古いPC(デスクトップパソコン)をLinuxで再利用〜軽量な現行OS debianでtp-link TL-WN725N(Wi-Fi)を使用

古いPC(デスクトップパソコン)をLinuxで再利用〜軽量な現行OS debianでtp-link TL-WN725N(Wi-Fi)を使用

仕事先でウィークデーに寝泊まりしている部屋にWiMAX環境を手に入れたので、少し自分の時間を作ろうと工夫をしています。得るものの無いつまらないTVを観て過ごしても時間の無駄ですからね。

自宅で余らせている大きめのワークステーションを持ってくることも考えたのですが、年度単位で仕事先が異動になる可能性があり、この部屋を引き払うことも想定して置かなくてはならないので、機動性を確保という意味もあって余っている古いデスクトップPCを持ってきました。車に載せて運搬し小脇に抱えて部屋まで運ぶ手間があるので、これだけでもかなり違います。自宅に持って帰ることも考えておかないといけませんし。

当然退役パソコンなのでマシンスペックは低いです。仕事先の宿泊部屋には有線LAN環境が無いのでWi-Fiアダプターを別途購入して使うことにします。WiMAXを契約しているのでネット接続はそれが頼りです。

古いパソコンにDebian xfce i386版をインストール

今となってはCPUがCore2 Quad、メモリーが4GBというスペックは心もとないですが、ここは軽く動作するシンプルなLinuxを選ぶのであまり心配をしていません。今はOSを選べる自由さがあるのでWindowsに縛られなければ割と快適で便利な時代になったものです。

個人的な価値観を言えば、なるだけシンプルで余計な挙動が無く軽いOSが好みです。なのでDebian xfce i386版を使用することにしました。debianは知名度は高くありませんがUbuntuのベースはdebianです。つまり順番で言うとdebianが存在するから派生のUbuntuが存在するという訳でして、debianをUbuntuのベースとして採用する理由として信頼性の高さ、汎用性の高さが評価されているはずです。debian GNU/Linuxというディストリビューションは安定志向で地味めで、やや玄人向けですけどね。

debian公式からインストーラーをダウンロードして使うのが本道でしょうが、今回はLive版をダウンロードしてUSBメモリーからインストールし、日本語入力等の必要な設定をして、自分が必要なアプリだけをSynapticでインストールします。これでシンプルな常用環境が出来上がります。

ネットに接続できないと始まらない

しかし問題というか課題はネットワーク接続です。私の環境ではネットワーク接続がWiMAX環境なので有線LAN環境がありません。つまり全てWi-Fiで済ませなくてはなりません。デスクトップPCなのでWi-Fi機能は標準ではついていません。そこでWi-Fiアダプター(TL-WN725N)を別途購入して使うことにします。

若干不安もありましたが、Linux稼働の実績があるというtp-link TL-WN725Nをアマゾンで700円程度で購入しました。チップはRealtekらしいのでなんとかなるでしょう。とりあえずやってみるしかありません。

PCは先述のとおり、使うPCはCore2 Quadの古いマシンです。もともとはセレロン(Celeron)が載っていた様ですが、元の所有者である友人がCore2Quadに載せ替えたらしく、それを要らなくなったという事で譲って貰ったPCです。

ここでケチってストレージを遅いSATA HDDにするとストレスしか感じなくなるので、HDDより高速に動作する120GBのSSDを使用します。今となってはここは譲れない部分でしょう。とは言ってもこのSSDはお下がりで、Windows 7環境で使っていたPCをWindows 10に移行させた時に換装して余ったものを再利用します。

実用的な面で言えば、動画編集をしない限りは120GB有れば十分だと思っています。なによりdebian xfceを選びますし、しかもi386版なので容量は少ないです。少なくとも肥大しまくっているWindows 10に比べればコンパクトなものです。個人的な価値観で言えばインターネットブラウザ、メール、メッセンジャー、ちょっとした画像編集、表計算やワープロ、PDFファイルを開く等と言う、ちょっとした用途に使うPCであれば、Windows 10をお金を払って買う価値が見いだせません。プリンターが無くとも仮想PDFプリンターをCUPSにインストールするとPDFファイルに出力できるのでUSBメモリー等に保存してコンビニで印刷も可能です。

もちろんWindows 10環境で音楽を作ったり、画像や動画を作ったりする人にはお金を払ってでも利用する価値があるでしょう。そういう事を否定している訳ではありません。クリエーター系やPCがお金を生む作業をしている人はお金を払ってその環境を手に入れるべきです。私の言いたいことは必要十分な機能を有している代替OSが無償で手に入るのに、必須でなければWindows 10をわざわざ買おうとは思わないという事を意味しています。

Linuxを旧PCにインストール

さてUSBメモリーにISOファイルを保存しておいたものからPCを起動してインストールを行います。各種試してみようと思って準備をしました。最終的にはxfceというデスクトップ環境を選びました。Linuxにはデスクトップ環境を各種ある中から選べます。xfceは以前使っていたことがありますから慣れの問題もあるでしょうね。軽量系なので旧型PCでも動作が遅くならず使いやすいと思います。

実際にインストールしてみて思ったのは、旧型PCはさすがにUSBポートの規格が古い(USB1.1だった)せいで起動からインストールまでもっさりと待たされ遅いなぁという印象です。しかし風呂に入っている間の放置プレイで無事にインストールは終了しました。結果的にはメモリーが4GB実装されていたのでamd64版を入れておいた方が良かったかも知れません。そんなに違いは無いだろうしi386版のシンプルさを享受できると期待してこのまま使うことにします。

TP-LINKって中華製なのか・・

深く考えずにWi-Fiアダプターをamazonで注文して届いてから知ったのですが、TP-LINKって中国のメーカーだったんですね。最近PC業界から離れているので全然知りませんでした。一抹の不安が・・・まぁ大丈夫でしょう(と思いたい)

本当に小さいのでこれで電波が飛ぶのかな?と思う位に頼りない見た目です。それよりも課題はdebianがTL-WN725Nを正しく認識するか?です。

やっぱり認識しない・・いや認識はしている

Wi-Fiアダプターを認識していれば、debian xfceの場合は右上にアイコンが表示されるはずなのですが出てきません。認識に失敗している様です。

そこでターミナルを起動して

sudo dmesg

と叩くと認識しているデバイスの情報が表示されます。TL-WN725NはRealtekのチップが使われているという情報は掴んでいたので探してみると、
Product: 802.11n NIC(r8188eu)という風に認識はされています。

ここまで認識しているのにうまく起動しないということでおぼろげに思い出したのは、debianのパッケージリポジトリとして標準ではnon-freeが含まれていないということです。debianのパッケージリポジトリをスマホで検索チェックすることにしました。

検索してみるとsid-non-freeで目当てのものが見つかりました。どうやらファームウェアはインストールされていない様なのでインストールしてやる必要があるみたいです。

しかし困ったことにまだネットワーク接続できていない状態です。ここだけはやむを得ないのでネットに接続できるスマートフォンでなんとかやることにしました。幸い使っているスマートフォンはUSB-HOST機能付きなので手持ちのUSBメモリーを接続して保存することができます。

USBメモリーに「firmware-realtek_20200919-1_all.deb」を保存してからdebianが動いているPCに接続て読み込みができるようにしました。

dpkg -i firmware-realtek_20200919-1_all.deb

コンフリクトが生じたみたいなメッセージが出ましたがインストールはできたみたいなので気にしないことにします。とりあえずネットに接続できないとaptコマンドが使用できません。aptが使えないとdebianは話になりません。

debian GNU/LinuxでTL-WN725N(Wi-Fiアダプター)が使用出来た

TL-WN725Nを抜き差ししてみると、画面右上にWi-Fi接続を促すアイコンが表示されました。Wi-FIのSSIDとパスフレーズを入力してやると無事にWiMAXを通してネットに接続することができました。

あとは先のページに書いてあったとおり、non-freeをリポジトリに追加してやってSynapticで追従できるようにしておくことです。私は素直に従うことにしました。これから使い続けていく先のこともありますからね。一応引用しておきます。

Debian を使用している場合、パッケージのダウンロードやインストールはこのウェブサイトから手動で行うのではなく、aptitude や synaptic のようなパッケージマネージャを用いて行うことを強くお勧めします。
次のような行を /etc/apt/sources.list に追加して、以下の一覧にあるミラーのうち使いたいものを利用可能にすべきでしょう。

deb http://ftp.de.debian.org/debian sid main non-free

ftp.de.debian.org/debian を使いたいミラーに置き換えてください。

リポジトリnon-freeをSynapticで参照できるようになって簡単に内容も確認できるようになりました。先に答えを知ったあとでの答え合わせみたいなものですが、有線LAN環境があるならいちいちUSBメモリーで読み込ませる必要もありませんね。(下図参照)

これでめでたく旧型デスクトップ機+TP-LINK TL-WN725Nを使ってインターネット接続が可能になりました。あとはdebianのお手軽なパッケージ管理コマンドやSynapticを使って環境を整えられます。

追記:その後Synapticで自動的にアップデートも成功

リポジトリnon-freeを追加しておいた事もあり、しばらく使っているとパッケージのアップデートが行われたらしく適用されました。「/var/log/apt/history.log」にもきちんと記録されています。不具合の修正等が反映される可能性もあるので、キチンと追加しておいて良かったと思います。

Start-Date: 2021-04-14  23:31:17
Commandline: /usr/sbin/synaptic
Requested-By: aoipuchu (1000)
Upgrade: firmware-realtek:i386 (20200918-1, 20210208-4~bpo10+1)
End-Date: 2021-04-14  23:31:38

なお、パッケージのアップデート通知もデスクトップでわかる様にしておくと、デスクトップ環境として使用する上では便利です。日常的に使っているとアップデートを怠ってしまうので通知して貰ったほうが良いですからね。

私は、「package-update-indicator」と「pk-update-icon」を追加インストールしておく事にしました。

package-update-indicator

セクションとしてはGNOMEデスクトップ環境になっていますがxfceでも動作する様です。xfceデスクトップの右上にアイコンが増えて通知をしてくれる様になりました。

右上のアイコンを右クリックして設定から更新チェックの頻度も選べます。

Package Upate Indicator Preferences

debian live版で日本語入力環境

debian live版を使ってインストールしたので日本語入力環境が整っていません。最低限日本語入力が出来る様にしていないと日本人として使い物になりません。しかし以前自分でやった記録を撮っていましたから簡単にセットアップできました。(でも文字ではなく動画にしていたんだった・・)

自分で動画を作っておいてなんですが、文字の方が手っ取り早いな・・と思いました。絶対その方がわかりやすいですね。動画は手間がかかる割に急いでいる時に知りたいところがどこか分かりづらくまどろっこしい。

これで必要最低限の機能が準備出来ました。主にWebブラウザー(Firefox)を使って検索したり調べごとにPCを使用します。あとはメールの使用、音楽ファイルの再生、動画視聴(YouTubeはFirefoxでそのまま視聴可能)、画像編集程度です。

debian Live環境には最初からLibreOfficeがインストールされているので、LibreOffice Calcを使って表計算(Excelより使いやすいかも)、LibreOffice Writerによるワードプロセッサ(Word)、LibreOffice Draw(Visio?)による作図等が行えます。LibreOffice Impress(PowerPoint)によるプレゼンテーション資料の作成なども出来ますね。

また、そういう作業中は音楽を裏で再生して聴いています。オーディオインターフェース(USB-DAC)を接続してALSAで再生しヘッドホンで聴いたりしていますが、非常にキレイな音で鳴ってくれるので快適です。もうPC本体のイヤホンジャックに差し込もうという気は起きません。

十分に実用的だと思う

実際に使ってみて言えることですが、普通のユーザーがパソコンに求めることの多くはLinuxという無料のOSで出来ます。この旧型パソコンは、Windows XP/Vista時代のものなのでWindows 10で使用するにはOSがまず無いので買わなくてはならないし、処理能力的に不足しているので普通の人が考えるのは新しいPCに買い替えというところです。実際家電量販店等で相談してもこんな古いPCを持っていると言えば最新型への買い替えを勧められると思います。

しかし、旧型PCでもシンプル(軽量)なLinuxディストリビューションを選択してインストールすれば、もう捨てようと言う古さのパソコンでも十分実用レベルで動いてくれます。目安としてはCore2Duo、2GB以上のメモリーがあれば普段使いとして行けるかなというところです。それより古いPCになるとちょっと我慢しなくてはならない事が出てくるかも知れません。

もちろんLinuxもメンテナンスが継続されている現行バージョンを選べば、セキュリティアップデートやバグフィックスも行われます。限定的な用途で十分だと自覚しているので、お店で「買い替えるしかありません」と言いくるめられてWindowsパソコン(Microsoft Officeも)を新しく買い替えさせられるのは馬鹿らしくてやってられないって感じです。知らないと損するかも知れませんね。

ただし、本当に新しいパソコンが必要なのか?というのは使う人のスキルにもよりますから、本当に「パソコンの事がよくわからない」という初心者や、「自分で学習するのは嫌だから人に教えてもらったり任せたい」という人はお金を払って現行製品を買うのがベターな選択だと思います。

私はこの様にWindows Vista時代の旧型のPCに現行バージョンのLinuxディストリビューションをインストールしてブログ記事を書いて、挿し絵的なものをGIMPで作成してサーバーにアップロードするのがメインです。ブログにアップロードする画像編集なんかももちろん出来ますし、説明図なんかもLibreOffice DrawやGIMPで作れます。

また、アフィリエイト広告で得られる報酬は微々たるものですが、レンタルサーバー代+αの収入を得ることで当サイトを永続的に運営出来ています。レンタルサーバー代の収益を得ることが出来なくなったらこうして書き貯めた記事はネット上から消すことになりますので、このサイトを維持していく目的でアフィリエイト広告を掲載しています。なんとかレンタルサーバー代、ドメイン利用料程度はいただいていますから続けられているという訳です。

旧型PCでも実際にサーバー代を賄える程度は収益を得ているので持ち出しの資金はかかっていません。本腰を入れて広告収入を目指せばそれなりの収益は得られるかも知れません。しかし私はそこまで力を入れていないので「サーバー運営費+α」で満足しております。とりあえず実質0円でこのブログ記事を永続的にネット上に残していけることで今のところは満足している感じです。

今後、動画編集や映像処理とかの仕事で収益を得ようとなると、もちろん古いPCでは処理能力が足りなくなります。そういう状況になったら最新のハイスペックなPCを購入することになるでしょう。しかし高性能なPCを使わないと話にならない様な仕事で収入を得ている人はごく一部だと認識していますし、今の所ハイスペックなPCが必要になる予定はありません。古いPCとdebian GNU/Linuxでも十分やりたい事が出来て事足りているという事を、同じ価値観を持っている人に伝えたいと思って記事にしました。

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