良い日記アプリが無い
過去にEvernoteで日記を記していました。スマートフォンを使って空き時間にその日のトピック的なことや習慣的なことを記して来ました。
Evernoteが使い物にならなくなって仕方なくMicrosoft OneNoteに鞍替えしたのですが、ずっとOneNoteには不満がありました。日記を記すには機能が多すぎるというか、それらの機能がマトモに働いていないため制御できない部分が多々有るのです。
かと言って日記アプリを使うというのも結構制限があります。大抵の場合は専用フォーマットになっているので、下手をするとその日記アプリが途絶えるとそれまで記した日記データが無駄になってしまいます。昔からこういうことの繰り返しです。
OneNoteの不具合が改善されないことに悩まされる
スマートフォン(Android)1台でOneNoteアプリを使って日記を記しているのに、競合が頻発してマトモに更新出来ない状態になったり、競合を解決するためにいちいちPCを起動してPC版のOneNoteから解除してやらなくてはならないのがかなりストレスでしたが代替アプリが無いので騙し騙し使ってきました。
おそらくOneNoteでは、版数管理(バージョン管理)が出来るという機能が災いして競合が起きている様です。この機能がキチンと働いていないため(バグが有るが報告しても一向に改善されない)どうしても難ありなのです。いちいち競合を解決させるためにPC版のOneNoteから処置しなくてはならないのもストレスです。
永続的に日記が残せるアプリ(Obsidian)に出会えた
先月位から、テキストベース(Markdown記法)でシンプルな仕組みながら、拡張性も兼ね備えており信頼性もある「Obsidian」というアプリを知りました。Windows/Mac/Linux/Androidで使用できます。
基本的にテキストファイル(Markdown記法)なので、もしObsidianが終息したとしてもテキスト処理で技術的にはなんとか出来る話です。これは行けるのではないか?と思ったので試すことにしました。やはり永続性を考えると汎用フォーマットであることはとても重要だと思えます。
Obsidianの検証
私の日記は1日1ファイルの文字情報ですが、たまに画像を埋め込んで記録しておきたい事もあるのでOneNoteを使用して来ました。OneNoteは複数の付箋を貼り付けるような使い方も出来るらしいのですが、そういう使い方は一切しておらず、1ページに文字情報と画像の埋め込みが出来れば事足ります。書式なんかは基本的に不要です。
日記なので、ある程度日数が経ってから検索機能を使って「あれは何時だったかな?」と日記を遡って確認したいこともあります。仕事のトピック的なことを記しているので半年以上経ってから遡って何時だったか特定出来るのは便利です。日記を残しておいて良かったと思うことがしばしばあります。
これらの要件は、Obsidianで実現可能だと分かりました。基本的にMarkdown記法によるテキスト情報のファイルなので、検索も速くファイルの管理もシンプルです。Markdown記法を覚えればテキストエディタでも編集できます。
画像は外部ファイルになりますが、Markdownによって外部ファイルを埋め込みリンクさせておくことが出来ます。これで私の求めている要件は満たされます。複雑な仕組みよりも簡単な仕組みをフル活用するのが一番良い回答だとようやく気づきました。
スマホ&PCのデータ共有は、MEGAを使用する
Obsidianには有料ながらファイルを同期する機能(サービス)があります。素直にコレを使うのも一案なのですが、そこまで凝った使い方はしないので、先ずはMEGAストレージを利用することにしました。私のMEGAアカウントは50GBまで無料で使用できるので、MEGA Syncを利用すれば、PC(Linux)とスマートフォン(Android)を同期させることが出来ます。
試験的にやってみたところ、スマートフォン側のMEGAアプリが若干同期が遅いというか遅延する場合がありますが、PC側アプリは直ぐに同期してくれます。Linux Mint Debian Editionで快適に同期することも確認できました。
OneNoteから日記データをインポートする
Obsidianの基本機能+コミュニティプラグインを使って、OneNoteからImportすることが出来ます。但し基本的に毎日記してきた日記が10年分以上あるのでファイル数が膨大なのはImportする上で厄介です。OneNoteの保存形式が複雑だった場合は失敗する可能性もあります。あまり凝ったデータは残していないハズなのですが、EverNoteを使っていたころにクリップ機能でサイト情報をクリップしたものなんかは多少複雑なデータになっている可能性があります。
とにかく、年単位で分けているので2025年の日記をインポートすることにしました。理由は今日の日記からObsidianに移行させたいと考えているので、今年の日記を全てObsidianにインポートして直ぐにObsidianで日記を残す手法に変更したいのです。
Obsidianのコミュニティプラグイン(Importer)を使うことで、色々なフォーマットをインポートすることが出来ます。非常にありがたいことです。
インポート中に遭遇したOneNote側の制限
しかし実際のインポート中に課題に遭遇しました。OneNoteのAPIの制限に引っかかってしまい、2025年の日記が途中で取り出せなくなったのです。APIの規制が解除されるまで待たなくてはなりません。取り敢えず一晩我慢して明日にでも続きをやってみることにします。
ちなみにObsidian+Importerによる他フォーマットのインポートは、インポーターが比較しながら行ってくれるらしく、既にインポート済のファイルはスキップしてくれます。時間がかかりますが約11ヶ月分の日記データを完全にObsidianにインポート出来たら、ようやく日記をObsidian(Android版)で記せるようになります。
過年度分の日記データのインポートは、徐々に移行出来れば良いので焦ってはいません。完全に移行できたと確認が取れたら、OneNote側のデータを削除することにします。ここは慎重にやらなくてはいけないと思っています。消してしまうと取り返せないですからね。
この手の作業はPCで行うのが正解だと思っているので、私は現在プライベートではメイン環境としている、Let’s noteのLMDE7にインストールしたObsidianを使用しています。PC側でインポートしたデータをMEGA Syncでクラウド転送してスマートフォンにも同期させます。
日記はシンプルなフォーマットが良い
やはり、日記はテキストデータで残すのが一番良いと今は感じています。検索性も良いですしテキストエディタで修正するなどの応用も効きます。専用のファイル形式になってしまうとそのアプリが終息してしまうとお手上げになってしまいます。
極論を言えば、紙と筆記具が一番安心なのでしょうが、それは携行性や検索性に難ありです。せっかく記録に残しても利便性が悪いとどうしても記録を有効活用することが出来ません。やはりテキストベースのデータで残すのが一番良いですね。(Markdownは画像を埋め込めるので例外的に画像埋め込みも可能です。)
Obsidianの活用方法は奥が深い
私の場合は日記がメインの目的になっていますが、Obsidianは記録した情報をリンクさせて思考力を育てていくという使い方が画期的で今注目されておりとても熱いアプリの一つです。情報や知識を記録していくメモ術などに興味を持っている人は、是非Obsidianを試してみていただきたいですね。
私も日記以外の記録術を身に着けようと模索中です。気を抜いてしまうとWikipediaみたいになってしまうので(笑)、そうならないように活用法をしっかり理解しておく必要があります。まだまだ勉強することが沢山あります。
先に記した、Gemini CLIとも相性が良いので、Obsidianで残した資料を元としてAI(Gemini)に原稿を書かせたり、プレゼン資料のラフをAIに作らせたりも出来るそうです。最近はAIを上手く活用出来るかどうか?もITスキルの一つとなって来ているので、遅れない様にしっかり学習して行こうと思っています。


コメント