放版」はアニメタイムズ、FOD等をサブスク契約しないと観られません。

視聴者の耐性に左右される問題作ではありますが、あくまでも社会風刺的な作品として別の目線で観てみれば案外愉しく笑えるのではないでしょうか。「それは無い無い」という場面が多いですが、笑って観られる私はある意味恵まれているのかも知れません。こういう作品は笑い飛ばせる娯楽作品の極みだと思います。テレビのバラエティ番組や、しょうもないお笑い芸人のつまらんギャグ(芸というのか?)なんかより断然面白いと思います。

ヤニねこの第二期に期待

第一期(12話)は無事に放送終了してしまいました。ネットでもちょっとした話題になっており第二期の続編に期待の声が高まっています。色々な要素が盛り込まれた作品づくりがなされているため、その完成度の高さが評価されている様です。(海外でも同様に)

元ネタ(原作マンガ)はまだ沢山あるため、放送できるかどうか選別が必要だとは思いますが、第二期も変わらぬ品質でアニメ制作されるのを期待したいものです。

Amazon Prime

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